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  • 2022年06月07日12:00

スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(208) リメイク版

※この記事はリメイク版です
リメイクの経緯はコチラ
元記事はコチラ



明利大学、選手交代。


背番号15、荒石淳也がコートに入った。


荒石は不敵な笑みを浮かべている。

「大学デビューがいきなり王者との対戦とは、
なかなかオレに相応しいぜ」


宮城 「へっ、ふてぶてしい奴だ」



その様子を見て、観客がざわめく。

「誰だあれは!!? 1年か?」

「デカいぞ!! 体も態度も!(なんとなく)」

「専翔戦には出てなかった、明利の秘密兵器?」



ピク!

桜木 「秘密兵器!?」


(おのれ…。アラシごときに、かつてこのプロに
冠された呼称が……!)


杉山、ニコリ。

「第二の桜木か。楽しみな奴が出てきたな」

桜木、眉間にシワ。 

「だからオレは認めてねー」


キュキュッ!!

守備に入る深体大メンバー。


牧、腕組み。

「アラシか…。ちょっと線は細いが、
背は200近いな。中の選手か?」

大野、頷く。

「ああ、多分そうだろう。
とりあえずオレがそのままつく」

河田兄が続く。

「油断はするなよ。やけに顔が怖えし」

諸星 (お前が言うな)


河田兄、さらに。

「それから、美紀男は花形につけ。
俺が赤木をマークする」

(プレーエリアの広い選手相手にコイツが
どれだけやれるか。ここは少し練習相手に
なってもらうぜ、花形)


SF・竹村との交代でコートに入った荒石。

マークは、竹村についていた大野が
そのまま担当する形となった。



1stクォーター、残り1分。

深体大の5点リード。


明利ボールで試合再開。


杉山 「さあ、桜木二世のお手並み拝見だな」

桜木 「だから、認めてないと…」



「おおおおおおーーーーー!!!!!」


大歓声。


桜木 「…ん?」



宮城、畑山と回り、荒石にボールが渡った。

スリーポイントラインの外、
右45度で荒石がボールを保持。


ニューフェイスがボールを持ったことで、
観衆の注目が集まる。


洋平、ニヤリ。

「おお、やるじゃん、アラシ。
ボールを持っただけでこの歓声」

桜木 「ぬぬ…」 

(なんか気にくわねー)



「さあ、15番にボールが入ったぞ!!」

「どんなプレーをするんだ!?」


キュッ!!

マークマンの大野が腰を落とす。

荒石の目を見る。

(よし、来てみろ、1年)



ダム!!

荒石、ドリブルを開始。


「行った…!!!!!」



が、


ダム、ダム…。


スッ


2・3度ドリブルをついて、宮城に戻す。


大野 「…?」



「なんだあ!? 何もしてねえぞ!?」

「まずは様子見か!?」


牧 「……。」 

(外では勝負しない…。やはりアイツは
中でプレーする選手か?)


桜木は黙って見ている。 

「………。」



ビッ!! ビッ!!


ボールは中外を行き来し、再び荒石へ。

今度はローポスト。


再び歓声。

「来た!! 今度はインサイドだ!!!」

「ここで勝負か!?」


大野が後ろからベッタリとつく。 

「来い!」



ビッ!

今度はハイポストの花形にパス。


「またパス!?」

「勝負に行かない…!!」


 
「あ…!!」 

河田美、このパスは予想外。


花形へのチェックが遅れる。


河田史 (バカヤロー、ボーっとしやがって!)



「よし! ナイスパスだ!」

花形、そこからミドルシュート。



ザシュ!!!



深体 20
明利 17



明利ベンチが声を出す。


「ナイッシュー!! 花形さん!!!!」

「オッケーオッケー! 荒石、ナイスパスだ!」


河田兄、腕組み。

「なかなかいいパスだったな。中からさばく
タイプの選手なのか…?」

諸星、首をかしげる。

「それじゃ花形と役割が被ってんじゃんかよ」



観衆も、正直「期待はずれ」という空気に。


「なんだよ…。あんだけ身長あるのに、
思ったより地味な奴だな」

「見た目はあんなに派手なくせに…。
プレイスタイルと全然違うぜ」



観客席、
杉山も観衆と同じような顔だ。

「なんだか思ったより堅実な奴だな。
脇役タイプのプレイヤーなのか?」

桜木が返す。

「ああ、オフェンスの時はな」


杉山 「オフェンスの時は?」


桜木、腕組み。 

「そうだ」



「おおおおおーーーーーーーーー!!!!!!」

再び大歓声。


「15番!! すげえディフェンスだ!!!」

「美紀男が止まった!!!」



杉山、思わず身を乗り出す 

「なに…!?」



やや外の位置で河田美にボールが入った瞬間、
荒石がタイトなチェックに入った。

バチバチと音が鳴りそうなほどの、
ファウルすれすれのディフェンス。


河田美 「う、うわっ…!!!!」


牧 「まずい…!!」

(あの位置で止められては美紀男では…)


明利ベンチが立ち上がる。

「よーーっし!! つかまえた!!!!」

「どうだ河田弟!! もう逃げられねえぞ!!!」


バッシイ!!!


河田美のボールが弾かれた。

荒石のスティールが炸裂。


荒石、ニヤリ 「もーらい!」



牧 「なんだと!?」

河田雅 「アイツ…!!!」



ベンチの木暮が声を出す。 

「よーし!! ナイスだ、荒石!!!」




荒石は宮城にボールを出す。

「はい、リョーさん、ソッコー!!!」 


宮城 「オウ!!!」


ビッ!!!!!

ボールは宮城から前を走る畑山へ。


諸星、出遅れる。

(しまった…! ヤロウ、15番のスティールを
予測して先に走ってやがった…!!!)


畑山、そのままレイアップ。


バス!!!



深体 20
明利 19


「おおおおおーーー!!! ナイス速攻!!!!」

「いや、それよりアラシのすげえ守備だ!!」


バチン!!

荒石と宮城がハイタッチ。


宮城 「オーケー!! いいぞ、アラシ」

荒石 「おうよ! リョーさん!!」



記者席の弥生。

「すごいディフェンス。矢継ぎ早に手を出して、
まるで攻めるような守備だわ」

町田が続く。

「荒石は手が長いですからね。あれは脅威だな」



そして


『ビビーーーーーーーー!!!!!』

『1stクォーター終了!!!!』



「おおおおおーーーーー!!!」

「1点差!!! 第1クォーターは1点差だ!!」

「明利が深体大と互角に渡り合ってる!!!」


杉山、問う。 

「なるほど、アイツは守備の
スペシャリストだったのか…」

桜木、腕組み。 

「そーいうことだ」


洋平、ニヤリ。 

「あれでバスケ始めたのは高1ってんだからな」

杉山、驚く。 

「なに…?」 

(そうか、それで第二の桜木ってことか…)



桜木が続ける。

「さらに青いほう(明利)のゴール下には
ゴリもいるからな。守備は固いぜ。二人とも
このプロと練習してきた男だからな」



杉山、ニコリ。

「ほう? さすがの河田兄弟といえども
一筋縄ではいかないということか。
なるほど、面白くなってきたな、この試合」



深体大×明利大。

最初の10分は互角。









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スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(208) リメイク版 へのコメント一覧

  1. 2.
    • お前とバスケするの‥息苦しいよ‥
    • 2022年06月08日 01:28
    リメイク版って元の話と何か変わってる…?
  2. 3.
    • 丸男
    • 2022年06月08日 10:06
    なぜみきおは
    仲間に荒石の特徴を教えないのだろうか・




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