準々決勝・第1試合
3rdクォーター 3分
横浜D 62
深体大 53
深体大の新たな作戦は、依然好調。
中間距離を排除し、スリーポイントシュートと
ペイントエリアへのアタックに照準を絞った攻撃で
スコアを積み上げ続ける。
道谷《ほとんどの得点がノーマークですね》
塚本《これは非常に洗練されたオフェンスですよ》
道谷《盤石の攻撃が続く深体大です》
しかし、横浜Dも譲らなかった。
仙道彰を軸に、清田のスピードや福田の嗅覚など
個々の特長を生かした作戦で得点を重ねていく。
道谷《逆にこちらはスーパープレイが続きます》
塚本《見る側としては、いわゆる面白いバスケです》
道谷《対照的な両軍のオフェンスといえます》
清田 「さあ、一本!!!!!!!」
「オウ!!!!!!!」
ガンガン・ガガガン!!!!
「「「 レッツ・ゴー、ドリームス!!!!! 」」」
ガンガン・ガガガン!!!!
「「「 レッツ・ゴー、ドリームス!!!!! 」」」
ガンガン・ガガガン!!!!
「「「 レッツ・ゴー、ドリームス!!!!! 」」」
記者席の町田、苦笑い。
「まさか、こんな展開になるとはなあ。もともとは
深体大こそ、個の力が目立つチームなはずなのに」
弥生、ニコリ。
「確かにそうね、いまの深体大は、たとえてみれば、
同じ大学リーグ勢の大和大のようだわ」
佐戸 「どちらもしっかり攻撃できている」
左京 「ということは…」
外川 「いずれ深体大が追いついちゃうかな」
ザシュ!!!!
道谷《仙道、1対1から決めました!!!》
塚本《ナイスステップ! 上手いですねえ!!》
ザシュ!!!!
道谷《諸星、お返しとばかりにスリーポイント!》
塚本《譲りませんね! さすがは三銃士!!》
杉山 「両チームともオフェンス好調ですね」
森尾 「ああ」
桜木、腕組み。
「だが、ジイたちは3点が多い」
森尾 「そこだ」
杉山 「時間が経てば、結果が出るだろう」
そして5分後、
牧 「一本!!!!!」
「オウ!!!!!!!」
道谷《徐々に詰め寄る深体大の攻撃!!》
塚本《さあ、これを決めれば大きい!》
キュキュッ!!!
深体大、動く。
ボールも選手もめまぐるしく動く。
ビッ!
外の河田雅から、ゴール下の牧へパス。
牧、清田を背中で押し出すような形で
このボールをキャッチ。
佐戸 「上手い!」
外川 「場所獲りの勝利」
清田 (一瞬で裏を獲られた…!!!!)
牧 (反応遅いぜ、清田)
塩田がヘルプに寄るが、
ビッ!!
牧、今度は外にボールを戻す。
スリーポイントラインの外で河田雅。
「河田雅…!!!!!」
「空いたあああーーーー!!!!!」
唐沢 「撃て」
樋口 「来い!!」
河田美 「来い!!!!」
ザシュ!!!!
3rdクォーター 残り1分40秒
横浜D 72
深体大 70
河田美・樋口 「よし!!!」
共にコブシを握る。
「河田、決めたあああああーーーーー!!!!」
「牧から河田!!! ホットライン!!」
「深体大オフェンスの精度が高い!!」
道谷《さあ、2点差まで迫ってきました!》
塚本《これがスリーポイントの威力ですね!》
道谷《第3クォーター、深体大が怒涛の追い上げ》
越野 「ああ、ヤバイヤバイ…!!」
植草 「2点差まで来た…!!」
魚住、腕組み。
「オフェンスの狙いはドリームスも分かっている。
それでも止めることができない…」
池上、頷く。
「タイムも取りづらい。第3クォーターのアタマで
一回獲っちまってるからな…」
牧、手を叩く。
「さあ、ディフェンス!!!」
諸星 「オウ!!!」
河田雅 「さあ、止めるぞ!!!」
深体大の雰囲気は変わらない。
いまだ怒りでも溜め込んでいるかのような表情。
ストイックなオーラを放ちながら、戦い続ける。
荒石、眉間にシワ。
「よくあのモードでずっとやり続けられるな…」
花形、頷く。
「この追い上げ方なら、もっと盛り上がっても
よさそうなものだが、ただただ懸命な空気だな。
抑揚がないというか、なんなら不気味だ」
赤木 「さあ、対するドリームはどうだ」
パンパンパン!!!!
仙道が手を叩く。
「落ち着いていこう」
清田 「…!?」
宮ノ腹 「仙道…」
仙道、ニコリ。
「まだ第3クォーターだ。たとえ追いつかれても
まだまだ時間はある。ウチも点は獲れているんだ、
きっと流れは来る。いまはコツコツ決めて行こう」
一ノ瀬 「仙道さん…」
大浜 「まあ、その通りだな」
清田、ニコリ。
「っし、んじゃ思い切って行きますか」
「オウ!!!!!」
横浜Dベンチから声が飛ぶ。
「オッケー、一本、一本!!!!」
「リラックスしていこう!!」
赤木 「変わらんようだな」
島袋 「よくこの状況で明るくいられますね…」
花形 「エースが、そういうタイプだからな」
赤木 「仙道…」
(マイペースというか、底が見えんというか、
重圧のかかるビッグゲームでは、こういう奴が
一番怖いのかもしれんな…)
キュッ!!
仙道、ドリブルインからステップバック。
「……!!!!!!!!」
鋭いというよりも、ふわりと柔らかな動き。
だがタイミングは絶妙、守備の逆を突いた。
諸星 (下がった、だと…!!?)
佐戸 「な…!!」
宮城 「まさか…!!!」
仙道と諸星の間に、距離発生。
スリーポイントラインからさらに一歩下った位置。
激闘のコート上で、突如訪れた優雅な時間。
ビッ!!
仙道、スリーポイントシュート。
桜木 「センドー…!!!!」
ザシュ!!!!
3rdクォーター 残り1分20秒
横浜D 75
深体大 70
「決めたああああーーーーーーーー!!!!」
「ここで仙道のディープスリーーーーー!!」
「マジかよ!!!!!」
横浜Dベンチ、ガッツポーズ。
「うおおおおおーーーーーーーー!!!!」
「仙道!!!!!!」
記者席、騒然。
「なんなんだ、アイツは…!!!!!」
「なぜそこでそれを撃てる…!!!!」
「そして、なぜ決められる…!!!!」
弥生 「凄すぎる…」
彦一 「仙道さん…」
清田 「センさん!!!!!」
仙道、ニコリ。
「ノブナガの言う通り、思い切って行ったよ」
清田 「い、いや、言ったけど…!!」
宮ノ腹 「お前、メチャクチャだな」
仙道 「さあ、5点差。まだまだ大丈夫」
ガンガンガンガン!!!!
「「「 セ・ン・ド!!!!! 」」」
「「「 セ・ン・ド!!!!! 」」」
「「「 セ・ン・ド!!!!! 」」」
応援団、ヒートアップ。
メガホンの打撃音と人の声が、
大ボリュームで飛び交う。
越野 「アイツ…」
植草 「どこにいてもスーパースターだ…」
魚住 「そういう男なんだな、改めて」
深体大は追い上げた。
だが、横浜Dは踏ん張った。
『ビビーーーーーーーーーーーーー!!!!!』
3rdクォーター 終了
横浜D 75
深体大 72
続く
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スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(1219) へのコメント一覧
高校の時と違い今はチームを支えるベテランは他にいる
点を取りにいったあいつは怖いぞ
ここまで淡々と試合が進行されてる感じがします。
仙道のディープスリーから4Qは爆発の予感。
楽しみにしてます!!
ない?
スーパースター仙道、そろそろ牧に勝って欲しいなぁ〜
敢えて動かず3クォーターをしのいだ。
魚住退場した海南戦で牧マークしながらほぼ1人でオフェンス・ディフェンスでチーム背負って延長まで持ち込んだし問題ないぞ
でも高校の時とは違いメンバーに恵まれていて延長戦も拮抗した展開に…
まだ10話ぐらいは続くかも。
スタミナはわからんけど、原作によれば、ピークの能力がやたら高いから
通常時は、無意識に楽〜にプレイしているらしい。
その楽〜なプレイの時点で、ほかからすれば高いレベルだとか。
で、ちょっとスイッチ入ったら手が付けられなくなる。
そんな描写だった。
仙道にできんことなどないわ
田岡談
ドリームズなほうに余裕がある感じ
もちろん深体大にも横浜の若手にもSSの可能性を秘めたプレイヤーはいますよね!!
Kさんいつもありがとうございます!
3点と2点、ペイサーズのメンツが予想する中、動きで清田を翻弄しゴール下で受け取る牧さん、ヘルプを見て河田にパスし、スリーを決め点差を2点差まで追い上げた〜
スリー主体で攻めてるのもあるが、ゴール下からのパス、流石最強のPG牧紳一。
すかさず、仙道さんがチームを落ち着かせ、お返しのロングスリーで点差を戻し、3点リードで最終クォーターに入る!
これは、凄い!3点で攻める深体大を相手に追い付かせない!最終クォーターどのような展開になるか全く読めんが、休憩してた河田弟、フルででてるキャプテン宮さんの疲労が気になる!
最終クォーター準決勝に進むのは横浜ドリームス、深沢体育大学どちらか?一ノ瀬出番はいかに?両チームともビックプレイをどんどん見せてください。
両チームとも頑張れ〜!
カリー革命とでも云うやつなんでしょうか?
それが、現在のバスケ界の常識になりつつあるのが、恐ろしいですね・・
それを天才・仙道彰がやってみせるとこが、ドラマティックで大好きになります!!
それは、オフェンスのことなのか、ディフェンスのことなのか、分からんけども、少なくとも、ドリームスの方には、まだ“出していない手”があると
一方、深体大の方はどうなんだ?
第3Qで披露した戦術は、既に、格上相手というか、「世界を相手にするためのバスケ」
それ以上のものが、まだあるのだろうか?(ちなみに、河田弟がコートに戻ってきた場合、必然的に、戦術の変更を迫られることになるとは思うが)
しかも、スーパープレイ(と言っても、一人で点を荒稼ぎするわけではなく、周りの選手を活かすもの)を連発し続ける仙道を止めることもできていなかった
となると、第3Qで追い付けなかった深体大って、結構、しんどくないか?
牧や河田たちのことだから、スタミナ面については問題はないとは思うが、これまでの試合と違って、ベンチで体力を温存する作戦は使ってないし
第3Qで見せた「世界を相手にするバスケ」は、ボールも、選手も、目まぐるしく動くものだった
そして、何よりも、点差を縮められたはずのドリームスのチームの雰囲気には、焦燥感など微塵も感じられず、相変わらず、試合を楽しんでいるようにしか見えない
最終Q、牧たちの表情が変わるのか、変わらないのか、変わるとしたら、どう変わるのか、先ずは、その辺に注目してみたいと思う
高校時代、
途中から魚住が不在だったにも関わらず牧を40分+延長分マークし続けた。
その翌日、湘北戦でまたもや魚住不在の時間があった中流川とマッチアップ、しかも前半を捨てた流川と違って目立った温存なし。
確か、高3の時に、海南戦で、神が得意とする、敵も、味方も壁として利用してフリーになるという動きをマネしたことがあったはず
もし、それまで飛び出すようであれば、もはや、誰も仙道は止められないのでは?
ベンチの大浜さんが静かなのが気になる
ゴール下はキングコング兄弟がええから森重よりダンナ
ルカワも同様のプレイ披露してたような。
センドーとルカワと小坊主が手を組んだらオフェンス力半端ないことになりそう。
それこそ大谷吉田村上みたいな感じで。
分厚い方の超有名バスケ漫画、まだ連載再開しないのですかね。スラダンとおんなじ位好きなんですが。
スーパースター‼️‼️
やっぱり最後はセンドーが牧のファールを誘ってバスカン
逆転かな
こちらも赤木の全国制覇で一種の燃え尽き症候群みたいなものなのかな。
今後はKさんの文才に期待してます!
僕もめちゃくちゃドンチッチの映像が浮かびました‼️‼️
センドー 大谷
小坊主 吉田
ルカワ 鈴木誠也
デカ坊主 村上
で
バスケと野球照らし合わせること自体もはやナンセンスだが
この一文だけで仙道のプレーや
外観を全て表現するKさんの
才能に身震いします(^^)
いやでも…頑張れ牧(笑)
ありがとうございました♪
おもしろいですね。小浜(大浜)監督のチームがどこか緩くて、相手チームがギガキャッツみたい。
あの時代の、佐古賢一が全盛期のギガキャッツに、仙道のような雰囲気の天才プレイヤーがチームメイトにいたらどうなってたんだろうって思います。
小浜さんはその選手を潰したかな?それともこの話のように柔和になってうまくケミストリーを作れたかな?・・・潰しただろうなw
廃部にならず、横浜ギガキャッツとしてBリーグ常勝チームの一つになっている未来って、あの当時を知る者としては最高のロマンだと思います。
願わくば、大浜監督&仙道と佐戸が戦う試合が見たいですね。
??「ほんと、待ちくたびれましたよ」
清田「パスまわしますよ」
??は あの日と同じく屈伸、ストレッチをしていた。
牧「!?」
神「出てきましたか」
桜木「アレは・・・」
花形、木暮「」