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  • 2023年05月09日19:30

スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(243) リメイク版

※この記事はリメイク版です
リメイクの経緯はコチラ
元記事はコチラ




深体大 3
青学大 10


青学大が怒涛の攻撃で得点を重ねる。

早くも深体大との得点差は、7に。


道谷、興奮実況。

《神のスリーポイントに続き、森重のダンクも
飛び出しました。まさに青葉学院が絶好調!!》

塚本、ニコリ。

《青葉はメンバー全員が得点に絡んでいますよ。
非常にいい入り方ですねえ》


観客席の赤木、腕組み。

「これは予想以上に青葉が押しているな。
相当調子がいいぞ」

花形、頷く。

「だが、深体大もやすやすとは譲らないだろう」

宮城、ニヤリ。

「さてさて、王者はどう出るかな?」



深体大の攻撃。


牧がボールを運ぶ。

(序盤とはいえ、これ以上離されるのはよくない)


ダム、ダム…。

左45度あたりでボールをキープ。



そこに、


「牧! くれ!!」 



諸星がトップの位置からボールを要求する。

(さっき外した分を取り返してやる!)


ビッ!

牧、諸星へパス。 

(決めろよ、諸星)


「諸星だ!!」 

「ここは1on1を狙うか!?」


道谷《深体大、ボールは点取り屋の諸星》

塚本《トップ・オブ・ザ・キーで持ちました》


ダム、ダム…。

諸星、ゆっくりドリブル開始。
天崎との間合いを計りながら、リズムをとる。


塚本、解説。

《これは諸星君、1対1に行くでしょう。
ドライブのタイミングを計っていますよ》


観客席の荒石、コートを見つめる。 

(そいつは上手えぞ、天崎)



天崎 (来い、三銃士!)



ダム!!

諸星のドライブ。

キュキュッ!!!

天崎、持ち前のスピードで喰らいつく。 

(どうだ!)


「おおおーーーーーー!!!!」

「ついていってる!!!!」



ダム!! 

キュキュッ!!


諸星、次の瞬間方向転換。



「そーくると!」 

天崎、このムーブにも対応。



宮城 「お!」

荒石 (あの野郎!)


キュ!!

が、諸星はもう一度方向転換、


と見せて、
同じ方向に再発進。



天崎 「あ…!!」

これには対応できず。足がもつれる。



諸星 (なかなかやるが、まだ青い!)


ダム!!!


諸星、ゴール下へ侵入。



森重がヘルプに出てくる。


(来たな!)

諸星、すかさず河田雅にパス。


彦一 「これや!」 

(諸星さんには引き付けてのパスもある!!)



しかし、



バシィ!!!


河田雅の眼前、
青いユニフォームがこのボールをカット。



河田雅 「な…」

諸星 (なに…!!?)



ボールを奪ったのは、
神宗一郎。



「神!!」 

「神のスティール!!」

「なんでアイツが河田の前に出てくるんだ!?」


牧 (神め、読んでやがったな)


青学大ボール。


「藤真さん」 

神、涼しい顔でボールを藤真に渡す。


藤真 「よーし! ナイスカット!」


ダム!!

そして、深体大ゴールへドリブル開始。


「おおおおーーーー!!! 速い速い!!!」

「一気に行くか!?」


ビッ!


藤真、中央からサイドにボールをさばく。



そこには天崎。


「あああ!! また走ってる!!」


弥生 「彼は必ず速攻を狙ってるわね」

中村 「それにしてもすごいスピードだ…!」


天崎、ボールを受け取り、すぐにパス。


「おお!! ボールが速い!!」


塚本《よく動いてますよ!!》


ボールは0度の位置、
天崎を追い越した神宗一郎へ。



「神だ!!!」 

「また来るか?」


大野がすかさずチェックに入る。


ダム!!

神、シュートフェイクから即座にドリブルイン。


「ええええええ!!!?」 

「ここでフェイク!!!」

「神がドライブだと!?」


大野 (な…!?)


これは完全に不意を突かれた。

大野、抜かれる。


牧 「河田!!!」


河田雅が飛び出す。 

「おう!」



キュ!!!


神、スピンムーブ。

河田雅のディフェンスをいなす。


河田 (……!!!)


「うわああああーーーー!!!!!!」

「上手ああーーーーーい!!!!」



そこからパス。


森重へ。



塚本《ナイスパーーース!!!!!》


森尾 (こらこら、応援するなよ)



バス!!!!

ノーマークの森重がゴール下を沈める。


深体大 3
青学大 12


「おおおおお!!!! 青葉がさらに離した!!」

「神がスゲエ!!! 上手すぎる!!」


青学大ベンチも沸き上がる。

「OK!OK! いいぞ神!森重!!」


陸川 「9点差か」 

(そろそろだな)



赤木、腕組み。

「河田はああやってヘルプに出た後でも
スティールを狙うからな。引き付けての
単純なパスはアイツの守備範囲なんだ」

花形がうなずく。

「だから神は一度スピンムーブを入れることで
河田の守備をいなしたわけか…。それにしても
キレイな動きだったな」



続く、深体大の攻撃。


河田雅がスリーポイントラインの外に出た。

これにより森重が外に引っ張り出される。



記者席が注目する。

町田 「今度は外で河田が勝負か」

弥生がニコリ。

「こうしないと、ほかの選手がカットインに
行っても、中で森重君が待ってるからかしら。
深体大もいろいろと策を講じてくるわね」


河田雅 (あまり調子に乗せるわけにはな)


河田雅vs森重、
ゴール下ではなく、外での1対1。



ダム!!!


河田雅のカットイン。

森重、一歩で抜かれる 

(あ…)


「うおおおおおーーーー!!!!」

「河田、速ええ!!!」


一気にゴール下へ。


ダン!!


前川がブロックに飛ぶ。

その瞬間、空いた美紀男に向かって神が走る。



(なるほど)

河田雅、ここでパスはせず。


スッ 

なんと、ダブルクラッチでブロックをかわす。



赤木 「……!!!!」

花形 「河田…!!!」



バス!!!

見事に決める。


「うわああああ!!!!!」

「なんだそりゃーーーーー!!!!!」

「あの体でダブルクラッチだとーーー!!??」



深体大 5
青学大 12



森重 「うま…」



杉山 「はは、今のは凄いな」


桜木、ボソリ。 

「なるほど…。ゴール下から
ああいうプレーもあるのか」


杉山、ニコリ。

(そうだ、桜木。いいプレーはどんどん覚えろ。
河田兄の技術は、日本人のインサイドプレイの
いい参考になるぞ)


彦一は呆然。 

「ア、アンビリーバブル……」


カメラマンは早くもフィルムを交換している。

「一体なんなんだよ、このゲームは…。
いきなりビッグプレイ連発じゃないか。
この調子だとフィルムが足りなくなるぞ…」


道谷《これはとんでもない試合になりましたね》

塚本、苦笑い。

《もはや日本の大学のレベルじゃないですね。
黄金世代の凄さはわかっていたつもりですが、
想像をはるかに超えています》


1stクォーター、まだわずかに
3分強が経過したばかり。

だが頂上決戦は早くも観衆の度肝を抜く
スーパープレイを連発。


洋平 「こりゃ確かにすげえ試合だな、花道」

桜木 「チッ…」 

(言い返せん…)




そしてこのあと、

1stクォーター最大のスーパープレイが
飛び出すことになる。




続く



-


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