準決勝・第2試合
4thクォーター 20秒
明利大 54
青学大 49
ラスト10分の勝負、
最初のスコアは明利大・宮城リョータ。
スリーポイントシュートを沈めた。
「来たあああああーーーーーーーー!!!!!」
「なんと、宮城のスリーーーー!!!!!!」
「いきなり決めたああああーーーー!!!!!」
道谷《第4クォーター、先制点は明利!!》
塚本《これは驚きました! まさか宮城君とは!》
道谷《ボールを運んだのは竹村、スコアは宮城!》
塚本《これは明利の新たな策かもしれませんよ》
天崎 「宮城さん……」
藤真 「アイツが点を獲りに来るということか」
記者席の町田。
「これは第2クォーターに青葉が見せた陣形と
似ているといえば似ている。藤真を2番に置く
パターンが青葉にもあった」
中村 「そ、そういえば…!」
町田 「だが、その時の藤真はシューターだった」
弥生、頷く。
「そうね、この宮城君の場合はどちらかというと
スラッシャー。そこが少し違うかしらね」
彦一、続く。
「でもその宮城さんがいきなりスリーを決めた。
今日は第1クォーター以来の外のシュートや」
町田 「天崎、これは大変だぞ」
弥生 「さっきまでの守備とは全然違ってくる」
牧、腕組み。
「フロントコートで宮城が点を獲りに来ている。
天崎にはこれから、宮城のシュート・パス・ドリブル
すべてに対してのディフェンスが求められる」
深津も同じ見解。
「ここでいきなり外を決めたのは大きいピョン。
第1クォーターの出だしで主導権を獲ったように
また宮城は優位に立ったと言っていい」
赤木 「宮城め……」
(これか、アイツの言う青葉攻略の道とやらは)
続く、青学大の攻撃。
ビッ! ビッ!!
アウトサイドの選手がボールを回す。
道谷《明利のスリーで点差は5点になりました》
塚本《ここは絶対に1本返したいでしょう》
キュッ! キュキュッ!!!
明利大ディフェンス、動く。
青葉のボール回しに、ついていく。
佐戸 「さすがに動きがよくなった」
左京 「あのスリーで勢いづいたね」
だが、そのなかでもこの男は、
僅かな隙からボールを受け取る。
ビッ!!
道谷《神に渡りました!!!》
キュッ!!!
すかさず荒石が密着マーク。
(絶対に撃たせねえぜ、神宗一郎!!)
木暮 「よし!! ナイスディフェンス!」
畑山 「アイツ、ホントに凄いですよ!」
クイッ!
神、シュートフェイク。
この動きに荒石が反応。
「……!!!!!!」
ダム!!!
神、荒石の横を抜く。
花形 (来るか…!!)
ヘルプディフェンスに構えるが、
キュッ!!
神、ワンドリブルでストップ。
花形 「…!!」
荒石 (クソ…、こざかしい…!!)
そしてミドルレンジからのシュート。
ザシュ!!!!
4thクォーター 40秒
明利大 54
青学大 51
道谷《青葉、返しました!!》
塚本《神君はやはり冷静ですねえ!》
藤真、手を差し出す。
「ナイス!」
パチン!!
神 「次、ディフェンスです」
藤真 「オッケー!」
「ああああーーー!! なんか普通に決めた!!」
「冷静過ぎる!! 第4クォーターでも平常心!」
「終盤の神は、こういうところが怖い!!」
諸星 「やっぱりすげえな、アイツ」
牧 「ああ、味方だとありがたいんだがな」
荒石 「んだよ、クソ…!!!」
宮城 「いい、3点じゃなきゃオーケーだ」
荒石 「リョーさん…!?」
宮城 「竹村さん、頼んます」
竹村 「オウ」
宮城 「獲られたら獲り返せばいいんだ」
荒石 「……。」
(何かやりそうだな、この人…)
ダム、ダム。
ボールを運ぶのは、先ほどに続き竹村。
道谷《ここは竹村のようです》
塚本《宮城君はまた点を獲りに行きそうですね》
道谷《第4クォーターからの明利の新しい形です》
ショットクロック残り13秒、
スリーポイントラインからかなり離れた位置、
ハーフラインを少し過ぎた地点で、
宮城がボールを持つ。
キュッ、キュキュッ!!
ディフェンスは、天崎。
深津 「バックコートの守備とは全く違う」
御子柴 「選択肢にシュートが入るからな」
深津、腕組み。
「宮城が有利」
宮城、ここでグーの手を見せる。
「ヘイ!!!!!」
キュッ!!!
明利大、残りの4人がエンドライン寄りの
低い位置に揃って陣取る。
町田 「おっと…!!?」
弥生 「低い位置に寄った…!!」
これにより、スリーポイントラインあたりから、
リングまでに広大なスペースが生まれる。
中村 「これは…?」
彦一 「NBAでよく見る形…」
町田、頷く。
「ああ、ローポジションに4人並ぶ1-4の陣形。
各クォーターの最後の攻撃の際に見られる」
左京 「この形からボールマンが相手を抜くと…」
佐戸 「必ず5人対4人の状況になる」
藤真 (宮城……)
ダム!!!!!!!
宮城、仕掛ける。
キュッ!!!
天崎、動く。
「1on1、行った!!!!!!!」
ダム!! ダダム!!!
一瞬止まり、方向転換、
と見せかけ、再度発進。
ダム!!!!!
天崎、抜かれる。
「あああーーーーー!!!!!!!」
「宮城、抜いた!!!!!!」
天崎 「……!!!!!」
須形 (天崎さん…!!!)
左京 「いや…さらにその上!!」
佐戸 「抜き切った!!」
清田 (抜き切る…!?)
ポッカリと空いたスペースに宮城が侵入。
「ディフェンスがいない…!!」
「青葉、ヘルプに動け!!」
キュッ!!!
森重が飛び出す。
宮城、ニヤリ。
(後ろがガラ空きだぜ)
ビッ!!!
宮城、森重の背後にボールを通す。
足元を鋭く抜けるバウンドパス。
「速い…!!!!」
「上手い…!!!!!」
これを赤木が受け取る。
「おおおおおーーーーーーー!!!!!!」
明利大ベンチ、いっせいに立ち上がる。
赤木が跳ぶ。
「ウホッ!!!!!!!!!」
ドガアアアアーーーー!!!!!!!!!
4thクォーター 1分
明利大 56
青学大 51
「出たあああああーーーーーーー!!!!」
「ゴリラダーーーーーーンク!!!!!!」
明利大ベンチ、ガッツポーズ。
木暮、吠える。
「赤木ーーーーーーーーーー!!!!!!!」
洋平 「おおおおおーーーーー!!!!!」
高宮 「ゴリ、来たああああーーーー!!!!」
彩子 「リョータから赤木先輩!!!!」
晴子 「凄ーーーい!!!!」
道谷《明利大、ホットラインが来ました!!》
塚本《宮城君から赤木君ですねえ!!!》
道谷《高校時代から続くコンビプレイ!!!》
須形 「天崎さん、完全に抜かれた…」
千種 「そんな…」
仙道 「抜き切る、とは?」
佐戸 「お、珍しい。お前から質問か」
左京、ニコリ。
「宮城が抜いた後さ。彼はディフェンスを抜いて
相手の背中の後ろにまで回り込んだ。ああなると
抜かれた側は手も足も出ない」
佐戸、頷く。
「あの形で背後から止めに行ったらファウルだ。
ただ横を抜くのではなく、抜き切るドライブ。
あれは、完全なオフェンスの勝利」
外川、続ける。
「明利はそれが出来るだけのスペースを、
事前に作ってたからねえ。賢いよねえ」
「おいおいおい、マジかよ…!!!!」
観客席、唖然。
驚きの声が各所からあがる。
「なんなんだ、今のドライブは!??」
「宮城は疲れてたんじゃないのかよ…!!!」
「どうなってやがる!!? 死んだフリか!!?」
宮城、ニヤリ。
「疲れてるに決まってんだろ」
天崎 「………。」
ギラ!!!
宮城 「だが、それはお前らもだ」
天崎 「……!!!?」
牧 「神も怖いが、アイツらも怖いな…」
諸星、眉間にシワ。
「ああ、そうだったな…」
河田雅、同じように困った顔。
「そういえば、『ミラクル明利』か…」
牧 「死にそうになってからが強いんだ」
続く
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スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(1140) へのコメント一覧
湘北最強!
アツい!
宮城!赤木!頑張れ!
この試合はなんとか名利に勝ってほしいな。。
赤木の日本一そろそろ達成してもいいのではないではないでしょうか!!
更新ありがとうございます。
河田の困った顔、、、
まったく想像できません(笑)
赤木にチャージングとって押し倒されてムグ、、とかゆーてる顔しか出てこないわ
ゲームを支配し出している
ホットライン、もっと魅せてくれ!!
ショーホク
このままじゃいかないだろうけど、何とか競り勝って欲しいです!
佐戸 「お、珍しい。お前から質問か」
ここ好き。
牧 「死にそうになってからが強いんだ」
ここも好きw
ショーホク!
流石に、湘北組の、安西先生のからの教え「諦めたら、そこで試合終了ですよ」の怖さを、身を持って体感しているだけに、説得力がある
さて、同じ湘北組であるはずの天崎は、もしかしたらこのプレイで、宮城に、完全に引導を渡されたのではないだろうか?
となると、次回、宮城が「No.1ガード」を名実共に名乗るには、避けては通れない相手の一人である藤真も、黙って見ているわけにはいかないだろう
だがしかし、今の宮城は乗っているし、第4Q開始からのマッチアップの変更ならばいざ知らず、後手に回ってからの対応となれば、いくらスタミナ的には有利であったとしても、藤真も苦戦必至ではないだろうか
そして、ここでマッチアップの変更となったら、明利は、満を持して、島袋を投入してくるような気がする(元々、坂口監督も、本当の出番は、もっと後だと言っていたし)
意気消沈とまではいかないかもしれないが、宮城に敵わず、その宮城に対して、前線からタイトなディフェンスを続けてきた天崎にも、疲れの色が見えてくるはずである
島袋も、藤真と比べれば天崎の方がやりやすいだろうし、高校時代に直接対決もしているだけに、やり甲斐やライバル心もあるだろう
第4Q、しばらくは、明利の押せ押せムードが続くと見た
Kさんいつもありがとうございます!
宮城が天崎との1対1からスリーを決めると、神がシュートフェイクから荒石を抜きミドルを決めました!
宮城が高い位置からの新しい攻め。再び1on1を仕掛け天崎を抜き、森重がブロックに飛ぶが、バウンズパスからキャプテン赤木のダンク!
これは乗るぞ、騒げ騒げミラクル明利!点差が5点広がり明利のリード!神がここで大きな一発を出しそうな予感!
宮城、神をそれぞれ抑えるのが湘北戦士荒石と天崎というのも感動です。
宮城の突破を天崎が抑えれるか、それとも神の得点を荒石が防げるか?赤木VS森重もどうなるか?湘北魂を見せてくれ!
この勝負宮城リョータVS神宗一郎!よし、わかりやすくなりました笑
両チーム頑張れ!
つい電車の中でにやっとしてしまいました😊
まじ勝ってほしい!!!
勝ってくれ!
アラシはベンチでなく、試合出てますよ😊
両チームともスタメンに戻してたはず
ここ数話読む度に涙が止まらないです。
大好きな作品がここで生き続けててこんなストーリーを今も堪能できる事が嬉しいです。
本当にいつもありがとうございます。
牧 「死にそうになってからが強いんだ」
(更に、アイツがまた出ていない。)
(神・・・・・気をつけろよ)
更なる湘北魂が登場します!
更にアイツが出ていない
神の3Pが動き出した時こそ・・・・・・
あの時間が発動します😁
ツッコミさん、荒石は試合出てますよー(笑)
この試合、ドイツ戦に見せた監督にも発言できる選手に動きがないのが不気味すぎる
そんな筋肉坊主に負けてるんじゃねえ!!
チビ界の道標!!!!!!
やっぱり原作のキャラの特に湘北のキャラが活躍するのが
一番興奮するわ
赤木宮城荒石が湘北組の力を見せてるのに一人置いていかれるわけにはいかんよね
あるとすれば神か。
明利としては神を外から打たせない事が勝利へのキモになりそう。
ただ、試合を通してほとんどの時間で コート上の解説者 みたいになってる藤真は不気味なんだよな
<時間が戻ったことについて>
の記事を読んでみるといいですよ。
申し訳ないなんて思わないでしょうから。
リョータ大活躍の中々アツい展開ですね。
この試合で天崎の一番の役割は最初から、ディフェンスで相手PGのボール運びのリズムを崩しスムーズなオフェンスへの入りを邪魔することが第一だったはず。
リョータが点を取りにきている現状況ではその前提が崩れてしまうので、青葉としては天崎のマークマンを替えて役割を続行させるか、もしくは交代で作戦そのものを変えていく必要がありそうですね。
青葉メンバーや監督がどう対応していくのか楽しみです。
この2人の活躍で、原作の湘北感を出せるKさんは凄い!
森重もおとなしい、ゴリが抑えているのか
この2人には差がついてきて最高
まさに湘北魂
おいおい
何度も言わせるなよ
それとも、ネタふりか?
・・・・・・・・・・・仕方ない
木暮だよ👊👊👊
この大会前にお前がオレの所に相談してきたよなぁ。
三井でも神でもなく、オレの所に来たのは正解だなぁ。
そろそろ、本家の3Pでトドメをさす頃だけどなぁ〜
佐戸 「お、珍しい。お前から質問か」
何となくだけど、仙道は抜き切るという言葉を意識して使っていないだけで、無意識(センスで)に実践しているのではないだろうか。
だから先輩達の説明にすんなり理解納得して特に口を挟まなかったと思う。きっと清田も。
純粋な宮城と藤真の一対一みたいし
泣ける
ゴリはタイプ的に森重の下位互換のようなポジションになってるのがちょっと厳しいですね
河田兄のように3Pやテクニックでサイズや能力の差を埋められるようにしないと今後も厳しそう
あれ?
明利VS青葉ファウル数
1115話 神ファウル
1117話 藤真ファウル
1128話 森重ファウル
1131話 藤真ファウル
1132話 島袋ファウル
赤木ファウル
1135話 天崎ファウル
1136話 宮城ファウル
1137話 森重ファウル
青葉 神1つ、藤真2つ、森重2つ、天崎1つ
明利 島袋1つ、赤木1つ、宮城1つ
まだ森重はファウル2つのはずでは?
1139話で記者席から「3ファウルの森重の使い方も難しいだろう」といっていたが、描かれてないとこでファウルしたのかな?
これ本気で不思議に思ってるのだとしたら衝撃…。
今までどうやって読んでたんだろう…。
あの形好きです!
これは勝てる!!
ワンプレー毎に全てを描写されているわけではないので、無駄ですよ。
今までだってそうでしたよね?
何とか粗探ししようと読み返したんですか?
粗探ししてマウント取ろうなんて気持ちで読んでも楽しくないでしょ?
天崎が竹村に付いた瞬間に、宮城が運ぶんじゃないかな?それはそれで相手は藤真だから手強いけど。アジリティは藤真<天崎 だろうし、後先考えずに来る天崎(ガス欠で交代してもいい、と割り切れる)より、代わりのいない藤真の方が宮城には与し易いかも。
俺も分からんから、残りの1つは、どの回で、どういう内容のファウルだったのか、解説してくんないかな?
描かれてないものを解説するのは無理ですね。
どこかでしてたんでしょうね。
という展開にも期待。
じゃダメなの?
何かの伏線かもしれないじゃん?
この後解説入るかもしれないじゃやん?
解説入らなければ表現するまでもない場面でのファウルかもしれないじゃん?
書き手の好きに書かせてあげましょうよ(笑)