(リメイクの経緯はコチラ)
(元記事はコチラ)
準決勝第一試合
3rdクォーター 残り4分
深体 49
明利 50
河田雅と赤木が向かい合う。
記者席の弥生。
「凄いことになってきたわ」
コートサイド。
彦一 「ミラクル明利が、深体大の作戦を超えた」
藤真 「もう作戦云々ではない。真っ向勝負だ」
観客席。
三井 「勝てよ! 赤木」
桜木 「………。」
(ゴール下だけは負けんじゃねーぞ)
明利大ベンチ。
木暮 「頼む! 赤木…!!!!」
赤木剛憲と河田雅史の真っ向勝負が
ついに始まる。
審判が竹村にボールを渡した。
明利ボールで試合再開。
「さあ!! こっからだ!!」
「赤木vs河田!! ゴール下勝負!!!」
竹村のスローインを宮城が受け取る。
ローポストに赤木。
その後に河田雅。
ビッ!!
(勝負だぞ! ダンナ!!)
宮城が、パスを送る。
赤木にボールが渡った。
「来たーーーー!!!!! インサイド!!」
「赤木と河田の勝負だ!!!!」
両ベンチから声が飛ぶ。
「赤木さん、勝負!!!」
「河田さん、ディフェンス!!!」
ゴールを背にして、ボールを保持する赤木。
赤木の後ろにピッタリつく河田雅。
陸川 (さっきまでとは河田の目が違う)
牧 (言ったよな、河田)
―― 本気の本気で行くよ
赤木 「行くぞ! 河田!!!」
河田雅 「来い!!」
ダム!!!
赤木がパワーで押し込みに行った。
背中で河田と戦う。
「おおお!! パワー勝負!!!!」
「赤木がパワー勝負に行った!!!」
キュッ!!!!
そして、一気にフロントターン。
桜木、ニヤリ。
「それでこそゴリ!」
フェイクは一切なし、
フックにもフェイダウェイにも行かない、
フロントターンから、真正面からシュートへ。
河田雅が両手を挙げて立ちはだかる。
赤木はかまわずシュートへ。
赤木 「うおおおおーーーーー!!!!!!」
バス!!!!
「!!!!!!??????」
諸星 (な……!!!??)
牧 (赤木…!!!!)
桜木 (よし!)
深体 49
明利 52
「お……」
「おおおおおおおおーーーーーーーー!!!!」
「決めたあああーーーーー!!!!!!!!」
「赤木が決めたああーーーーー!!!!!!」
「赤木が止まらない!!!!!
河田兄でも止められない!!!」
明利ベンチが全員両コブシを突き上げる。
「いよーーーっしゃあああああ!!!!!」
「赤木さん!!!!!」
木暮がコブシを握って叫ぶ。
「赤木ーーーー!!!!!!」
赤木は、河田雅と一瞬目を合わせ、
ディフェンスに戻った。
コートサイド、目を見開く藤真。
「いまのは前半の得点とはわけが違うぞ…。
流れの中で生じたシチュエーションじゃない。
最初から勝負の形だったんだ」
神は対照的に真顔。
「完全に赤木が勝ちましたね」
観客席。
晴子 「お兄ちゃん!! 凄い! スゴイ!」
笑顔の杉山。
「どこにも迷いがないな。もう河田を格上とは
見ていない。自分のプレーで河田に挑んだ」
記者席の中村、茫然。
「あ、赤木君…、もはや河田君をも超えた…?」
弥生、苦笑い。
「とんでもないことが起きようとしてるわね」
続く深体大の攻撃。
ビッ!!!
牧も、宮城同様インサイドを選択した。
(やり返せ!)
河田雅がローポストでボールを受け取った。
今度は、攻守交替。
オフェンス・河田雅、ディフェンス・赤木。
「おおお!! 再びインサイドでこの二人!」
「また河田vs赤木だ!!!」
ゴールの右下で勝負開始。
ダム!!!
先ほどの赤木と同じように、
ワンドリブルからフロントターン。
左足を軸に旋回。
赤木が体を寄せる。
(止める!!!)
キュ!!!!!
次の瞬間、バックターン。
左足を軸に180度旋回し、
今度はゴールに背を向ける形に。
赤木の重心が一瞬左にずれた。
すかさず左足を軸に、再びフロントターン。
キュ!!!
杉山 (ドリームシェイク!!!)
彦一 (ドリームシェイクや!!!!!!)
赤木が振り切られた。
赤木 「……!!!」
河田雅、フック気味のワンハンドジャンパー。
ザシュ!!!!!
深体 51
明利 52
「うわああああーーーーーー!!!!!」
「河田がやり返したーーーーーー!!!!!!」
「なんだ今のは!! すげえステップだ!!!」
「ドリームシェイク! あれは止められん!!」
彦一 「ア、アンビリーバブル……」
河田雅と赤木が再び視線を合わせる。
赤木 「なるほど、本気の本気だな」
河田雅 「まだまだ」
赤木 「それは楽しみだ」
河田雅 「フッ…」
牧、苦笑い。
「恐ろしい会話してんな」
呆然としている彦一。
「まさにオワイランばりのドリームシェイクや…。
あんなスピードのシェイクは社会人リーグでも
ほとんど見られんプレーやで」
記者席、再び呆然の中村。
「河田君もやっぱりすごい…。
そう簡単に赤木君には譲らない」
弥生は半ばあきれた表情。
「あの動き自体は日本でも見られるものだけど、
河田君のムーブはスピードが異常だわ…」
桜木 「ドリームシェイク…?」
杉山、ニコリ。
「やっぱり知らないか。たまにはNBAも
見たほうがいいぞ、桜木」
桜木 「ぬ?」
杉山、腕組み。
「NBAのスターセンター、アーク・オワイランが
得意とするステップの通称だ。俺たち日本人は
サイズがないから、世界で戦うにはああいった
技術が不可欠になってくるんだ」
(もっとも、オワイランはサイズがある上に
あのステップを使ってくるんだがな…)
珍しく桜木が真面目な顔になった。
「世界…、か……」
晴子 「桜木くん…」
コートサイドの陸川。
「いまの赤木が特別好調だという要素があるのは
確かだが、今日は河田兄と互角と見てよかろう」
藤真、腕組み。
「赤木、ついにそのレベルにまで到達したか…。
にわかには信じられないことだが、
目の前で見てしまったものはしょうがない」
神、が続く。
「ということは、明利勝利のカギは
バックコートの出来ですね」
藤真、ニコリ。
「責任重大だな、宮城」
宮城 (俺が牧を倒せば……)
牧 (このピリオドは明利にとられた。次だ)
この後、試合は停滞をみた。
3rdクォーター残りの3分は互角。
明利1点リードの点差を保ったまま、
試合の4分の3が終わった。
『ビビーーーーーーーーー!!!!!!』
3rdクォーター終了
深体 54
明利 55
互いに譲らなかった1stクォーター。
怒涛のラッシュをかけ、
深体大が突き放した2ndクォーター。
深体大の仕掛けを乗り越え、
明利が盛り返した3rdクォーター。
バックコートという勝敗のキーポイントを
浮き彫りにし、試合は最後の10分を迎える。
続く
-
深体 49
明利 50
河田雅と赤木が向かい合う。
記者席の弥生。
「凄いことになってきたわ」
コートサイド。
彦一 「ミラクル明利が、深体大の作戦を超えた」
藤真 「もう作戦云々ではない。真っ向勝負だ」
観客席。
三井 「勝てよ! 赤木」
桜木 「………。」
(ゴール下だけは負けんじゃねーぞ)
明利大ベンチ。
木暮 「頼む! 赤木…!!!!」
赤木剛憲と河田雅史の真っ向勝負が
ついに始まる。
審判が竹村にボールを渡した。
明利ボールで試合再開。
「さあ!! こっからだ!!」
「赤木vs河田!! ゴール下勝負!!!」
竹村のスローインを宮城が受け取る。
ローポストに赤木。
その後に河田雅。
ビッ!!
(勝負だぞ! ダンナ!!)
宮城が、パスを送る。
赤木にボールが渡った。
「来たーーーー!!!!! インサイド!!」
「赤木と河田の勝負だ!!!!」
両ベンチから声が飛ぶ。
「赤木さん、勝負!!!」
「河田さん、ディフェンス!!!」
ゴールを背にして、ボールを保持する赤木。
赤木の後ろにピッタリつく河田雅。
陸川 (さっきまでとは河田の目が違う)
牧 (言ったよな、河田)
―― 本気の本気で行くよ
赤木 「行くぞ! 河田!!!」
河田雅 「来い!!」
ダム!!!
赤木がパワーで押し込みに行った。
背中で河田と戦う。
「おおお!! パワー勝負!!!!」
「赤木がパワー勝負に行った!!!」
キュッ!!!!
そして、一気にフロントターン。
桜木、ニヤリ。
「それでこそゴリ!」
フェイクは一切なし、
フックにもフェイダウェイにも行かない、
フロントターンから、真正面からシュートへ。
河田雅が両手を挙げて立ちはだかる。
赤木はかまわずシュートへ。
赤木 「うおおおおーーーーー!!!!!!」
バス!!!!
「!!!!!!??????」
諸星 (な……!!!??)
牧 (赤木…!!!!)
桜木 (よし!)
深体 49
明利 52
「お……」
「おおおおおおおおーーーーーーーー!!!!」
「決めたあああーーーーー!!!!!!!!」
「赤木が決めたああーーーーー!!!!!!」
「赤木が止まらない!!!!!
河田兄でも止められない!!!」
明利ベンチが全員両コブシを突き上げる。
「いよーーーっしゃあああああ!!!!!」
「赤木さん!!!!!」
木暮がコブシを握って叫ぶ。
「赤木ーーーー!!!!!!」
赤木は、河田雅と一瞬目を合わせ、
ディフェンスに戻った。
コートサイド、目を見開く藤真。
「いまのは前半の得点とはわけが違うぞ…。
流れの中で生じたシチュエーションじゃない。
最初から勝負の形だったんだ」
神は対照的に真顔。
「完全に赤木が勝ちましたね」
観客席。
晴子 「お兄ちゃん!! 凄い! スゴイ!」
笑顔の杉山。
「どこにも迷いがないな。もう河田を格上とは
見ていない。自分のプレーで河田に挑んだ」
記者席の中村、茫然。
「あ、赤木君…、もはや河田君をも超えた…?」
弥生、苦笑い。
「とんでもないことが起きようとしてるわね」
続く深体大の攻撃。
ビッ!!!
牧も、宮城同様インサイドを選択した。
(やり返せ!)
河田雅がローポストでボールを受け取った。
今度は、攻守交替。
オフェンス・河田雅、ディフェンス・赤木。
「おおお!! 再びインサイドでこの二人!」
「また河田vs赤木だ!!!」
ゴールの右下で勝負開始。
ダム!!!
先ほどの赤木と同じように、
ワンドリブルからフロントターン。
左足を軸に旋回。
赤木が体を寄せる。
(止める!!!)
キュ!!!!!
次の瞬間、バックターン。
左足を軸に180度旋回し、
今度はゴールに背を向ける形に。
赤木の重心が一瞬左にずれた。
すかさず左足を軸に、再びフロントターン。
キュ!!!
杉山 (ドリームシェイク!!!)
彦一 (ドリームシェイクや!!!!!!)
赤木が振り切られた。
赤木 「……!!!」
河田雅、フック気味のワンハンドジャンパー。
ザシュ!!!!!
深体 51
明利 52
「うわああああーーーーーー!!!!!」
「河田がやり返したーーーーーー!!!!!!」
「なんだ今のは!! すげえステップだ!!!」
「ドリームシェイク! あれは止められん!!」
彦一 「ア、アンビリーバブル……」
河田雅と赤木が再び視線を合わせる。
赤木 「なるほど、本気の本気だな」
河田雅 「まだまだ」
赤木 「それは楽しみだ」
河田雅 「フッ…」
牧、苦笑い。
「恐ろしい会話してんな」
呆然としている彦一。
「まさにオワイランばりのドリームシェイクや…。
あんなスピードのシェイクは社会人リーグでも
ほとんど見られんプレーやで」
記者席、再び呆然の中村。
「河田君もやっぱりすごい…。
そう簡単に赤木君には譲らない」
弥生は半ばあきれた表情。
「あの動き自体は日本でも見られるものだけど、
河田君のムーブはスピードが異常だわ…」
桜木 「ドリームシェイク…?」
杉山、ニコリ。
「やっぱり知らないか。たまにはNBAも
見たほうがいいぞ、桜木」
桜木 「ぬ?」
杉山、腕組み。
「NBAのスターセンター、アーク・オワイランが
得意とするステップの通称だ。俺たち日本人は
サイズがないから、世界で戦うにはああいった
技術が不可欠になってくるんだ」
(もっとも、オワイランはサイズがある上に
あのステップを使ってくるんだがな…)
珍しく桜木が真面目な顔になった。
「世界…、か……」
晴子 「桜木くん…」
コートサイドの陸川。
「いまの赤木が特別好調だという要素があるのは
確かだが、今日は河田兄と互角と見てよかろう」
藤真、腕組み。
「赤木、ついにそのレベルにまで到達したか…。
にわかには信じられないことだが、
目の前で見てしまったものはしょうがない」
神、が続く。
「ということは、明利勝利のカギは
バックコートの出来ですね」
藤真、ニコリ。
「責任重大だな、宮城」
宮城 (俺が牧を倒せば……)
牧 (このピリオドは明利にとられた。次だ)
この後、試合は停滞をみた。
3rdクォーター残りの3分は互角。
明利1点リードの点差を保ったまま、
試合の4分の3が終わった。
『ビビーーーーーーーーー!!!!!!』
3rdクォーター終了
深体 54
明利 55
互いに譲らなかった1stクォーター。
怒涛のラッシュをかけ、
深体大が突き放した2ndクォーター。
深体大の仕掛けを乗り越え、
明利が盛り返した3rdクォーター。
バックコートという勝敗のキーポイントを
浮き彫りにし、試合は最後の10分を迎える。
続く
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スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(223) リメイク版 へのコメント一覧
でも、それじゃないんだ!!って気持ちも出てきてしまって素直に楽しめない自分がいて悲しい...
また、リメイクと更新頑張ってください!!
「木が勝った」→「赤木が勝った」
「「っぱり知らなかったか」→「やっぱり知らなかったか」
Kさん、お疲れのようですね。無理しないで下さいね。
最後に頑張れ言えばなんでもいいと思ってんのか?
わざわざ余計なこと言いに来んなよ