準々決勝・第1試合
3rdクォーター 7秒
横浜D 54
深体大 43
道谷《牧紳一、スリーポイントシュート!!》
塚本《いきなり撃ってきましたねえ!!》
道谷《後半7秒、深体大が先制ーーー!!!》
「うわあああああーーーー!!!! 牧!!!!」
「なんだなんだ、いきなり撃ったぞ!!!!」
「後半は牧がガンガン点を獲りに行くのか!!?」
深体大、後半最初の攻撃はスリーポイント。
清田は、分かっていた。
その目から、牧が自分で来ることは分かっていた。
だが、スリーポイントは予想外だった。
諸星 「よーーーーーっし!!!」
河田雅 「牧!!!!」
バチン! バチン!
まるで怒り狂っているかのような顔で手を叩く。
その様から気迫の度合いが分かる。
佐戸 「ほう…」
左京、ニコリ。
「ケンの言うとおりか、スリーで来たね」
佐戸 「ほかにもいるぞ、撃てる選手は」
(ほかにも、と言うより、全員だ)
続く、横浜Dのオフェンス。
スローインを受け取った清田、やや茫然。
「牧さん…」
仙道、声を掛ける。
「どうやら後半は違うようだな、でも俺たちの
戦い方は何も変わらない。頼むぞ、ノブナガ」
清田 「ッス」
一本指を立てる。
「よーーーーっし、一本!!!!!!!」
「オウ!!!!!!!!」
「「「 レッツ・ゴー、ドリームス!!!!!」
ガンガン・ガガガン!!!!
「「「 レッツ・ゴー、ドリームス!!!!!」
ガンガン・ガガガン!!!!
「「「 レッツ・ゴー、ドリームス!!!!!」
ガンガン・ガガガン!!!!
後半開始直後に手痛い一発を浴び、ともすれば
意気消沈しそうな場面だが、横浜D応援席の声は
そのボリュームを少しも下げない。
むしろ、さらに大きな声で選手を後押し。
彦一 「これまた凄い声や…」
町田、ニコリ。
「そうだな、『気にするな、俺たちがついている』
そんな声援だな。選手たちは勇気をもらえるよ」
横浜Dの攻撃。
ビッ!!!
仙道からパスが出る。
このボールに合わせて飛び込んだのは、福田。
越野 「おおおおーーーーーー!!!!!」
池上 「来るか…!!!!!」
ガシイイイ!!!!!
空中でディフェンスと交錯。
『ピピーーーーーツ!!!!!!』
『深体大5番(大野)!!』
植草 「あああ、惜しい…!!!」
菅平 「でも、フリースローですよ!」
「オッケーーーーーーイ!!!!!!!!!」
ガンガンガンガン!!!!!!!
ファウルゲットの福田に声援が飛ぶ。
「キッチョウ!!! ナイス、ナイス!!!!」
「後半暴れろーーーーー!!!!!!」
仙道 「オッケー、福田!」
清田 「それっすよ、フクさん!!」
笑顔で手を叩き、福田のアタックを称える。
大野 「チッ、結構強いぜ…」
牧 「ああ、ああいうプレイは強い、注意しろ」
こちらは一切笑顔はない。
淡々と冷たい表情で声を掛け合う。
道谷《福田、ファウルをもらってフリースロー》
塚本《いまのは、いいアタックでしたね》
道谷《仙道とは高校時代からのチームメイトです》
塚本、ニコリ。
《第1クォーターであまり目立てませんでした。
後半は、気合いが入っていると思いますよ。
それに、このファウルゲットにもしっかり声援を
贈る応援席も素晴らしいですね》
ザシュ!!!!
ザシュ!!!!
福田、フリースローを2本とも沈める。
3rdクォーター 25秒
横浜D 56
深体大 43
「よーーーっし、キッチョウ!!!!!」
「行けるぜ、キッチョウ! 後半爆発だ!!」
フルフルフル…
福田 「これだ…」
(でも、3点プレイがよかった…)
越野 「ははは、あの顔」
魚住 「フッ、相変わらずだな」
池上、ニヤリ。
「タマにキズ的にフリースローを外すかもと
思ったが、ちゃんと決めたな。よくやってるぜ」
植草 「あ、同じこと思った」
菅平 「実は僕も」
町田 「ドリームス、2点を返した。これは大きい」
弥生 「深体大に後半最初の流れを渡さないわね」
そして、続く深体大の攻撃。
狙いは明白となった。
ビッ!!!!
道谷《大野のスリーーーーー!!!!》
塚本《また、時間をかけずに…!!!!》
福田 「……!!」
ザシュ!!!!!!!!
3rdクォーター 35秒
横浜D 56
深体大 46
「来たああああーーーーーーーー!!!!!!」
「牧の次は大野!!! 深体大、またスリー!!」
「なんだ、なんだ!? またすぐ撃ったぞ!?」
大野、珍しくガッツポーズ。
「よーーーーーーーっし!!!!!」
そして、三銃士が吠える。
自らを鼓舞するように声を上げる。
さらにベンチもガッツポーズ。
「よーーーーっし!!!!!!!」
「来た来た来た、これで10点差!!」
「一気に追いつけ!!!」
福田 「スリー…」
大野 「悪いな、苦手じゃないんだ」
牧が手を叩く。
「さあ、まだまだ!」
諸星 「ああ、分かってる!!」
河田雅 「ディフェンス!!!」
唐沢、ニコリ。
「選手側から布陣を申し出ただけのことはあるな。
まあ、ここらで一度やっとくべきではあるが」
左京 「これはしばらくアウトサイド中心かな」
外川 「そのようだねえ」
佐戸、腕組み。
「この5人のこの戦術…、これはこの試合の、
この場面のための作戦、なのか……?」
左京 「ん?」
同じことを森尾も。
「この戦い方、気になるな…」
桜木 「ぬ?」
杉山 「森尾さん…」
ガン!!!!!
横浜Dのオフェンス、
福田のミドルシュートが外れる。
道谷《また福田でしたが、入らず…!》
塚本《いまのは、ちょっと強引でしたかね》
大野のディフェンスを目の前に、タフな体勢で
撃ったが、リングに嫌われた。
越野 「ちょっとムリヤリだったな…」
魚住 「5番(大野)に決められて対抗したか」
桜木、ニヤリ。
「ムキになったな、フク助」
リバウンドは河田雅。
深体大ボール。
河田雅、吠える。
「しゃあーー!!」
清田、手を叩く。
「ドンマイ、ドンマイ!! ディフェ…」
「戻れ!!!!!!!!!」
仙道の声。
「……!!!!!!!???」
ビッ!!!
深体大がすぐさまボールを前に送る。
左45度、牧。
受け取るや否や、構える。
「……!!!!!!」
「牧…!!!!」
キュッ!!!
いち早く守備に戻っていた仙道が、前に出る。
「仙道!!!!!!!!!」
「止めてくれ!!!!!!」
牧、逆サイドにボールを放る。
仙道 「…!!」
そこには、諸星。
仙道が牧に寄ったため、ガラ空き。
道谷《諸星、フリーーーー!!!!!!》
塚本《これは撃つでしょう!!!!!》
ザシュ!!!!!
3rdクォーター 1分
横浜D 56
深体大 49
諸星 「オラアアーーーーー!!!!」
コブシを握る。
いつものような派手に客席を煽るではなく、
胸元で強く握る。表情は気迫十分のそれ。
「あああああーーー!!!! またスリー!!!」
「今度は諸星の外が来たあああーーーーーー!!」
町田 「1分で9点…!!!」
弥生 「凄い追い上げ方だわ…!」
そして、
『ビビーーーーーーーーーーー!!!!!』
横浜D、タイムアウト。
後半、やはり試合は動き始めた。
続く
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スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(1215) へのコメント一覧
しかし、外をチェックしたら中が有利になるか…
そこで牧の必殺技ペネトレイトが活きてくる
清田大仕事だぞ
Kさんいつもありがとうございます!
後半開始、清田から牧さんがスリーを決め点差を縮めた深体大。ペネトレイトにいかず、スリーで返す!恐ろしい。
横浜ドリームスはすかさず清田に仙道が声をかける!清田と仙道の関係良いですね〜
応援団の中、仙道のパスから福田が攻め、フリースローをえました。この2人のホットライン、前半はあまり見れなかったのでガンガン見せて欲しい!
だが、牧さんに続き5番大野、更に諸星もスリーを決め7点差まで追い上げドリームスがタイムアウトをとった!
DFがいても関係なくガンガン打つ深体大。まるで空いたら打てを合言葉に攻める青葉!
タイムアウトをとったが何か大浜さんには策はあるのか?ここは後半再び投入した福ちゃんに頑張ってほしい!
福田がフリースローを外す予想をしてた陵南メンバーに笑いました。
両チームとも頑張れ〜!
全員が中からの捌き無しに決めてくるとなるとディフェンスは前がかりになってドライブもしやすくなるとか?
ドリームスの応援団なら。
負けたとしても、さらに愛情を注いでくれる。
ノブナガ、キミはそういうチームを選んだんだよ。
福ちゃんがキッチョウって言われてんの、なんか違和感(笑)。
「タマにキズ的にフリースローを外すかもと
思ったが、ちゃんと決めたな。よくやってるぜ」
植草 「あ、同じこと思った」
菅平 「実は僕も」
読者 (俺も俺も)
しかし、試合はこうでなくては。後半楽しみすぎます。
とはいえ、序盤一分うまく行き過ぎな!
大野 「悪いな、苦手じゃないんだ」
福田《そういえば、俺も撃てたっけ?》
て、思い出すかと。
仙道は、牧の上からダンクするかなぁ。
さてさて、佐戸も、森尾も気になっている、この深体大の攻撃に対して、横浜ドリームスの大浜監督は、どう対応してくるのか
元実業団チームの王者として君臨してきたイサキ自動車を率いてきた実績を考えると、当然、同じことを感じているはず
ここは、二手先、三手先を読み合う“頭脳戦”の様相を呈してくるのか、お手並み拝見といったところである
そして、とりあえず深体大には、仙道から、『まだ慌てる時間帯じゃない』という言葉を引き出すくらいには、肉迫してもらいたいと思っている
いつも楽しく拝読させて貰ってます。
私事で恐縮ですが、先月医師から
膵臓癌の診断をされました。
このブログの最期までを読む事は
叶わないかも知れませんが
存命中は楽しく笑いあり、また涙ありで
愛読させて頂きます(^^)
最近の高頻度の更新がとても
嬉しく思います。
ありがとうございます♪
どうぞ無理なく長く続きを描かれる事を
祈念します。
諦めたらいかんばい!!
一緒にブログの更新を楽しみにするバイᕦ(o_oˇ)ᕤ
これだと、もし諸星が、ずっと外にポジションを取り続けたら、仙道は、簡単にヘルプ・ディフェンスにも行けなくなるわけか
ちなみに、今現在の福田のディフェンス力は、一体、どれほどのものなんだろう?
相変わらず、難ありなのか?
それとも、明利の島袋に対する清田の発言(「“高校時代の誰か”に似ていると思いませんか?」)から推察するに、かなり向上しているのか?
この辺のところも、意外と大きなポイントになってくるのかもしれないな
深体大では完全に脇役(潤滑油)であった大野と、注目されたくて仕方ない福田の局地戦
果して、軍配はどちらに!?
21番です。
ありがとうございます♪
数少ない楽しみですので
人一倍楽しませて貰います(^^)
抗がん剤も放射線も効かず治療中再発を繰り返し、転院を繰り返し大学病院でも寛解しなかった者が、今や5年以上元気で過ごしています。今年で7年目です。
「あきらめたらそこで試合終了ですよ。」
結構キツい治療でしたが、あきらめそうになったこともありましたが、あきらめなかったから今があります。心の支えになったコトバです。
21さんだけじゃありません。
しんどいけれど「きっと大丈夫」。今ならそう言えます。
うちの親父もステージ4で余命宣告もされましたが?
21番です
ありがとうございます♪
ブログの内容に関係ない事を
書いてしまったにも関わらず
皆さんのいいねも善き薬になりました(^^)
Kさんまた愛読者の皆さん
無関係かつ私事でスペースを
使いました事お詫び申し上げます。
牧はフル代表であっても帝王で
居て欲しい(笑)
応援ありがとうございます。
いつまでもお付き合いください。
今後ともよろしくお願いいたします!
チャレンジャー!深体大に対して
仙道がどうさばくか楽しみっすね
更新感謝です。
ありがとうございます♪
勝手に楽しませて貰います(^^)