なんだかまた仕事が忙しくなってきた男、
編集者・Kでっす!(うーん、色々あるものだ)
とはいえ、ライフワークであるこのKの部屋は
ボチボチ更新していくつもりですので、
皆さん、引き続きよろしくメカゴジラ!
さてさて、
今日は久々に「名チーム」のコラムで。
いまから約20年前、NBAプレイオフにて、
常識外の勝ち上がり方をしたチームがありました。
1stラウンド=3勝0敗、地区準決勝=4勝0敗、
地区決勝=4勝0敗、ファイナル4勝1敗。
※当時のNBAプレイオフ1回戦は3戦先勝方式
トータル15勝1敗。
ジョーダンだってレブロンだって
こんな勝ち方はしたことがありません。
これを成し遂げたのは、
シャック&コービーでした。
今回紹介するのは、その最強デュオが君臨した
2000-2001シーズンのLA.レイカーズです。
彼らがNBA3連覇を達成したことは、このブログの
読者の皆さんならよくご存じかと思いますが、
このシーズンは、その2年目ということになります。
おそらくは、多くの方にとって「アイバーソンが
死ぬほどカッコよかった年」として覚えられている
このシーズン、そのラスボス的な存在だったLA.は
とんでもないバケモンだったのです。
こんな感じの年でしたね。
↓
主役はこの人でした。LAは言うなれば敵役。
↓
データを振り返ってみると、実は彼らはこの年、
リーグ1位の勝率を残していません。
1位はスパーズだったんです。
ダンカン&ロビンソン、これまた強力なデュオを
擁する好チーム(ていうかダンカン入団以降で
スパーズは弱かったシーズンがない)。
レイカーズはレギュラーシーズンはまあボチボチの
戦いぶりだったんですよね。
が、プレイオフに入ると、前年王者の貫禄と
無類の勝負強さをいかんなく発揮し始めます。
前述の通り、ファイナルまで無敗ですから。
そのポイントはどこなのかとデータを
振り返ってみたら、すぐ分かっちゃいました。
メンバーがエゲツなかったです。
そういやシャック&コービー以外はどんな面子
だったんだっけ、と振り返ってみましたところ、
凄い奴といやらしい奴がしっかり混ざっている
超厄介なチームでした。
G/ロン・ハーパー
G/コービー・ブライアント
F/リック・フォックス
F/ホーレス・グラント
C/シャキール・オニール
控え
・ロバート・オーリー
・デレック・フィッシャー
・ブライアン・ショウ
・ティロン・ルー
etc.
いやあ〜、こりゃ最悪ですな(笑)。
グラントは、ジョーダン最初の3連覇のときの
頼れるインサイドプレイヤーで、
ハーパーは、ジョーダン2度目の3連覇のときの
ポイントガード(全然司令塔型じゃないけど)。
何でもそつなくこなすフォックスがいて、
控えには、クセモノ中のクセモノである
ロバート・オーリーに、強心臓フィッシャー、
んで、ちょこまか動くショウとルー。
もう仕事人ばっかりですよ。
もはや「プレイオフ専用」といってもいい布陣。
※ベテランが多いから、レギュラーシーズンより
短期決戦の方が向いてたんだろうなあ。
わしが名選手コラムで取り上げてきた選手が
3人も入っとる…。しかし、ベンチにいるのが
オーリーとフィッシャーって絶望的だな。
で、わしが勝手に「プレイオフ専用」と呼ぶ
この軍団は、ホントにプレイオフで強すぎたと。
これ、相手に恵まれたわけじゃないですよ。
ブレイザーズ、キングス、スパーズですからね。
ブレイザーズは前年にレイカーズを最も追い詰め、
キングスは翌年にレイカーズを追い詰めるチーム、
で、スパーズは説明不要、いつも強い。
彼らを相手に全部スイープって。
そういえば、あまりにも強すぎて
リーグの合言葉が「BEAT LA.」でしたもんね。
「レイカーズをぶっ倒せ」みたいな感じかな。
その存在は、全チーム共通の最強の敵のような
もので、ありとあらゆる会場で
「BEAT LA.!!」 「BEAT LA.!!」 って
コールされるんですから。こいつぁラスボスだ。
で、
結局誰も倒せませんでした。
この年のレイカーズは強すぎました。
因みに、唯一、一矢報いることができたのが、
アレン・アイバーソンだったんですよね。
ファイナルのGAME1、48得点の大暴れ。
彼のハイライトシーンと言っていいでしょう。
ジョーダン王朝時代のブルズとともに、
のちに、現代の王・ゴールデンステイトと比較
されることになるこのチーム、
どっちが強いか、なんてことは分からないけど、
レギュラーシーズンとプレイオフの大きな差、
勝ち方のインパクトについては、このときの
LA.に軍配が上がるだろうなあ。
いやあ、もう一度言うけど、ホント脇役がヤベエ。
最強デュオの周りにこんなのいたら、
そりゃ大勝負は全部持ってかれるわなあ。
皆さん、覚えてますかね?
あのときの強すぎたレイカーズ。
接戦続きの手に汗握るプレイオフもいいけど、
たまには、ああいうどうしようもない存在が
現われるのも面白いよなあ。
以上、20年以上前のクソヤベえチームでした。
ではでは。
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嗚呼、名チーム/NBA2000-2001シーズンのLA.レイカーズ へのコメント一覧
16-17シーズンにKDが加入して、プレイオフ16勝1敗で歴代プレイオフ最高勝率で優勝しました。
ああっと、そうでしたか。
※勉強不足だった…!!
ということで、内容修正しました。
マジック率いる80年代。
ショータイム・レイカーズ…
おっさんですわ。
イリーガル・ディフェンスがまだ普通にあった時代。
Kさんの記事にもあるように、最強過ぎる脇役達が、最強のスーパースターの周りを固めたわけですが、コービー世代の僕にとっては、シャック&コービーが個人的に歴代最高(最強はたくさん異論あると思うので個人的な最高、です)のデュオです。
ジョーダン&ピッペン、レブロン&ウェイド、ステフ&KD、他にもたくさん魅力的で強く勝ちまくったデュオはいますが、リアルタイムで観ていた分、彼ら2人には強い思い入れがあります。
2人の価値観や美学の違い、幾度ない喧嘩、移籍してからも険悪、でもとあるオールスターでの和解…壮大な映画を観ているかのような彼らの人間模様も大好きでした。
いつか、2人の記事も読みたいなーと思います。
熱い記事ありがとうございました。
プレイオフ専用ってピッタリの表現ですね笑
82試合でコンディション整えてプレイオフが本番見たいな。
ハーパーとルーなんてレギュラーシーズン存在感ほぼなくて、プレイオフで大活躍でしたからね笑
ルーはアイバーソンのマッチアップは面白かったなー。ファイナルからコーンローにして完全に対アイバーソンモードになってましたよね。
当時自分はピッペンのいるブレイザーズを応援していたので、この時期のレイカーズには(強過ぎて)憎たらしい記憶しかないです(笑)
アイバーソン凄かった!!
僕はその成長の過程を見るのが好きなので、当時はまだトラインアグルがCHIに比べると甘いなぁ〜とか思って見ていたら、プレーオフにはシャック用の全く別物のトライアングルに仕上がっててビックリしました笑
そこはわしは「ビデオで後で見た」時代ですなあ
わしはペイサーズ派だったので…
ホントに強すぎましたからねえ。
あのベンチメンバーはちょっとエゲツナイ。
※わしはジョーダン&ピッペンをリアルタイムで見ちゃってるから
最強はそっちになっちゃうなあ
そう、プレイオフに強いタイプが揃いすぎなんです。
ブレイザーズ、行けそうだったのになあ。
そこはハイライト!
ブルズには強力なセンターはいませんでしたからね。
シャックがいれば違う動き方になるでしょうね。