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準決勝第一試合
4thクォーター
深体 62
明利 57
三銃士が揃って得点を挙げ、
深体大が差を広げはじめた。
深体大が差を広げはじめた。
明利は赤木以外の攻め手がなく、
攻撃がうまく機能していない。
攻撃がうまく機能していない。
杉山、腕組み。
「後半から赤木の1対1に頼り過ぎた
ツケが出てきたか」
「後半から赤木の1対1に頼り過ぎた
ツケが出てきたか」
コートサイドの藤真。
「攻撃が赤木一辺倒になったせいでリズムを
崩しているな。やはり宮城、竹村あたりの
バックラインからの仕掛けが必要だ」
崩しているな。やはり宮城、竹村あたりの
バックラインからの仕掛けが必要だ」
隣の陸川がうなずく。
「赤木以外のメンバーが積極的に攻める
ことだな。自分で撃っていくことだ。
ことだな。自分で撃っていくことだ。
ターンオーバーだけはしてはいけない」
続く、明利大の攻撃。
ビッ! ビッ!!
ボールは宮城から花形を経由し、
右45度の荒石へ。
右45度の荒石へ。
中外動く、明利大らしいボール回し。
宮城 「よし、ボール回していくぞ!」
荒石 「あいよ!」
その時、
荒石をマークする諸星が、
少々大きめの声をだした。
少々大きめの声をだした。
「来いよ1年、明利には赤木しかいねえのか?」
「……!?」
荒石 (なに?)
荒石のポジションでボールが止まった。
赤木 「荒石!」
宮城 (マズい…!!)
コートサイドの彦一。
「トラッシュトークや。明利の攻撃の
バランスを崩しにいっとる」
バランスを崩しにいっとる」
(荒石君の勝気な性格を読んどる…!)
荒石 (ナメんなよ、深体大)
赤木 「待て、荒石! 挑発に乗るな!!」
木暮 「荒石!! 落ち着け!」
ダム!!
「行った!!」
「荒石が仕掛けた!!」
「荒石が仕掛けた!!」
荒石のドリブルイン。
(甘めーよ、1年!)
キュキュ!!!
キュキュ!!!
バシイイ!!
諸星がボールをはたいた。
「おおおお!! 諸星、スティール!!」
「ナイスディフェンス!!!」
弥生 「上手い!!」
町田 「さすが諸星君!」
深体大ベンチ、手を叩く。
「オーケー!! ナイスディフェンス!!」
「オーケー!! ナイスディフェンス!!」
荒石 「……!!!」
弾かれたボールをとったのは牧。
「よーし! ナイス諸星!!」
深体大ボールに変わった。
陸川、腕組み。
「ここでまたターンオーバーだ。
荒石の若さが出てしまったな」
荒石の若さが出てしまったな」
藤真 (さすが諸星。駆け引きが上手い)
観客席の桜木。
「アラシめ、あんなしょーもない挑発に
かかりやがって。まだまだ甘いな」
かかりやがって。まだまだ甘いな」
眉間にシワの洋平。
(お前だってチョット前までそうだったろ)
牧 「諸星!」
深体大は、スティールを成功させた
諸星にボールを渡す。
諸星にボールを渡す。
諸星 「オウ!」
対峙するのは、その諸星に
ボールを奪われた荒石。
ボールを奪われた荒石。
観客席の三井。
「深体大もイヤらしいことをするな。わざわざ
荒石の場所にボールを回してきやがったか」
荒石の場所にボールを回してきやがったか」
渡邊拓也が返す。
「これを決めたら効果大だけど、どうなるか?」
腰を落とし、諸星の目を見る荒石。
(ぜってー止めてやる。見てやがれ)
ダム、ダム…
諸星、1on1の体勢。
ゆっくりとドリブルを始める。
ゆっくりとドリブルを始める。
宮城 「荒石、ディフェンス!!」
(止めろ、お前のディフェンスを見せてやれ)
(止めろ、お前のディフェンスを見せてやれ)
ダム!!
諸星、カットイン。
キュッ…
荒石 「ちっ…!」
(ヤベえ、足がついていかねえ…)
諸星、荒石を抜く。
「おおおおおお!!!」
「一発で抜いたああ!!!!」
赤木 「行かせん!!!」
キュキュッ!!!!
明利大ディフェンスが、
中に切れ込んできた諸星を囲む。
諸星、ニヤリ。
(もらった!)
(もらった!)
次の瞬間、ボールが外に放り出される。
「パス!!!?」
「外だ!!!!」
ボールを受け取ったのは伊達健太。
「ああーーーっと、伊達健太だ!!!」
「フリーだぞ!!」
「フリーだぞ!!」
ザシュ!!!!
「来たあああああーーーーーーーー!!!」
「ダテケンが決めたああーー!!!」
「諸星が切れ込んで、パスアウトから外!!」
バチン!!
諸星と伊達健、ハイタッチ。
諸星 「よーーーし!! よく決めた!!!」
伊達健 「ハイ!!」
深体 65
明利 57
弥生 「完璧なプレイね」
中村、頷く。
「荒石君は強引に勝負に行って失敗、
対する諸星君は、冷静にパス」
「荒石君は強引に勝負に行って失敗、
対する諸星君は、冷静にパス」
町田が続く。
「経験も深体大が上だ。両チームの差が
改めて浮き彫りになってきた」
「経験も深体大が上だ。両チームの差が
改めて浮き彫りになってきた」
『ビビーーーーーーー!!!!!!』
『タイムアウト!! 青・明利』
深体大、怒涛の連続得点。
明利大はタイムアウトを取った。
深体大メンバーが意気揚々と
ベンチに戻ってくる。
ベンチに戻ってくる。
「よーーーし! ナイスプレーだ諸星、伊達!」
「オウ!!」
「オフェンスは、いいリズムだぞ!!
みんながシュートを撃ってる!!」
みんながシュートを撃ってる!!」
「オウ!!!!」
一方の明利大。
荒石が竹村の肩を借りて、
ベンチに戻ってくる。
ベンチに戻ってくる。
荒石 「くそったれ…」
観客席の杉山。
「相当疲れてるいな。あるいは、つったか?
まあ、あの諸星をずっとマークしてたからな。
1年にしてこのプレイは大したもんだ」
まあ、あの諸星をずっとマークしてたからな。
1年にしてこのプレイは大したもんだ」
桜木、腕組み。
「さっきの愛知の星に抜かれたときか。
アラシにしちゃああっさり抜かれすぎたからな」
アラシにしちゃああっさり抜かれすぎたからな」
洋平、ニヤリ。
(評価してんじゃん)
(評価してんじゃん)
コートサイドの藤真。
「第4クォーターの序盤に連続でゴール下を
落としたのも、おそらく疲れからだろうな。
ちょっと足にきているんだろう」
落としたのも、おそらく疲れからだろうな。
ちょっと足にきているんだろう」
明利大ベンチ。
赤木が荒石に声をかける。
「荒石、諸星の挑発に乗るな。外はお前の
持ち場じゃない。お前にはお前の武器がある」
荒石、足をさすりながら返事。
「分かってるよ! 悪かったよ、ちきしょう!」
宮城、ニヤリ。
「お。成長したな、荒石。いまので
反抗でもしたら即交代だぜ」
反抗でもしたら即交代だぜ」
荒石、歯を食いしばる。
「けっ、ガキじゃねえんだよ。俺は勝ちたいんだ」
「けっ、ガキじゃねえんだよ。俺は勝ちたいんだ」
宮城 (へへ、言うじゃねえか)
木暮、ニコリ。
「そのとおりだ、荒石。勝つために
何が必要かを考えよう」
何が必要かを考えよう」
荒石の足をマッサージするマネージャーに、
監督が声をかける。
監督が声をかける。
監督 「どうだ?」
マネージャー、ニコリ。
「ギリギリセーフですね。つってはいません」
「ギリギリセーフですね。つってはいません」
荒石 「たりめーだ。あんくらいでつるかよ」
監督が横に目を向けて一言。
「ここからはお前たちの仕事だ。
赤木に頼ってばかりはいられないぞ」
赤木に頼ってばかりはいられないぞ」
視線の先には宮城。
「ウス!」
「ウス!」
そして、花形。
「ハイ」
「ハイ」
赤木、スコアボードを見る。
残り時間6分
深体 65
明利 57
「8点差か…」
そして、指示を出す。
「ここから3分が勝負だ。これ以上離される
わけにはいかん。もう一度俺たちのバスケを
思い出せ。チームで点を獲るんだ」
わけにはいかん。もう一度俺たちのバスケを
思い出せ。チームで点を獲るんだ」
宮城と花形が目を合わせてうなずいた。
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スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(226) リメイク版 へのコメント一覧
荒石の勝ち気なとこと諸星のトラッシュトーク、それぞれらしさが出ていて良いですね!
リョーチン、花形さん、ゴリ頑張れ!