準々決勝・第1試合
4thクォーター 2分30秒
横浜Ｄ ８１
深体大 ８０
1点差、深体大ボール。
道谷、実況。
《横浜ドリームスの攻撃は24秒オーバータイム。
あと1秒、紙一重ながら深体大が一本止めました。
そして深体大ボール、逆転のチャンスです》
塚本、解説。
《もう何度目でしょうか、このようにあと少しで
追いつくところまでは、何度も辿り着いています。
ここで決められるかどうか。そしてドリームスは
勝負所と見てベテランを投入しています》
赤木、腕組み。
｢そう、ここまでは来るんだ。ここからなんだ。
牧たちにとってこの1点が大きな壁になっている」
花形、頷く。
｢さっきも、いよいよ流れが来るかというところで
清田のダイブが出て、空気が変わってしまった」
赤木、続ける。
｢その後も河田弟が同点チャンスを奪い取りながら
フリースローを外した。今度こそチャンスだ。
これを決められるかどうか、重要な場面だ」
木暮 「ここは集中だぞ、牧」
荒石、ニヤリ。
(どうやら知らず知らずにうちに、深体大のほうに
肩入れしちまってるな。さすがに4年間戦ってきた
ライバルってところか）
牧 「一本！！！！！！」
｢オウ！！！！！」
道谷《ボールは牧、マークは仙道です》
塚本《このマッチアップは注目ですよ》
森尾 「確かに注目ではあるが、そこじゃない」
杉山 「ゴール下に回すでしょう」
ビッ！！
ボールは、牧からローポストの河田美へ。
｢やはりここだ！！！！！」
｢さっきは、2人飛ばしてのバスカン！！！」
｢いまの美紀男は誰にも止められないぞ！！」
横浜D応援団、叫ぶ。
｢シオさん、ディフェンス！！！！！」
｢塩田、止めてくれ…！！！！！」
唐沢 「行け」
ダム！！！
河田美、体をぶつける。
塩田、押し込まれる。
町田 「強い…！！！！！」
彦一 「凄いパワーや…！！！！！」
杉山 （これは…！！）
桜木 （丸男…！！）
キュキュッ！！！！
ロビン･フレッチャーが駆け寄る。
ダブルチームに動く。
横浜D応援団、身を乗り出す。
｢ロビン！！！！！」
｢ナイスヘルプ！！！！！！！」
が、
ビッ！！！
河田美、ここでボールを外に展開。
｢……！！！！！！」
樋口 「おお…！！」
唐沢 「…！？」
河田雅が、外に開いていた。
自分についていたフレッチャーが動いた直後、
すかさずポジションをアウトサイドに移した。
それを、河田美は見逃さなかった。
佐戸 「ナイスパス！」
左京 「河田兄、空いた！！！」
河田雅 「もらった」
すかさず構える。
そこに、
仙道が跳んできた。
｢……！！！！！！」
見るものすべてが裏をかかれたこのパスを
天性のセンスで嗅ぎ分けたか、
河田雅の位置に跳んできた。
｢おおおおおーーーーーーー！！！！！」
佐戸 （仙道…！！！）
森尾 （なんて奴だ…！！）
河田雅、ニヤリ。
｢天才かよ」
ビッ！！！
ここで、またもやパス。
仙道のブロックが空を斬る。
｢かわした…！！！！！！」
仙道 「…！！！！」
これを受け取ったのは、牧。
｢牧だ！！！！」
｢空いてる！！！！！」
スッ、
牧、構える。
宮ノ腹 「チッ…！！！！」
(撃たせてたまるか…！！！！)
ヘルプに走る。
ビッ！！！
しかし、牧もパス。
宮ノ腹 （また…！！？）
ボールは諸星。
今度こそノーマーク。
森尾 「完璧だ」
(これだけ回せば、もうディフェンスはいない）
ザシュ！！！！！！
4thクォーター 2分50秒
横浜Ｄ ８１
深体大 ８３
道谷《諸星のスリーーーーーー！！！！！》
塚本《ここで来たああああーーーー！！！！》
｢うわあああーーーー！！！！ 外だ！！！！」
｢美紀男と見せかけて、外で来た！！！！」
町田 「そうだった、後半の深体大はこれだった」
弥生 「アウトサイドシュート…！！」
彦一 「美紀男君はある意味、オトリ…！？」
唐沢、苦笑い。
｢いや、美紀男で行く予定だったんだがな」
大野、ニコリ。
｢アイツ、とっさに自分で判断したんでしょうね、
すぐさま外に動いた雅史も見事ですよ」
唐沢 「ああ、天晴れだ」
(なりふり構わず素材の勝負に出る予定だったが、
選手たちの判断で、そこにアウトサイドの戦術を
ミックスしたか。完璧なオフェンスだ）
道谷《深体大、ついに逆転ーーーー！！！！》
塚本《ついに壁を突破しました！！！》
諸星、吠える。
｢っしゃあああーーーーーー！！！！！！！」
沖縄の少年たちも吠える。
｢オジサン！！！！！！！！！」
｢オジサン、やったあああーーーー！！！！！」
赤木、腕組み。
｢河田弟にディフェンスを2枚寄せてからの、
三銃士のパス交換、最後は諸星か」
花形 「しかも、仙道をもかわして」
赤木 「これは大きいぞ」
木暮 「深体大の波が来る…！？」
(今度こそか！？ これまで何度もドリームスは
耐えてきたが…！！)
｢ああ……」
言葉を失う横浜D応援団。
｢とうとう逆転された…」
｢ノブナガがいない間に…」
｢くそ…」
すぐさま駆け寄りボールを拾う福田。
(獲り返す…！！）
佐戸 「気をつけろ」
左京 「…？」
外川 （ん…！？）
塩田 「出すな…！！！！」
福田 「…！！」
声は一瞬遅かった。
スローインは、
福田のすぐ近くに立っていた、
ロビン･フレッチャーへ。
瞬間、深体大が動く。
仙道 「……！」
佐戸 「来るぞ…！！！」
キュキュッ！！！！
深体大、突然のギアチェンジ。
ボールを持つR･フレッチャーに対して、
牧と河田雅のダブルチーム。
｢……！！！！！！！！！」
｢なに…！！！！？？」
大浜 （プレスだと…！！！！？）
唐沢 「…！！」
大野 （これも指示していない…！！）
キュキュッ！！！！
バチバチッ！！！！
激しいプレッシャー、
ふたりで手を差し出しボールに仕掛ける。
中村 「凄いディフェンスだ…！」
彦一 「ファウルギリギリ…！！！！」
町田、苦笑い。
｢いや、こりゃ審判によっちゃファウルだぜ」
(ここぞとばかりに仕掛けたな、深体大…！！）
横浜D応援団、立ち上がる。
｢ロビン…！！！！」
｢落ち着いて！ 周りを見るんだ…！！！」
R･フレッチャー、なんとかピボットを踏み、
パスコースを探す。
『見えた…！！』
諸星 （分かってる）
ダダッ！！！！！！
すかさず動く。
(仙道へのパスだろ！！！）
バッシイイイイ！！！！！！！！！
パスを受け取りに来た仙道の後方から、
諸星が飛び出した。
右手がボールを叩く。
｢……！！！！！！！！！」
ロビン 「……！！！」
仙道 「…！！」
道谷《諸星が獲ったあああ！！！！！》
塚本《ナイススティール！！！！》
｢おおおおおおーーーーーーー！！！！！！！」
｢プレス成功…！！！！！！！」
佐戸 「一瞬の隙が命取り」
(いまのはスローインを仙道に入れなければ
ならなかった。福田が焦って急いだな）
諸星、再び吠える。
｢オラア、行くぞ！！！！！！！！！！」
既に、リングは間近。
一気に攻める。
ダム！！！！！！！！！！
｢諸星…！！！！！！」
｢行った…！！！！！！！！」
ダン！！！
福田が跳ぶ。
諸星 （甘めえんだよ！！！！）
スッ…、
空中で福田のブロックをかわし、
リバースレイアップ。
バス！！！！！！！
4thクォーター 2分57秒
横浜Ｄ ８１
深体大 ８５
道谷《諸星、決めたあああーーー！！！！》
塚本《1対1は強い！！！！！》
｢来たああああーーーーーーーーー！！！！」
｢深体大、連続得点！！！！！！」
諸星 「うおおおおおおおーーーー！！！！」
右手を高々と掲げる。
沖縄、ガッツポーズ。
｢オジサン、やった！！！！！！！！！」
｢すげええええええ！！！！！！」
｢オジサン、すげええ！！！！！」
『ビビーーーーーーーーーー！！！！！！！』
道谷《ここでブザー！！》
塚本《タイムアウトですね！！》
荒石 「すげえ…」
花形 「これだ…」
赤木 「ああ、これが深体大だ」
続く
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jungle123
スラムダンクの続きを勝手に考えてみる（1225） へのコメント一覧
深体大はまた一つ強くなったな
これは簡単に止められないぞ
ただし、このコートいや、日本最高の選手はこの状況を覆すだろう
なあ、仙道
脚本：田岡茂一
主演：仙道彰
深体大はまた一つ強くなったな
これは簡単に止められないぞ
ただし、このコートいや、日本最高の選手はこの状況を覆すだろう
なあ、仙道
脚本：田岡茂一
主演：仙道彰
勝てよ！オジサン！！！！！
なんとかしてくれるはず
でも、なんでだろう。仙道に、尋常でない期待を持ってしまうのは…。
清田が戻ってきてもう一波乱！！どちらに転ぶか､､､
『ふぅ〜、こりゃあ、しんどい』
とひと息つきそうな(そして、目つきが変わる)予感
仙道の次のセリフ予測立てます。
�� そう簡単にはいかないか、、
�� やれやれだな、、
�� ノブナガ、そろそろ行けるか？
�� 俺がメイクしてもいいっすか？
やはり、K様のストーリーは、
楽しい限りです♪
予想した事が当たらない、、
というのが魅力の一つです、
注：��.�△賄�たった事にはなりません。
Kさんいつもありがとうございます！
交代で入った美喜男の活躍により1点差まで追い上げる深体大。
深体大を応援するライバル明利の赤木、花形さん、木暮さん良いですねぇ〜
美喜男がパワーで制しつつ、素早いパス回しから諸星さんのスリー、更に福ちゃんのスローインを受け取ったロビンに牧＆雅史のダブルチーム、仙道のパスをカットした諸星が福ちゃんからダブルクラッチを決め4点差に広げました！
タイムをとったドリームス！ここは仙道ではなく、点取り屋福田吉兆に点を取り返して欲しいところ！残り約7分、両チームどのような戦術をたてるのかワクワクドキドキです！
明利の中でライバルの話が出たが、守備のスペシャリスト荒石淳也にとってのライバルは一体誰なのだろう？元同中Cの一ノ瀬？矛の島袋？元チームメートの天崎だろうか？気になります！
両チームとも頑張れ〜！
仙道は原作からある意味負けてばかりのイメージ
もろぼしやまるおの活躍の方が見たいし望む。
オッケー。
と妄想してしまいました。
ここから巻き返すで
まだ仙道の名言ないやろ
ほな、行こうか
近日 公開
ノブナガが戻ったあと
「さあ行こうか！」でスイッチ入る。
おそらくラスト2分で仙道が無双状態に。
人によって違いそうですよね。僕はシンタイダイらしさというのは勝者のメンタリティだと思ってます。勝機は絶対に逃さない、したたかさ、容赦のなさ。勝ちにこだわる執着。単純な戦力比較では測れない怖さ。
この後の強豪を相手するには深体大の方がいいと思われる。個の力、チーム力共に深体大の方が上と感じてしまう。ペイサーズに勝てるとしたら深体大しかないと思うが三井寿同様仙道彰がドラマを作るか？
やはり勝負はこうでなくちゃいかん
仙台は好プレーをするがチームは負ける
仙台に勝負に対する熱さが足りてないのか、周りが最終的には仙道頼みになってしまうのがいけないのか…
何か一皮むける必要がありそう
今度こそ仙道、清田には勝ってもらいたいな！
最高です！！
神奈川主要メンバーの全国出場回数(国体除く、推測含む)
牧 6回
桜木 5回
流川 4回
神 4回
宮城 3回
清田 3回
藤真 2回
赤木 1回
三井 1回
仙道 1回
山王の沢北河田深津や名朋の森重あたりと比べても実力的には遜色ないレベルであっただろうに、実力を考えると本当に不憫でならない。
牧と流川桜木さえいなければ。
清田とは別の意味で偉大な上級生と逸材のライバルの存在で割を食った感じ。
今回はチームメイトにも報われている状況だし、そろそろトップチームに勝ち切る仙道(と清田)を見てみたい。