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関東学生トーナメント
準決勝第二試合
青葉 62
大和 39
前半を終えて、青学大は23点のリードを奪った。
そう簡単にはひっくり返らない数字である。
まさに青学大の強さ、
特に得点力が目立つ20分となった。
記者席、
スコアを確認している弥生。
スコアを確認している弥生。
「実際のチーム力の差以上に開いた感じね。
型にハマッた時の青葉の力は尋常じゃないわ。
このパターンに入ったら深体大でも止めるのは
容易じゃないわね」
型にハマッた時の青葉の力は尋常じゃないわ。
このパターンに入ったら深体大でも止めるのは
容易じゃないわね」
中村が続く。
「いやあ、本当に度肝を抜かれましたね。
やっぱり新兵器の天崎君が効いたんでしょうか。
攻守に大活躍ですよ」
やっぱり新兵器の天崎君が効いたんでしょうか。
攻守に大活躍ですよ」
町田がうなずく。
「今年から藤真がドライブを使うように
なってきたし、1年生の天崎も突破力がある。
これは去年まではなかったオプションだ。
大和は作戦がちょっと狂ったかもしれないな…」
なってきたし、1年生の天崎も突破力がある。
これは去年まではなかったオプションだ。
大和は作戦がちょっと狂ったかもしれないな…」
昨年のインカレ、最強の1年生・森重を加え、
青葉学院はいきなり決勝まで駆け上がった。
しかし、深体大が立ちはだかった。
ポイントは、ドライブだった。
切れ込んで得点を奪う選手、あるいは攻撃を
活性化させる選手が青葉にはいなかった。
活性化させる選手が青葉にはいなかった。
また、ガンガン中へのドライブを狙ってくる
諸星を止めるディフェンダーもいなかった。
諸星を止めるディフェンダーもいなかった。
インサイドに森重、アウトサイドに神&家村という
大砲を抱え、青葉学院大は中外共に穴のない戦力を
整えたと思われていたが、実は、スラッシャーが
いないという穴があったのだ。
大砲を抱え、青葉学院大は中外共に穴のない戦力を
整えたと思われていたが、実は、スラッシャーが
いないという穴があったのだ。
そこを深体大につかれ、彼らは決勝で力尽きた。
そして今年、藤真がプレースタイルを代え、
新しい力を加え、青学大はさらに戦力を増した。
新しい力を加え、青学大はさらに戦力を増した。
深体大を破る準備は完全に整った。
牧 「おもしろい。望むところだ」
河田雅 「森重、ますます強くなっている」
諸星 「俺を止められるモンなら止めてみな」
迎えた後半戦、
依然、青学大のペースは落ちなかった。
藤真のコントロールが冴え渡る。
「中で来たーーー!!! 森重の連続得点だ!!」
「今度は外!! 神が決めたああーーーー!!!」
「あああ!! 藤真が自分で行ったああーー!!」
中外を上手く使い分け、ことごとく相手の
守備の裏をついた攻撃を展開する司令塔・藤真。
守備の裏をついた攻撃を展開する司令塔・藤真。
宮城 「………。」
(さすがは藤真だ。完全に試合を支配している)
(さすがは藤真だ。完全に試合を支配している)
3rdクォーター5分が過ぎても点差は縮まらない。
青学大の攻撃は止まらない。
そして、
『ビビーーーー!!!!!』
「おおっと!! 家村だ!!!」
「シューターの家村が戻ってきた!!!!」
交代は天崎。
弥生、ニコリ。
「ひとまずお役御免ね。あとはベストメンバーで
勝つのみというところかしら」
「ひとまずお役御免ね。あとはベストメンバーで
勝つのみというところかしら」
中村、頷く。
「これだけ点差があると、ここからますます
外のシュートが決まるんだろうなあ」
「これだけ点差があると、ここからますます
外のシュートが決まるんだろうなあ」
天崎、観衆の拍手を浴びながらベンチに戻る。
「天崎ーー!!!! 凄かったぞーーー!!」
「決勝もがんばれよ!!! 諸星を倒せーー!」
諸星 (む!?)
さらに、こんな声援も。
「天崎くーーーん!!!」
「キャーー!! カッコいい〜!!」
コートサイドの彦一。
「そっちもパワーアップか…。藤真さん効果で
元々女性人気は高かったけど。青葉、恐るべし…」
元々女性人気は高かったけど。青葉、恐るべし…」
桜木、清田 「ケッ、気にいらねえ!!」
牧 (やっぱり仲良くなってるな…)
腕組みの杉山。
「これで決まりかな。これだけ余裕ができては、
もう青葉の外はなかなか外れないだろう。
やはり序盤のラッシュが効いた」
もう青葉の外はなかなか外れないだろう。
やはり序盤のラッシュが効いた」
ザシュ!!!
「来たーーー!!!! 家村のスリーーーー!!」
「いまのは遠かったぞ!!!
普通はあんなとこからは撃たねえ!!」
普通はあんなとこからは撃たねえ!!」
ザシュ!!!!
「また家村の外!! 攻撃パターンが
天崎の時とガラッと変わった」
天崎の時とガラッと変わった」
「オイオイ、このバリエーションは反則だろ!!」
予想通り、家村は期待に応えて
シュートを決め続けた。
シュートを決め続けた。
大和大も攻撃はかなりの確率で成功させているが、
いかんせん青学大の爆撃を止めることができない。
いかんせん青学大の爆撃を止めることができない。
この10分だけならば、互角に近い展開だったが、
序盤の点差が埋まらない限り、彼らに勝利は
転がり込まない。
転がり込まない。
3rdクォーター終了時点で25点差。
青葉 88
大和 63
福田 「やっぱり決まりか、仙道」
仙道 「ああ、ここから逆転はちょっと難しいな」
スコアボードを眺める杉山。
「青葉のようなチームに大きな点差を
つけられてしまったら、アイツら(深体大)でも
返すのは至難の業だろうな…」
つけられてしまったら、アイツら(深体大)でも
返すのは至難の業だろうな…」
そして、深体大メンバーの顔をチラッと見る。
(が……。 まあ、それはないか)
そして、4thクォーター。
青学大は控え選手も織り交ぜながら
時間を使った攻撃に。
時間を使った攻撃に。
これまで派手な展開が多かったが、ゴール下に最強の
フィニッシャーがいるため、時間を使う攻撃も得意。
陸川 (もう問題ないだろう。よくやった、みんな)
彼らは上手く点差を保ちながら
時計の数字を減らせていった。
時計の数字を減らせていった。
ベンチからゲームを眺める神。
「本当に頼もしいよ、森重は。アイツが守備を
収縮させてくれるから俺たちシューターは
楽にシュートが撃てる」
収縮させてくれるから俺たちシューターは
楽にシュートが撃てる」
隣の天崎がニコリ。
「同感っす。ウチもそうでしたから」
神 「ウチ? ああ、確かにそうだったな」
(どおりで、まだ入部1ヶ月なのに森重との
連携がいいわけだ。高校時代からビッグマンとの
プレーを重ねてるんだからな)
連携がいいわけだ。高校時代からビッグマンとの
プレーを重ねてるんだからな)
4thクォーター7分、藤真と森重もベンチへ。
藤真 「お疲れさん」
森重 「別に疲れてないけど」
試合残り時間3分
青葉 101
大和 80
ポン。
「よし、行って来い」
藤真が天崎の肩を叩く。
藤真が天崎の肩を叩く。
「行ってきやーっす!!」
大はしゃぎで天崎がコートに飛び出す。
藤真 「フッ」
神 「元気ですね」
そして、観客席に目を向ける。
視線の先には牧紳一。
藤真 (牧、今度こそ俺たちが勝つ)
牧 (そうはさせん)
コートサイドの彦一。
「来週はとんでもない試合になるで。この青葉と
王者の激突。しかも、牧さんと藤真さんの
宿命の対決。要チェック過ぎるで」
王者の激突。しかも、牧さんと藤真さんの
宿命の対決。要チェック過ぎるで」
カメラマンも興奮している。
「牧君に藤真君、諸星君、河田君、神君、
そして森重君……。どこを撮ればいいんだ?
みんなシャッターチャンスだよ」
そして森重君……。どこを撮ればいいんだ?
みんなシャッターチャンスだよ」
そして
『ビビーーーーーーーー!!!!』
『試合終了ーーーーー!!!』
青葉 107
大和 88
「強い!!! 青葉学院、強い!!!」
「こりゃ深体大を食うぞ! 決勝は見逃せん!!」
「来週は大一番だ!!!」
弥生、頷く。
「本当に大一番ね。どっちが勝つか全く読めない」
「本当に大一番ね。どっちが勝つか全く読めない」
中村も同様。
「歴史が変わるかもしれませんね」
「歴史が変わるかもしれませんね」
観客席。
河田雅が立ち上がる。
「よし。牧、そろそろ行くか」
「よし。牧、そろそろ行くか」
牧も立ち上がる。
「ああ、そうだな。みんな今日の疲れを残すなよ」
「ああ、そうだな。みんな今日の疲れを残すなよ」
諸星、ニヤリ。
「っし、明日は休みか。美容院にでも行くかな」
「っし、明日は休みか。美容院にでも行くかな」
伊達健、ニコリ。
「テレビに備えてですか?」
「テレビに備えてですか?」
諸星 「ま、そういうことかな」
桜木、これに反応。
「テレビ?」
杉山、ニコリ。
「知らないのか? 来週の決勝は
テレビで放送されるんだよ」
テレビで放送されるんだよ」
桜木 「なに…!? アマチュアの癖に!」
諸星 「しょうがねえだろ。大学、人気あるもん」
桜木 「ぬ…。愛知の星」
伊達健 「ユニバで注目度が上がってますしね」
桜木 「ぬ…。茶坊主…」
杉山、桜木の肩を叩く。
「プロが人気で大学に負けるわけにはいかないな。
来月の試合は頼むぞ、桜木」
桜木 「来月…?」
(あれか…。負けられん…!)
(あれか…。負けられん…!)
そして、ニヤリ。
(その後はこのプロがテレビのヒーローだ)
(その後はこのプロがテレビのヒーローだ)
洋平 (またくだらねえこと考えてんな…)
青葉学院大学、決勝進出。
決勝カードは、
深沢体育大×青葉学院大に決定。
深沢体育大×青葉学院大に決定。
牧、藤真、
頂上決戦へ。
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スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(236) リメイク版 へのコメント一覧
→1年生ですよね?