準々決勝・第1試合
横浜D×深体大、試合開始。
牧 「一本!!!!!!!!!」
「オウ!!!!!!!!」
道谷《さあ、深体大ボールからスタートです》
塚本《最初の一本、注目ですよ》
道谷《ボールを持つ牧には、清田がつきます》
塚本《元チームメイトのマッチアップですよ》
ダム、ダム…。
牧 (清田…)
キュキュッ…。
清田(牧さん…)
「ジイ 対 野猿 か…」
東京ペイサーズのクラブハウス、
ラウンジエリアのテレビの前に桜木花道。
そして、森尾、杉山ら、いつものメンバー。
明日、天皇杯準々決勝のゲームを控える彼らは
今日は軽めの練習で切り上げていた。
森尾 「ここは面白い勝負だな」
杉山 「注目ポイントのひとつでしょう」
桜木、ニヤリ。
「野猿は、どこまでやれるかな」
そして、
試合開始9秒、
キュキュッ!!!!!!
清田が突如仕掛ける。
牧 「…!?」
いわゆる「攻めるようなディフェンス」。
距離を詰め、手を出し、プレッシャーをかける。
道谷《清田が仕掛けました!!!》
塚本《おおっと、凄いディフェンス!!》
瞬間、横浜D応援席が立ち上がる。
「おおおおおーーーーーーー!!!!!!」
「ノブナガ、行け!!!!!!!」
「いいぞ!!! 獲れる、獲れる!!!!」
ビッ!!
牧、ここは冷静にボールを捌く。
右45度の諸星へ。
ビッ!!
そして諸星からコーナーの大野へ。
牧 (初っ端からそう来るか、清田)
清田 (一歩も引く気はないっすよ、牧さん)
いつもように深体大は、まずボールを回す。
だが、会場の空気はいつもとは違う。
すかさず横浜D応援団から声が飛ぶ。
「「「 ディーーーー、フェンス!!!! 」」」
ガンガン!!!!!!
「「「 ディーーーー、フェンス!!!! 」」」
ガンガン!!!!!!
清田の仕掛けが、開始早々に火をつけた。
早くも会場を呑み込まんばかりの大合唱。
ビッ!!
ボールが中に放り込まれる。
河田美のポジションに。
町田 「来た、インサイド!!!!!!」
弥生 「ここは大きなミスマッチ!!!」
河田美(213cm)× 塩田(201cm)。
ショットクロック、残り9秒。
ダム!!!
河田美がパワー勝負に行く。
バシイイ!!!!
河田美 「…!!?」
一瞬の隙。
どこから手を差し出したか、
塩田の手に、河田美のボールが弾かれた。
「おおおおーーーーーーーー!!!!!!」
『ピピーーーーーーーーッ!!!!!!』
アウト・オブ・バウンズ。
『深体大ボール!!!』
「あああああーーーーー!!!! 惜しい…!!」
「塩田、ナイスディフェンス!!!!!」
横浜D応援団、塩田の守備に大声援、
そして、再びの大合唱。
「「「 ディーーーー、フェンス!!!! 」」」
ガンガン!!!!!!
「「「 ディーーーー、フェンス!!!! 」」」
ガンガン!!!!!!
彦一 「すごい声や…、すごい空気や…」
町田 「ボールを獲ったわけじゃないんだがな」
弥生、苦笑い。
「序盤のワンプレイでこの声、これもまた
横浜ドリームスのパワーの源だわ」
河田雅、腕組み。
(さすがにサイズの差で簡単に攻められるような
相手ではないようだな、さすがは元日本代表…)
『ピーーッ!!!』
エンドラインから、深体大のスローイン。
ビッ!! ビッ!!
ボールは左45度の牧へ。
そして、ローポストの河田雅へ。
ショットクロックは残り7秒。
道谷《今度は河田兄!!》
塚本《ここもミスマッチですよ!!》
赤木 「河田 対 仙道!!」
花形 「さあ、今日最初のマッチアップ!!」
河田雅、ゴールからやや離れた位置で、
仙道を背負う体勢。
(仙道、あの国体以来か…)
ダム!!
キュッ!!!!
河田雅、ワンドリブルで体をぶつけ、
フロントターンでリングに向く。
キュッ!!
直後にバックターンでリングから遠ざかる。
杉山 「出た…!!」
ダン!!!
そして、フェイダウェイジャンパー。
ザシュ!!!!!
1stクォーター 20秒
横浜D 0
深体大 2
「決まったああああーーーーーー!!!!!」
「さすがは河田兄!!!!!」
道谷《これは凄いシュートが決まりました!!》
塚本《いやあ、素晴らしい技術…!!!》
仙道、苦笑い。
「ふぅ…、上手い」
清田 「センさん…」
福田 (仙道…)
仙道 「が、絶対に勝てないわけじゃないかな」
清田 「おお…」
宮ノ腹 「オッケー、分かった」
仙道、エンドラインからスローイン。
清田にボールを渡す。
「よし、オフェンスだ、ノブナガ」
清田 「よーーーっし、一本!!!!!」
「オウ!!!!!!!」
牧 「ディフェンス!!!!!」
「オウ!!!!!」
深体大のディフェンスも
横浜Dと同じくマンツーマン。
清田に牧、
宮ノ腹に大野、
仙道に諸星、
福田に河田雅、
塩田に河田美。
町田 「お、仙道に諸星」
弥生 「こっちもポジション違いのマッチアップ」
彦一、ボールペンをギュッと握る。
「仙道さんにつくのは、ユニバ戦士・諸星さん。
あのアメリカ戦でスタメンを張った選手が
天才・仙道さんと対峙や…!!」
すかさず大合唱。
「「「 レッツゴー・ドリームス!!!! 」」」
ガンガン・ガガガン!!!!!
「「「 レッツゴー・ドリームス!!!! 」」」
ガンガン・ガガガン!!!!!
やはり会場を呑み込む勢いで声を贈り続ける。
道谷《凄い声量です、ドリームス応援団…!!》
塚本《これは大きなパワーになりますよ!!》
そして、
ボールは仙道へ。
「仙道ーーーーーーーー!!!!!!!!!!」
ガンガンガンガンガン!!!!!!!!!
声量が一段階上がる。
深体大ベンチ 「…!!?」
唐沢 「これは…」
樋口 「すごいボリュームですね…」
キュキュッ!!!
諸星 (チッ…、随分な悪役だぜ…!!)
仙道、構える。
道谷《これは1on1でしょうか!?》
塚本《間違いないでしょう、行きますよ!》
ダム!!!!!!
仙道、仕掛ける。
キュッ!!!
諸星、ディフェンス。
「行った…!!!!!!!」
「1対1…!!!!!!!!」
キュッ!!!
仙道、体を反転させる形で急ストップ。
諸星に背中をぶつける。
諸星 「…!!?」
河田雅 (な…!!?)
そして、もう一度反転し、
後方にジャンプ。
赤木 「仙道…!!!!!」
花形 (河田と同じプレイ…!!!!)
ビッ!!
フェイダウェイジャンパー。
「なにィィいいいいーーーー!!!!???」
ザシュ!!!!!!!!
1stクォーター 30秒
横浜D 2
深体大 2
道谷《決めたああああーーーーーー!!!!!》
塚本《なんと…!!!!》
会場、総立ち。
「来たあああああーーーーーーーー!!!!」
「仙道、来たあああーーーーーーー!!!!」
清田 「センさん!!!!!」
宮ノ腹 「仙道!!!!!!」
バチン!!! バチン!!!!!
殊勲のエースとハイタッチ。
仙道 「っしゃ」
深体大、先制。
横浜D、10秒で同点。
続く
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スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(1207) へのコメント一覧
清田も福田も一ノ瀬も頑張って欲しい!
最初の河田兄を止められなかったので
仙道が人間だったんだなと納得し
その後のプレーにただ者では
ないのを再認識
ありがとうございました♪
清田も1年からスタメン奪取したオリジナルプレイヤーですから、牧に迫るくらい成長していてもおかしくはないので、そのあたりの微妙な鍔迫り合いが興味深いですね。
高卒新人王は取りましたけど今現在どのくらいの能力があるのか
楽しみです
Kさんいつもありがとうございます!
横浜ドリームスVS深沢体育大学!
牧さんVS清田、いきなり清田が攻めるDFで牧さんを追い詰める。海南先輩後輩同士のマッチアップ良いですね〜
深体大は無理をせずにパスを回しゴール下を美紀男が攻めるが隙をつき塩田がボールをカット。仙道からフェイダウェイで雅史が先取点を決めました!
横浜ドリームスの応援の中、仙道から決めた河田雅史、いやー恐ろしい。
攻守が変わり仙道には同じ点取り屋諸星、福田には河田兄がマークに、これは面白いです。
ドリームスは仙道にボールを預け、河田と同じフェイダウェイシュートでやり返す!
両チームともなんなく決めてきました!監督やベンチ(特に一ノ瀬)がどのような活躍を見せるか、清田と牧さんでどのようなゲームメイクを披露するのかドキドキです!
両チームとも頑張れ〜!
「読みもの」なのに試合を「観る」気持ちになるのがKさんマジック。
ここまで出番を温存されていた仙道たちが簡単に負けるとは思えない、というKさんの手の平で踊らされています。
個人的には、清田がどこまで張り合えるのか楽しみ‼︎
高校時代は牧さん引退後、湘北の同世代の2人に悔しい思いをさせられただろうし、大学にも行かず己の道に進んだ。そして迎えた大一番で、牧さんとのマッチアップ。期待しかない。
つまり、「その技なら知ってますよ(俺にもできますよ)、次は止めますから」
という、河田兄に対するメッセージであるわけだが
ここで、最も心的ダメージを負ったのは、諸星じゃないだろうか
マッチアップを変えてまで止めに行ってるのに、仙道の意識は自分(諸星)にではなく、河田兄の方に向けられていたわけで
言ってしまえば、仙道にとって諸星というのは、「然して取るに足らない相手」と評されたも同然
曲がりなりにも、ユニバ日本代表のスタメンであることを考えたら、そのプライドはズタズタに近いものだろう
得点の上では、「2対2」の同点なれど、最初の攻防に判定を付けるのなら、「10 対8」に近い、「10 対9」といったところか
天才・仙道が、早くも、ゲームを支配しつつある
この3人が出てくるのが
一番好き !!!!
ハートを間違えて押してしまい、
取り消せるのかと、何回も押したことで、ハートの数が5になってしまいました。お騒がせしました。
で全然違うプレーと言っていた。
今回もドライブからだから難易度も違うんだろうな〜(笑)
はじめから仙道タイムですね。
これは仙道1人で50点くらい取る勢いですね。
なんという考察力や…
ワイも負けてられへんで…!
こちらを見たりコメントしたり。の方々ありがとう。
これからもよろしくです。
しかも勝負所の攻防では大体仙道が上回っており、チーム力の差で負けることはあるものの、仙道自身が圧倒的不利になった状況はほぼ皆無。
そんな仙道からしたら、河田兄や諸星のプレイやディフェンスに必要以上に驚かされたり翻弄されることはないでしょうね。
まさに「俺にできることは自分(仙道)にもできるってことか」という状態。
勝敗はどうであれ、ゲームを支配する仙道のプレーに期待しています。
俺に出来るプレーはテメーもできるってか?
負けるな〜!
なんだろ脳内でスラスラページを捲れるんですよ。これ見た事あるのか?って笑
勝てないわけじゃないかな、とかあのツンツン頭がニヤっとしながら言って、お返しプレイして河田に目線送ったり挑発するわけでもなくハイタッチしてる仙道を河田が無言で見てるっていう絵が、、、
たまらんです!笑
普通に原作でルカワのプレイをマネしたやつのオマージュで、そこまでの意図はないと思うけど
次回ネタバレみたい。でも我々住人が盛り上がるやつ。Kさんの腕の見せどころですね(笑)失礼しました。でも凄い!Kさんも18さんも、ネーミング彦一さんも。
北沢は?
牧には神。赤木には三井、流川、桜木。沢北には河田、ぴょん吉という最強クラスがチームにいる。
魚住、福田は少し落ちる。仙道にも最強クラスのチームメイトをお願いしたい。
大学に行ったとするなら仙道、神、流川、桜木、清田なんてのは1番面白そう。神キャプテンならチームを纏めれると思います。
7-8割の力ですでに互角な感じが・・・・
これは勝負ありかなー
ライバルは国内では桜木だけか
仙道が活躍するのは当たり前として、キーポイントはノブナガと監督だと思う。
ボールは仙道へ。
「仙道ーーーーーーーー!!!!!!!!!!」
ガンガンガンガンガン!!!!!!!!!
声量が一段階上がる。
が頭の中で想像できて泣けるわ
森重もかな?
ポジション全く違うから比較対象外か。
諸星vs仙道が熱すぎ!!
国体編をもう一回みてきます!!