(リメイクの経緯はコチラ)
(元記事はコチラ)
関東学生トーナメント
準決勝第二試合
青葉学院大学×大和大学
青葉 7
大和 4
1stクォーター、
2分半が経過したところで青学大3点リード。
2分半が経過したところで青学大3点リード。
互いにまだシュートを落としていないため、
若干スコアが高めのゲーム展開となっている。
若干スコアが高めのゲーム展開となっている。
観客席、
準決勝第一試合で敗れた
明利大のメンバーが戻ってきた。
意外とスッキリとした表情である。
客席に腰を下ろす赤木。
「まだ始まったばかりか。7点ということは、
青葉は早くもスリーを決めているようだな」
青葉は早くもスリーを決めているようだな」
隣に木暮が座る。
「神か家村か、それとも藤真か。いずれにしろ
青葉は調子がよさそうだな。と、4点取ってる
ということは、大和もかな」
青葉は調子がよさそうだな。と、4点取ってる
ということは、大和もかな」
荒石は通路に立って観ている。
そこに宮城が来た。
「なんだ、座らないのか?
それとももう帰る気か?」
それとももう帰る気か?」
疲れきった顔の荒石。
「いや、そう思ったんだがよ、
ちょっと気になることが」
ちょっと気になることが」
「ん?」
宮城がコートに目を向ける。
宮城がコートに目を向ける。
「お、天崎か! …って、まだ3分も
経ってねえのに交代か?」
経ってねえのに交代か?」
荒石が客席に向かって歩き出す。
「アイツ、先週は勝敗に関係ねえ時に
出てきたんでどーでもよかったけどさ、
今日はちょっと観とこうかと」
出てきたんでどーでもよかったけどさ、
今日はちょっと観とこうかと」
宮城が後をついて歩く。
「楽しみだな。アイツが大和相手にどれだけ
やれるか。と、そういや向こうに花道が
いるみたいだぜ。会ってくか?」
やれるか。と、そういや向こうに花道が
いるみたいだぜ。会ってくか?」
ドスン!!
荒石が腰を下ろした。
「会わねー」
「会わねー」
ニヤリと笑い、宮城も座る。
「へへっ、仲良しだな」
ザシュ!!
その頃、コートでは、
土屋のミドルシュートが決まっていた。
土屋のミドルシュートが決まっていた。
松本のカットインからのパスを受け取っての
見事なシュートである。
見事なシュートである。
青葉 7
大和 6
「おおっと、土屋絶好調!!!」
「両チームとも攻撃のリズムがいい!!
シュートが外れない!!」
シュートが外れない!!」
赤木、腕組み。
「なるほど、シュートミスなしか。
これは両軍とも調子がいいらしいな」
「なるほど、シュートミスなしか。
これは両軍とも調子がいいらしいな」
神のスローイン。
藤真が受け取る。
青学大は2度3度ボールを回し、
0度の位置の家村へ。
0度の位置の家村へ。
そして、そこから森重へ。
「うおおおっ!!」
バチッ!!!
森重にボールが入る寸前、
野辺が後から手を伸ばして叩いた。
森重 「ん?」
ボールはコート外へ。アウト・オブ・バウンズ。
大和大ベンチから声が飛ぶ。
「ナイス野辺!! ナイスカットー!!!」
「いいぞ!! 森重にボールを入れさせるな!!」
藤真 (早くもそう来たか…)
木暮 「大和はもうディナイ気味に守ってるのか」
赤木 「既に森重に何度かやられているようだな」
宮城 「さてと。アイツはここで登場か」
『ビビーーーーーー!!!!!』
『交代!! 青!(青学大)』
オフィシャルテーブルの前に天崎が立っている。
天崎、頬をパチンと叩く。
「いよっし!」
「いよっし!」
「おおお!! 開始3分で早くも交代!!」
「青葉がいきなり動いてきた!!!」
天崎 「家村さん」
「おう」
コートの家村がうなずく。
どうやら試合前からある程度予想されていた
交代のようだ。
観客席、横浜ドリームスの一ノ瀬。
「天崎は2番に入った。松本さん対策だ」
「やっぱりね」
深体大・伊達健太がニコリ。
深体大・伊達健太がニコリ。
名朋出身の彼もまた、天崎の高校時代を
よく知る人間である。
試合で実際にマッチアップしたこともある。
牧が聞く。
「つまりアイツは守備の得意な選手ってことか?
荒石と同じようなタイプなのか?」
清田が返す。
「いや、確かにディフェンスはいいすけど、
荒石とはちょっと違うかな」
荒石とはちょっと違うかな」
仙道が続く。
「どっちかって言うと、清田に似てるよな?」
桜木 「顔は全然違うけどな」
清田 「うるせー」
牧、コートに注目する。
「なるほど。楽しみにしておくか」
コートサイドの彦一。
「天崎君、松本さんのマークか。重要な任務やな」
「天崎君、松本さんのマークか。重要な任務やな」
お馴染みの丸秘ノートには、もちろんこの男の
データも記載されている。
データも記載されている。
14.天崎和彦/1年/ガード
180cm69kg/湘北高校出身
180cm69kg/湘北高校出身
「攻撃でも青葉に新しいパターンを
呼び込むやろうな」
呼び込むやろうな」
青学大ボールで試合再開。
ビッ!! ビッ!! ビッ!!
藤真から神へ。
神から天崎へ。
天崎から再び神へ。
神から天崎へ。
天崎から再び神へ。
アウトサイドでボールが動いていく。
野辺は森重の前に手を回し、
森重へのパスコースを必死に消している。
森重へのパスコースを必死に消している。
(まずはボールを持たせないことが大事だ)
ボールはもう一人のインサイドプレイヤー、
PF・前川に入った。
PF・前川に入った。
「ハイポスト! 前川だ!!」
その瞬間、森重が一瞬外に動く。
野辺 (外?)
前川はハイポストから、森重にボールを出した。
ゴールからは若干距離がある。
野辺、シュートチェックには行かず。
(そこからシュートはない)
しかし
なんと森重、そこからシュート!
牧 「な…!!」
桜木 「なにィ!!!?」
「ええええ!!!???」
「森重があの位置から撃った!!!??」
「馬鹿な…!」
野辺が振り向く。
野辺が振り向く。
そこには、
天崎が跳んでいた。
「……!!!!!?????」
仙道 「パスだ!!!」
天崎、空中でボールをキャッチ。
そして
ドガアアアアア!!!!!!!!
天崎 「いぇい!!!」
アリウープ炸裂。
「なにィィィィィィ!!!!!!!!!」
「アリウープ!!!!!!????」
青学大応援団、総立ち。
「うおおおおーーーーーー!!!!!」
「決まったああああーーーーーー!!!!!」
牧 「なんと…」
諸星 「やりやがった…」
スタッ!!
天崎、ベンチに向かってガッツポーズ。
「っしゃーーー!!!」
陸川、表情変えず。
「よし」
「よし」
(最高の形で試合に入ったな。
完璧なシックスマンだ)
ざわざわ……
「なんてジャンプだ、あの14番……」
「青葉にはあんな新兵器がいたのか…」
「俺は知ってたぜ。元・湘北のガードだ」
横目で見る三井。
(こういう時、必ず「俺は前から知ってた」って
言う奴がいるのはなぜだろう)
隣の伊達翔太。
「相変わらずの身体能力だなあ」
腕組みの三井。
(宮城が言ってた俺の後釜ってのがアイツか…)
どよめきの残る中、大和大ボールで試合再開。
牧 「今のは相当跳んでたな。かなりのバネだ」
桜木 「アイツは180ない時からダンクやってた」
牧 「ほう?」
河田雅 「確かに清田クラスの身体能力だな」
清田 「ム…!?」
(認めん…!!)
(認めん…!!)
そして、天崎はその身体能力を
ディフェンスでも発揮する。
ディフェンスでも発揮する。
キュキュッ!!!!!
「おおおお!!! すげえディフェンスだ!!」
「松本にボールが入らない!!!」
天崎の運動能力は松本を上回っていた。
ここまでの大和大のキーマンに自由を与えない。
ボールを持たせない動きは勿論、フリーランの
コースをも限定する激しいディフェンスだった。
コースをも限定する激しいディフェンスだった。
松本 (コイツ…。やっかいだな)
伊達健 「あれを振り切るのは大変ですよ」
清田 (ケッ、知ってるっての!!)
松本の動きを限定され、
大和大のオフェンスはリズムを崩した。
大和大のオフェンスはリズムを崩した。
バッシイイイイ!!!!!
土屋のカットインを森重が叩き落す。
「うわあああああーーーーーーーー!!!
出た、森重のブロック!!!」
出た、森重のブロック!!!」
「土屋が止められたああああーーー!!!!」
記者席の弥生。
「大和のリズムが悪い。いまの土屋君のプレーは
失敗だわ。森重君の待つゴール下に単純な
カットインは自殺行為よ」
失敗だわ。森重君の待つゴール下に単純な
カットインは自殺行為よ」
町田がうなずく。
「松本君の動きを止められて、一瞬決め手を
失ったんでしょうね」
失ったんでしょうね」
森重が弾いたボールは前川が拾った。
すぐさま外にいる藤真へ。
藤真 「速攻!!!」
藤真の声と共に、青学大が走る。
「青葉のカウンターだ!!!」
天崎 「ハイハイ!!! こっちこっち!!!」
「うわっ!!! 速い!!!」
「天崎が走ってる!!!」
ビッ!!!
藤真がボールを前に出す。
土屋 「松本!!!」
「オウ!」
松本がカットに走る。
が、
ボールは天崎の走る先とは
違う場所に飛んでいた。
違う場所に飛んでいた。
松本 「なに!?」
土屋 (藤真…!!!!)
天崎のやや後ろ、
フリーで走っている選手のもとへ。
フリーで走っている選手のもとへ。
仙道 「上手い! 天崎をオトリに使った」
ボールは、
神宗一郎に渡った。
青学大ベンチ、立ち上がる。
「来た!!!!」
「来た!!!!」
神、スリーポイントラインの手前、
最高の位置でボールを受け取る。
そして、
ザシュ!!!!!!!!
「イエーーーーーース!!!!!」
青葉 12
大和 6
「出たああああーーーーー!!!!!!!!」
「ゴッドハンドーーーーーーー!!!」
「神宗一郎、今日一本目!!!!!!」
バチン!!
藤真&神、ハイタッチ。
藤真 「ナイッシュゥ!!」
神 「ナイスパス」
そして、藤真は天崎ともハイタッチ。
藤真 「ナイスラン」
天崎 「じゃあ、パスくださいよぉ」
観客席の杉山、ニコリ。
「深体大と当たったらアイツが諸星につくのか」
「深体大と当たったらアイツが諸星につくのか」
諸星 「うっ…!」
河田雅、腕組み。
「去年は、青葉が諸星を止められなかったのが
大きかったんだが」
牧、苦笑い。
「こりゃ確実に今年のほうが苦労するな」
「こりゃ確実に今年のほうが苦労するな」
1stクォーター、開始4分。
天崎投入で、試合が動き出した。
青葉 12
大和 6
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スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(234) リメイク版 へのコメント一覧
「和のリズムが悪い。
と脱字してしまっている所があるかと思いますのでご確認をー!
15年以上前からずっと楽しませてもらってます。読み返していて少し違和感を感じた点があったので、こちらにコメントさせて頂きます。
今回の天崎が活躍したシーンで、三井が『あいつが宮城が言ってた俺の後釜か』のセリフですが、天崎が湘北高校に入学してから大学生になるまで一度も見たことがないような描写に感じました。天崎は全国制覇経験メンバーですし、他校の牧などが知らないならまだしも、先輩である三井が母校の高校全国制覇メンバーを全く知らないというのは違和感があるかなと。
コメントの反映はしなくても大丈夫ですし、アンチではなく、むしろ毎日見にきてしまうくらいこのブログが大好きなので、感じたことをお話しさせて頂いた次第です。
気分を悪くさせてしまったら本当に申し訳ありません。
これからも応援してます。お身体に気をつけて永く続けてくださることを願ってます。
初期の初期はたしかに文の雰囲気が違いましたが、そろそろ、ここら辺の話はリメイク前の雰囲気は「今のKさん」の雰囲気に近づいてるように思います
一読者の下らない意見なので、聞き流してもらって構いません…。