「本来の死のグループって、こうじゃない」
「これは日本にとって “死” なだけだろ」
「どう見ても普通に “2強” の組」
「他国から見たら死でも何でもない」
こんなコメントがSNS上を飛び交っています。
はい、
説明不要ですよね、
2022W杯の組み合わせ抽選の件でございます。
日本は、優勝経験国であるスペイン&ドイツと
同居する、グループEに振り分けられました。
あの抽選の模様をリアルタイムで見ていた方は、
さぞかし青ざめた(あるいは逆に開き直った)
ことでしょう。
あの組み合わせでノーリアクションはないかな。
良い方でも悪い方でも何らか反応するかなと。
え? わし?
ええーーーっとですね、
昨夜、W杯の組み合わせ抽選会を見たくて
深夜1時にNHKにチャンネルを合わせたものの、
「抽選は1:30頃の予定です」というコメントで
テレビを消してしまったのであります。
※翌朝(つまり今朝)がミニバス練習だから
ちゃんと寝たかったんですよ…。
てことで、リアルタイムでは抽選会を見ておらず、
今朝、WEBニュースやらSNSやらでアレコレと
確認したのですが、その際に、冒頭のコメントを
いろんなところで見たんですよね。
確かに、「死のグループ」っていうワードは、
上位進出候補のチームが3つ以上同居する場合に
用いられるのが一般的なのかもしれません。
過去の例を見てもそうなっています。
※ちなみにWikipediaにもページがあったり
たとえば、
1998フランス大会のグループD、
スペイン
ナイジェリア
パラグアイ
ブルガリア
これはなかなかのものでしたよね。
全チームが上位進出候補と言えたでしょう。
で、実際「無敵艦隊」スペインが落ちるわけで。
02日韓大会でもありました。
アルゼンチン
イングランド
スウェーデン
ナイジェリア
これまた激しかった。
アルゼンチンとイングランドなんていったら、
上位候補どころか、優勝候補ですもんね。
さらに欧州とアフリカの強豪が入った超激戦区。
これも98年同様に、アルゼンチンが落ちるという
大きな波乱がありました。
ほか、
06年ドイツ大会のグループC
オランダ、アルゼンチン、コートジボワール
セルビア・モンテネグロ
14年ブラジル大会のグループB
オランダ、スペイン、チリ、オーストラリア
などなど、
「このなかで1チーム落ちるのかよ…!!」
「あの〇〇でさえ勝ち抜くのは困難…!!」
「どこが勝ちぬいてもおかしくない…!!」
みたいな組み合わせの際に、死の組という言葉は
使われてきたように思います。
そういえば、わりと均等に分けられたとされた
2018ロシア大会では、死の組という言葉は
あまり聞かれたなかったですし。
そんなこんなを踏まえて、今回です。
とりあえず確認してみましょうか。
あ、カッコ内の数字はFIFAランクです。
↓
■グループA
・カタール (51)
・エクアドル(46)
・セネガル (20)
・オランダ (10)
■グループB
イングランド(5)
イラン (21)
アメリカ (15)
プレーオフ勝者
※ウェールズ対スコットランド or ウクライナ
■グループC
アルゼンチン (4)
サウジアラビア(49)
メキシコ (9)
ポーランド (26)
■グループD
フランス (3)
デンマーク(11)
チュニジア(35)
プレーオフ勝者
※UAE or オーストラリア対ペルー
■グループE
スペイン(7)
ドイツ (12)
日本 (23)
※プレーオフ勝者
コスタリカ対ニュージーランド
■グループF
ベルギー (2)
カナダ (38)
モロッコ (24)
クロアチア(16)
■グループG
ブラジル (1)
セルビア (25)
スイス (14)
カメルーン(37)
■グループH
ポルトガル(8)
ガーナ (60)
ウルグアイ(13)
韓国 (29)
ふむ、
強いて言えば、グループCかGかな、
というのが多くの方の感想でしょうか。
むしろ、客観的に見て明らかな死の組はない
なんていう意見が一番多いのかもなあ。
とはいえ、
「今回は死の組はありません!」なんていうのも
なんだか盛り上がりに欠けるので、むりやりでも
捻り出してみようと、公平に数字で見てみると、
グループEって、ケッコーそうなんじゃない?
っていうことにもなりましてね。
仮に「強豪国が3つ以上入っている」ことが
死の組の定義だとしたならば、
グループ内のFIFAランク上位3チームの合計が
もっとも小さな国が死の組であるという
言い方をしてもよいのではないでしょうか。
※おっと、「FIFAランクなんてアテにならん」
とか言っちゃうと全部終わりなんで、ここは一旦
あの数字は指標になるという前提にさせて!(笑)
で、プレイオフ待ちの部分はスルーして、
グループ内のランク上位3チームの合計値を
計算してみましたら…
グループA…76 ※8位
グループB…41 ※3位
グループC…39 ※1位
グループD…49 ※5位
グループE…42 ※4位
グループF…56 ※7位
グループG…40 ※2位
グループH…50 ※6位
日本のいるグループEは4番目に数字が小さい。
1位との差もわずかに「3」。
なるほど、Eは、最も厳しいとは言えなくとも、
わりとキツイほうに数えられる組なのかも。
あるいは、
「実力伯仲」的な部分にフィーチャーし、
グループ内のFIFAランクの1位と3位の差が
最も小さなグループを探ってみると…
グループA…36 ※8位
グループB…16 ※1位
グループC…22 ※4位
グループD…32 ※7位
グループE…16 ※1位
グループF…22 ※4位
グループG…24 ※6位
グループH…21 ※3位
と、こうなり、E組は最も1位と3位の差が小さな
グループと表現することができるわけです。
で、せっかくなので両数値を合算してみると…
(もうここまで来たら意味ないけど:苦笑)
グループA…76+36=112 ※8位
グループB…41+16= 57 ※1位
グループC…39+22= 61 ※3位
グループD…49+32= 81 ※7位
グループE…42+16= 58 ※2位
グループF…56+22= 78 ※6位
グループG…40+24= 64 ※4位
グループH…50+21= 71 ※5位
はいはいはい、
数字で見ると、グループBとグループEが
激戦区だ、ということになると(ホンマかい)。
まあ、上記は記事的に面白くするために
やってみただけのことですが、
でも胸を張って「ここは厳しい組だ」と言っても
いいじゃないか、とも思っててね。
だって、巷の「死の組じゃない」系の意見って
どうやら「日本は強くないから」っていうのが
根本にあってのことじゃないですか。
「ウチは弱い、死の組なんておこがましい」
「ドイツ・スペインから見れば単なるカモ」
「上位国とやれるだけで満足」
そんな論調、それがちょっと寂しくて。
わざわざ自分たちのことを弱いと定義しなくても
いいじゃないか、と。
胸を張って勝ちに行ったっていいじゃないか、と。
だから、自分達も上位候補なんだと思ったって
いいじゃないか、と。
そんな思いもあって、
強引な計算のもと、アレコレ書いてみました。
日本代表って、1大会おきに決勝トーナメントに
進出してて、そのジンクスだと今回はダメな順番の
大会になるんですよね。
そこにきて、この組み合わせで「ああ、やっぱり」
みたいな雰囲気もあるようだけど、勝負に絶対は
ないんだからさ。
前を向きましょうよ、せっかくのワールドカップ。
皆さん、
どう感じましたか、今回の組み合わせ。
そして未来の談話室も楽しみにしつつ、
今日はこのへんで。
ではでは。
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2022W杯組み合わせ 〜数字上、客観的に「死の組」なのかもしれん件〜 へのコメント一覧
やっとそういうところと戦える、しかも2つもと、逆に喜んでいます。
楽しみが増したかな。
とはいえ、前半早めに先制されるとつまらなくなりそうですが。
以前はポッド1以外は南米アフリカポッドとアジア北中米ポッドとその他ヨーロッパ勢ポッドで分けてたので死の組ができやすかったですね。
今回に関してはpod4で死の組を生みそうだったのはヨーロッパプレーオフ組とカナダ位でしたので
ブンデスリーガでは日本人が通用してますし
ドイツ戦は割と楽しみにしてます!
ドイツ代表はブンデスだけじゃないですけど。
スペインは久保君からしたら戦いたい国なんじゃないかと思いますしこれも楽しみです。
2強ではあるけど南米がグループにいないことは日本にとってはラッキーと捉えるべきでしょう!
ある意味楽しみと思ったのが正直な感想です。
それにブラジルやウルグアイになるよりはるかに良いし、対戦順序にはかなり恵まれた。
良い監督なら見た目以上にチャンスはあります。
そこが問題ですが。
始まる前にあーでもないこーでもない言い合うのも毎回の一興な気がします。
ときに我らがオランダはいいグループ入りましたね!
なんて淡い期待を持ってます。現実3連敗だと思いますが汗。
日本全体の戦力は史上最強まである。
選手は。
組織が育ってない
予選にピークをもってきたガチの日本だと
ワンチャン勝てると思ってます!
サッカーにおいてはまだまだ格上の強豪が多いお陰で、強豪との試合で競り合うことかがあれば
「今日の試合は胸が熱くなった!」
ましてや勝てば「ジャイアントキリングだ!」
ってなれるわけですからね。
逆にドイツやスペインは勝ってあたり前、日本に負けようもんならバッシングの嵐
それなら、そんな贅沢を2回味わえるかもしれないと楽しみにした方が得した気分になるし、全力でみなさんで応援しましょうよ!
それはさておき、コスタリカが上がってきたらナバスから点が取れるのだろうか。
8年前はウルグアイ、イタリア、イングランド相手に2勝1分。決して2強とは思わない方がいい。
ベトナム(決してアジア予選を軽く見ていませんが)に勝ちきれない日本が、欧州の強国に勝てる気がしません。
南ア大会の北朝鮮対ポルトガルみたいにならない事を願います。
そう考えれば、嬉しい組み合わせですよね。
なにせW杯、ガチですからね。
漫画のストーリーなら、確かにサイコー!
南米がいるより全然イイという声は多いですよね。
確かに、ブラジルといいコロンビアといい、
過去にケッコーな負け方しましたからね。
普通なら上位に勝ち上がらないと当たらないようなところにね。
2%って、メチャクチャ高くない…!!?
昔はいつも1つは死の組がありましたよね。
いまの仕組みはそれが起こりづらいのは確かでしょう。
やはり、そう考えますか。
南米がいるよりいい、という考え方。
おお、ナイスなポジティブ思考!!
創設30年…!!(忘れてた)
そこでこの組み合わせ、何かが起こるかも…!?
何事も考え方次第です!!
ありがとうございます。
オランダも大事ですが、なにより日本…!!!
そのうえ、勝ち点も獲りますから!!
あの時のコスタリカはバグってましたな。
今度は日本の番です。
今回はコスタリカには大人しくして頂いて…。
だが、まだ時間はある。
それでオーケーです
意外とその懸念材料とされる部分が、
土壇場で輝くものです!
ふむ、ドイツとスペインはこの段階ではまだ全力を尽くしにくいですからね。
チャレンジャーの優位性、ありますよ。
日本だって2010年に、
オランダ・デンマーク・カメルーン相手に2勝1敗でっせ。
しかし勝負は何が起こるか分かりません!
自虐的な意見多いんですね〜
ここでスペイン、ドイツのどちらか、
もしくは両方落ちる(はさすがに想像し難いけど苦笑)ようなことがあれば面白い大会になると思います。
まぁ、ベトナム戦みたいなことやってるようじゃ突破は難しいとは思いますがね。
ドイツ大会みたいな草刈り場になるのだけはマジ勘弁!
私は友人と一緒に見ていて、隣で終わったーと叫んでましたが、
逆にスペインorドイツを予選で落とすチャンスだし、
面白いかもよ、で共感得られました。
コスタリカが上がってくればワンチャン、
ナバスの神がかり次第では番狂わせありそうですし。
死の組の見方的にいえば、最近の決勝T進出率で
算出するのが一番わかりやすいかもですね。
なんだかんだ日本の予選突破率は悪くないので。
長文失礼しました。
陵南戦の木暮と桜木ですね!
素敵なコメント!
勝負はやってみなきゃ分からないと思います!
勝負に絶対はありませんから!