準々決勝・第1試合
3rdクォーター 1分20秒
横浜D 58
深体大 49
道谷、実況。
《後半戦、深体大が怒涛のスリーポイント3連発で
一気に詰め寄れば、ドリームスは、仙道&福田の
スーパープレイで返します。素晴らしい攻防です》
塚本、解説。
《見応えありますねえ! 深体大がここでベールを
脱いだかと思えば、仙道君もまたお返しとばかりに
一段階上のプレイを披露し始めましたよ》
道谷《互いにオフェンスが光り始めました》
塚本《これは面白い時間になりそうですよ》
続く、深体大の攻撃。
牧 「行くぞ!!!!!」
一本指を立て、オフェンス開始。
5人が大きく拡がり、コートを動く。
横浜Dは分かっている。
キュキュッ!!!
塩田 「ディフェンス! 分かってるな!」
「オウ!!!!!!!」
清田 (絶対に撃たせねえ)
宮ノ腹 (何度もやらせてたまるか)
深体大の狙いは分かっている。
―― アウトサイドシュート
佐戸 「もうさすがに簡単には撃てないぞ」
外川 「あれだけ決まっちゃうとねえ」
道谷《さあ、またスリーポイントが火を噴くか》
塚本《いまは外す気がしないでしょう》
ビッ!! ビッ!
ボールは、牧から左45度の伊達へ、
そして、伊達からハイポストの河田雅へ。
彦一 「中…!!!?」
町田 「いや、そこから外へのパスもあるぞ」
弥生 「ここはあくまでも外!?」
違った。
ダン!!!!
諸星、ゴール下に飛び込む。
「な…!!!!!」
「カッティング…!!!!!!!!」
ボールのない位置での攻防。
大野のスクリーンを使い、一気に侵入した。
ビッ!!!
そこに河田雅から完璧なボールが入る。
バス!!!!
3rdクォーター 1分40秒
横浜D 58
深体大 51
切れ味鋭くゴール下に潜り込み、
ワンハンドジャンパーを沈める。
「おおおおーーーーーーーー!!!!!!」
「外・外・外から、ここで中!!!!」
深体大ベンチ、ガッツポーズ。
「よーーーーーっし!!!!!!!」
「ナイスプレイ、ナイスプレイ!!!!」
沖縄の少年のガッツポーズ。
「オジサン、決めた!!」
「やっぱりオジサン凄い!!」
塩田 「ふぅ、今度は中か」
宮ノ腹 「やれやれ、何でもアリだな」
大浜 「……。」
道谷《これまた素晴らしいオフェンスでした》
塚本、返す。
《ええ、いまのは実にいいパスバスケでしたね。
一度もドリブルをしていません。ボールと選手が
しっかり動くことでゴール下をゲットしました》
森尾 「やはり、戦い方を変えている」
杉山 「そのようですね」
森尾 「アウトサイドとペイントエリア」
桜木 「ぬ?」
森尾、腕組み。
「あれは、サイズや能力に上回る相手と戦う際の
作戦とみていいだろう。おそらくは日本が世界で
勝つために必要となる考え方」
桜木 「世界…」
杉山、頷く。
「これまで大学内では、絶対的に勝てる1対1を
軸に置いて戦ってきましたからね。シュートも
ペリメーターがわりと多かった」
※ペリメーター:
スリーポイントラインの内側から
ペイントゾーンの外側にあたるエリア、
つまりミドルレンジの2点シュートのゾーン
森尾、続ける。
「そういうことだ。だが、国際試合で同じことが
いつも出来るかというと、そうではない。
世界基準の戦い方が必要になるということだ」
桜木 「……。」
(世界…、アメリカか…)
コート上では、横浜Dのオフェンス。
ガンガン・ガガガン!!!!!
「「「 レッツゴー・ドリームス!!!!! 」」」
ガンガン・ガガガン!!!!!
「「「 レッツゴー・ドリームス!!!!! 」」」
ダム!!!!
右45度から、仙道が仕掛ける。
「行った!!!!!!!」
「やはり仙道!!!!!」
キュッ!!!
諸星のディフェンス。
キュッ!!
同時に、横浜Dは福田と清田が動く。
諸星 「…!!!」
(周りも動いた…! 自分か、パスか…!!)
キュッ!!
仙道、急ストップ。
ドリブルのスピードが一気に落ちる。
諸星 (撃ってくる…!!!)
と、見せて、再度発進。
ダム!!!!
仙道、諸星を抜く。
「抜いた!!!!!!!!」
「いや、まだだ!!!!!」
河田雅が出る。
キュッ!!
仙道、再びストップ。
そして、後方に飛ぶ。
左京 「おお!!」
佐戸 「フェイダウェイ…!!!!!」
河田雅も跳ぶ。
天性の守備センス。
ブロックの高さと位置はドンピシャリ。
外川 (ナイス…!!!)
ビッ!!!
仙道、河田雅のブロックをかわすように、
やや横からボールが放つ。
佐戸 (ズレてる…!! 外れた!!)
が、
リング横に飛んだボールに、
横浜D選手の右手が伸びる。
植草 「出た!!!!」
越野 「これもパス!」
ポン!
リングのやや横、塩田がボールを叩く。
バス!!!
3rdクォーター 2分
横浜D 60
深体大 51
「なにィィいいいーーーーー!!!!????」
「いまのもパスかああああーーーー!!!!!」
「河田の裏で塩田!!!!!!」
横浜Dベンチ、応援席、総立ち。
「うおおおおおーーーーーーーー!!!!!!」
「センドーーーーーーー!!!!!!!!!」
「シオさん、ナイス!!!!!!」
「よーーーーーっし!!!!!!!」
バチン!! バチン!!!
清田、仙道が手を差し出す。
塩田とハイタッチ。
仙道 「ナイス!」
塩田 「あいかわらずデタラメなパスが来るぜ」
清田 「いまのはダンクでしょ、シオさん!!」
塩田 「省エネだよ、省エネ」
福田 「なぜオレに出さない」
宮ノ腹 「次だよ次、頼むぜ、点取り屋」
ブルッ…!!!
福田 (点取り屋…!!)
弥生 「変わらないわね、ドリームスの雰囲気」
町田 「ノビノビやってますよ、こんな大舞台で」
彦一、茫然。
「それにしても仙道さん、凄すぎる…」
(まるで強力な外国人助っ人がコート上に
おるような感じや…)
沖縄の少年たちも茫然。
「オジサンの相手、メチャクチャ上手い…」
「せっかくさっき決めたのに、獲り返された…」
同じく沖縄で観戦中のこの男も。
宮城 「とんでもねえ奴だ…」
(アイツも日本のナンバーワンガードを争う
ライバルになるかもしれないって考えると
恐ろしいもんだぜ)
森尾 「いまのは、見事な個人技だったな」
桜木 「センドーめ…」
森尾、ニコリ。
「強烈なまでの個の力ですべてを打開してくる。
まあ、深体大にとっては打ってつけの相手かな」
杉山、苦笑い。
「ええ、そうかもしれません。いまの仙道は、
まるでBリーグの一流外国人ですよ…」
森尾、腕組み。
「ただ、どちらが世界のトレンドかは明らか。
この戦い方で試合が進んでいくならば…」
杉山 「……。」
桜木 「……。」
森尾 「勝つのは、深体大だ」
続く
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スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(1217) へのコメント一覧
仙道がどう返すのか、楽しみです!
この戦い方で試合が進んでいくならば…」
「勝つのは、深体大だ」
勝つのはセンドーだ
あいつを倒すのは俺だから
Kさんいつもありがとうございます!
後半に入りスリーを連続で決め点差を縮める深体大、ドリームスはお得意のコンビ仙道&福田のコンビでやり返す!
深体大はハイポから雅史が攻めると思いきや、あいたスペースに諸星が飛び込みシュートを決めました!
リーグや世界で戦うため攻め方をかえる深体大。この黄金世代の行方が楽しみ!
そしてドリームスは仙道にボールがわたり諸星が決死のDFをするがとまらず、日本代表塩田にアシストを決める!
仙道を中心にチームも絶好調!ベテラン塩田さん・宮ノ原に仙道・福田・清田の話の雰囲気最高です!
仙道の活躍を沖縄から観戦する宮城リョータ。近い将来この2人が同じチームでプレイしてるのを妄想するとワクワクドキドキします!
両チームとも頑張れ〜!
飄々と凄いことをするのが持ち味とは言え、本当の本当の全力&運や奇跡も絡んだ120%の力を見てみたい。
千葉戦(たぶん)で仙道がスリーポイントをまったく外さず決めまくってたことを。
あれが、この試合で出るのでは?
仙道は、俺が倒す
逆神モーリーの力は凄いで。
仙道の本当の本気をこの試合で見てみたい。
これなら弟がセンターでいい気がする
日本、強いですね。
ここに、宮城も三井も、諸星も覚醒して、
桜木、流川、沢北か。
弥生 「変わらないわね、ドリームの雰囲気」
↓
弥生 「変わらないわね、ドリームスの雰囲気」
ですかね。よろしくお願いします!
名朋戦や湘北戦では本気の本気出していましたね。
森重の脅威や流川桜木のコンビプレーで一時は15点くらい差をつけられたが、
森重をコートから追い出し森重以上の支配力を見せつけて(名朋戦)、
個人技で流川に対し互角以上の質のプレーを見せて(湘北戦)、2ゴール差くらいまで追い上げて
底知れなさは十分見せていたはず。
(ただ最後は森重や流川(と桜木)のプレーが再度機能して根負けしてしまったんだけど。)
あの時点の森重流川って原作時の河田兄や沢北と遜色ないくらいのレベルだったので相当の実力だったことがうかがえる。
チームメートも当時の陵南よりも恵まれている状況だし、あの頃をも超える奇跡的なプレーを見てみたいですね。
つまり、いくら“仙道個人”が凄くても、限界がある、あるいは、やりようがある(かつて、仙道も、流川に対して、そのようなことを言っていたが)っていうことなのかな
確かに、これまでの仙道は、誰も真似ができないようなスーパープレイを連発し、その存在感は、他の追随を許さないほど突出しているものの
試合の勝敗という点においては、あと一歩というところまで迫りながらも、その栄冠を手にするには到らないという、所謂、“無冠の帝王”といったイメージが強かった
今回も、果たして、その同じ路線を踏襲していくことになるのだろうか?
現在の横浜ドリームスは、かつての陵南高校時代よりも、チームメイトには恵まれた感が強く、特に、まだまだ、その真価を発揮していないであろうと思われる清田という存在もいる
そして、仙道と言えば、桜木と流川が、共に、『センドーは俺が倒す』と言う程のキーパーソンでもある
現在、渡米中の流川は仕方がないとしても、実業団、更に、プロリーグでの戦いにおいて、大きく成長したであろう桜木との対決が実現することなく終わってしまうのであれば、その機会は、一体、いつやってくると言うのであろうか…
森尾や佐戸らは、黄金世代の面々に、“未来の日本バスケ”を見ているかもしれないが、その黄金世代の中において、最高峰の位置にいると言っても過言ではない仙道には、現日本代表をも凌駕する程の力を見せてつけてほしいと思っている
最後に、“満面の笑顔”で終わる仙道、そういうシーンがあってもいいじゃないか
投稿したら、即アップされたんだけど?
*名前の部分を未記入の状態で、一度、「コメントを送信」をタップして
『※名前を入力してください』
のメッセージが出た後、しばらく熟考して
「世界を超えろ」
と入力してから、再度、「コメントを送信」をタップしたら、瞬時にアップされた
名前のところ
「世界すら超えろ」
だった
冨永とあんまり変わらないんだよな。
そう考えると今の時代で1番通用するのってPGをやる仙道かなと思う。
ここは清田と福田に活躍してもらいたい。
ペイサーズとの決勝を考えると清田、特にフクちゃんの成長が大事(桜木VS仙道が観たいのでオズボーン?とまともにやり合ってもらわないと、また 大学を辞めるまでの経緯を知りたいし(笑)仙道が頼った?)
牧さんと戦っている以上試合を決定づけるのは清田であって欲しい
このままをキープする男じゃない。
変わり続けるから仙道。
森尾さん、残念ながらミスリードになるんだな。
仙道は、俺が倒す
牧〜応援したくないんだよお前は!憎まれ役だろ!!藤真、赤木でこっちは満足させてもらったよ、、、頼むから勝ってくれ!!笑
ただ、それ以上にそろそろ今の桜木と仙台の戦いをみたい
と
3p+カッティングバスケ
ってとこだけ着目すると、ダラスvsダブスみたいな感じなのかね(知らんけど)
黄金世代と言われてるスラダンキャラの中でも仙道は特別な存在であって欲しいという個人的な願望があるのでルカ張りの支配力を見せつけて深体大を蹴散らして欲しい。
あと、そろそろ桜木対仙道を見たいってのもある。
桜木との対決でギア上げてほしいから
この布石がどっちに転ぶか楽しみ!
仙道は、俺が倒す
ほぼ確定のシチュ以外2点は打たせれば勝ち
桜木が勝って、
アメリカいって流川と対決で完結かな。
戦術の変遷はあれど最後に勝負を決めるのは「個の力のミドルレンジ」
という展開を予想
兄までスリーを打てる、という意味で5アウトも可能ってのは一つあるのでは。
どこからでも仕掛けられる布陣というのが強みかと。