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  • 2022年02月20日13:36

嗚呼、名勝負(30) 1998年長野五輪 スピードスケート男子500M(清水宏保)

どーも!!!

今日は朝からブログを弄りながら、カーリングを
ずっと見ていた男、編集者・Kでっす!!


正直、もろもろのウィンタースポーツって、
普段そこまで興味を持っているわけじゃないですが
やっぱり五輪は見ちゃいますね(そして面白い)。

でもって決勝戦って、なおさら見ちゃいますね。

ハーフパイプもパシュートもスキージャンプも
そしてカーリングも全部面白かった。


そんなこんなで
本日は名勝負コラムの更新でございますが、
わしが見てきた冬季五輪で、最も興奮した瞬間の
ひとつといっていい、この年のこの競技、

1998年長野五輪
スピードスケート男子500M

を取り上げたいと思います。

※同大会のスキージャンプ団体と迷ったけど
(あれもまた超絶なドラマだった。ふなきぃ〜)


はい、ある程度の年齢より上の方ならば、
「清水宏保が金メダルを獲ったやつ」といえば、
思い出すんじゃないでしょうかね。

当時は、相当なフィーバーになりましたから
(五輪後はテレビで見まくったよなあ)。

しかし、あの日の清水は本当に凄かった。


夏冬問わず、「短距離のスピード勝負」では
日本人は不利であると、いつも言われてきました。
陸上の100M走などはその代表例です。

この類の競技で日本人が強いイメージがあるのは
水泳くらいだったかもしれません。

体の構造、性質、大きさ、なにもかもが外国人に
劣っているのだと。だから、リレーや団体型種目、
あるいは中長距離に活路を見出すのだと。


そんななか、清水宏保は
「日本人の中でも小柄な体格」ながら、500Mという
短距離スピード勝負で優勝を果たします。

まったく純粋な「速いほうが勝つ」の勝負で、
彼は世界を相手に勝ったのです。


まだインターネットも普及してなかった1998年、
スピードスケートなんて、なかなか見る機会がなく
特に短距離においては、外国人が圧倒的に強いと
勝手に思い込んでいたわしは、

五輪前に「いま世界一速い男は日本人」という
情報を、テレビや新聞でキャッチします。

世界記録を持つ清水は金メダル最有力候補だと。


舞台は長野。

当然、日本人が優勝するところをみんな見たい。
戦前の記録から、清水への期待は相当なものでした。


身体能力の真っ向勝負になる場合は、多くの競技で
「世界への挑戦」「夢の舞台」のような雰囲気に
なっていた時代に、清水は違ったのです。

「力を発揮すれば優勝できる」というポジションで
この五輪の舞台に参戦したのです。


下記に動画を貼っていますが、
実況・解説の雰囲気も、短距離競技の雰囲気とは
思えません。「勝つ」前提で語っているので。

その頼もしさたるや。カッコよさたるや。


実況も解説も、「頑張れ」みたいなセリフでは
ないんですよね。必殺のスタート直後から、
「速い!」「素晴らしい!」「世界記録が出る!」
と、この偉大なアスリートのパフォーマンスに
感動しっぱなしなんです。

で、素人目にも「メチャクチャ速い」のは
分かるんですよね。


結果、彼は五輪記録で優勝します。

最強の選手が最強っぷりを見せて優勝、
これって意外となかなかないですよ。

それを見せたのが、162cmの日本人ですから。


様々な競技の「日本人は能力勝負では勝てない」
というネガティブな常識を破壊したひとりであろう
清水宏保、偉大な偉大なアスリートです。


いやあ、
しかしあの日の清水は死ぬほどカッコよかった。

若い世代の皆さん、見といたほうがいいですよ。


ではでは。


----

実況・解説も素晴らしい、
何度見ても興奮します。




ドキュメンタリーチックなのも。
途中のコメントが、強い男のそれですね。


 
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過去の名勝負記事はコチラからどうぞ。



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嗚呼、名勝負(30) 1998年長野五輪 スピードスケート男子500M(清水宏保) へのコメント一覧

  1. 1.
    • エンジニア・H
    • 2022年02月20日 13:50
    表彰台にのった画が印象に残っています
    一段低いとこにいる二位三位の選手と同じくらいになる身長差
    すごいことやってるなと
  2. 2.
    • 最速の男
    • 2022年02月20日 16:11
    清水選手のお話になると、同時にカナダのウォザースプーン選手を思い出す。
    間違いなく当時の最強スケーターだったのに、オリンピックのメダルにはなかなか縁がなかった。清水最大のライバルとして出たソルトレイクシティで、スタート直後に脱落したのは衝撃だった。
  3. 3.
    • ヤン
    • 2022年02月20日 16:57
    この五輪では清水が序盤に金をとって勢いを与えた印象があります。
    この頃のジャンプ団体も強かったですね。葛西がザブだった時かな?
  4. 4.
    • クリームコロッケ
    • 2022年02月20日 18:02
    長野オリンピックの清水、よく覚えてます。
    スキージャンプ団体などと並び、日本全体が凄い熱狂の渦でしたね。
    スピードスケートに話題を戻すと、堀井学も非常に印象に残ってます。
    スラップスケートっていう、切り離し型?のスケートへの対応が遅れて、トップスケーターの地位から転落してしまった…
    変化への対応の大切さを学ばせてもらいました。
    でも、清水、堀井、どちらもかっこよかった!
  5. 5.
    • RVP
    • 2022年02月20日 18:38
    レース後胸元めっちゃ開けるまでが1セットですね!
  6. 6.
    • ぐっさん
    • 2022年02月20日 20:20
    当時小学生であのスタートダッシュ上履きでめちゃくちゃ真似しました
  7. 7.
    • 雪の大魔王
    • 2022年02月20日 21:22
    表彰後、メダルをシングルマザーの母親にかけていたことが印象的でした。
    母親が「あんたが獲ったんだから」とすぐに返して、感動しましたね。
  8. 8.
    • KICS
    • 2022年02月20日 21:51
    清水のロケットスタート!!
    よく真似をしてたのを思い出します
  9. 9.
    • 編集者・K
    • 2022年02月20日 23:51
    >>1
    そうそう!
    高い位置にいるのに、そうなっちゃうっていう。
    ただし足の太さは勝っていたとも。
  10. 10.
    • 編集者・K
    • 2022年02月20日 23:53
    >>2
    清水の話題でウォザースプーンの名は何度も出ますね。
    どんな競技にも悲運の名選手っているんですよねえ。
  11. 11.
    • 編集者・K
    • 2022年02月20日 23:54
    >>3
    記事にもチラッと書いてますが、ジャンプはもう原田一色でしたね。
    そうか、葛西がまだ若手の頃かあ。
  12. 12.
    • 編集者・K
    • 2022年02月20日 23:55
    >>4
    はいはいはい、スキンヘッドの堀井学、覚えてます!
    詳しい技術のハナシはよく分からんですが、彼もまたいい選手だったんですね。
  13. 13.
    • 編集者・K
    • 2022年02月20日 23:56
    >>5
    胸元開いて、アタマのカバー脱いで、グラサン外すとこまでセットです!
  14. 14.
    • 編集者・K
    • 2022年02月20日 23:56
    >>6
    あの思いっきり外側に蹴る形のスタートですね。
    わしも小学生だったらやりまくったでしょうな。
    ※もう大学生でした。
  15. 15.
    • 編集者・K
    • 2022年02月20日 23:57
    >>7
    お母様も泣いてましたね。
    自慢の息子だろうなあ。
  16. 16.
    • 編集者・K
    • 2022年02月20日 23:57
    >>8
    クソカッコいいですからねえ。
  17. 17.
    • ぶてふ
    • 2022年02月21日 08:03
    • 5
    スピードスケートといえば未だに清水宏保。
    加藤条治も長島圭一郎もいいけど、清水宏保!

    ふなきぃ〜は四年前とセットで是非特集してください!
    嗚呼名勝負 五輪の借りは五輪でしか返せない 的な。
  18. 18.
    • 編集者・K
    • 2022年02月21日 09:53
    >>17
    あの原田のジャンプはドラマが詰まりまくってますからねえ
  19. 19.
    • ねっこ
    • 2022年03月21日 18:23

    長野の時1歳でした。
    男子500Mの決勝が終わり、スピードスケート初の金メダルを獲得された清水さんの滑りはどんなものだったのかと思いユーチューブで検索しました。とてもではないですが、異次元の滑りだと思いました。
    昨年、札幌にてスピードスケート・ショートトラックのクラブチーム「レッドオーヴァル札幌」を立ち上げられています。そこから、清水宏保以来の男子スピードスケート界の金メダリストを輩出していただきたいです




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