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  • 2022年06月14日12:00

スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(209) リメイク版

※この記事はリメイク版です
リメイクの経緯はコチラ
元記事はコチラ




準決勝第一試合

1stクォーター終了

深体 20
明利 19


明利大学は、外角のシュートと
新人・荒石の活躍で、最初の10分を
ほぼ互角に戦った。点差はわずか1点。


明利ベンチ、
明るい声が飛び交う。

「オーケー、オーケー!! 出だしは悪くない。
この調子で行こう!!」

「荒石、ナイスプレイ! 畑山もよく決めた!」


宮城が汗を拭きながらニヤリ。

「ふぅ、第1クォーターは1・2年に
持ってかれちまったな。大した奴らだ」

赤木も満足の表情。

「ああ、十分すぎるくらいだ。だがまだわずか
10分が終わったに過ぎん。そしてなにより、
牧紳一という男は…」


宮城 「スロースターター、だろ? ダンナ」

赤木 「お、おう…、その通りだ」


花形、ニコリ。

「ここからは俺たち上級生の出番だな。向こうも
エンジンがかかってくる頃だ。ゴール下は、
死ぬ気で戦わないとな」


赤木、両頬をバチンと叩く。

(よし。今度こそ勝つ…!!)


荒石が客席を眺めながらニヤリ。

「花道のヤローも来てるみたいだしな。
いいとこ見せてやろっかな」

宮城 「フッ」




深体大ベンチ。


牧が腕組み。

「あの1年が入って、中が強固になったな。
200cmクラスが3枚になった」

河田雅、頷く。

「しかも向こうはゾーンだ。こっちも外の攻撃を
増やしていったほうがいいな」


唐沢監督は黙って見ている。
特に指示は出さない。


牧が指示を出す。

「諸星、外角の本数を増やそう。外のシュートで
明利の守備を広げてくれ。もちろん決めろよ?」

諸星、ニヤリ。

「誰に言ってんだ? 全部決めてやるよ」 


牧、唐沢に視線を送る。 

(アイツも行きますか?)


唐沢は無言で頷いた。



記者席の弥生。

「そろそろ三銃士がギヤを上げてきそうね。
特に点取り屋の諸星君に注意だわ」

町田、頷く。

「彼はノッてくると手がつけられないですからね」

(あとは、あの男がいつ出てくるか…)



観客席、
杉山がニコリ。

「いい試合になってるな。明利がここまで
やるとは思わなかった。あの桜木二世が
いい仕事をしてるじゃないか」

桜木、しかめっ面。

「あのくらい誰だってできる」

杉山、苦笑い。 

「さっきから全然評価しねえな…」


洋平がニヤリ。

(あのくらい誰でもできる、か…。アラシの
レベルはまだまだあんなもんじゃないって
風にも聞こえるけどな)



そのころ、
にわかに会場がざわめきだした。


「おお!? 深体大も選手交代か?」

「誰かがアップしてるぞ?」


「ん…!?」 

記者陣が深体大ベンチに注目。



「来た…!」 

弥生、ペンを取り出す。


町田、ニコリ。

「明利に負けじと、深体大も期待のルーキーを
ここで投入ですかね?」

(まあ、深体大は毎年期待のルーキーだらけ
なわけだけど…)



屈伸運動をしているのは、
背番号13の選手。茶髪の丸刈り。


脱ぎ捨てたジャージには「DATE」と書いてある。



それを見て桜木が身を乗り出した。

「茶坊主か…!?」


杉山、反応。 

「ん? なんだ、また知ってる奴なのか。
もしや、アイツも湘北か?」

(オレは見たことないな。1年ってことか…)



明利ベンチの荒石も同様に
深体大・13番の選手に目を向けている。

(ダテケン…)


赤木・花形も注目している。

「アイツが伊達か。身長は180半ばってとこか」



交代はどうやら大野。
ジャージを肩にかけている。


杉山 「ん?」 

(大野を下げるのか? サイズダウンするぞ?)




『ビビーーーーーーーー!!!!!』

インターバルが終了、
2ndクォーターが始まる。



そのころ、


サブアリーナ。

青葉が練習するコートに、
試合を観ていた1年生がやってきた。

「藤真さん、伊達が出てきそうです!!」



「ん?」

藤真がシュート練習の手を止める。


「そうか。それはちょっと見といたほうが
いいかもしれないな」

神も練習をとめた。

「そうですね。森重は…、どうする?
一応見とくか?」


森重 「いい」


藤真、ニコリ。

「まあ、お前は見なくてもいいか」



再び観客席。

杉山 「桜木、あの13番も湘北なのか?」

桜木 「いや…」




ザシュ!!!!!


「来たああああああーーーーー!!!!! 
さっそく13番が決めてきた!!」

「きれいなミドルシュートだ!!
アイツ、相当上手いぞ!!」


深体大・伊達、さっそく得点を記録。


牧が手を差し出す。 

「よし、いいぞ伊達!」


バチン!!!!

伊達が手を叩く。 

「ハイ!!」


荒石 「ケッ…」

赤木 (ウワサどおりのシュート力だな…)



杉山 「湘北じゃないのか」

(確かに桜木の後輩にしちゃ礼儀正しい)


桜木 「アイツは、メーホーだ」

杉山 「名朋!?」


コートサイドの彦一。

「伊達君、いきなり決めてきたで。
相変わらずのシュート力や」


彦一のノートには、この伊達のことも
しっかりと書かれている。

13.伊達健太/1年/ガード・フォワード
184cm75kg/名朋工業高校出身


カチカチカチ!!

彦一がペンをノックする。

「湘北の荒石君、名朋の伊達君、楽しみな新人が
出てきたで。やはりこの試合、要チェックや!」



そのころ、会場に3人の男が登場。


「伊達健太が出てきましたね」


その3人は、拓翼のジャージ。

うちひとりの背中には「WATANABE」の文字。


隣には三井寿。

「あれがウワサのケンタ君か。解説頼むぜ?」


さらに隣の男がうなずく。
松葉杖をついている。


拓翼のジャージ。背中には、「DATE」









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