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  • 2022年06月20日12:05

スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(210) リメイク版

※この記事はリメイク版です
リメイクの経緯はコチラ
元記事はコチラ




準決勝第一試合

深体 22
明利 19


2ndクォーター開始早々、

交代で入った伊達健太がミドルシュートを
さっそく決め、深体大がリードを広げた。


その頃、観客席の通路で試合を眺める三人。

拓翼大、三井寿と渡邊拓也、
そしてもう一人は背中に「DATE」。


三井、感心の表情。 

「あれが伊達健太か…、なかなかの
シューターじゃねえか」

渡邊、ニコリ。 

「シュートはお前より上手かったよな、翔太」


渡邊のやや意地悪な問いに、
不服そうにうなずく「DATE」。

「ん〜…。まあシュートはアイツのほうが
上手いかもしれないです」


三井、ニコリ。 

「まあ、お前はゲームメイク専門だもんな」


伊達翔太/2年/ポイントガード
184cm74kg/名朋工業高校出身


深体大1年・伊達健太の兄。

森重と共に名朋工業の黄金時代を築いた、
スピードとパスセンスに優れたポイントガード。

茶髪の坊主である弟・健太とは対照的に、
彼は黒髪の坊主頭である。



三井、頭の後ろで手を組む。 

「ったくよ。お前が怪我してなきゃ、
大和にも勝てたかもしれねえのによ」

自分の松葉杖を見て、頭を下げる伊達翔太が。

「スイマセン…」


三井、眉間にシワ。

「ジョーダンだよ。イチイチ本気にすんな…」

(真面目な野郎だぜ、あいかわらず…)


渡邊、ニコリ。

「さ、見ましょっか。健太君のデビュー戦」




記者席の町田。

「荒石君と伊達君が交替で出てきて両チームの
サイズが変わった。いまはフロントラインの
高さなら明利だって全然負けちゃいない」

弥生が返す。

「深体大側は、明利のゾーンに対抗するための
シューター投入ということね。序盤はちょっと
深体大が攻めあぐねてたから」


深体大

PG.牧 紳一/4年/186cm
SG.伊達健太/1年/184cm
SF.諸星 大/4年/189cm
PF.河田雅史/4年/200cm
C.河田美紀男/2年/213cm

明利大

PG.宮城リョータ/3年/169cm
SG.畑山洋平/2年/177cm
SF.荒石淳也/1年/197cm
PF.赤木剛憲/4年/200cm
C.花形 透/4年/199cm 



続く明利の攻撃。

1stクォーターとは攻め方が変わり、
赤木・花形・荒石の三人がインサイドで動く。

いわゆるトリプル・タワーである。



ビッ!!!

宮城のパス

「ダンナ!」


ボールがローポストの赤木に入った。


ハイポストから花形がパスを要求する。 

「赤木、こっちだ!」



赤木、すかさずボールを展開。


「いいパス回しだ!!!」

「ボールが速い!!」


花形、フリー。


河田美 (あっ…!)

河田雅 (また空けてやがる…!!)



ビッ!!!!

花形、ハイポストからジャンプシュート。


明利ベンチ、立ち上がる。 

「よし、来た!!!」 

「得意の位置!!!」



しかし、


ガン!!!!



このシュートはリングに嫌われる。


「あああ……!! 惜しい!!!」



花形 「ちっ…」

河田美 「助かった…!!」



そこに飛びよる影。



河田雅 「……!?」




バシイイイイーー!!!


「あいよーーー!!!!!」

後方から飛び込んだ荒石が、
オフェンスリバウンドをもぎ取った。


明利ベンチが立ち上がる。

「ナイスリバン!!!」 

「オッケー!! アラシ!!!」


「む…!!」 

観客席の桜木、一瞬身を乗り出す。


荒石 (どうだ、花道!!)



しかし、着地した瞬間…


バシイイイ!!

諸星がボールを奪った。



荒石 「あ…!!」

諸星 「隙だらけ」



桜木、ニヤリ。 

「そこがアマチュア!」



今度は深体大ベンチが声を出す。

「おおおおーーーーー!!! 上手い!!!」 

「さすが諸星さん!!!」


ビッ!!!!


「牧!!」 

諸星が牧にボールを渡す。


ダム!!!!!!


牧、ボールを受け取り一気にドリブル開始。

「よっし!! 速攻!!!」



「あああ!! 深体大のカウンターだああ!!」

「行けえ!!! 牧!!!」


荒石、ディフェンスに戻る。 

「あああーーーー!!! クソが…!!!」


諸星も走り出す。

(この野郎、手が異常に長えぞ。それに、
パワーはねえがリバウンドに飛び込む
タイミングは抜群だ…)



ダム!!


牧が明利大ゴールに向かう。


ディフェンスに戻っていたのは宮城。

「来いやあ!! 牧!!!」



木暮 「牧vs宮城!!」



しかし、牧は宮城の目の前で、
アウトサイドにボールをさばいた。

ビッ!!


「パス……!!!!?」 



宮城 「な……!?」

牧 「フッ」


スリーポイントラインの外、
伊達健太にボールが渡る。


「あああ!!! 伊達がフリーだ!!!」

「さすがは牧、空いた選手を見逃さない!!!」



「よし!」 

ノーマークで伊達健太のスリー。


ビッ!!!




三井 (いいリズムだ)




ボールはきれいな放物線を描き、



ザシュ!!!


深体 25
明利 19



「よーーーっし!!! 健太!!!!」

「ナイッシュゥウウ!!!!!」



深体大がさらにリードを広げた。



ガシ!!! 

牧が伊達健太の頭を掴む。 

「オーケー!」




宮城、コブシを握る。 

(ちきしょう、牧。勝負しやがれ…!!)


ガシ!

赤木が宮城の肩を抱く。 

「このくらいで熱くなるな、勝ちたくないのか?」


「ダンナ…」 

宮城、我に返る。 


(…っと、あぶねえあぶねえ。
ここでカッとなったら思うツボだ…)



観客席の杉山。

「あの荒石という男、リバウンドもなかなか
じゃないか。さすがは練習のなかで桜木と
競っていただけのことはあるな」


桜木、眉間にシワ。

「……。」



コートサイド。

青学大の選手が現れた。


藤真 「牧のパスアウトからスリーか」

神 「得意のプレーですね」

(あのスピードに乗ったドリブルから
完璧なパスを出してくれるからな…)


家村、頷く。

「そしてそれをキッチリと決めた伊達健太、
1年ながら要注意のシューターだな」



2ndクォーター、

新鋭・伊達健太の連続得点で
深体大が主導権を握った。









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