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  • 2022年08月28日13:00

嗚呼、名勝負(32) 全日本プロレス 1992.8.22三冠ヘビー級選手権/三沢×ハンセン

どーも!!!!

プロレス大好きっ子、編集者・K、
先日の日記からコラムへ突っ走ります!


このあいだ、夜な夜な書いたこの記事、
30年前を思い出し、しみじみ書いたこの記事、



これをフックに、
今日は「名勝負」シリーズの更新です。


もちろん三沢とハンセンの三冠戦でございます。

あ、初めて三沢が三冠を獲った試合ね
(他にも名勝負はいっぱいあるけどさ)。



ときは1992年の8月22日、
なんともう30年前のハナシになります。

※いやあ、これはマジで年を感じるわい。


当時のわしは中学生3年生。
猛烈な全日本プロレスファン。


全日の放送を録画したビデオテープを
クラスメイトに多少強引に貸しまくり、
いわゆる「布教活動」をしていた頃でしたね。

これがまあ、ハマりましてね。

わしの周囲に全日ファンが増殖したんですよ。


当時の認知度は圧倒的に「新日 > 全日」でした。

猪木や長州、武藤やライガーあたりの存在は
わりとみんな知ってるんですよね。
わしの地域では夕方にテレビでやってたし。

でも、全日となると馬場&鶴田くらいしか
知らないんですよ。

そこに放り込んでやったわけです、わしが。
「コッチも観てくれ、絶対に面白いから!」と。


で、全弾命中(笑)。


そして、みんなこうなるのです。

「三沢ってマジでサイコーだな!!」
「すげえカッコいいじゃん、三沢!!!」


そんな布教が進んだ中、迎えた三冠戦でした。


みんな全日を見始めて数か月なんですが、
この試合の重要性は分かっていました。

わしがビデオを見せまくり、セミナー的な回も
開きまくっていたので(笑)。

三冠ベルトの重み、三沢光晴への期待、
全日本プロレスのこれからのストーリー、
全部認識できていたんですよね。

もう放送前から「いよいよ今週だな」とワクテカ。


先に結果を知ってしまわぬよう、週刊プロレスや
週刊ゴングを視界から遠ざけ、その日に備える。

※ネット社会の今よりネタバレ回避はラクだった。


そして日曜深夜、放送を観る。



三沢が、勝った。



「うおおおおおーーーーーーー!!!!!!!」
「やったあああああーーーーー!!!!!!!」

もう大興奮ですよ、

…と、言いたいところですが、
わしはそうじゃなかった。


「3つ、入った……!!!」


茫然となった記憶。



うん、時間が止まったんですよね。


フィニッシュとなったエルボー、
崩れ落ちるハンセン、

ジョー樋口レフェリーの、遅いカウント。

3つめが入った時、時間が止まったんです。



「……!!!!!!!」



「は、入った……!!!!!」



いや、もう当時の全日って、ハンセンを倒す画が
全く想像できない世界だったんですよ。

それができるのは鶴田しかいないんだっていう。

※ちなみに、このあたりから、その鶴田は
第一線を退いちゃうんだけどさ…


三沢や川田、田上ではまだ歯が絶たない。
ゴディやウィリアムスでも1ランク落ちる。

そんな絶対王者だった、スタン・ハンセン。


この1992年、
1月の三冠戦でハンセンが当時の王者・鶴田を
破って王座に就くと、王者はそこから連勝街道。

3月に三沢が敗れ、
6月に川田が敗れ、
7月に田上が敗れ、

のちに小橋を加えて「四天王」と呼ばれる
ことになるこの世代は、ことごとくハンセンに
葬られていたんです。全部ラリアットで。

※さらに4月のチャンピオンカーニバル決勝も
三沢はハンセンに敗れてますからね。


ホント何度も何度も敗れてたから。
ハンセンが負ける姿は全く想像できなかった。



そんななかの、カウント3。

歓喜よりも、驚きが先でした。



ただ、もうその後は大興奮スペシャルですよ

放送では、三沢がベルトを巻く姿まで
しっかり流してくれたんですが、
「スパルタンX」が流れる中のあの映像、

はじめてスポーツを見て泣きそうになった日
だったかもしれません。


試合内容自体は、3月の三冠戦(三沢は敗北)
の方が面白かったと記憶してます。

あれはマジで興奮しました。
終盤のトペ・エルボーやフェイスロックの時の
会場の大騒ぎも相当なものでしたし。

※ついでに解説の渕さんも超興奮してた(笑)

わしのプロレス観戦歴のなかでもかなりの上位。
内容的にはあの試合の方が上だったと思います。


でもね、
「三沢がハンセンに勝った」
「三沢が三冠を獲った」
というこの日の試合は、内容よりも結果ですよ。


もう、どんだけ待たされたことか。
何度負ける姿を見せられたことか。
何度意気消沈されられたことか。

待ってたんです、この日を待ってたんです。

素晴らしい夜でした。


そして、
全日本プロレスの「時代」が変わった夜でした。


ここから、新チャンピオンの三沢を頂点に、
川田、田上、小橋が台頭する、新たな物語が
始まることになるのです。



そうかあ、
あの試合が30年前かあ。

「プロレスを好きでよかった」と
思わせてくれた三沢光晴さんに
改めて御礼。


ありがとう、三沢さん。


ということで、30年前の名勝負でした。

ではでは。



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嗚呼、名勝負(32) 全日本プロレス 1992.8.22三冠ヘビー級選手権/三沢×ハンセン へのコメント一覧

  1. 1.
    • 方舟派
    • 2022年08月28日 14:53
    やっぱり三沢だよなあ。
    超世代軍の時は完全にスーパーヒーローだった。
  2. 2.
    • はるゆき
    • 2022年08月28日 20:43
    不思議な人。
    ポーカーフェイスで一見 職人肌なのに誰よりも人を魅了するものがあった。
    小橋のような表情の豊かさはないのに動きひとつで胸の内が手に取るように伝わってくる。
    そして観客はその三沢が感情むき出しになってキレるのを待ってる。

    時には田上のように雄大で、小橋のように熱くて、川田のように常識からはみ出すキラーぶりを見せる
    本当に魅力的な人だった。
  3. 3.
    • 編集者・K
    • 2022年08月28日 21:57
    >>1
    最高にスーパーヒーローでした!
  4. 4.
    • 編集者・K
    • 2022年08月28日 21:58
    >>2
    三沢が怒りの表情を見せた時のワクワクは凄かったですね。
    少年のような心が奥にある人だったでしょうねえ。
  5. 5.
    • ようすけざん
    • 2022年09月04日 07:07
    • 5
    始めてコメントさせていただきます。
    この試合、私も東スポなどの情報シャットアウトして夜中に1人ガッツポーズしてました。
    翌日は高跳びのマットでプロレスの、青春時代でした。
    いつも素敵な投稿ありがとうございます。




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