準々決勝・第1試合
4thクォーター 残り4分50秒
横浜D 85
深体大 95
道谷、実況。
《試合は残り時間5分を切り、点差は10点。
勢いに乗る深体大が、ついに二桁リードです》
塚本《いやあ、一気に来ましたねえ》
「深体大、強い!!」
「この畳み掛けは、大学リーグと同じだ!!」
町田、苦笑い。
「日本代表経験者を抱える社会人クラブ相手でも
こういうゲームをやっちまうかよ、アイツら…」
弥生 「ドリームスは、ここが正念場だわ」
彦一 「頑張れ、仙道さん…」
(ここを何とか…!!)
道谷《追いかけるドリームス、ボールは仙道です》
塚本《一本、返したいですね》
ダム、ダム。
仙道、ボールを運ぶ。
マッチアップは、諸星。
諸星 「さあ、来てみろ」
(もうこれまでほどにアンストッパブルじゃない、
いまなら抑えられる。パスも見えてきた)
ダム、ダム。
仙道 (考えろ、何が足りない…)
「仙道、ここまでか…!!!」
「さすがの天才も、三銃士の壁は厚かったか!」
福田 (仙道…)
清田 「監督」
大浜 「ああ、お前の出番だな」
清田、立ち上がる。
「よし」
大浜 「だが、今じゃねえ」
清田 「…!?」
福田 「…?」
大浜 「機は、もうすぐ来る」
(仙道、いまここでPGに求められる仕事は
何なのか、そこに辿り着け)
ビッ!
仙道、ハイポストの塩田にボールを入れる。
「中で来た!!!」
「やはり、ここはベテランが頼りか!」
魚住 「だが、中には河田兄弟…」
池上 「単純な攻撃は通用しねえ」
塩田 「…!」
ビッ!!
ボールを外に返す。
コーナーで、仙道が受け取った。
「……!!!!!!」
「いつの間に…!!???」
諸星 「…!!」
フリーだった。
まるで神宗一郎かのように、敵味方を壁に使い、
誰もいない場所を嗅ぎ分けた。
そして、ベテラン・塩田は見逃さなかった。
大浜、ニヤリ。
「分かってるじゃねえか」
ビッ!!
仙道、スリーポイントシュート。
道谷《撃ちました!!!》
塚本《来るか…!!!》
大浜 (あとは決めさえすれば…)
ザシュ!!!!!
4thクォーター 残り4分35秒
横浜D 88
深体大 95
「来たあああああーーーーーーーー!!!!!」
「ここで、仙道のスリーーーーーー!!!!!」
横浜D応援団、総立ち。
「うおおおおおーーーーーーーーーーー!!!!」
「センドーーーーー!!!!!!!!」
「やってくれた!!!!!!!!」
大浜 「よし」
清田 「センさん…!!!」
(ここで外の一発は大きい…!!!)
佐戸 「よくここで外を選んだな」
左京 「こりゃちょっと読めなかったかも」
外川 「苦しんだ先に答えがあったね」
(まだ20歳そこそこ、こういう経験全て糧になる。
この選手はまだまだ伸びるだろうな)
森尾、腕組み。
「ペネトレイトも、そこからのパスも、しばらく
実を結んでいなかった。そう、いま必要なのは、
アウトサイドシュートだった」
杉山、頷く。
「いまのシュート、1対1からじゃなかったのが
大きいですね。それにしてもよく決めましたよ」
森尾 「その通りだ、よく引き出した」
桜木 「魅せやがるぜ、センドーめ」
宮城 「仙道……」
(大事な一本を自分の得点で打開した…)
そして、
続く深体大のオフェンス、
宮ノ腹が動いた。
『ピピーーーーーーーーッ!!!!』
『横浜D・9番(宮ノ腹)』
「ああーーっと、手が出た…!!」
「これはファウル!!!!」
ファウルを告げられた宮ノ腹、手を挙げる。
そしてベンチに目を向ける。
大浜 「フッ、お前も分かってるな」
『ビッビーーーーーーーーー!!!!!!!』
ブザーが鳴った。
コートサイドに清田。
「おおおおおおおーーーーー!!!!!!!!」
ガンガンガンガン!!!!!!
横浜D応援団、再び総立ち。
「ノブナガーーーーーーーー!!!!!!」
「待ってました、ノブナガ!!!!!!」
さらに、福田もコートへ。
道谷《おっと、2枚交代です!》
塚本《ここが勝負と見ましたか!!》
横浜D、
清田、宮ノ腹、仙道、福田、塩田の5人に。
牧 「なるほど」
諸星 「ここでスタメンか」
河田雅 「敵ながら、絶妙のタイミングだな」
牧 「ああ、ここから最後の勝負だ」
4thクォーター 残り4分25秒
横浜D 88
深体大 95
7点差、深体大ボール。
ガンガン!!!!!
「「「 ディーーーー・フェンス!!!! 」」」
ガンガン!!!!!!
「「「 ディーーーー・フェンス!!!! 」」」
ガンガン!!!!!!
「「「 ディーーーー・フェンス!!!! 」」」
越野 「お、大音量が帰ってきた!」
植草 「これで流れも変わるか」
横浜Dのディフェンス、
牧に、清田、
伊達健に、福田、
諸星に、宮ノ腹、
河田雅に、仙道、
河田美に、塩田。
町田 「牧に清田、河田兄に仙道か」
弥生 「ここ数分絶好調よ、河田君」
町田 「仙道はまた大仕事だな」
彦一 「そして、清田君や」
キュッ…。
清田 (牧さん、勝負だ)
「ノブナガ、ディフェンス!!!!!」
「頼むぞ、ノブナガ!!!!!!」
清田に声が飛ぶ。
祈るような声が飛ぶ。
清田 (止める!!!)
続く
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スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(1227) へのコメント一覧
清田って原作読んだときはあんまり好きじゃなかった。
Kさんのスラムダンクの続きを読んで清田のファンになりました。
ドリームスって夢のあるチームなので優勝してほしい。
いつもたのしんでいます。
まだですか
Kさん‼︎
いや、めちゃくちゃおもしろいこの試合
熱過ぎますね。。
とても重要なディフェンスですね、
次回は福田のディフェンス、
もしくは福田のフォローからの、
ドリームスの逆転劇を期待してしまいます。。
ここを抑えて、ドリームスが加点すると、
4〜5点差ですもんね、、
とは言え深体大にも負けてもらいたくない、
複雑な気持ちです。
外角からのシュートじゃないでしょうか
森尾が、必要なのはアウトサイドシュートだったと言ってるが。。
ここからが勝負の分かれ目!
先輩である牧を越えてくれ〜!
続きが気になる…
さぁ、いよいよラストだ!
世界と戦うメンバー選考みたいにも捉えられるなこれ。
最後まで、見届けます。
そろそろ、花道の試合が見たい・・・
ただチームでも本職としてやっていないというところを考えると成長する機会は少なそうだよなー…
未来の日本代表で流川、沢北、仙道の3人の共存が理想だけど厳しいかなー
仙道が、かつての海南戦で、神のお株を奪う動きを見せた時のヤツが出てきたな
となると、諸星は、また相当苦労することになる
そして、河田弟のフィジカルの強さに塩田はやられてたけど、仙道が河田兄をマークするためにインサイドに入ったことで、よりヘルプにも行きやすくなった
コレで、清田が、牧に、ひと泡も、ふた泡も吹かすことができれば、横浜ドリームスが、再び流れを手繰り寄せることができるかも
仙道なら、『さぁ、行こうか』と言うところだが、果して、清田は……
人物辞典でも1206話でも21歳になってますが。
コレは、公式ではないけれど、“通説”として、仙道の誕生日が、“2月14日” となっていることからきてるのかな?(しかし、外川さん、よく知ってるな、そこまで)
ただ、この試合のスターティングラインナップでは、仙道は、「21歳」と表記されていたりも
※ 現在行われている、天皇杯のファイナルラウンドは、1月の初旬に開催
実際個のマッチアップでここまで圧倒しきれず苦戦するのは流川とのマッチアップ以来な気が。
総合力やセンスでは三銃士をも上回る力あるんだろうけど、マッチアップする相手やポジションが一定しないことも相まって、局地的なポイントでは圧倒しきれない抑えきれない点があるのかなと(諸星→運動量や身体能力、河田→パワーや高さ込みの技術、牧→キャプテンシーや突破力、河田弟に対してもパワーで圧倒されているし)
ここを乗り越えて個人としてもチームとしても殻を破ってほしい。
清田についても牧を驚愕させる瞬間を見てみたい。
河田、頑張れ!
諸星、頑張れ!
大学を経由してプロで輝けなかった斎藤佑樹と似ている
ついに清田が牧を超える時が。。。
こっから一気にまくって勝ち上がってくれ仙道
決勝は花道対仙道がみてえから
仙道は牧をも超える器だ!俺はそう信じている。
あれは、田岡監督だけじゃなく、井上先生の思いなような気がします。
牧さんたちに3連敗して欲しくないし、でも清田福田仙道には買ってもらいたいし。。
まだ森重のいる青葉と花道たちの試合もあるし、展開が想像つかないなぁ。
おじさん(諸星)の活躍も気になる所。
オフボールの動きに新たな答えを見出したんですね
神が最高のお手本と
なんとなく沢北、流川はプレーが鋭いイメージだけど仙道は柔らかいイメージ。
ドリームスのメンバー、仙道をある種追いかけている桜木、そして遠くアメリカの地で、もしかしたら桜木以上に仙道を意識している流川、、、
みんなが言葉を失うほどの、圧倒的なパフォーマンスを魅せてほしいとも思ってしまいます。
仙道がみんなにもみくちゃにされながら、微笑む画もみたいなあ。
これからは、ボール運びは任せ、点取り屋になるのか
仙道vs花道が見てみたいです。😄
Kさんいつもありがとうございます!
怒涛の展開によりドリームスに10点差つけた深体大。いやぁ〜本当凄い!
諸星の調子が上がる中、思うように活躍できない仙道さんだが、塩田さんにボールを預けて神宗一郎みたいにフリーを作りスリーを決めました!
更にミヤさんがファウルで時計をとめ、清田と福田を投入しスタメンで最後の勝負に!牧に清田雅史に仙道が!この大詰めの中、帝王牧はどのような攻めをみせるか!諸星の仙道に対するDFは?司令塔清田や点取り屋福ちゃんにも頑張ってほしい。
いつか…
4年牧 三井 土屋 ゴリラ兄弟
3年宮城 神 沢北 仙道 三苫
2年清田 畑山 カマラ兄 花道 森重
1年樽瀬弟 伊達健 天崎 荒石 一ノ瀬
みたいな学年別リーグ戦も見てみたいです!
両チームとも頑張れ〜!
ざっくりいえば外のシュート
牧ファンとしては一シーズンに
3度の敗北は辛すぎるけど…
仙道!
まだまだこんなもんじゃないんだろ?
って熱い声援を贈りたくなりますね^^;
複雑…
ありがとうございました(^^)
仙道は恵まれてない環境がゆえに他の同年代に追いつかれてしまったが、これからの成長でさらに抜き返す可能性はある
今がゴールじゃない
環境が悪いというより本職以外のポジションではトップには勝てないって話しでしょ
何で、アメリカにおる沢北やカマラ兄が選ばれとって
2年のところに流川が入らず、畑山やねん!!(2番のポジションなら、全然こなせるやろ)
ついでに言うなら、荒石も、一ノ瀬も、スコアラーじゃなく、潤滑油タイプ
だったら、一ノ瀬入れるよりも、点を取れるカマラ弟(カマラ兄とは二卵性双生児のはずなのに、何故か、学年は1年下)の方がよくね?
赤木と桜木の関係性を持ち出してくる意味が、よく分からん
湘北に入部した頃の赤木は、実力者でもなんでもなく、ただデカいだけで、ゴール下しかシュートは入らず、上級生との練習試合でも、三井にバカにされていた(ある意味、桜木と同じ)
その後、自身の努力や、魚住など、ライバルの存在もあって、神奈川随一のインサイドプレイヤーとなった
一方、桜木は、赤木との練習や安西監督からの指導、その後、社会人→プロチームを得て上達していくなど、環境に恵まれていたといえば、そうかもしれないが、それ以上に、デタラメとも言える身体能力があったからこそ(ジャンプ力やスピードなどは、最初から桜木の方が上)
湘北も明利も、入学した当初は弱小チームだったとはいえ、安西監督や坂口監督など、有能な指導者は既におり、新たに入ってくる後輩たちのおかげもあって、在学中に強豪校へと変貌を遂げていく(特に、明利は、花形とのツインタワーで、僅か1年で一部リーグ入りを果たす)
少なくとも、今の仙道と違って、満足に試合もできない状況ではなく、あれで、“恵まれてない環境”と言われてしまったら、超エリートコースに乗っからない限り、価値ないじゃんって話
訂正
2年 清田 流川 カマラ兄 花道 森重
流川が普通に抜けていました💦
カマラ弟が1つ下なら、
1年 樽瀬弟 伊達健 天崎 カマラ弟 荒石
1年チームも強い!
スラムダンク はいろんなチームが組めて面白いです!
この先のプロ編も楽しみ。