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  • 2022年10月25日12:05

スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(224) リメイク版

※この記事はリメイク版です
リメイクの経緯はコチラ
元記事はコチラ



準決勝第一試合

3rdクォーター終了

深体 54
明利 55


記者席の弥生。

「残り10分。インサイドは互角となれば、
勝負を決めるのは、バックコート陣ね。
宮城君は正念場だわ」

中村、町田がうなずく。

「第3クォーターだけ見れば、20対10で明利。
こんなに競るなんて…。ガード陣の出来次第で
本当に勝利もありえるぞ」



『ビビーーーーーーー!!!!!!!!』



両軍の選手がコートに戻ってくる。


「さあ、いよいよ第4クォーター!!!」

「本当にどっちが勝つか分からなくない!
なんといっても、明利がスゲー!!」



深体大

PG.牧 紳一/4年/186cm
SG.伊達健太/1年/184cm
SF.諸星 大/4年/189cm
PF.河田雅史/4年/200cm
C.河田美紀男/2年/213cm

明利大

PG.宮城リョータ/3年/169cm
SG.竹村智弘/4年/184cm
SF.荒石淳也/1年/197cm
PF.赤木剛憲/4年/200cm
C.花形 透/4年/199cm 


コートサイドの藤真。

「メンバーは第3クォーターの最後と同じか」



『ピーーッ!!!!』

深体大ボールでスタート。



牧がボールを保持。一本指を立てる。

「さあ、行くぞ!!」

「オウ!!!!!!」



対峙する宮城。

(ここは、自分で来る…! 
この目はゴールを狙ってる目だ)



「第4クォーター最初の攻撃だ。牧はどう来る?」

「自分で行くか? 味方を使うか?」



ダム!!!


牧、ペネトレイト発進。


宮城 (来た!!!!)


「行った!!!」 

「自ら行ったーーーー!!」




(牧、来た…!!)

赤木と花形も、ヘルプに備える。


キュキュッ!!!!!



牧が突進。

宮城が並走。


キュッ!!!


牧、急ストップ。


宮城 (なに…!!!?)



次の瞬間、ジャンプ。


宮城、ブロックに跳ぶが届かない。

「………!!!!!」



バス!!!


深体 56
明利 55


ミドルレンジのバンクショットが決まった。


「おおおおおおーーーーー!!!!!!!」

「いきなり牧が来たああーーーー!!!!」

「深体大が先制だーーーー!!!!」



深体大ベンチが立ち上がる。

「よーーーーっしゃああああ!!!!!!」

「さすがは牧さん!!!!」



宮城 「ちっ……」



観客席、三井が苦笑い。

「あの野郎、一番やっかいなプレーを
決めてきたな…」

伊達翔が続く。

「いま宮城さんが最もやられたくないプレー
だったでしょうね。あれだけ身長差があると、
1ON1からのジャンプシュートはそうそう
止められない…」


杉山は感心の表情。

「あのトップスピードから急ストップで撃って、
そう簡単に決まるシュートじゃないんだが」

腕組みの桜木。

(あれはルカワが得意なプレーだな…。
じいの野郎もちゃんと真上に跳んで、
体がブレないように撃ってるな)


そして、ニヤリ。

「さあ、リョーちんとゴリは返せるかな?」



明利大の攻撃。


宮城が声を出す。 

「よし! 一本返すぞ!!」

「オウ!!!!!!!!!!」



キュッ!!!!!

例によって花形と赤木がダブルポストに入る。



赤木が吼える。

「さあ来い、宮城! ドンドン回して来い!!」

河田雅、ニヤリ。

(いいぜ、赤木。ガンガン来な)



宮城は苦笑。 

「すげー迫力……」

(まずは中で行くか。当たってる部分で継続だ)



ビッ!!!!

宮城は、ハイポストの花形にボールを入れた。


マークにつくのは、河田美。


河田雅から声が飛ぶ。

「美紀男、シュートをケア! 撃ってくるぞ」



ボールを持っている花形。

(この巨漢にピッタリとつかれたら、シュートは
難しい。パスを回して動かないと。)



ビッ!!!


花形は外の竹村にボールを展開。

直後にローポストに移動し、
河田雅にスクリーン。


入れ替わるように、
赤木がハイポストに上がってくる。


ビッ!!

同時にボールも動く。竹村から宮城へ。


ボールと人がいっせいに動き出した。


「序盤にも見せたポジションチェンジ!」

「明利はチームプレーできた!!」



ローポストに移動した花形は、そこから外へ。


河田美 「…ん? 外!?」


河田美もつられるように
ゴール下から外に移動。



そして、外角の花形にボールが回ってきた。

ちょうどベースライン沿い。
いわゆるコーナーの位置だ。


(まさか! 3点か!?)

河田美が前に出る。



その瞬間、

空いたローポストに荒石が入ってきた。


「あああ……!!!」 

「荒石!!!!」



そこに、花形からボールが入る。

マークは諸星。 


荒石197cm、諸星189cm。ゴール下で1対1。


「おおおお!!! 上手い!!!」

「空いたスペースにすかさず飛び込んできた!」

「ここはミスマッチだ!!!!」



杉山、桜木 「上手い!!」


「あ…」

思わず声が合う。




―― ミスマッチ


全体的に明利よりサイズのある深体大だが、
いまは荒石と諸星の位置だけは、
明利大がサイズで上回るマッチアップとなる。

明利大はチーム全体で動き、このミスマッチの
二人がゴール下に来るように仕掛けたのだ。


「トリプルタワー」を生かした、
明利大のチームプレーだった。



荒石 「もらったーーー!!!!!」


身長差と腕の長さを生かした
ワンハンドジャンパー。


(させるか!) 

諸星、懸命にブロックに跳ぶ。




ボールは




ガン!!!




荒石 「ああっ!!」


リングに弾かれた。


「あああああ!!! 外れた!!!!!

「ゴール下、これは痛い!!!!」


諸星は、手を届かせることはできなかったが、
上手く体を寄せて荒石のバランスを崩した。

経験による、巧みなディフェンスだった。


桜木 (やるな、愛知の星)




「リバウンドーーーー!!!!」




ゴール近辺の選手がリバウンドを争う。


荒石 「自ら獲る!!!!!」



ピク!!


桜木 「1年坊主……!!!!」

(この天才の名言を!!!!)



ビッ!!!

大男の混戦から指先一本抜け出した荒石が、
このボールをチップした。


「おおお!! 弾いた!!」 

「荒石、スゲエ!!」



木暮 「荒石!!」

(すごい!! ホントに桜木のようだ!!)



再びボールがゴールに向かって飛ぶ。




ガン!!!!  




またもやリング。

ボールが弾かれる。



「ああああ!!! 惜しいっ!!!!」


荒石 (クソ、なんで入らねえっ…!!!)



「リバーーーーーン!!!!!」


再びリバウンド。



これをもぎとったのは、


「ウホ!!!!!」




赤木だった。



「うわああああ!!! 赤木だああーー!!!」

「赤木が獲ったあああーーーーーーーー!!!」



桜木 「ゴリ!!!!」

晴子 「お兄ちゃん!!!!!」


明利大ベンチ。

「うおおおおーーー!!! 赤木さん!!!」

「強ええええーーーーーーー!!!!!!」



弥生 「また明利が獲った!!!!」

町田 「す…、すごい!!!」



諸星、河田雅 (コ、コイツら……!!!)


「ダンナ!!!」


外から声。



「オウ!!!!」

赤木、ゴール下の密集地帯から
ボールを外に放る。



ボールが向かう先には…


「宮城!!!!!!!」



杉山 「おお!」

桜木 「リョーちん!!!!」

三井 「宮城!!!」

木暮 「決めろ!!」



「喰らえ!! 深体大!!」


宮城、スリーポイントシュート。







バッッシイイイ!!!!!!!






「!!!!!!!??????」




ブロックショット。


牧紳一。



「牧……!!!!!!!」

「うわああーーー!!! ここで牧だあ!!」


走ってチェックに出た牧が、
ドンピシャリでブロック。



宮城 「牧……!!!!」



ボールが明利大ゴールに向かって弾かれる。

走りながらのブロックだった牧が、
その勢いのままに拾った。


「おおおおーー!!!」 

「牧が獲った」



ダム!!!!!!


すかさずドリブル開始。

前には誰もいない。



「ああああ!!!! ワンマン速攻だ!!!」



ダン!!!!!!


牧が跳んだ。


「牧……!!!???」

「まさか…!!!!!!」




藤真 「牧!!」




ドガアアアアア!!!!!!!


ワンハンドダンク。


深体 58
明利 55



「うわああああああ!!!!!!!」

「ダンク来たああああーーーーー!!!」

「牧ぃいいいーーーー!!!!!!」


深体大メンバー、ベンチ、応援団、
そして一般観衆、共に総立ち。



諸星 「よーーっし!! 牧!!!」

河田雅 「さすが牧!」

ベンチ 「牧さん、スゲエエエ!!!」

応援団 「牧さん!!!」



呆然とする明利大メンバー。


宮城 「……。」

赤木 「牧め……」

木暮 「ま、牧……」



藤真、腕組み。

「普段はフリーでもダンクなどしない牧が…」

神がニコリ。

「チームの勢いとゲームの流れを
引き寄せるために、敢えてダンク。
どうやら効果テキメンのようですね」


盛り上がる深体大陣営と、
まったく逆の様子の明利大陣営。



勝負の第4クォーター。

まずは、帝王・牧紳一。




続く



-


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スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(224) リメイク版 へのコメント一覧

  1. 1.
    • れー
    • 2022年10月25日 21:33
    • 5
    牧さんのダンク初めて観た😆
  2. 2.
    • 愛読家•K
    • 2022年10月29日 10:57
    今まさに、プレイバックしたい過去編のクライマックスですね。




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