(リメイクの経緯はコチラ)
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準決勝第一試合
4thクォーター
深体 58
明利 55
スタートから牧紳一が連続で得点を記録し、
深体大が一歩リード。
深体大が一歩リード。
記者席の弥生。
「牧君、いきなり来たわね。しかもダンク。
流れを奪いにいってるわ。明利はとりあえず
一本返すことね」
流れを奪いにいってるわ。明利はとりあえず
一本返すことね」
中村は呆然とした表情。
「スゴすぎる…。あんなの大学生のプレーじゃない。
確かにこのままだと明利は一気に叩き潰されるぞ」
その明利大の攻撃。
宮城がボールを運ぶ。
「行くぞ!!!」
「行くぞ!!!」
「オウ!!!!!!!」
観客席の杉山。
「声は出てる。明利メンバーは折れちゃいない。
あとは形(得点)が欲しいところだ」
あとは形(得点)が欲しいところだ」
桜木、腕組み。
「ここはゴリがなんとかするしかねえな。
早く取り返さねえとジイにやられちまうぞ」
早く取り返さねえとジイにやられちまうぞ」
赤木がボールを要求する。
「宮城!!」
「宮城!!」
河田雅が腰を落とす。
(何度でも来い、赤木)
(何度でも来い、赤木)
ボールが赤木に渡った。
「来た!! 赤木vs河田!!」
「第4クォーター、最初の1対1だ!!」
赤木 (なんとしてでも決める!)
木暮 「赤木!!!」
三井 「赤木、重要だぞ。分かってるな」
ローポスト。
ゴールを背にしてボールを持つ赤木。
赤木の後ろからマークする河田雅。
ダム!!!
ワンドリブルから、赤木がアタックを仕掛けた。
「行った!!!」 「勝負だ!!!」
パワーで河田雅を押し込みに行く。
木暮 「行け!! 赤木!!!!」
晴子 「お兄ちゃんッッ!!!!」
「うおおおおーーーー!!!!!」
河田雅と接触しながらの強引なシュート。
バス!!!!
深体 58
明利 57
「うわあああああーーー!!!!!!!」
「赤木、決めたあああーーー!!!!」
赤木、咆哮。
「うおおおーーーーー!!!!!」
「うおおおーーーーー!!!!!」
この声で、静まり返っていた明利大ベンチに
力がよみがえる。
力がよみがえる。
「赤木さん!!!!」
「よしよしよし!!!!」
「よしよしよし!!!!」
宮城もホッと一息。
「ダンナ、頼りになるぜ…!」
汗をぬぐう河田雅。
(ふぅ……、さすがにパワーはすげえ…。
完全にノッているようだし、いまの赤木は
普通に勝負したら抑えられんな)
完全にノッているようだし、いまの赤木は
普通に勝負したら抑えられんな)
深体大ベンチ、腕組みの唐沢。
「もはや河田と赤木に差はないな。
しかし彼(赤木)がこれほどまでの
しかし彼(赤木)がこれほどまでの
選手になるとは……」
続く深体大の攻撃。
今度は河田がボールを要求する。
「牧! くれ!!」
(河田兄か!)
花形がダブルチームへいく体勢をとる。
花形がダブルチームへいく体勢をとる。
しかし、赤木が目で制した。
(俺が止める。任せてくれ)
花形、うなずく。
(赤木…)
(赤木…)
木暮、ニコリ。
(さすが俺たちのキャプテン)
(さすが俺たちのキャプテン)
河田雅にボールが入った。
赤木との1対1。
「さあ、また河田と赤木の勝負だ!!!」
「やれやれーー!!! 勝負しろ!!!」
赤木、構える。
(また、ムーブで来るか?)
(また、ムーブで来るか?)
河田雅、先ほどの赤木と同じように
ゴールを背にしてボールを保持。
ゴールを背にしてボールを保持。
ダム!!
赤木に体を寄せてワンドリブル。
「おおお!! 河田もパワー勝負!!!」
赤木 (負けん!!)
キュキュ!!
赤木を押しこむようなアクションから、
直後にステップバック。
直後にステップバック。
赤木との間に距離を作る。
杉山 「お!」
(撃ってくる!)
赤木がブロックに跳んだ。
赤木がブロックに跳んだ。
が、河田はさらにそこからフェイダウェイ。
桜木 「ぬ!?」
放たれたボールは、赤木のブロックを越えた。
ザシュ!!
深体 60
明利 57
赤木 「………!!!!!」
河田雅 「っし!!!」
「うわあああああーーーーー!!!!!」
「なんだいまのは!!!!!」
「上手すぎる!! 2mの動きじゃねえ!!!」
コートサイドの藤真。
「さっきは高速スピンムーブ。そして今度は
フェイダウェイ。あのスキルは脅威だな」
フェイダウェイ。あのスキルは脅威だな」
記者席の弥生。
「さっきの牧君といい、いまの河田君といい、
やってることが大学生のレベルじゃないわ…」
やってることが大学生のレベルじゃないわ…」
「オーーケイ!!!」
バチン!!
牧と河田雅のハイタッチ。
牧 「さすがだ。ナイスプレー」
河田雅 「オウ!」
明利大の反撃。
三井が身を乗り出す。
「よし、もう一度赤木だ」
「よし、もう一度赤木だ」
渡邊拓が返す。
「いや、というよりも……」
「いや、というよりも……」
三井 「ん?」
伊達翔が続けた。
「他に攻め手がないんじゃ…?」
「他に攻め手がないんじゃ…?」
ビッ!! ビッ!!
明利大選手がパスを回す。
外角での何度かのパス交換の後、
竹村にボールが戻った。
ディフェンスの伊達健が腰を落とす。
ビッ!!
竹村はボールを宮城に戻した。
牧 (そこは勝負しないようだな)
コートサイドの藤真。
「あそこから1on1はないか。センターからの
パスアウトをきっちり決めるシュート力は
もってるんだけどな」
パスアウトをきっちり決めるシュート力は
もってるんだけどな」
横に立つ陸川。
「明利大の中で、個人能力で勝負できているのは
赤木だけだな。まあ、赤木が当たっているだけに
今のところは問題ないだろうが」
赤木だけだな。まあ、赤木が当たっているだけに
今のところは問題ないだろうが」
藤真 「今のところ、ですね…」
そして、ボールが赤木に渡る。
「来た!!」「赤木だ!!」
が、少しゴールからは離れたポジション。
河田雅が、好ポジションを明け渡さなかった。
唐沢 (よし。いい守備だぞ。河田)
赤木 「ちっ…」
(ちょっと勝負は難しいな。クリアだ)
(ちょっと勝負は難しいな。クリアだ)
赤木はボールを外に戻した。
桜木、腕組み。
「丸ゴリが上手いことやりやがったな」
「丸ゴリが上手いことやりやがったな」
杉山、頷く。
「ああ、赤木のようなタイプの選手は
中に入れさせないことが大事だ」
「ああ、赤木のようなタイプの選手は
中に入れさせないことが大事だ」
ベンチの木暮から声が飛ぶ。
「宮城! 時間がないぞ!! 攻めよう!!」
24秒タイマー、残り7秒。
ギン!
宮城、目つきが変わる。
「よし」
「よし」
ダム!!!!!!
ドリブルイン。
キュキュッ!!!!
牧がぴったりマーク。
宮城、抜けない。
(くそ…!)
(くそ…!)
「ああ…!!」 「ダメだ!!」
牧、ニヤリ。
(ドライブで来るのがバレバレだぜ。
それじゃ抜けねえよ)
(ドライブで来るのがバレバレだぜ。
それじゃ抜けねえよ)
直後、
バッ!!!!
牧がボールを奪いに手を伸ばしてきた。
宮城 「渡すか!!」
ダム!!!
バックロールで牧の手をかわす。
「おおおーーー!!!!!」
弥生 「上手い…!!」
が、
バシイイイ!!!!
宮城が牧をかわした直後のドリブルを、
横から諸星が叩いた。
横から諸星が叩いた。
「諸星……!!!!!!!」
「ナイスカットーー!!!」
「ナイスカットーー!!!」
牧 「よし!」
宮城 「しまった…!!」
ダム!!!!!!
諸星、速攻をスタート。
諸星、速攻をスタート。
「待てや、コラア!!!」
荒石が追う。
ダン!!
諸星が跳んだ。
バッ!!
荒石がブロックに跳ぶ。
「行った!!!」
スッ
諸星、空中でブロックをかわす。
「おおおおおーーーー!!???」
荒石 (………!!)
三井 (上手え!)
ダブルクラッチでフィニッシュ。
バス!!!
深体 62
明利 57
「決まったーーーーー!!!!」
「お見事! 諸星!!!」
「また深体大の速攻が決まったぞ!!!」
荒石 「くそったれ! チョコマカと…!!」
赤木 「今度は諸星か……」
コートサイドの彦一。
「三銃士がいよいよ揃って点を獲りだしてきた。
それにしても、やっぱり役者が揃っとるで……」
観客席の杉山。
「いまのは最悪の失点パターンだな。勝負にいく
決め手を見いだせず、時間がなくなったところで
ポイントガードがやむなく仕掛けている。
決め手を見いだせず、時間がなくなったところで
ポイントガードがやむなく仕掛けている。
結果、スティールされての逆速攻だ」
洋平が腕組み。
「確かに今のは素人の俺でもリョーちんが
行くって分かったからな。あれだけ見え見えだと
オッサンは抜けねえってことか」
行くって分かったからな。あれだけ見え見えだと
オッサンは抜けねえってことか」
桜木も腕組み。
「見え見えなのは、他の奴に勝負に行く姿勢が
ねーからだな。情けねー」
ねーからだな。情けねー」
杉山が冷静な一言。
「後半から赤木の1対1に頼り過ぎた
ツケがまわってきたか」
ツケがまわってきたか」
続く
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スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(225) リメイク版 へのコメント一覧
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