準々決勝・第1試合
3rdクォーター 2分
横浜D 60
深体大 51
道谷、実況。
《深体大が追い上げる中、横浜ドリームスは、
エース・仙道彰のスーパープレイが続きます。
現在点差は9点。依然、ドリームスがリードです》
深体大は、後半から戦い方をガラリと変えた。
スリーポイントとペイントアタック。
Bリーガーたちが「世界を見据えた戦術」と
称するオフェンスでスコアを積み上げる。
対する横浜Dは、やはり仙道のプレイが光る。
自らの仕掛けから、福田・塩田に好パスを供給。
次々にチームメイトの得点を引き出していく。
その支配力はB1トップクラブの一流外国人
助っ人にも例えられるほど。
町田 「この2分でスタイルが明確になった」
弥生 「分かりやすい構図ね」
そして、
腕組みの森尾から、不気味な予言。
「ただ、どちらが世界のトレンドかは明らか。
この戦い方で試合が進んでいくならば…、
勝つのは、深体大だ」
その深体大、
続くオフェンスもパスがよく回る。
ビッ!! ビッ!!!
道谷《牧から河田、河田から大野》
塚本《人もボールも速いです、いいリズムです》
キュッ!!!
「ハイポストの大野、勝負か!!!!」
ビッ!!
「いや、外に出してダテケン!!!!」
ビッ!!
「さらにコーナーに落として、牧!!!」
ビッ!!!!
「牧のスリーーーーーーー!!!!!!!」
弥生 「またもや外!!!!」
町田 「来るか…!!!?」
ガン!!!!!!!!!
道谷《ああっと、来ません!!!》
塚本《いやあ、形は完璧でしたけどねえ!》
ガッシイイ!!!!
リバウンドは塩田、横浜Dボール。
3rdクォーター 2分20秒
横浜D 60
深体大 51
ガンガンガンガンガン!!!!
横浜D応援席、メガホンを打ち鳴らす。
「オッケーーーーー!!!!!!!」
「一本守った!!!!」
「さあ、突き放すチャンスだ!!!」
佐戸 「いや、ちょっと違うな」
外川 「そうだねえ、守ったわけじゃないねえ」
左京 「牧は完全にノーマークだった」
佐戸 「いまのは、やられた、と言っていい」
森尾 「ドリブル無しであのフリーを作るのか」
杉山 「ここまで磨き上げられていたとは…」
桜木 「……。」
横浜Dもそれは分かっていた。
清田 (完全フリーにしちまった…)
塩田 (あのパスワーク、相当に洗練されている)
大浜 「大したもんだな、大学生」
一ノ瀬 (監督…)
そして大浜、ニヤリ。
「まあ、こっちもそれなりの戦術はあるけどよ、
その前に、ちょっと見てみたいものがある」
ガタッ、
立ちあがり、清田に声を掛ける。
「オウ、続けて仙道で行け」
清田 「…!?」
仙道 「…!」
大浜、ニヤリ。
「やってみろ、上手くいく予感がするぜ」
清田 「よし」
ビッ!!
左45度、ボールは仙道。
ダム、ダム…。
道谷《これは、また仕掛けそうです》
塚本《ドリームスは、まずは彼ですね》
キュッ!
ディフェンスは諸星。
(やはりコイツで、とことん来るようだな、
厄介なのはその後のパスまで高精度なことだ。
余裕を持たせないディフェンスが必要)
ダム!!
仙道、仕掛ける。
キュキュッ!!!
諸星、動く。
キュッ!!
仙道、ステップバック。
「下がった…!!!!」
「ラインの外!!!!」
諸星 (スリーか…!!!)
前に出る。
が、
花形 「撃たない…!」
赤木 「抜きにも行かない…!」
諸星 「…!!」
(なんだ…!? 何を狙っている…!)
「……。」
ドリブルインから一歩下がり、
そこで止まった仙道。
一瞬、時間が止まった。
ビッ!!!!
次の瞬間、
矢のようなパスが飛んだ。
「……!!!!!!」
これを、清田が受け取った。
牧 「……!!!」
仙道が時間を止めたそのとき、
清田は一瞬の隙をつき、リングに走った。
牧の裏をとった瞬間、ボールが供給された。
「うわあああーーーーーー!!!!!!」
「またすげえパス…!!!!!!!」
宮城 (いや、清田の動きもすげえ…!!)
清田、ゴール下。
ダン!!!!!
そして、右手にボールを掲げジャンプ。
横浜D応援席、一斉に立ち上がる。
「ノブナガ!!!!!!」
大野 「させるか!」
ブロックに跳ぶ。
清田、ニヤリ。
「甘めーよ」
大野 「…!?」
清田、ボールをふわりと浮かせる。
その先に福田の右腕。
町田 「な……!!!!」
弥生 「また…!!!?」
清田 「パスだ」
(天才的なパスはセンさんだけじゃねえ。
ドリームスには、俺もいる)
福田、ボールをリングに叩き込む。
ドガアアアアアア!!!!!!!
3rdクォーター 2分40秒
横浜D 62
深体大 51
道谷《またもや福田のダーーーーンク!!!!》
塚本《なんと…!!!!!!!》
ガンガンガンガンガン!!!!
「キッチョーーーーーーーー!!!!!」
魚住 「おおお…!!!!」
越野 「来たぜ、来たぜ!!!!」
植草 「福田!!!!」
清田 「オーーッケーーーイ!!!」
仙道 「ナイス!!!」
横浜Dベンチ 「これぞ点取り屋!!!!」
ブルッ…!!
福田、震える。
森尾 「あの13番(福田)、上手いぞ…」
杉山 「チャンスの嗅覚が抜群ですね」
森尾、腕組み。
「運の良さや周囲の技術だけで、あんなダンクを
連続で決めることなどできない。アイツ自身に
それを引き出すセンスがあるんだ」
桜木 「やるな、フク助」
(さすがは、かつてこの天才とやり合った男)
横浜Dのスーパープレイ。
清田が両手を振り上げ応援席を煽る。
「オラア!!! 勝とうぜ!!!!」
ガンガンガンガン!!!!!
「おおおおおーーーーーー!!!!!!!」
ガンガン!!!!
「「「 ディー・フェンス!!!!! 」」」
ガンガン!!!!!
「「「 ディー・フェンス!!!!! 」」」
続く、深体大のオフェンス。
キュッ!!!
5人が大きく拡がる。
いつでも外から狙える陣形が続く。
ビッ!!
ビッ!!
そして、ボールが素早く動く。
大浜 「まさに今の世界基準のバスケだな」
キュッ!!
ハイポストに牧が入る。
道谷《おっと、ガードの牧が中です!》
塚本、解説。
《いえ、いまの深体大には、本来のポジションは
関係ないんです。誰もが外から決められる以上、
選手の役割は固定されたりはしません》
ビッ!!!
ボールは、牧からコーナーの諸星へ。
続いて、牧が外に出る。
代わって、大野が中に飛び込む。
ビッ!!
そこにボールが入る。
「今度はペイントエリア!!!!」
「大野がゴール下を突いた!!!」
バス!!!!
3rdクォーター 3分
横浜D 62
深体大 53
道谷《決めたあああーーーーーー!!!!》
塚本《これもほとんどノーマークで決めました》
道谷《これが新たな深体大のオフェンス!!》
福田 「クソ…」
清田、手を叩く。
「ドンマイ、ドンマイ!! 獲り返すのみ!」
宮ノ腹も声を掛ける。
「お前の仕事はオフェンスだ、獲ってこい。
ていうか、ディフェンスには期待してねえ」
福田 「…!!」
清田 「ミヤさん、それ言い過ぎっす」
仙道 「ははは」
ベンチの大浜からも声が飛ぶ。
「その通りだ、関係ねえ。獲り返して来い」
「オウ!!!!!!!!!」
大浜 「やってこい、仙道」
道谷《続いて、ドリームスの攻撃です》
塚本《楽しみですねえ、ワクワクします》
赤木 「分かるな」
荒石 「確かにワクワクするぜ」
大浜、ニヤリ。
「先進的な作戦も結構だが、もしウチの若造に、
それをも凌駕する個の力があったとしたら?」
続く
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スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(1218) へのコメント一覧
最後に物を言わせるのは個の力だ
主演仙道彰
脚本田岡茂一
今後の展開楽しみです!
いやぁ仙道に痺れまくりです(^^)
牧ファンとしてはムムムとなりますが
たまりません。
全てを超越して桜木流川コンビに
立ちはだかって欲しいですね
ありがとうございました♪
いや、清田は福田もいる。
深体大は世界のトレンドかもしれないけど、横浜ドリームスには可能性がある。
この試合分からんぞ!
ルカはエグい。よって仙道もエグい。
自分は原作のときから仙道が1番好きなのでこの展開たまりません。
オフェンス力では沢北や流川。
ディフェンス力では 河田兄や赤木。
マジック・ジョンソンのモデル仙道
当然ここでも負けられない。
ここまでパサーに徹してきた仙道が、
最後はスコアラーに…。
ゲーム(試合)の中ではNo.1プレイヤー!
基本的には、ディフェンスは組織としてまとまってる方が強くて、オフェンスだって個人技だけよりもチーム戦術のしっかりしてるチームの方が強い。
けど時々、完成された組織を打ち砕くスーパースターが勝利に導くーーー仙道がそうだと言うんですかKさん!!!
福田にもオフェンスという特長はあるものの、いまいち他の点取屋ほどの華や明確な立ち位置がなかったのですが、だんだん確立してきそうな気配がします。
Kさんいつもありがとうございます!
世界戦を意識してスリーとペイントアタックで追い詰める深体大に対し仙道の個人技&アシストで返す!
まるでいつぞやの日本VSアメリカ戦のアメリカの戦法では!対し大浜監督が仙道で行くように指示を出す。
諸星を翻弄する仙道、牧さんを出し抜き仙道ばりのアシストをする清田、天才桜木花道とやりあってきたセンス抜群の福田。
大浜監督の作戦ほんと、いかす!
個VS組織力。今までにも何回も議論されてきたが両チームとも力は互角のはず!荒石や赤木のようにワクワクドキドキしています!
福ちゃんのDFがチームメートに期待してされてないとこと、花道がやりあったところに懐かしさを感じました!
両チームとも頑張れ〜!
マジックジョンソンのモデルは牧ですよ。海南のユニフォームもレイカーズと一緒です。
カッコ良く深体大倒してくれ!!
圧倒的な実力差を見せつけてほしい🎵
深体大のバスケは、“世界を相手”にするための戦術(つまり、深体大の個々の選手の実力は、世界基準には満たない)
でも、仙道個人のその実力は、世界基準(つまりは、“NBAクラス”)に勝るとも劣らない
という見立てなのかも
今の黄金世代の面々は、世界相手のバスケをしてはいるものの、まだ現日本代表に名を連ねているわけではなく、“日本の未来”というのが現状
もし、仙道が、既に日本を飛び越えて世界に達しているのならば、森尾の予想を超えて、真逆の結果をもたらす可能性は十分にあると
しかも、仙道は、高校一年時のようなバリバリの点取り屋としてだけではなく、恐ろしいまでのパスセンスにより、周りの人間の能力をも最大限に引き出す事ができるコンダクターとしての才能をも併せ持つ
有名な、「三本の矢」の諺があるが、もしかしたら、仙道ひとりで、三本の矢(深体大三銃士)をへし折ってしまうなんてこともあり得るかもしれない
外川のコメント、いつも黄猿で脳内再生していますが正しいでしょうか?
>>15
二人とも落ち着いて…
マジックジョンソン「の」モデルじゃないから、仙道も牧もw
自分はマルコで再生されちゃいます笑
ここでは清田がスクープシュートやるのかと思ったけど!
もう身につけていそうですね。
派手好きそうだから360ダンクやウィンドミルダンクもやって周りを驚かせて欲しい!
あと、早く高砂が入って正センターで活躍して欲しい。
魚住を余裕で退場させたり、花形が勝てない桜木とのリバウンド勝負にも勝ってます。ボースハンドダンクもします!
大学編ではいまいちの結果でしたが、
牧との連携で海南を全国準優勝まで導いたセンターですから、チームメイトに恵まれたら杉山赤木と渡り合える十分に活躍できるセンターだと思います。
横浜Dがさらにレベルアップする気がします!
相田弥生並みに仙道を過大評価していると思います。
沢北、流川、森重、桜木など、仙道にとって因縁がある相手(沢北は中学時代に負けたことがある、森重は高校時代に負けた+ラフプレーで余儀なく離脱、流川桜木は仙道が負け?を認め仙道にとってもバスケを続ける原動力になった2人)
と試合を交えたらどんな感じの試合になるのか、あるいは同じチームメイトになった時にどんな相乗効果が生まれるのか、本当に興味深いです。
いや、仙道を倒すのはオレだ!
4年も前の話をされてもねぇ(実際、仙道とマッチアップしてる諸星は、今現在、かなりの差が付けられてしまっているように見受けられる)。
仙道に関して言えば、2年後に、高卒でイサキ自動車に入部。
当時、既に日本代表に名を連ねていた杉山を押しのけて、実業団バスケで、新人王をも獲得してる。
それに、仙道以外のドリームスの選手の個の力に関しては、福田が評価されつつはあるものの、最初から、誰も仙道並だなんて思ってもいないしね。
時計の針は、もう随分と進んでいることだし、過去に囚われ続けていたら、藤真や赤木、宮城らは、深体大に勝つことなんてできなかったんだよね。
世界基準を超えるんじゃねーの?っていうドリームス
目線の違いも注目っすね
仙道ならやってくれるゾーンに監督も飲み込まれてしまっているのではないか心配
それじゃ繰り返しになってしまう。。。
今回は特に清田がキーマンなのでは?
俺はそういう目をしている。
うーんこ
するなよ
高砂PFもいけますね
チェルシー戦のロナウジーニョの腰クネクネからのシュート思い出しました。