（リメイクの経緯はコチラ）
（元記事はコチラ）
後半戦。
専翔大学PG・深津の
ゲームコントロールが冴え渡る。
自らの3点と機を見た速攻で一気に差を詰めた。
｢5点縮めた！！ 流れが専翔に来てるぞ！！」
｢深津だ！ 深津が流れを変えた！！」
コートサイド、
拓翼大学・三井が試合を見ている。
拓翼大学・三井が試合を見ている。
｢しっかりしろよ、宮城」
続く明利の攻撃。
専翔は引き続きインサイドを固めている。
明らかに外を捨てた守備。
記者席の弥生。
｢専翔はディフェンスのポイントを完全に
絞ってきたわね。ツインタワー以外には
やらせてもいいという割り切った守備だわ」
絞ってきたわね。ツインタワー以外には
やらせてもいいという割り切った守備だわ」
ダム、ダム…。
ボールを持つ宮城。
キュキュッ！！
ある程度距離をおいて守備に入る深津。
ある程度距離をおいて守備に入る深津。
ダム…、ダム……。
ベンチから木暮が声を出す。
｢宮城！ 空いてるぞ！！
ドンドン撃っていけ！！！」
ドンドン撃っていけ！！！」
(これで外を躊躇してしまったら、
相手の思うツボだ…）
相手の思うツボだ…）
宮城の目つきが変わった。
｢よし！」
｢よし！」
スッ…
シュートモーションに入ったその瞬間。
キュキュッ！！！！！
深津が一気に距離を縮めてきた。
宮城にプレッシャーをかける。
激しくチェック。ボールを奪いにきた。
｢あああ…！！ 宮城が捕まった！！！」
｢もうドリブルできないぞ！？」
｢宮城さん！」
SGの畑山がボールをもらいにくる。
SGの畑山がボールをもらいにくる。
(ちきしょう…）
宮城、畑山へパス。
宮城、畑山へパス。
バッシイイ！！！！！！！
これを、御子柴がスティール。
｢なにィィいいいいーーーー！？」
｢御子柴が外に出てきていた！！」
｢狙っていたか！？ 完璧なスティールだ！」
観客席の牧。
｢さっきまで全く外をケアしてなかったくせに、
ここぞという時はギャンブル的に獲りに
行きやがったか…」
ここぞという時はギャンブル的に獲りに
行きやがったか…」
諸星がうなずく。
｢しかも、ギャンブル成功しちまったぜ」
(深津は勿論だが､御子柴もさすがに経験豊富だ。
勝負に出るポイントをよく把握してるぜ）
バス！！！！
専翔の速攻が決まり、
さらに点差が縮まった。
さらに点差が縮まった。
明利 ４１
専翔 ３３
専翔、怒涛の7得点。
この間、明利の得点はゼロ。
この間、明利の得点はゼロ。
まさに形勢逆転である。
｢どうした明利！？ どうした宮城！？」
続く、明利の攻撃。
ガン！！
再び外角のシュートが外れる。
観客席の藤真。
｢攻撃のリズムがバラバラだな。
あれでは入るものも入らない」
あれでは入るものも入らない」
｢リバウンドーーー！！！！」
バシ！！！！
赤木が取った。
ベンチの木暮が立ち上がる。
｢よーーっし！！赤木！！！」
｢よーーっし！！赤木！！！」
赤木、自らシュートへ。
ドン！！！
思い切りブロックに入った
専翔のセンター・早坂がファウル。
専翔のセンター・早坂がファウル。
『ビビーーー！！！』
『ファウル！！ 青12番！！』
｢おおおっと、ファウル！！！」
｢フリースローだ！！」
記者席の弥生。
｢今のはいいファウルね。フリースローなら、
リバウンドショットをねじ込まれるより、
傷は浅いわ。流れは変わりにくい」
リバウンドショットをねじ込まれるより、
傷は浅いわ。流れは変わりにくい」
フリースローレーンに立つ赤木。
(フゥ…、なかなかうまく行かんな…）
ザシュ！！
ザシュ！！
ザシュ！！
｢2本とも決めた！！
さすがキャプテン・赤木！」
さすがキャプテン・赤木！」
観客席の牧。
｢だが、流れは変わらない」
｢だが、流れは変わらない」
専翔の攻撃。
隙を突いた深津が、
インサイドでボールを受け取る。
インサイドでボールを受け取る。
｢あああ！！ いつの間にか深津が中にいる！！？」
赤木 （チョコマカと…！！）
ブロックに跳ぶ。
ブロックに跳ぶ。
スッ
深津、フェイク。
赤木をかわした。
赤木をかわした。
｢あああーーー、ナイスフェイク！！！」
｢うまい！！！！！！」
ダム！
ワンドリブルで、ゴール下に
一歩踏み込みレイアップ。
一歩踏み込みレイアップ。
ダン！！！！
今度は、花形が跳ぶ。
｢うおっ！！ ブロック、もう一枚！！」
｢ゴール下は赤木だけじゃない！！」
サッ
深津、今度はレイアップの体勢から横へパス。
｢ああ、また打たない！！」
｢これもフェイントだ！」
バス！！
ゴール下・逆サイドで待っていた
PFの渡邊が、フリーで決めた。
PFの渡邊が、フリーで決めた。
｢さすが深津！！ あんな密集地帯で
冷静にさばいた！！」
冷静にさばいた！！」
｢深津が支配している！！ これは完全に
専翔のペースだぞ！！」
専翔のペースだぞ！！」
『ビビーーーーー！！！！』
『タイムアウト！！！ 明利大学！！』
｢ああああ、明利のタイムだ！！」
｢たまらず取ってきたか！！」
両軍、ベンチに戻る。
コートサイドの彦一。
｢さすがや､深津さん。これはユニバのPGの枠に
間違いなく入ってくるで。すごい支配力や……」
間違いなく入ってくるで。すごい支配力や……」
(宮城さん、しっかり…！）
観客席の河田
｢相変わらずのゲームメイクだな」
｢相変わらずのゲームメイクだな」
ガタ……
その時、河田の後ろにいた桜木が立ち上がった。
｢コラアア！！！ リョーチン！ ゴリ！！
何やってんだ！！！」
何やってんだ！！！」
｢……！！！！？」
観衆が桜木に注目。
｢赤いチョンマゲ…！！！！
もしかして東洋自動車の桜木！？ 」
もしかして東洋自動車の桜木！？ 」
｢桜木だ！！！ あの赤い髪は桜木花道だ！！」
桜木が叫ぶ。
｢ピョン吉にやられっぱなしじゃねえか！！
湘北魂を忘れたか！！」
湘北魂を忘れたか！！」
｢桜木……」
赤木、宮城、目を合わせる。
赤木、ため息。
｢フン、えらそーに。あのたわけが」
｢フン、えらそーに。あのたわけが」
宮城、返す。
｢あの野郎…！ 関東ナンバーワンの
ポイントガードに向かって」
｢あの野郎…！ 関東ナンバーワンの
ポイントガードに向かって」
赤木、続ける。
｢あの馬鹿に言われると余計に腹が立つな」
｢あの馬鹿に言われると余計に腹が立つな」
宮城、頷く。
｢このままじゃ言われっぱなしだぜ、ダンナ」
｢このままじゃ言われっぱなしだぜ、ダンナ」
この時、桜木のにやけ顔が２人の頭に浮かぶ
―― まだまだアマチュアだね、キミ達
ゴオオオオツ！！！！！
赤木＆宮城 「絶対に勝つ！！！！」
｢フン！」
会場がざわめくなか、桜木が静かに座る。
会場がざわめくなか、桜木が静かに座る。
前に座っている牧がニヤリ。
｢いいハッパだったな。湘北魂か…」
横に座っている洋平が問う。
｢で、ショーホクダマシイって何だ？ 花道」
桜木、自信満々の顔で
｢知らん」
洋平 「…………。」
晴子、ニコリ
(フフ、意味なんて関係ないわ。
十分お兄ちゃん達には届いたわよ）
十分お兄ちゃん達には届いたわよ）
『ビビーーーーーー！！！！』
タイムアウトが明けた。
バチン！！！！
赤木が両頬を叩いて、コートに向かう。
｢宮城、ドンドン中に入れてこい！
何人でかかってこようが全部決めてやる。
ゴール下だけは譲らん！！！」
何人でかかってこようが全部決めてやる。
ゴール下だけは譲らん！！！」
宮城、ニヤリ。
｢オーケー！ それでこそダンナだ」
その様子を眺めながら花形がニコリ。
｢赤木、宮城、明利のバスケで行こうぜ。
相手を気にする必要はない。宮城がかき回して、
インサイドの俺達がゴールを決める」
相手を気にする必要はない。宮城がかき回して、
インサイドの俺達がゴールを決める」
畑山と竹村がうなずく。
｢俺たちの出番はその後だ。ツインタワーからの
パスアウトは絶対に決める。自分達のリズムで
攻めればシュートは決まる」
パスアウトは絶対に決める。自分達のリズムで
攻めればシュートは決まる」
｢赤木！！ 宮城！！！」
再びコートサイドから声。
三井寿だった。
悪モノの笑顔で
コブシを握って見せた。
コブシを握って見せた。
グッ！
赤木と宮城は同じポーズを返した。
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jungle123
スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(190) リメイク版 へのコメント一覧