選手権大会 決勝戦
4thクォーター 残り4分40秒
湘北 59
山王 64
須形 「一本!!!!!!」
「オウ!!!!!!」
田畑、実況。
《試合は残り5分を切りました。まだ5点差前後の
状況がしばらく続いています。湘北はそろそろ
点差を詰めたいところでしょう》
樽瀬《いや、山王にとっても我慢の時間ですよ》
桜木《どっちも点を獲れてないからな》
赤木、腕組み。
「点差自体は大したことはないが、とにかく点を
獲れていない。そこからの勢いも生まれない。
追いつけるという空気がまだ作られていない」
宮城、頷く。
「ああ、分りやすい一発が必要だ。これで流れが
変わるという分かりやすい一発が」
天崎、コブシを握る。
「サンシローだ。サンシローがやるしかない」
野茂 「うん、アイツだ」
与田 「俺がいないからアイツだ」
赤木 「ほう、口を揃えるか」
(片方は若干ニュアンスが違ったが…)
荒石、ニヤリ。
「俺たちゃアイツに救われたことがあるからな」
ガン!!!!!!!!!!
しかし、湘北のシュートは入らない。
田畑《須形、入りません!!!》
桜木《なかなか上がってこねえな…、クソ…》
田畑 (クソ、はダメです、桜木さん…!!)
パンパンパン!!!!
上原が手を叩く。
「まだだ須形!!! 何本でも撃て!!!」
松坂 「一本止めて、次だ!!!!」
朝倉 「ウッス!! ディフェンス!!」
4thクォーター 残り4分
湘北 59
山王 64
スコアは動かず。
木暮 「なぜ当たりが来ない、何が足りないんだ」
晴子 「シュートは撃ててるのに…」
野茂 「うーん、ちょっと肩に力が入ってるかも」
宮城 「落ち着いて撃てれば、変わってくるか」
木暮 「ということは…」
そこに、三井。
「リバウンドだ」
「…!!?」
三井、ニヤリ。
「高校時代に似たようなことがあったぜ。外れても
拾ってくれる奴がいれば、躊躇なく撃てる」
赤木、腕組み。
「なるほど、そういうことか。撃つのは須形だが
それを引き出すために奮闘が必要なのは…」
ガタッ!!
三井、立ち上がる。
「オラア!!! デケエのがリバウンド拾え!!
シュートが入るかどうかは、テメエら次第だ!」
「……!!?」
湘北ベンチ、振り返る。
岩隈 「み、三井先輩…」
千種 「リバウンド…?」
ーー リバウンド
ゴール下の上原&帆足。
(そうか…、俺たちがオフェンスリバウンドを
拾うことができれば…)
(須形さんはもっと思い切っ撃てる…!!)
同じ声が、
海の向こうでも。
カマラ 「リバウンド?」
流川 「獲れば、変わる」
カマラ、ニコリ。
「そうか、サクラギのようなリバウンドだ。
あれがあればショーホクはまた巻き返せる。
やっぱりルカワとサクラギはトモダチだ」
流川 「んなわけねー」
カマラ 「ハハハ」
パンパンパン!!!!
上原、手を叩く。
「よーーっし、須形、ゴール下は任せろ!!」
帆足が続く。
「全部獲るっすよ、須形さん!!!」
須形 「おお…」
安西、ニコリ。
「ふむ、いい声だ。いい雰囲気になってきた」
宮城 「3年生と1年生のゴール下コンビか」
木暮 「どこかで見たようなふたりだな」
赤木 「フン」
ガン!!!!!
山王のシュートは外れる。
湘北ベンチがいっせいに吠える。
「リバーーーーーーン!!!!!!!!!」
ガシッ!!! ガッシイイイ!!!
ゴール下、肉弾戦。
体をぶつけ合い、場所獲り勝負。
そして、
ダン!!!!!!!!!!!
帆足が跳ぶ。
赤木 「……!!!!」
三井 「おお…!!」
バッシイイイ!!!!!!!!!
誰よりも高い位置で、ボールをキャッチ。
「おおおおおおーーーーー!!!! 帆足!!!」
「高ああああーーーーーーい!!!!!!」
田畑《1年生の帆足、獲りました!!!!》
樽瀬《いまのは高かった!!!!》
田畑《まるで桜木さんのようなジャンプです!》
桜木、ニヤリ。
《フッ、まだまだ》
(やるじゃねえか、カズチカ君よ)
堂本 「………。」
(また現れたか、このタイプのプレイヤーが…。
桜木、荒石、そして帆足。この手の選手は
乗せてしまうと厄介なんだが…)
続く、湘北の攻撃。
ビッ!!!
ボールは外の松坂から中の上原へ。
ビッ!!!
そこからすかさず、外の須形へ。
「早い…!!!!」
「ボールのリズムがいい!!!!!」
須形、構える。
(大丈夫だ。外したって、
アイツらが拾ってくれる…!)
天崎 「サンシロー!!!!」
宮城 「撃てええええーーーーー!!!!!!!」
ビッ!!!!
田畑《須形、スリーーーーー!!!!》
桜木《来た…!!!!》
キュキュッ!!!!!
上原 「獲るぞ、カズチカ!!!!」
帆足 「ッス!!!!!!」
シュートを放った須形、
ボールを眺めながらニコリ。
(ごめんな、上原、カズチカ)
グッ!!
掲げた手を握る。
須形 (リバウンドは、不要だ)
バス!!!!!!!
バックボードを叩いて、リングを通過。
4thクォーター 残り3分30秒
湘北 62
山王 64
「来たあああああーーーーーーー!!!!!!」
「須形のバンクスリーーーー!!!!!!!!」
田畑《来ました、バンクショット!!!!》
樽瀬《いやあ、上手いですねえ!!》
田畑《湘北、ここで2点差!!!!!》
湘北ベンチ、総立ち。
「うおおおおおーーーーーーーー!!!!!!!」
「須形!!!!!!」
「須形さん!!!!!!」
安西 「よく決めました!」
町田 「あの全国制覇から2年、か…」
彦一 「須形君、あの時から凄かったけど…」
町田 「本当に素晴らしいシューターになった」
桜木、ニヤリ。
「サンシロー、見えてきたぜ、全国制覇が」
田畑 (桜木さん、マイク入ってます…!!!)
続く
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スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(1201) へのコメント一覧
ここ好き。
良いリズムですね。
リバウンドを制して、
山王顔負けの泥くさいプレイでも制して逆転勝ちしてもらいたい!
ははーん。さては、W杯で生活リズムが狂ってますね!!
そんな中更新ありがとうございます!!
2点?
Kさんいつもありがとうございます!
4クォーターに突入し、湘北、山王とも点が入らない。湘北はOB軍団が予想する須形(サンシロー)に期待が現れる中、三井寿が湘北ゴール下に激をとばす!
シュートが外れてもリバウンドをとり、それを信じうち続けるシューター。ゴール下を制す3年、1年コンビ。あの時の三井&花道、赤木&花道のコンビを思い出し涙が。
三井寿の一言でやる気が入った湘北!須形のバンクスリーで2点差まで追い上げ残り3分30秒!シュートに躊躇がなくなった湘北はどのような攻め、守りを見せてくれるか?田岡監督にズバリ予想をお願いしたい。
将来、三井寿&桜木花道のコンビを見てみたいものです!
ウィンターカップ全国制覇へ!
歴史を刻め!お前ら!湘北ファイト!
というか応援者!
でも、桜木はそれでイイ!笑
いかん、歳だな。
全く同じこと思いました笑
本田やん!って。
4年前、まさになうで映画を回想させるこのストーリー展開ヤバいっすね。
三井が花道を信じて打ち続けたように須形も上原、帆足に託して思い切り打つ。
完全に湘北のペース、さぁ選抜初制覇まで頑張れ!
ところでKさん、(また現れたか、このタイプのプレイヤーが…)←不要では?
桜木、荒石、そして帆足。この手の選手は
乗せてしまうと厄介なんだが…)
映画、むっちゃ良かった〜のKの部屋…
スラムダンク漬けの平日休み…控えめに言ってサイコーです!
同じく全く同じこと思いましたwww
そして、それ以上に、桜木も止められない……かもしれない(苦笑)
流川
荒石
天崎
がいてやっと全国制覇出来るレベルなのに
こんなに簡単に全国制覇できちゃうの?
全く同じ事思ってませんでしたけど、思ってた事にしておこうと思いました!
ブラボー!!!
ゴールデンエイジだった設定もありますからね〜世代差かもですね〜
斬新な結びですね(^^)
しかしながら毎話
原作へのオマージュに
痺れます。
どうかずっと続きますように
元々、水土の更新が定番化していたような気が…
だから今日の更新はイレギュラーでもない。
私も同じようなことを思って、1199話で去年の湘北についてコメントしました。…桜木、流川のあとが野茂、与田ではかなり戦力ダウンだろうと思い戦績が気になったもので。
同じことが今年の湘北にも当てはまる。
更に考えた結果、赤木の学年から桜木の学年までが黄金世代で他校も含めてバケモノ揃いだったんだろう、と勝手に解釈しました。ユニバの盛り上がり方がそういうことだったんだろうな、と。
野球は世界一になったのにサッカーはなれないというのと同じレベルの指摘だな。
一応は中立が求められる立場なので・・・💦
まぁ桜木という時点で誰も期待してないとは思うけど
桜木・流川世代や漫画オリジナル世代は特別であって欲しいと言う願望です
決して毎年毎年レベルが高いわけじゃない。世代によっては低かったりする。
そして桜木の解説はだんだん地が出てきましたね。
1200話から飛んできましたw
桜木の解説はもはや観客者の一人になっていますね。ぼろが出てきているのが面白いです。
映画早く見ないと!!!
お前もいずれ流川と同じように海の向こうで活躍できるようになると信じてるぞ!