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  • 2022年03月23日12:05

スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(189) リメイク版

※この記事はリメイク版です
リメイクの経緯はコチラ
元記事はコチラ




前半終了

明利 41
専翔 26


前半の20分間は明利が圧倒した。


観客席。

桜木がニヤリ。

「ほ〜ら、このプロの言った通り。
ゴール下の差でゴリたちの勝ちだ」


牧が返す。

「フッ、さすがプロだな」

(まあオレも同じような予想だったが)



河田兄が続く。

「深津の長所がまだ出てきてないな。アイツの
持ち前のイヤらしさが。そこが発揮されてくれば、
ズルズルいかないはずだが…」

河田弟がつぶやく。

「深津さん…。頑張って」





そして、後半戦。


藤真 「お?」

彦一 「専翔が動いた」


キュキュッ!!!!


専翔大学、ゾーンディフェンスにチェンジ。

中を固めた。


「ゾーンだ!! ツインタワー対策か!?」

「専翔がディフェンスを変えてきたぞ!!」



しかし、明利は攻撃を変えなかった。

ボールは、まずは花形へ。



前半に引き続き同じパターン、
ハイポストにボールを預けた。


深津 「囲め!!」


専翔守備陣が、花形を囲む。


「おおお!! 3人がかりだ!!」


(数で来たか) 

花形、一度ボールを宮城に戻す。


専翔のディフェンスが、瞬時に元の形に戻る。


そして深津は、宮城に対し
タイトなチェックには行かない。

「ここは空けていい」


「あ?」

宮城、眉毛が動く。


ダム!!!!


ドリブルインを試みるが、
間合いを開けていた深津を抜けない。


「ドリブルは注意してるピョン」

※たまに出る




宮城 「くそっ」


すかさず赤木が声を出した。 

「宮城、組み立て直すぞ!」



記者席の弥生。 

「宮城くん、外もあるのに、打てなかった」

隣の町田。 

「外角も結構得意なはずなのに…」 



高校時代は外角のシュートが弱点だった宮城、
大学進学後は徹底した訓練でアウトサイドも
身につけていた。


だがこの場面、宮城は打たなかった。


明利はもう一度中を狙ってきた。


ビッ!!

ローポストの赤木にボールを入れる。


専翔、ここはダブルチーム。
かなり体をくっつけている。



牧 「守備のポイントを中だけに絞ったか?」



宮城が45度の位置にボールをもらいに行く。

「ダンナ、こっち!」 

スリーポイントラインの外から呼び込む。


赤木が外で待つ宮城にボールを出す。 

「宮城、打て!」


(舐めんじゃねえぞ!) 

宮城、スリーを狙う。


ドン!

深津、強く床を踏んで、右足を出した。


「…!!?」 

宮城が一瞬シュートを止めた。


が、深津は片足を一歩だしただけ。

前には出ない。チェックには行かない。


宮城はフリーのまま。



「うお!! 超ドフリー!!!」 

「全然プレッシャーかけてねえ!!」

「宮城には外があるんだぞ!?」



ビッ!!


宮城、スリーポイントシュート。





ガン!!!!


リングに弾かれる。

そして大きく跳ね、そのままバックボードを
超えて外に出た。


専翔ボール。


宮城 「くそったれ…!」



花形が肩を叩く。 

「ドンマイ。空いたらドンドン打っていけよ」



観客席の牧。 

「うまい…。明らかに打たせたな」

諸星が続く。 

「ああ、宮城は今“打たされた”」


河田が腕組み。

「いまの攻撃、赤木からのパスを受け取って、
自分のテンポで打てば、スリーは決まったかも
しれんな。中から外へのパスは最もシュートが
打ちやすいパスなんだから。しかもノーマーク」

牧が返す。

「だが、宮城は自分のリズムで打てなかった。
深津がブロックに行くそぶりを一度見せたからだ。
一度宮城はシュートのアクションを止めた。
でも深津は出てこない。前に誰もいない状況で
ボールを持っている」

諸星、ニヤリ。

「そりゃ打つよな。ドフリーなんだから。
だがもうその時点で負けだ。なんてったって、
深津は打たせてんだからな。ああいう場合は…」



桜木、横入り。

「ああいう場合は、その場でワンドリブル
してからシュートだよな」


「……!!??」 

三銃士、驚く。


桜木、ニヤリ。 

「プロならそうするぜ」

(モーリーはいつもそうしてるからな。
それでケッコー入る)


苦笑して牧と河田が顔を合わせる。 

「侮れんな…」 


ムッとして諸星が返す。

「フン、プロじゃなくてもそうするさ。
オレだってそうする。シューターとしての
宮城の経験不足か、あるいは深津の動き方と
心理戦がそれをさせなかったのか……」


河田が。続く

「ただ打たせるんじゃない。リズムを崩して
打たせるんだ。深津のイヤな部分が出てきたか」

(味方だと心強いんだがな)



そして、次の専翔の攻撃。


ザシュ!!!


「来たーーーー!!!! 深津のスリー!!!!」

「明利が失敗した外角を、わざわざ決めてきた!!」


バチン!!!


深津と御子柴がハイタッチ。 


御子柴 「よーーし!! さすが深津だ!!!」

深津 「ベシ!」 

※いまだに出る



宮城 「んなろう……!!」



河田が笑う。 

「イヤな部分、バッチリ出てきたな」



そして、明利の攻撃。

赤木or花形にボールが供給されるたびに、
専翔はダブルチーム、あるいはトリプルチーム。

外のシューターは微妙な距離感を保って
フリーにさせている。

完全に中に重点を置いた守備だ。


藤真、腕組み。 

「中を固めてるというより、外を捨ててると
言った方がいいかな」

隣の神がニコリ。

「そんな感じですね。ここまであからさまに
空けられると、逆に外の人間は打ちにくいかも」



ガン!!!!

外のシュートが再び外れる。


「おいおいどうした!!?」

「さっきもそうだが、完全なフリーだったぞ?」



記者席の弥生。

「大きくリードしている明利としては、
ホントは時間を使いながら確実性なインサイドで
しっかり点を重ねたいのにね…」

町田が苦笑い。

「それだけをさせないようにしてきましたね。
深津くんが。逆に外は打たせてる。つまり、
明利は自分達の狙いとは違うオフェンスを
やらされてるってことですね。負けてる専翔が
ゲームをコントロールしちゃってますよ…」



そして


ブン!!!


深津、いきなり前線へのパス。

一転して速いテンポへ。


「……!!!???」



明利は不意をつかれた。 

「な…!? 速攻だと!?」



バス!!! 

「ナイッシューー!!!!」



明利がシュートを外した瞬間に走っていた
御子柴が、楽々ワンマン速攻を決めた。


「おお、今度は速攻! 一気に5点縮めたぞ!」

「深津が意表をついてきた!!」



後半戦、専翔が動いた。

そして、当たった。



コートサイド。


「な〜にやってんだ、宮城は。完全に深津に
主導権握られてんじゃねえか。リードしてる
くせに何でそうなるんだよ、情けねえ」


呆れたような表情でゲームを眺めていたのは…


三井だった。


「勝ってんだから、お前らしく
おちょくってりゃいいんだよ」







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スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(189) リメイク版 へのコメント一覧

  1. 1.
    • ベガ
    • 2022年03月23日 17:09
    • 5
    町田の苦笑い後のコメントに「専翔う」があります…
  2. 2.
    • 編集者・K
    • 2022年03月23日 20:35
    >>1
    修正しました!




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