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  • 2022年04月19日12:00

スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(196) リメイク版

※この記事はリメイク版です
リメイクの経緯はコチラ
元記事はコチラ



大和 62
拓翼 55


大和大学が7点をリード。
現在、4thクォーター前のインターバル。


大和大学ベンチ、土屋が手を叩く。 

「リードはないものと思え!!
最後まで攻め続けるで」

「オウ!!!!!!」


対する拓翼大学ベンチ。

三井が声をかける。

「いいか、まだまだ全然行けるぞ!! 
諦めたらそこで試合終了だからな!!」

「オウ!!!!!!!!!」



『ビビーーーーーーーーーー!!!!』


ブザーの中、両軍メンバーがコートに出る。


「おおお!! 出てきたーーーー!!!」

「勝負の10分だ!! この10分で決着だ!!!」

「まだ分からない!! 勝負は分からないぞ!!」



拓翼大学・渡邊がスローイン。

PG・北田が受け取る。


「よーーーーっし、行くぞ!!」

「オウ!!!!!」


ラスト10分の勝負が始まった。




その頃、

青葉学院大学控え室。



「よし、そろそろ行くか」

藤真がメンバーに声をかけた。


立ち上がる神。

「もう第4クォーターが始まってるでしょうね。
さあ、どっちが勝つかな」

藤真、表情変わらず。 

「次の相手はどっちでもいい。
まずは今日の試合だ」


神がうなずく。 

「そうですね。よし、森重行くぞ」


森重 「……。」

腕組みでベンチに腰掛け、
目を瞑っている。



藤真 「森重!」


森重、ゆっくり目を開く。

「ん…? もう試合?」


神、ニコリ。 

「もうすぐだよ。お前は充電十分みたいだな」

森重、立ち上がる。 

「うぃ」




ギイイィ……。

扉をゆっくりと開け、藤真を先頭に
青葉のメンバーがコートに入った。


電光掲示板を確認する。


「お、あと5分か」

「さあ、スコアは?」



残り時間 5分10秒

大和 68
拓翼 62


藤真 「6点差…」



そして、
藤真たちの登場を待っていたかのように、



ザシュ!!!


三井寿が、4thクォーター最初の
スリーポイントシュートを決めた。


「来たーーーーーーー!!! 3点!!!!」

「三井、第4クォーター最初のゴールだ!!」

「これで3点差!! 拓翼が追い上げてきた!!」


残り時間 5分

大和 68
拓翼 65


藤真、ニコリ。 

「ちょうどいい時に来たみたいだな」



「頑張れ 拓翼!!!」 

「三井、頑張れ!!」


観衆の声援が拓翼を後押しするなか、
大和の攻撃がスタート。



ビッ! ビッ!!


時間を使いながらボールを回す。

松本が、精力的にコートを駆け回る。


三井 (野郎、まだこんなに走れんのかよ…!)

松本 (悪いが走り合いなら絶対に負けん)


キュキュッ!!!

土屋がカットインでディフェンスを引き寄せ、
外の松本にさばく。



ダム!!!!

松本、ボールを受け取った瞬間にドライブ。


「っと、松本、速い…!!」


ドサーッ

この動きにつききれなかった三井、
尻餅をついた。



「ああああっと……!!!」

「三井、転倒…!!!」



バス!!!!

三井を完全に振り切った松本、
レイアップを決める。


大和 70
拓翼 65


「よーーーっし!!! さすが松本!!!」

「1対1を制した!!!!!」


「オーケー!」 

松本と土屋がハイタッチ。

バチン!!!!

松本 (今の倒れ方…、足がイったか?)



「三井! 大丈夫か!?」

拓翼メンバーが三井に駆け寄る。



『ピーーーーーー!!!!!!』

『レフェリータイム!!!』



審判が試合を一時停止した。


北田 「つっちまったか?」

三井 「ってぇ…」


審判 「交替するかね?」



観客席。

桜木、腕組み。

「あ〜あ、足つったみたいだな。
ミッチー、相変わらず体力ねえな…」

牧も腕組み。 

「松本のフリーランが効いてきたか…。
が、これで終わりじゃない」


桜木 「ぬ?」

諸星、苦笑い。 

「アイツ、ココからが怖ぇんだよ…」



拓翼ベンチから監督が出てくる。 

「三井!!!」 



三井、少し手を上げ「待った」のポーズ。

「まだ大丈夫ッス」


そして、足を引きずりながらも立ち上がり、
審判にひと言。

「スンマセン、続行で」



「うむ…」 

審判、不安げな表情でうなずく。 

(大丈夫か…?)



『ピーーーー!!!』

試合再開。



「ああ!!! 続行だ!! 三井、続行!!!」

「大丈夫か!? 足にきてるんじゃないのか?」



そして、拓翼の攻撃。


第二のエース、渡邊が仕掛ける。

ダム!!!!


「タクヤだ!!」

「もうひとりのスコアラーが行った!!」


しかし、ここは土屋が抜かせない。

マークを外さない。


「くそっ…!!」

渡邊、若干無理な体勢からシュートを放つ。


土屋 (甘いな、そうはいかん)



バッシイイイ!!!!!


後方から、野辺がドンピシャリの
タイミングでブロックショット。


渡邊 「……!!!?」



「うおーーーーーーーーー!!!!!」

「野辺だ!!!! さすが中の守備は強い!!」


土屋 「ナイス!! 野辺!!」

野辺 「オウ!!!!!!」



だが、

ボールは大和に渡らない。



ダン!!!

こぼれ球に三井が全力で飛びつく。


「うわああああ!! 三井が獲った!!!」

「まだボールは渡さない!!!」


キュッ……!!! 

しかし、ストップが効かない。

体がよろめく。


「ああああ……!! やっぱり足にきてる!」

「踏ん張りが効かない!!」


三井、ショットクロックに目を向ける。

(あと4秒…!!)



松本がすかさずチェックに駆け寄る。


三井、よろめきながらも
シュートモーションに。


松本 (な…!! 撃つ気か!?)



牧 (時間がない。当然の判断だ)

桜木 (リバウンド勝負か?)


体勢を崩した三井、松本のチェックで
さらにバランスが整わないなか、

横に流れて跳びながら、
強引とも思えるジャンパーを放つ。


ビッ!!


ボールは、松本のブロックを避けて
手から離れた。三井はそのまま倒れた。



「リバーーーーン!!!!!!」

「スクリーンアウト!!!!」


ゴール下の大男たちがリバウンドに備え
場所獲り合戦を開始。



が、




バス!!!!





「………!!!!!」




大和 70
拓翼 67


このシュートが入る。




観衆が立ち上がる。


「あああああーーーーーー!!!!
入ったああああーーーー!!!!」

「あの体勢から決めやがった……!!!!」

「三井!!! なんであれが入る…!!?」



諸星の眉間にシワ。 

「来たよ……」

宮城、ニヤリ。 

「来たな」

彦一、コブシを握る。

「来たで、来たで!!!」




三井がムクッと上体を起こす。

疲労と痛みで汗びっしょりになった顔で
ニヤリ。


「こういう展開の方が燃えるんだよ…!」










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スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(196) リメイク版 へのコメント一覧

  1. 1.
    • sora
    • 2022年04月19日 16:35
    • 5
    更新ありがとうございます。

    元記事のリンクが194になってます。
  2. 2.
    • 木暮の一言
    • 2022年04月19日 22:45
    リメイク番は三井タイムか・・・・・・・

    それじゃ、本家は 木暮タイムかなぁ?




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