今日は「あとがき」でっす。
ただいまプレイバック中の「神奈川×愛知」、
これにて最終章でございます。
※その1、その2はこちらから
↓
はい、そうです。
あのコメント欄が荒れに荒れた試合です。
前回の最後、601話は
「これが悪夢の始まりだった」なんていう
メチャクチャ怖い締め方だったわけですが、
602話からその悪夢が始まってしまいます。
ていうか、連続で。
602話で流川、
603話で仙道が、コートを去るんですよね。
こんなのもう悪夢以外の何物でもない。
まあ、コメントが死ぬほど荒れました(苦笑)。
いま冷静に振り返ると、少々ヤリスギタ感は
確かにありますね。2人もやっちゃうってのは。
でも、そのくらい森重の怪物っぷりを描写したい
という思いがあったのも事実。
例えば、このシーンをもう一度書く(書き直す)
機会があったとしたら、内容は修正加えたしても、
それでもやっぱり森重が超絶に強いという形には、
すると思うんですよね。
その後のユニバのゲームで、森重は外国人相手に
パワーで圧倒するようなシーンも出てきますが、
そういう選手が未来の日本代表に必要だという
思いはこの頃から持っていましたし、
現実のバスケにおいても、そういうパワフルな
日本人の登場は心待ちにしてますから。
※八村は既にそれに近い状態だったりするけど
当時から少し未来のことはアタマにありました。
のちに森重が世界と対等に戦う男になるならば、
この時点では、少々怪物じみているくらいで
むしろちょうどいいのである、と。
同時に、その森重と真っ向勝負ができるのは
桜木であるというストーリーも、既になんとなく
アタマに思い描いていた気がします。
そんなこんなで、森重無双です。
そして、コメント欄大荒れです。
と思いきや、
次の回(604話)にて、神の出番がやってくると
またまたコメント欄が拍手喝采に。
流川がいない、仙道がいないというなか、
ここで神の見せ場がやってくるわけですね。
この切り札のような登場、カッコいいですよね。
普段寡黙な神が燃える感じもいいですよね。
読者の溜飲が下がる瞬間というか、
「これまでやられた分やり返せ」的な感じに、
神を応援する空気もあったんじゃないかなと。
そして彼は、当然のように連発ショーを披露し、
一気に15点差、第4クォータで15点差。
神奈川の勝利が濃厚となってきます。
が、そうそう上手く行かないのがKの部屋、
607話で桜木が4つ目のファウルを犯してしまう。
ピンチの後にチャンスあり、
チャンスの後はまたピンチ、
こういうジェットコースター的展開、大好きです。
とはいえ、これホント、ケッコー絶望的な展開に
しちゃってますね…。なんだろ、こういうゲームも
一度描きたかったのかな、当時のわしって。
で、ここから愛知が追い上げるのですが、
その後、桜木と仙道が復活して再び神奈川の逆襲。
そう、ジェットコースターです。
そしてクライマックス、この試合のもうひとつの
山場といえるのがあのシーンでしょうか。
616話、
桜木が森重との勝負を避ける、あのシーン。
結果的に、ここで桜木がチームの勝利を優先して
森重に「挑まない」という選択をしたことにより、
神奈川選抜の勝利となるわけですが、
ここはかなり悩みながら書きましたねえ。
うーん、こっちはいまだと違う書き方するかも、
もしかしたら。ちょっと自信ないなあ。
ここは桜木と森重の最終決戦ではないので、
一旦森重にコテンパンにされとこうっていう
つもりはあったんですよね。
桜木はここで一度負けるという展開。
ライバルとの対決で一度負けるというのは、
ある種の王道だとは思います。
原作の湘北も最初は陵南に負けましたよね。
だからこそ、もう一度戦うときに燃えるわけで、
それに勝てば死ぬほど気持ちいいわけで。
とはいえ桜木が逃げるようなシーンってのは、
やっぱりちょっと書き辛かったよなあ。
悩みながら書いたよなあ、あのとき。
なんか自分で書きながら、超悔しいっていう。
と、仙道ですよね。
森重との接触で怪我を負ったことにより、
彼はここで大会から去るのですが、これはもう
完全に「仙道はベスト4」と先に書いちゃった
代償みたいな部分はあります。
いやあ、なんであんなこと書いたんだろ(笑)。
大学編でそう書いちゃったから、仙道を決勝に
進めるわけにはいかないという。
「チームが決勝に行ったんだから意味がない」
「これで仙道がベスト4ってのは無理がある」
みたいなコメント、たくさんもらいましたが、
そりゃわしもそう思います(笑)。
あれがギリギリだったかなあ。
うまく行ったとは思ってないっす、自分でも。
この試合って、過去に書いたことを含めて全部を
成立させるために、愛知に負けるっていう手も
あったし、むしろそうしたほうが何もかも丸く
収まるのかもしれないけど、
なんというか「悲しい勝利」みたいな描写に
挑戦してみたかったのかもしれない。
アツい試合だったとは思うし、
勝負だけじゃないストーリー性もあったと思うし、
それなりのまとまりはあると思うけど、
パーツパーツを拾っていくと、ところどころに
いろいろ反省点のあるゲーム、そんな感じ。
皆さんは当時、どう感じましたでしょうか。
あの森重の大暴れ、流川と仙道の退場、
桜木の苦渋の選択、仙道の大会からの離脱、
様々な要素、不服があったのでは?(苦笑)
時間が経った今、もう一度振り返るのも
また面白いですよね。
以上、
神奈川×愛知の「あとがき」でした。
はい、次は冬の選抜ですね。
またひとつひとつ振り返っていきますので、
引き続き、よろしくメカゴジラ。
ではでは。
まだまだ「あとがき」は続きますよ〜
(いっぱい書いたもんだなあ、ホントに)。
↓
-

![]() |
「スラムダンクの続きを〜〜」あとがき/全国編/神奈川選抜×愛知選抜(3) へのコメント一覧
山王オンリーで臨む秋田代表みたいなチームだったら国体もカウントしてしまう気もするけど、混合チームの成績はあんまり意識しないかなぁ、と。
自チームとしての成績で考えるので国体はスルー、
という意見は、当時のコメント欄でも見かけた気がします。
これはいつかどこかで使おうかな(笑)
ただ、その前に青葉での森重や、拓翼での翔太、深体大のダテケンを見ていたので
不思議とただのヒールではなく、あれが名朋のカラーだったんだろうなとすんなり入ってきました。
誰かの成長には怪物との対峙は不可欠ですし。
見返したい試合か?と言われると、気持ちいい試合の方をみかえしたくはなるんですけどね笑
『3回戦っているのにお互いに1勝1敗と認識している』のエピソードがすごく好きなんですが、
このくだりってこの試合の頃にはもうKさんの頭の中にあったのでしょうか?
あああー、わかります。
もう一度読みたいと、なかなか思わない試合かも。
※わしにとって、「ろくでなしブルース」の
葛西との勝負の一回目とか、それです。
その割には、ベストバウト投票の3位だったりするんですが。
https://knoheya.blog.jp/archives/52015090.html
はいはいはい、色々考えた結果、そうなりました。
この試合の時には、既にあったかなあ。
「1勝1敗」発言自体は、随分前に出てましたからね
そちらも楽しみにしています
Kさんいつもありがとうございます!
悪夢の時間の始まり!流川と仙道が負傷しコートを去る!森重の規格外のパワーに恐ろしさを感じる反面、外人とのマッチアップを考えるとなるほどとなっとくしてしまいました!
攻撃の2枚看板が抜けた中、神宗一郎の活躍、越野の喝、花道と森重の頂上決戦、サイコーでした!
未来でチームメートになる神、森重、天崎の絡みがここであったとは驚きです!
仙道のベスト4の件は読みながらなるほどなぁと思い、花道は森重との勝負に拘らず勝利のために最善を尽くしたと思います!
勇者仙道のプレイは未来でチームメートになる3人(特に清田)に大きな影響を与えたと思い感動です!
お互いに決勝まで進まないと実現はしないが青葉(藤真 天崎 神 森重)VSドリームス(清田 仙道 福田 一ノ瀬)の頂上決戦も見てみたい。
田岡監督の「海南か...」の所めっちゃシビれた記憶あります
内容は変えないかなあ、と。
言い回し等はいじると思いますが。
内容変えちゃうと、リメイクじゃなくて新作になってしまうし、その後のストーリーにも影響しちゃうんで。
スピンオフ的なほうがいいかも?
あらゆる面でポジティブな解釈、
ありがとうございます!
ありがとうございます
あー、そういう小さなトコロに反応いただくと、嬉しいです!
みんないい形で解釈してくれてて、なんだか有り難いです!
でも、Kさんの『仙道のくだり何で書いちゃったんだろう』って言う感じが人間的に好きッス。
そもそも、このストーリーはKさんが勝手に考えるものですし、我々はそのストーリーの大ファンなので突っ走ってください!