準々決勝・第1試合
1stクォーター 30秒
横浜D 2
深体大 2
道谷、実況。
《両チームとも最初の攻撃で得点を記録しました。
深体大は河田雅史、ドリームスは仙道です》
塚本、解説。
《いい立ち上がりですねえ。また、最初の河田君と
同じプレイで仙道君がやり返したというのも非常に
面白い展開です。これは静かな闘志を感じますね》
テレビの前、腕組みの赤木。
「いまのは、偶然同じプレイになったわけでは
なさそうだな。仙道は明らかに狙って決めた」
花形、ニコリ。
「静かな闘志か、その通りかもしれないな」
そして、
続く深体大のオフェンスの場面、
またもや仙道の好プレイが飛び出す。
『ピピーーーーーーーーッ!!!』
河田雅 「…!!?」
牧 「…!!」
『オフェンス!!!』
レフェリー、コブシを前に突き出す。
「……!!!!!!!!!」
ゴール下の肉弾戦、
笛を吹かれ目を見開く河田雅、
コートに倒れ小さくコブシを握る仙道。
「おおおおおーーーーーー!!!!???」
「仙道のテイクチャージ!!!!」
清田 「っしゃあーーー!! センさん!!」
仙道 「オウ」
河田雅は、パワーとサイズの差を生かして、
体をぶつけるプレイを選択した。
仙道は、そのフィジカルな戦法に対し、
オフェンスファウルを誘発する形をとった。
いうなれば、力と技の勝負。
この1本は、技の仙道の勝ちだった。
強く肩をぶつける河田雅のコンタクトに対して、
やや大袈裟に倒れた仙道。
これにレフェリーはホイッスルを鳴らした。
道谷《これは仙道の上手いディフェンス!》
塚本《なるほど、こういう守り方もありましたか》
道谷《塚本さんも驚きの表情です》
塚本、頷く。
《ええ、いくら仙道君といえども、インサイドの
プレイに強い河田君とのマッチアップはさすがに
苦しいのではないかと思ったのですが、こういう
戦い方も準備していたとは…》
横浜Dベンチ・大浜監督、ニヤリ。
「無策でつけるかよ」
宮ノ腹、苦笑い。
(とはいえ、いきなり成功させちまうのかよ、
味方ながら恐ろしい。抜け目のない野郎だぜ)
赤木 「こ、これは…」
荒石 「天才ってのは怖いもんだぜ」
(と言いつつ、アレは使えるな、覚えとくか)
花形、頷く。
「高校最後の大会、俺たちはあれにやられたんだ」
こうなれば、応援団は総立ち。
ガンガンガンガンガンガン!!!!!!
「セ・ン・ド!!!!」 「セ・ン・ド!!!!」
「セ・ン・ド!!!!」 「セ・ン・ド!!!!」
町田 「凄い後押しだ」
弥生 「次の一本、もしドリームスが決めたら…」
彦一 「序盤の主導権を獲るかも…!!」
いまのディフェンスは文句なくビッグプレイ
―― 次の一本を決めたら
誰もが同じ予感を抱いた。
横浜Dは決めたい、波に乗りたい。
深体大は止めたい、勢いづかせたくない。
まだ開始1分にも満たないこの状況で、
早くも序盤のヤマとも言えそうな一本。
ダム!!!!!!!!!
清田が仕掛けた。
森尾 「お!!」
桜木 「野猿…!!!!!!!」
キュキュッ!!!
この侵入に深体大ディフェンスが襲い掛かる。
ビッ!!!
清田、外にボールを捌く。
道谷《宮ノ腹だ!!!!》
塚本《ノーマーク!!!!!》
大野 「…!!!」
河田美 (やられた…!!)
センター・塩田のスクリーンを使い、
外に飛び出していた。
清田のドライブに合わせ、絶妙なタイミングで
動いたこのシューターの手に、ボールが渡った。
ザシュ!!!!!!!
1stクォーター 1分
横浜D 5
深体大 2
「来たあああああーーーーーーー!!!!!!」
「宮ノ腹のスリーーーーーーーーー!!!!!」
道谷《宮ノ腹、決めました!!》
塚本、興奮実況。
《いやあ、来ましたねえ! さすがは日本代表に
名を連ねてきた名シューターです!!》
宮ノ腹、大きくガッツポーズ。
「っしゃああああーーーーーー!!!!!」
ガンガンガンガン!!!!!!
「宮ノ腹ーーーーー!!!!!!!!!」
「見たか、これが宮ノ腹だ!!!」
「ドリームスにはこのスリーがある!!」
清田 「オーケー、ミヤさん!!!」
仙道 「ナイス!!」
バチン!!!!
塩田、宮ノ腹、ハイタッチ。
塩田 「よく決めた」
宮ノ腹 「いや、シオさんこそ完璧なスクリーン」
町田 「塩田、宮ノ腹、ともに日本代表経験者」
弥生 「そして王者・イサキ自動車時代からの主軸」
町田、ニコリ。
「仙道たち黄金世代と、経験豊かなイサキ自動車の
戦士が合流した横浜ドリームス…、これは本当に
ひょっとすると、ひょっとしますよ」
宮ノ腹、手を叩く。
「ディフェンス!!!!!!!!!!」
「オウ!!!!!!!」
ガンガン!!!!
「「「 ディーーーー、フェンス!!!! 」」」
ガンガン!!!!!!
「「「 ディーーーー、フェンス!!!! 」」」
ビッ!! ビッ!!
深体大、ボールを回す。
キュッ!! キュキュッ!!!
横浜D、足を動かしチャンスを与えない。
道谷《少し攻めあぐねていますか、深体大》
塚本《ドリームスの守備がいいですね》
ガン!!!!!!
ゴール下、河田美のシュートが外れる。
「落ちた…!!!!!!!」
「ああっと、これは痛い…!!!!!!」
河田美 (塩田さん…、いま押した…!!!)
塩田 (ちょっとな)
桜木、ニヤリ。
「どうやら悪い奴がいるぜ」
森尾 「ん…?」
杉山 「何かあったか?」
桜木 「まあ、戦場だからな」
深体大、またもや無得点。
絶対的な強みであるはずのインサイドで
2度続けて攻撃を失敗した。
再び、横浜Dの攻撃。
畳み掛ける。
ビッ!!!
ビッ!!!
清田から仙道、仙道から宮ノ腹、
ボールが素早く動く。
ザシュ!!!!
宮ノ腹、ミドルシュートを沈める。
1stクォーター 1分40秒
横浜D 7
深体大 2
「また決めたああああーーーーーー!!!!」
「宮ノ腹、絶好調!!!!!!」
「今度は仙道のパスだ!!!!」
花形 「シンプルに決めた」
荒石 「パスを2本回して、普通にシュート」
赤木、腕組み。
「意外とああいうのが決まるときが、
一番調子のいいときだったりする」
荒石 「そうなんだよな」
花形 「やはり強いぞ、このチーム」
赤木 「横浜ドリームス、本物だ」
続く
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スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(1208) へのコメント一覧
大学最強の深体大も黙ってないはず
海南vs陵南戦で見た牧と仙道のマッチアップもみたいな
Kさんいつもありがとうございます!
河田が仙道からフェイダウェイで先制すると、同じ技で諸星からやり返す仙道さん。
更にパワーで攻める雅史からいきなりファウルをとる仙道!やばい、ほんとイカす!
仙道のプレイをみて力だけでなく技を吸収する荒石、来年王者として君臨する明利には荒石のさらなるパワーアップが必要なのでこの試合をみて更にレベルアップを!
試合は流れを変えたい深体大、波に乗りたいドリームス!清田が牧さんのお株を買うペネトレイトからのキックアウトでキャプテンがスリーを沈めた!
河田弟にもうまく立ち回る元日本代表塩田、更に素早くパスを回し宮ノ原がシュートを決め早くも横浜ドリームス5点リード!
黄金世代の仙道・福田・清田にベテラン宮ノ原・塩田の横浜ドリームス!強い。深体大はどう反撃するのか?
ここで久しぶりに田岡監督と高頭監督出てきてもらい2人の戦術もききたいところ!
両チームとも頑張れ〜!
沢北、流川よりも仙道さんなら…。
仙道にスポットライトが当たる試合が
見たいので、ドリームスの快進撃にも期待。
ドリームスの勝利が激選区神奈川の価値を
上げる事にも繋がるので…👍️
観ている人を惹きつける何かがありますね。。
ビッグプレーの予感
宮益「おう!信長!」
やっぱり仙道いいですねぇ
ただ帝王ファンとしては
この試合で牧の超絶覚醒が
見れそうな気もします。
それでも大学生には、三銃士には期待してしまう。
楽しい。
(と言いつつ、アレは使えるな、覚えとくか)
↑こういうところ、荒石はディフェンスに関しての才能はトップクラスなんだなぁ。
ビッグプレーの予感
仙道がテイクチャージとった後のみんなが予想した時の文章↓
"早くの序盤のヤマとも言えそうな一本。"
"早くも"ですかね?
てか仙道相変わらずカッケェな…
「押した」
「ちょっとな」のくだりは…
どっかで見たような笑
そして桜木の悪いヤツってところですが、
君も似たようなことやってますよね!笑
大袈裟に倒れてオフェンスファール、押したのにプッシングとられないって判定が甘いのか厳しいのか分からないですし、
なんとなく審判がドリームス贔屓な感じがする
もちろん仙道や塩田が上手いことやったのは分かりますが
河田弟もこれだけの体格差があるなら押されてもねじ込むくらいしてほしいですし
いくら清田が、身体能力に物を言わせて、積極果敢に仕掛けていったところで、あの宮城のスピードに経験値で対抗し、簡単には抜かせなかった“あの牧さん”が、易々とやられるとは思えない
そして、大和大学のセットプレイに対しても、個の強みやローテーションで対応してみせたように、全体的に見ても、ディフェンス力の高さは相当なもののはずだ
なのに、元日本代表である塩田のスクリーンの上手さがあったとはいえ、清田へのディフェンスで、外への意識が疎かになってしまったのは、ちょっと頂けない(宮ノ腹が、シンプルにミドルシュートを決められたのも、『また凄いことをやってくるのでは?』という、先入観が働いたのではないかと思う)
ココは、キャプテンである牧が、自ら得点することで、冬の選抜での山王戦の時のように、相手ベンチや応援団を黙らせないといけないな
お前が言うなbyポール
元海南は牧だけじゃないぞ
オレを忘れるなよ
深体大ベンチを眺める 花道
(あれは・・・宇宙人??)
仙道劇場が見たいけど試合は牧さん勝ってくれよ泣
丸ゴリが居ようと
其処に仙道が居るだけで
どうにかしてくれそうで
わくわくする。
先日、2回目の映画「スラムダンク」に参戦してきましたが、とてつもなく面白いと再認識し、そして仙道が少しだけ画面にでてきただけで、心底嬉しかったのを思い出ました❗️☺️
仙道や牧、藤真、諸星、土屋 etc、、、
皆んなスクリーンで観たいです!
自分もそう思います!
無双状態なんで自分は仙道が出る試合はあまり好きじゃないです。
スター選手にワクワクするのか、
才能に嫉妬して卑屈になるのか、
その差だよねww
具体性ゼロのコメント
ダサッww
陵南はこのブログで湘北に負け続けてますが?
終盤体力が落ちた時に確率下がりそう。
でもセンドーがいる!
仙道って、言ってみれば、“無冠の帝王”なようなもので(一応、イサキ自動車時代は、新人王を取ったり、チームは優勝とかしてはいるんだけど)
その存在は圧倒的ではあるけれど、『あと一歩』みたいなところで敗れたりして、最後まで勝ちきれないことの方が多いのよね
確かに、以前の杉山なら
杉山『気付いたか、桜木』
桜木『??』
杉山『あれほど、集中して試合を観ろと言ってるだろう』
という展開になってたでしょうね
ここでの勝負がこれまでの周囲のチームの価値にも影響するぞ!
ユニバメンバーのためにも頑張ってくれ!
聞いての手のコメント てなんて言ってんの?
まぁこの手のコメント、だと思うんだけどこんな短い文でも誤字るんだからKさんの大変さもわかるでしょ。
せめてこの程度の誤字なくしてから批判してな
ってくらいセンドウがレベル高過ぎる。
あと試合も長くなりそうですね。
海南には牧と神
湘北には流川と桜木
山王には深津河田沢北
名朋には森重
陵南は仙道だけ。
インサイドチートの森重は例外として、
陵南にも上記クラスの選手がもう1人いれば、、、仙道に負担が集中しすぎていたのが非常に惜しかった。
仙道がいなければ上記チーム(山王とは戦っていないが)に20点差以上つけられて大差負けだったでしょうね。
牧が黙っちゃいないハズだ。
まあ海南も牧がいなきゃ陵南に20点差以上で負けそうですけどね
審判から見えてないでしょ?
桜木しか気づいてなさそうだし。
そういう描写に見えたのは俺だけ?
あー素人が書くとこうなるのか…
ですね!
中身の濃いゲーム、僕も楽しみです!
その誤字の上に、承認されないとか嫌味を書いて承認されてるのがマジダセエw
こうやって言うということは自分だったら承認しないんだろうねw(器の小ささ)
好きで読ませて貰ってるのに、よく言いますね。
牧はなんだかんだ独力突破のイメージが強い
桜木の一言一言が周囲より高いレベルに聞こえる。
これは試合が楽しみだ。
NBAいつ行くんかな?楽しみー
今更なんですけど、インカレの個人賞(MVPとベスト5)が気になります😭!!何卒🙇♂️
2ndは三井が主役か?で、翔陽戦。3rdは流川で海南戦。4thは桜木で陵南5thはゴリでオリジナル
本当に画が目に浮かびます。
仙道大好き!やっぱり桜木花道が1番ですが。
これからもKさんを応援してます。