1stクォーター 残り2分40秒
深体大 17
明利大 13
明利大・花形が、
河田雅からボールを奪取。
道谷《花形がボールを獲りました!!!》
塚本《いやあ、抜け目ないですねえ!!》
藤真 「さすがは花形だな」
神、ニコリ。
「今日は守備で魅せてますね。オフェンスでも
ディフェンスでも、いつもクレバーだ」
天崎 「神さんだっていつもそうですよ」
町田、腕組み。
「要所要所で、深体大が地力の高さを見せるような
シーンが多いと思いきや、明利も負けてないな。
あの河田兄を相手にスティール2発は凄いよ」
弥生、頷く。
「第1クォーターで離されないことが、強者と戦う
大きなポイントになることをよく分かってるわ。
彼らは青葉戦もこの姿勢で勝利に繋げたのよね」
ボールは明利大。
4点差を追うオフェンス。
宮城 「一本!!!!!!」
「オウ!!!!!」
深体大のディフェンスは、
宮城に牧、
竹村に伊達健、
花形に大野、
赤木に河田雅、
荒石に樋口。
道谷、実況。
《おっと、深体大はマッチアップが変わります。
赤木には河田雅史です。代わって入った樋口は
どうやら荒石につくようです》
塚本、解説。
《ということは、河田兄と赤木君が攻守両面で
戦うシチュエーションになりましたね》
桜木 「ほ〜、いよいよゴリラ対決」
杉山 「これは見ものだぞ」
キュッ! キュキュッ!!
ゴール下で動く、赤木と河田雅。
ダム、ダム…。
ボールを保持する宮城。
(ここでダンナが河田兄との1対1を制せば、
間違いなく流れはこっちに来る…)
キュッ!! キュキュッ!
赤木、ローポストで河田雅を背負う。
「おっと、ポジションをとったぞ!!」
「赤木、1対1で挑むつもりか…!!?」
宮城 「よし」
(賭けてみるか、ダンナに)
ビッ!!
インサイドにボールを放り込んだ。
これを赤木が受け取る。
「来た!!! 赤木vs河田!!!!」
「攻守入れ替わって、再びの勝負!!」
ズイッ!!
魚住 「行け、赤木!」
身を乗り出す。
ダム!!!!!
赤木、パワーで仕掛ける。
「行った!!!!!!!!」
「赤木、真っ向勝負だ!!!!!!」
彩子 「赤木先輩!!」
晴子 「お兄ちゃん、頑張って!!!」
ダム!!!
ガッシイイイ!!!!
ダム!!!
ガッシイイイ!!!!
赤木、ワンドリブルごとに体をぶつける。
まるで相撲かのように、河田雅が受ける。
「おおおおーーーー!!! スゲエ迫力!!」
「これがこのふたりの勝負だ!!!!」
青田 「おお…!!」
(なんなら、いまからでも柔道に…!!)
杉山、ニコリ。
「特に赤木のほうがオフェンスのときは、
まさにパワーのぶつかり合いだな」
桜木、ニヤリ。
「いいぜ、行けよ、ゴリ!!」
キュッ!!!
赤木、3度目のアタックから、ターン。
一気にリング方向に体を向ける。
河田雅 (見えた!!)
バッシイイイイ!!!!!!!!
赤木のシュートが叩かれる。
ノーホイッスル、
ファウルすれすれ。
「……!!!!!!!!」
「鳴らない…!!!!!」
「おおおおおーーーーーー!!!!!!!」
「撃ち落としたああああーーーー!!!!」
赤木 「……!!!!」
道谷《河田兄のブローーーーーック!!!!》
塚本《止めましたよ!!!!》
ガタッ!!
深体大ベンチ、立ち上がる。
「よーーーーっし、雅史さん!!!!」
「そうだ、雅史がやられるもんか!!!」
彩子 「ああ…」
晴子 「……!!」
桜木軍団 「ゴリが止められた…!!」
桜木、ニヤリ。
「譲らねえか、丸ゴリ!!」
ガッシイイ!!
このコボレ球は、大野がキャッチ。
深体大ボール。
そして、河田雅が吠える。
「うおおおおおーーーーーーー!!!!!!!」
町田 「お、吠えた!」
彦一 「河田さんが…!」
道谷《これは会心のブロックでしたか!》
塚本《何度か止められた後ですからね》
道谷《深体大も熱くなっています!》
赤木 「チッ…」
ひとつ舌打ちをして、ディフェンスに。
そこに花形から声が掛かる。
「オッケーだ、赤木。いまので分かっただろ?」
赤木 「む?」
花形、ニコリ。
「いまのファウルギリギリのディフェンス、
そしてあの吠え方、もはや、あの河田とて、
余裕はなくなっている」
宮城 「…!」
荒石 「あ…」
赤木 「そうか…」
(なるほど、しばらくどこか余裕のある
表情だったが、いまは…)
荒石 「確かにお相手さん、闘志むき出しだな」
宮城 「ダンナ、煽りでもしたか?」
赤木 「フン、誰がそんなことを」
※実は近いことをしていた
1stクォーター 残り2分20秒
深体大 17
明利大 13
道谷《スコア動かず、間もなく残り2分です》
塚本《さあ、どちらが先に点を獲るか!》
続く、深体大ボール。
ややスコアが停滞しているこの時間、
ここで仕掛けたのは、
牧紳一だった。
キュッ!!!!
インサイドでポジションをとる。
「おおおおーーーーっと、牧が中に!!!」
「宮城を背負う形でゴール下だ!!!!」
そして、ボールを受け取るやいなや、
体をぶつけてパワー勝負に。
ダム!!!!!!
宮城 「来たか…!!」
(そうだよな、このサイズの差、
当然狙ってくるだろうよ…!!)
木暮 「ヘルプだ!! 牧をチェック!!」
畑山 「攻めてきますよ!!!」
キュキュッ!!!
明利大、インサイドのメンバーが
このマッチアップに駆け寄る。
道谷《ここは人数を寄せます!!》
塚本《さあ、牧君はどう動くか!!》
ダム!!!!
牧、構わず攻める。
「おおおおーーーーー!!!???」
「囲まれても、攻めるぞ…!!!!?」
宮城 「な…!!」
パワーに押され、上体が崩れる。
クイッ、
牧、フロントターンから、
ひとつポンプフェイク。
荒石が跳ぶ。
(しまった…!!)
ビッ!!
牧、ここでボールを荒石の背後に差し出す。
「樋口!!!!!!」
「ノーマーク!!!!!!」
バス!!!
1stクォーター 残り2分
深体大 19
明利大 13
道谷《決まったあああーーーーー!!!!》
塚本《牧君が中を崩しましたねえ!!!!》
深体大ベンチ、ガッツポーズ。
「よーーーーっし!!!!!!!」
「ナイス牧さん!! 樋口!!!」
町田 「深体大、好プレイが続いた!」
彦一 「河田さんのブロック、そして牧さん」
弥生、苦笑い。
「なんだかんだで、止まっていたスコアを
先に動かしたのは、深体大だったわね…」
(あれだけ全力で喰らいついていたにもかかわらず
それを深体大は超えてきた…)
牧、ディフェンスに戻りながら、不敵に笑う。
「まだ甘いな、宮城」
宮城 「……!!!」
(また笑いやがった…!!!)
荒石 「……。」
(やっと河田雅の余裕を奪ったかと思えば、
アッチはまだそういう顔かよ…)
須形 「すげえ、牧さん…」
上原 「宮城さんは、あんな人と…」
安西 「まだまだですよ」
千種 「先生?」
安西、ニコリ。
「ホッホッホ、ここから、ここから」
その後、残り2分間にて
深体大は2点を、
明利大は3点を加算し、
5点差で最初の10分が終わることとなった。
『ビビーーーーーーーー!!!!!』
1stクォーター 終了
深体大 21
明利大 16
「あああーーーー、やっぱり深体大だ!!」
「先手を獲ったのは絶対王者!!!!」
「準決勝とは違うぜ!!!」
準決勝・青学大戦では、序盤からの攻勢で
主導権を獲得した明利大だったが、
深体大は、そうはさせなかった。
続く
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スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(1159) へのコメント一覧
明利、がんばれー
GWにも関わらず、更新ありがとうございます🙇
「ホッホッホ、ここから、ここから」
(坂口、何をしている。舞台はまだ整っていないのか?)
※実は近いことをしていた
↑ゴリが嘘ついたw
明利選手への感情移入が凄すぎて負けた時の喪失感凄そう笑
安西先生が安心してみていられる選手になったんだな宮城(泣)
止めら「れ」た
息付くヒマもない(笑)
魚住じゃなくても身を乗り出すよ、これ💦
Kさん怒涛の更新ありがとうございます!
花形さんが河田雅史のボールをスティール。攻撃の起点になりつつ守備でも活躍いいですね!
河田兄と赤木が攻守に渡ってマッチアップ!
これはあつい展開!赤木がパワーで仕掛けるが河田がブロック!
更に牧さんがインサイドからのダンプカーアタックからフェイクで荒石の体制を崩して樋口にパスアウトして点を決めました!
1クォーター終了5点差ビハインドの明利。
明利はどのような作戦をたてるのか?坂口監督の作戦に期待です!
河田兄はゴリに任せるが、パワープレイ、身長のとこから牧さんがかなり厄介!宮城のスピード、花形のスリー、荒石のパスアウトでついていってくれ!
頑張れ頑張れ明利!
はたまたファウル誘発のための布石か
そして牧にダブルチームにいく展開はあるだろうけど、当然ペネトレイトから外、裏の必殺の一芸は簡単に止まらない
どうする明利
まさにパワーのぶつかり合だな」
↓
「特に赤木のほうがオフェンスのときは、
まさにパワーのぶつかり合いだな」
宮城曰く、「ダンプカー」と称するフィジカルの強さは勿論、実は、藤真以上に、周りの選手を活かすプレイスタイル
実際、海南時代に遡っても、まだ、“フリーになる天才”と呼ばれる技術を体得する以前の神を、「神奈川の得点王」に輝かせた実績もある(あの天才・仙道よりも点を取っているのだから、それが如何に凄いことか分かろうというもの)
今、赤木は、河田兄に、余裕を奪うほど肉薄しつつあるが、試合の起点となる宮城も、また一段ギアを上げていかないと、春の関東学生トーナメントで藤真相手に見せた、怒りに満ちたような牧のあの表情を引き出すことは到底できない
離されはしなかったものの、青葉戦とは違いビハインドを背負った明利、安西先生曰く『これから』とはいうものの、敵は強大である
しかし河田兄いきなり余裕なくなっちゃったね
急にザコキャラっぽくなっちゃった(セリフとかがね)
牧は煽りに強そうだしなかなか笑みを奪うことは難しいか、、、
当たり前のことだけど湘北組にかかってるぞ〜!
がんばれー!
でも今なら赤木だってベスト3の一角になってると思う。原作で流川が沢北ともはや同等と言われたみたいに、赤木もこの試合で河田に並んでなんなら喰って欲しいな。
一年でこれだけ出来てるのが凄すぎるけども、まだまだ期待!
ブロックはされたけど、河田兄はそんなに余裕がないのかもね。ゴリ頑張れ!!河田兄を越えていけー!
最新話がワンピースより楽しみな自分がいます!
自分たちが強くなったと考えるか
相手が弱くなったと考えるか
言うまでもなく前者は強者の思考、
後者は弱者の思考なわけですが
コメント欄を見ると後者が
幾人かいるようですね
牧はでかい、速い、上手いの三拍子そろった選手です。
ゾーンで守るのか人数をかけるのか宮城の覚醒を待つのか注目しています。
てつおくんまっています。みっちゃんも久しぶりに会いたがっています。
今回は、深体大(あるいは、河田兄)に対して、明利大(同じく、赤木)が力をつけて肉薄しつつあるのは確かたが
本当に必要なのは、マインドよりも、客観的な分析力
かつて、「あしたのジョー」という漫画で、ハリマオ戦を前に、ゴロマキ権藤たち極道と殴り合いをした矢吹丈が(最後、丈がのされる)
『権藤さん、あんた強くなったねぇ』
と感心したのに対し
『私なんかが強くなるなんてことはないです。もしそう感じたのであれば、それは矢吹さんが弱くなったんじゃないですか?』
と切り返されたのは有名な話(毎日のように練習している丈とは違い、練習しているわけでもなく、若くもないのだから、その指摘は的を得ている)
んでアラシが牧につく、スピード、手の長さ、で止められる可能性がある中にパワーで入ってきたとしても、桜木、流川、赤木がいる。怖いのは河田兄だけ、弟は桜木が完全にとめる、パワーも高さも。流川と諸星では相手にならない。宮城は随所で流れをかえるためにだす。天崎もしかり。
神奈川vs秋田
海南vs山王
深体大vs青葉
ユニバvs東洋
日本vsドイツ
何度も負けてますが?
むしろ大きな試合は勝ってない
牧って、PGとして、最強・最大のスキルとも言える「見えないパス」を手に入れたばかりですが?
しかも、ドライブは、ディフェンスに定評のある、あの深津でも止められず
その上、藤真でも止められない宮城のドライブをも止める
と、現時点でチート過ぎると言ってもいい状態なのに
更に、「これ以上」って、何が望みなんですか?
データも事実も確認せずに自分の印象と自分の常識だけで語る人間を相手にしないほうがいいですよ。
赤木本人は河田の問いに素直に答えただけなのに結果挑発になってしまったのですよきっとw
なんせ愚直な男ですからw