(リメイクの経緯はコチラ)
(元記事はコチラ)
「いいぞーー!! 松本ーー!!」
「後半の立ち上がりは完全に大和だ!」
大和 46
拓翼 34
3rdクォーターは、二番手・松本の活躍により
大和大学の連続得点からスタート。
なんとか一桁得点差で喰らいついていた
拓翼だが、立ち上がりで一気に離された。
大和大学の連続得点からスタート。
なんとか一桁得点差で喰らいついていた
拓翼だが、立ち上がりで一気に離された。
三井が汗をぬぐう。
「やべえな…。こいつに調子付かれたら
一気に持ってかれちまう…」
一気に持ってかれちまう…」
拓翼のベンチから監督の声が飛ぶ。
「三井! 松本注意だ! ディフェンス集中!」
三井が頷く。
(しょうがねえな。まずはディフェンス第一だ)
(しょうがねえな。まずはディフェンス第一だ)
流れの良くない拓翼大、
ここで3年生コンビが仕掛ける。
ここで3年生コンビが仕掛ける。
点取り屋・渡邊と2mセンター・三苫の
ツーメンゲームで攻撃を組み立てる。
ツーメンゲームで攻撃を組み立てる。
まずは、渡邊が果敢な1対1をしかける。
ダム!!
「行った!! タクヤのドライブだ!」
この仕掛けでゴール下の番人・野辺をおびき寄せ、
ゴール下にパスを差し出す。
ゴール下にパスを差し出す。
これを受けた三苫がゴール下を仕留める。
バス!!!
大和 46
拓翼 36
「よーーーっし!! いいぞ三苫!!!」
「タクヤもナイスパスだ!!」
記者席の弥生。
「ここは渡邊拓也でなんとか踏ん張った」
町田が返す。
「さっき監督から三井に指令が飛んでましたね。
次の守備、注目ですよ」
次の守備、注目ですよ」
続く、大和の攻撃。
ダム!!
土屋が切れ込んで、パスアウト。
後半ここまでのキーマン、松本にボールが入る。
観衆が注目。
「松本だ!!」
「ノッてるぞ!? また来るか!?」
「ノッてるぞ!? また来るか!?」
牧、ニコリ。
「この後半一分足らずで、一気に注目度が
上がっちまいやがったな」
「この後半一分足らずで、一気に注目度が
上がっちまいやがったな」
桜木、眉間にシワ。
「生意気な…!」
「生意気な…!」
キュキュッ!!!
ディフェンスは三井、
しっかり腰を落とす。
ディフェンスは三井、
しっかり腰を落とす。
ボールを持っている松本、周囲を見渡す。
キュ!! キュキュ!!!
拓翼、必死のディフェンス。
パスコースを消している。
パスコースを消している。
「いいぞ!! ナイスディフェンス!!」
(チッ、ちょっと動かすか…)
松本がドリブルを始めた。
松本がドリブルを始めた。
その瞬間、
バッ!!!
三井が前に出た。
一気にプレッシャーをかける。
一気にプレッシャーをかける。
「……!!!??」
松本、虚をつかれた。
松本、虚をつかれた。
バシイイイ!!!!!
三井、松本のバランスが崩れた一瞬で、
ボールをはたく。
ボールをはたく。
「上手ーーーーい!!!!」
「さすが三井!!!」
堀田が立ち上がる。
「出た!! 三っちゃん必殺の
炎のディフェンス!!」
「出た!! 三っちゃん必殺の
炎のディフェンス!!」
周囲 (いや、そのネーミングはヘンだ)
「よっし!! 走れ!!!」
三井がボールを獲り、すかさず前線へ送る。
三井がボールを獲り、すかさず前線へ送る。
バス!!
「ナイッシューーーー!!!!」
速攻からPGの北田が決めて、
拓翼が2点を積み上げる。
拓翼が2点を積み上げる。
コートサイドの彦一。
「三井さん、ディフェンスの技術も抜群や。
今のスティールはスゴイ……」
今のスティールはスゴイ……」
カメラマン、ニコリ。
「なにかと絵になる選手だなあ。
スティールのフォームまでキレイだ…」
スティールのフォームまでキレイだ…」
三井の好ディフェンスは終わらない。
続く大和の攻撃もシャットアウトする。
『ピピーーーッ!!!』
『オフェンスチャージ! 白・4番(土屋)!』
三井 「っしゃ!」
土屋 「しもた…!」
松本 「……!!」
(また三井…! オレのマークを外してまで…)
(また三井…! オレのマークを外してまで…)
「うわああああああああーーーー!!!!
また三井がやった!!!」
また三井がやった!!!」
「スティールの次はテイクチャージ!!!
しかも、あの土屋から!!!」
しかも、あの土屋から!!!」
観客席、笑顔の仙道が。
「上手いなあ、センスのカタマリみたいな人だ」
清田、ゴクリ。
(センさんから見てもやっぱりそうなのか…)
※センさん=仙道
福田、腕組み。
(どうやったらあんなに
守備が上手くなるんだろう…)
(どうやったらあんなに
守備が上手くなるんだろう…)
腕組みの河田。
「スゴイ男だ…。松本のファインプレーで
大和がイニシアチブを獲ったかと思いきや、
すかさずディフェンスで取り返す。しかもカギに
なっていた松本をしっかりと潰したうえで…。
三井寿、ますますセンスに磨きがかかってるな」
大和がイニシアチブを獲ったかと思いきや、
すかさずディフェンスで取り返す。しかもカギに
なっていた松本をしっかりと潰したうえで…。
三井寿、ますますセンスに磨きがかかってるな」
牧が苦笑い。
「ああ、俺にはない天性の才能だ。
全く羨ましい限りだ」
全く羨ましい限りだ」
続く拓翼の攻撃。
ザシュ!!
渡邊がスリーポイントを沈めて、
点差をさらに詰める。
「やったーーー!! ナイス、タクヤ!!!」
「獲って獲られてのシーソーゲームだな」
「ワンプレーごとに流れが変わる。面白い!!」
桜木の眉が動く。
ギン!!
「勝負は第4クォーターだ! 間違いナイ!」
清田 (んなの誰でも分かるっつーの)
福田 「………。」
(やるな桜木…、それがプロの読みってやつか…)
※分かっていない者もいる
(やるな桜木…、それがプロの読みってやつか…)
※分かっていない者もいる
桜木&大方の(但し福田以外)予想通り、
ここからゲームは膠着した。
ここからゲームは膠着した。
8点前後の点差を保ったまま、
互いに点を獲り合っていく。
互いに点を獲り合っていく。
そして、
3rdクォーター残り2秒。
3rdクォーター残り2秒。
「三井!!!」
スクリーンを巧みに使って松本の守備を
振り切った三井が、
振り切った三井が、
ノーマークでボールを受けとった。
「おおおおーーーーーーー!!!!!!」
「フリーーーーーー!!!!!!!」
堀田軍団 「来い!!! 三っちゃん!!!」
拓翼ベンチ 「来い!!!」
観客 「来ーーーい!!!!!!」
『ビビーーーーーーーー!!!!!!』
ザシュ!!!!
「来たーーーーーーーーーー!!!!!!!」
「三井のブザービーターーーーーー!!!!」
桜木 (オイシ過ぎる……)
三井、ガッツポーズ。
「キマッタ!」
「キマッタ!」
3rdクォーター終了
大和 62
拓翼 55
観客席。
深体大や桜木達とは別のブロックで、
明利大学の選手が試合を見ている。
明利大学の選手が試合を見ている。
宮城 「ダンナ、残り10分で7点差だってよ」
赤木、頷く。
「フッ、まるで奴のために用意されたかのような
おあつらえ向きのスコアだな」
「フッ、まるで奴のために用意されたかのような
おあつらえ向きのスコアだな」
花形が続く。
「確かにな。しかもさっきのブザービーターで
明らかに乗っているだろう」
「確かにな。しかもさっきのブザービーターで
明らかに乗っているだろう」
宮城、ニヤリ。
「三井サン、舞台は整ったぜ。
今日も“三井タイム”か?」
今日も“三井タイム”か?」
スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(195) リメイク版 へのコメント一覧
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