（リメイクの経緯はコチラ）
（元記事はコチラ）
準決勝第一試合
4thクォーター 残り5分
深体 ６７
明利 ５９
明利大がやっとのことで2点を獲った直後、
あっさりと牧が獲り返す。
点差は8点から変わらず。
帝王・牧がその存在感を見せ付けていた。
記者席は感嘆の表情。
弥生 「強すぎるわね。さすが王者ね」
町田 「彼らを倒すことは可能なんだろうか…」
明利大の攻撃。
再び、宮城と花形が2メンゲームを狙う。
キュッ！！
花形が牧にスクリーンをかける。
宮城がドリブルインを狙う。
ダム！！！！
｢まただ！ 宮城と花形で2対2を仕掛けた！」
｢ピック＆ロールか！？」
だが、
キュキュ！！！
牧がスクリーンにかからない。
ブロックに立つ花形とのコンタクトを制し、
そのまま宮城につく。
そのまま宮城につく。
｢あああ！！ スクリーン失敗！！」
｢牧を止められない！！！」
宮城は牧を抜けなかった。
ビッ！！
一度外の竹村にボールを回す。
攻撃をリセット。
宮城 （ヤロウ…！！）
花形 （くそ…）
コートサイドの藤真。
｢やはり…」
神がうなずく。
｢残り5分、ここで差が出ましたね」
腕組みの陸川。
｢明利は燃料切れだ」
竹村がボールを宮城に戻す。
24秒タイマーは、残り8秒。
｢ああ！ 時間がない！！！」
｢だが…！！ 攻め手もない！！！」
藤真が続ける。
｢さっきの花形のシュートが落ちたのもそうだ。
その前の荒石も。普段なら確実に決める場面で
ミスが出るのは、疲れが原因だ」
その前の荒石も。普段なら確実に決める場面で
ミスが出るのは、疲れが原因だ」
陸川が続く。
｢深体大は選手を代えながら戦っていたからな。
特にインサイドの疲労の差は大きいだろう。
花形と荒石はそろそろアウトだ」
特にインサイドの疲労の差は大きいだろう。
花形と荒石はそろそろアウトだ」
(例外は宮城くらいか。あのスタミナは凄いな）
24秒タイマー、残り4秒。
ボールは赤木へ。
｢赤木だ！！」
｢間がないぞ！！ 行くしかない！！」
明利大ベンチから声が飛ぶ。
｢赤木さん！！！」
木暮がコブシを握る。
｢赤木！！ 頼む！！！」
｢赤木！！ 頼む！！！」
赤木 （時間がない。撃つしかない…！！）
ゴールからは少し距離のある位置。
やはり河田雅のディフェンスが、
赤木のゴール下への侵入を許さなかった。
赤木のゴール下への侵入を許さなかった。
｢ウオォォッ！！！」
赤木、強引ながら、少々距離のある
ワンハンドジャンパーを放つ。
ワンハンドジャンパーを放つ。
そして、すかさず声を出す。
｢リバウンドだ！！！！」
荒石、花形がこの声に反応。
｢オウ！！」
｢オウ！！」
ガン！！！
シュートが外れた。
｢外れたあああーー！！！」
｢ああ…！ 頼みの綱の赤木でもダメだ！！！」
(自分で獲る！）
赤木がゴール下に飛び込もうとした瞬間、
ガシッ！！！
河田雅の背中が赤木をブロックした。
完璧なスクリーンアウト。
赤木 （河田…！！！）
河田雅、ニヤリ。
(悪いな赤木、お前のパワーも落ちてきてるぜ）
(悪いな赤木、お前のパワーも落ちてきてるぜ）
そして、
バッシイ！！！
空中で荒石と花形をふっ飛ばし、
河田雅がリバウンドをもぎ取った。
河田雅がリバウンドをもぎ取った。
｢うっっし！！！」
荒石 （いってぇ…！！）
花形 （ぐっ…）
花形 （ぐっ…）
｢うわあああああーーー！！！！」
｢強えええ！！ 河田強ええええ！！！！」
河田雅 「よっし！！ ソッコーー！！！！」
ビッ！！ ビッ！！！
ボールは河田雅から諸星へ。
そして、諸星から牧へ。
｢あああ！！！ 速ああああーーーい！！！！」
｢深体大の速攻だああーーーーー！！！」
宮城がディフェンスに戻っている。
｢獲らせてたまるか！！！」
牧、ニヤリ。
｢お、さすがに戻りが速いな」
｢お、さすがに戻りが速いな」
宮城 （なに笑ってやがる…！！）
ダム！！！！！！
ドリブルで突進する牧。
ドリブルで突進する牧。
ゴール下で待ち構える宮城。
木暮 「宮城…！！」
｢牧、行ったああーーーー！！！！」
ドンッッ！！！！！
『ビビーーーーーーー！！！！！！！』
バス！！
唐沢 「よし！」
『ファウル！！！ 青10番！！（宮城）』
宮城 「…！！！」
宮城 「…！！！」
『バスケットカウント・ワンスローー！！』
深体 ６９
明利 ５９
｢うわああああーーーーー！！！！
決まったああああーーー！！！！」
決まったああああーーー！！！！」
｢ここで、バスケットカウント！！！！！」
「｢っぱり牧は止められねええーーーー！！！」
藤真 「強い…」
三井 「さすが牧だ…」
桜木 「なかなかやりおる、ジイめ」
深体大ベンチ、応援団ともに総立ち。
｢やったーーーーーー！！！！！！」
｢うおおおーーーー！！！！ 牧さん！！！！」
｢これで決まりだ！！！！！」
コートサイドの彦一。
｢その通りかもしれ、これは決まったかも…」
カメラマンもうなずく。
｢うん…。今のはさすがに決定的だなあ。
両チームの差が如実に出た」
両チームの差が如実に出た」
宮城が赤木の手を借りて立ち上がる。
赤木 「大丈夫か、宮城」
宮城 「くそ…」
明利大ベンチ。
監督 「畑山、それから木暮。準備しておけ」
木暮 「ハイ」
畑山 「ハイ」
畑山 「ハイ」
木暮がコートを見た。
荒石がヒザに手を突いて、
肩で息をしている。
肩で息をしている。
(荒石、そろそろ限界か…。だが、
大学デビュー戦とは思えないプレーだった）
大学デビュー戦とは思えないプレーだった）
花形も竹村も疲労の色が濃い。
(みんな相当疲れてるな…）
記者席の弥生。
｢連続得点を奪われて、一気に明利の疲労度が
上がったわね。チームに勢いがある間は、
疲れをごまかせるんだけど…」
上がったわね。チームに勢いがある間は、
疲れをごまかせるんだけど…」
ザシュ！！！！
牧はしっかりとカウントワンスローを決めた。
深体 ７０
明利 ５９
杉山 「さすがだ」
桜木 「ケッ」
※フリースローはいまだに少々苦手
※フリースローはいまだに少々苦手
｢オッケー！！ ナイッシュ！！！」
｢11点差！！」
続く、明利大の攻撃。
ビッ！！ ビッ！！
宮城、竹村、荒石が外でボールを回す。
深体大の足は止まらない。
ボールが動く度、人が動くたびに、
しっかりと守備位置を修正する。
しっかりと守備位置を修正する。
三井が腕組み。
｢いよいよ、決め手がないな…。こういう時に
1対1で仕掛けられる奴がいると強いんだが…」
1対1で仕掛けられる奴がいると強いんだが…」
渡邊拓也が返す。
｢深体大にはいるんすけどね。諸星とか牧とか」
伊達翔太が続く。
｢明利でいえば、タイプ的にいえば宮城さん
なんだけど、相手が牧さんですからね…」
なんだけど、相手が牧さんですからね…」
｢万事休すか…」
先ほどの攻撃と同じ展開。
ボールを回しているうちに
24秒タイマーが数字を減らしていく。
24秒タイマーが数字を減らしていく。
｢まただ！ 時間がない！！」
24秒タイマー、残り5秒。
ダム！！！
宮城が仕掛けた。
｢おおおお！！ 宮城が行った！！！！」
牧がついてくる。マークを外さない。
宮城 （ちょっと強引だが、撃つしかねえ！）
ビッ！！
牧のマークを受けたままドライブ、
ゴールから逃げるようなジャンプで
シュートを放つ。
ゴールから逃げるようなジャンプで
シュートを放つ。
藤真、腕組み。
｢この形はダメだ。流れが相手に行ったときの
典型パターンだ」
｢この形はダメだ。流れが相手に行ったときの
典型パターンだ」
陸川、頷く。
｢シュートセレクションが悪すぎる」
｢シュートセレクションが悪すぎる」
ガン！！！！
桜木 「こりゃリバウンドも獲られるな」
バシイ！！
リバウンドは河田雅。
桜木 「ほら」
杉山 「完全に深体大ペースだな」
｢あああ…！！ また攻撃失敗！！！」
｢明利のシュートが入らなくなった！！」
牧 「よーーっし！！ 走れ！！！」
赤木 「戻れ！！！」
ダム！！
牧がドリブルで明利大ゴールへ突入。
｢また牧だ！！」
｢トドメを刺しに来た！！」
赤木 「止める！！」
キュキュッ！！
明利大ディフェンスが牧を囲む。
｢よし！」
瞬間、牧はアウトサイドにパス。
瞬間、牧はアウトサイドにパス。
｢パス…！！！！？」
｢外に出した！！！！」
神 「出た、十八番」
藤真 「決まったな」
外でボールを待っていたのは諸星。
｢あああ！！ ノーマーク！！！」
｢諸星、フリー！！」
荒石 （しまった…！！！）
ザシュ！！！！！
｢来たあああああーーーーーーー！！！！！」
｢諸星のスリーーー！！！！！」
｢うわあああ！！ これはデカーーーイ！！！」
4thクォーター残り4分
深体 ７３
明利 ５９
杉山 「これは勝負あったか…」
桜木 「ああ…。ジイたちの勝ちだ」
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jungle123
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