準々決勝・第1試合
4thクォーター 残り1分35秒
横浜D 94
深体大 97
仙道のステップバックスリーで3点差。
横浜Dが死に物狂いで追い上げる。
残り時間は100秒を切った。
ガンガン!!!!
「「「 ディー・フェンス!!!! 」」」
ガンガン!!!!
「「「 ディー・フェンス!!!! 」」」
ガンガン!!!!
「「「 ディー・フェンス!!!! 」」」
重鎮・大浜に「これは効くだろう」と言わしめる
異常ともいえるボリュームの声援を背中に受け、
横浜Dのディフェンス。
清田信長が、前に出る。
(俺は、ディフェンスに賭ける!
攻撃は、センさんがやる)
「ノブナガ、止めろーーーーー!!!!!!」
「ノブナガーーーーーーーー!!!!!!」
越野 「清田、仕掛けた…!!!!」
魚住 「最後の勝負か…!!!」
牧 「フン!」
背中をぶつける。
パワーとサイズ差でボールを守る。
相撲の「ぶちかまし」さながらのアタックに
清田の上体がよろめく。
「あああ…!!! これがパワーの差…!」
「ボールが獲れない…!!!」
弥生 「牧君の強み」
町田 「あのパワーはアメリカでも通用しますよ」
キュッ!!!!
しかし、清田はすかさず立て直し、再び手を出す。
ファウルギリギリ、攻撃的なディフェンス。
牧 「…!!」
清田 「まだまだあああ!!!!!!!」
桜木 「野猿…!!!!!」
森尾 「しぶとい、やめない」
杉山 「この守備に賭けてますね」
ダム!!
牧、8秒ルールギリギリでフロントコートに入る。
キュキュッ!!!!!
まだ清田の「攻撃」は終わらない。
胸をぶつけ、手を出し続ける。
牧 (チッ、しぶと…)
「……!!!!!!」
瞬間、仙道の姿が目に入る。
自分に向かってきている。
牧 (ふたり来るか…!)
バッシイイイイ!!!!!!!!!!
牧 「……!!!!???」
仙道に視線を向けたその瞬間、
ボールが叩かれた。
清田は右前方にいる。
その向こうに仙道がいる。
左側に置いていたボールが叩かれた。
道谷《宮ノ腹が叩いたああああーーー!!!!》
塚本《なんと、3人がかり…!!!!!》
「うわああああああああーーーーー!!!!!!」
「ミヤさん!!!!!!!!!!」
横浜D応援団、総立ち。
「うおおおおーーーー!!!!!!!!」
こぼれ球に、清田がダイブ。
ガッシイイ!!!!!
これを奪い取る。
「ノブナガ!!!!!!!!!!」
「獲った!!!!!!!!」
外川 「おおおおおおーーーーーーー!!!!」
佐戸 「宮ノ腹…!!!!」
左京 「清田…!!!!」
Bリーガーたちも思わず腰を浮かせる。
宮ノ腹、ビッグプレイ。
修羅場をくぐった男だからこその判断。
この終盤で、その経験がモノを言い始める。
ボールを獲った清田、倒れこみながらも、
すかさず宮ノ腹にボールを渡す。
諸星 「……。」
(声が届かねえ…)
諸星は大声で叫んでいた。
自身のマークマンである宮ノ腹が、
牧に向かっていることを。
だが、横浜D応援団による異常なる大声援は、
その声を完全にかき消していた。
キュキュッ!!!!!
宮ノ腹、ボールを受けて一気に深体大ゴールに
向かうも、ここは諸星が止めた。
ワンマン速攻は許さない。
唐沢 「よく戻った」
諸星 「危ねえ、危ねえ」
宮ノ腹 「チッ、ディフェンス早いぜ」
(そして、残念ながらコイツを1対1で抜くことは
簡単にはできねえ。ここは一旦保持だ)
4thクォーター 残り1分25秒
横浜D 94
深体大 97
スコアは変わらず、時間が経過。
道谷《さあ、ドリームスのボールです》
塚本《ここは味方が上がるのを待ちますね》
宮ノ腹、サイドでボールを保持。
そして、大音量。
ガンガン・ガガガン!!!!
「「「 レッツゴー・ドリームス!!!! 」」」
ガンガン・ガガガン!!!!
「「「 レッツゴー・ドリームス!!!! 」」」
彦一 「す、凄い…!!」
弥生 「会場が、震えているわ…」
牧 (これは…)
諸星 (これは一体…)
河田雅 (何も聴こえん…)
ガンガン・ガガガン!!!!
「「「 レッツゴー・ドリームス!!!! 」」」
ガンガン・ガガガン!!!!
「「「 レッツゴー・ドリームス!!!! 」」」
深体大にとっては、もはや未知の空間。
かつてトップリーグの雄として名を馳せるも、
その後、その座から転落することとなった、
旧・イサキ自動車の魂の叫びともいえる声。
これまでに立ったどの舞台よりも異常な声。
会場を呑み込むような、恐怖すら感じる声。
それは、未知の空間だった。
大浜、腕組み。
「少なからず、精神は揺さぶられる」
だが、横浜ドリームスの面々は知っている。
この空間を知っている。
このなかでずっと戦ってきた。
この声に背中を押されてきた。
宮ノ腹、仙道にボールを渡す。
「頼むぜ」
仙道、静かに頷く。
町田 「さあ、仙道だ」
弥生 「さっきはスリーポイントがあったわよ」
彦一 「いまはおそらく、誰よりも怖い…」
(ここで何かやるのが、仙道さん)
いつもの表情の仙道。
「さあ、行こうか」
ゾク…!!!
未知の空間に立つ深体大にとって
そのいつもの表情が、戦慄でもあった。
桜木 「センドーが行くぞ」
森尾・杉山 「…?」
ダム!!!!!
道谷《仙道が行った!!!!》
塚本《さあ、勝負だ!!!!!!》
キュキュッ!!!!
深体大ディフェンスが仙道を囲う。
ビッ!!!
仙道、パス。
いつもの1対1から、いつものパス。
福田が受け取った。
森尾 「なんと…!!!!」
桜木 「フク助…!!!!」
「おおおおおおーーーーーーー!!!!!!」
「ホットライン!!!!!!!!」
ガッシイイイイ!!!!!!!!!!
リングに跳ぶ福田を、河田雅が止める。
『ピピーーーーーーーーーーー!!!』
これは当然ファウル。
フリースローをゲット。
「っしゃあああああああーーーーーー!!!!」
ガンガンガンガンガンガン!!!!!!!!
またもや大音量。
「キッチョーーーーーーーーー!!!!!!!」
「仙道から吉兆!!!!!!!!!」
「これだ!!! この形だ!!!!!!」
ガガガン!!!!
「キッチョーーー!!!!!」
ガガガン!!!!
「キッチョーーー!!!!!」
会場が震え続ける。
横浜Dのあらゆるプレイに声が飛ぶ。
点が入ったわけではない。
深体大は、まだ逆転されていなければ、
追いつかれてもいない。
だが、会場の空気はそうではない。
もう試合がひっくり返ったかのような、
形勢逆転が成されたかのような。
4thクォーター 残り1分15秒
横浜D 94
深体大 97
横浜D、2本のフリースローを獲得。
「オウ!!!!!」
バチン!!!!!!!
仙道、福田、ハイタッチ。
魚住 「仙道、福田……」
越野 「アイツら、すげえよ…」
植草 「この山場で…」
池上 「2本決めれば、1点差だ」
町田 「だが、重圧のあるフリースロー」
弥生 「簡単じゃないわ」
福田、フリースローレーンに立つ。
『ツーショット』
レフェリーがボールを渡す。
ダム、ダム…、
福田、ボールを2度つき、顔を上げる。
横浜D応援団の顔が見える。
声が聴こえた。
ーー 吉兆、入るぞ
ーー 大丈夫、俺たちが決めさせてやる
ーー さあ、撃て
深体大にとっては恐怖、
だが、横浜Dにとっては強い味方。
ザシュ!!!!!
ザシュ!!!!!
福田、フリースローを2本とも決める。
「よーーーーーーっし!!!!!!!!」
「よく決めた、キッチョーーーー!!!」
グスッ…。
彦一、鼻をすする。
「フクさん…!」
4thクォーター 残り1分15秒
横浜D 96
深体大 97
道谷《決めました、福田!!!!!》
塚本《いやあ、よく決めた!!!!》
道谷《1点差!! 1点差です!!!!》
ガンガン!!!!
「「「 ディー・フェンス!!!! 」」」
ガンガン!!!!
「「「 ディー・フェンス!!!! 」」」
大音量が続く。
会場を呑み込む。
ガンガン!!!!
「「「 ディー・フェンス!!!! 」」」
ガンガン!!!!
「「「 ディー・フェンス!!!! 」」」
この声がそうさせたのか、
続く深体大のオフェンス、
河田美のシュートが外れた。
ガン!!!!!!
河田美 「……!!!!」
「ああああああーーーーー!!!!!!!」
「外れた…!!!!!!」
リバウンドは塩田。
自分よりひとまわり大きな大学生を抑え、
このボールをもぎ取る。
「シオさん!!!!!」
「ナイスリバーーーーン!!!!!!!!」
清田 「シオさん!!!!」
塩田 「よし、マイボールだ」
道谷《望みをつなぎます、横浜ドリームス!》
塚本《完全に捕らえましたよ!!!》
道谷《さあ、逆転のチャンス!!!》
4thクォーター 残り57秒
横浜D 96
深体大 97
ガンガン・ガガガン!!!!
「「「 レッツゴー・ドリームス!!!! 」」」
ガンガン・ガガガン!!!!
「「「 レッツゴー・ドリームス!!!! 」」」
音は鳴りやまない。
異様な空気は依然として続く。
しかし、
やはり仙道彰は、いつもと同じ顔だった。
「さあ、もう一丁いこうか」
続く
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スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(1231) へのコメント一覧
じっと待ってた。
そして涙が溢れてきたよ。
映像と音が目と耳に映し出されるみたい。
ありがとう、Kさん。
何かややってくれると、思ってた!
久しぶりのブログ再開で、涙が止まらないよ(T . T)
再開ありがとうございます♪
Kさん、無理せずに。マイペースで!!
そして、1点差!!!
深体大は試合経験・連携ではドリームスに負けてないはず、いやもしかしたら上かも
ただ、この会場の雰囲気は完全に計算外だったはずだわ
実力・点差が拮抗してる中でコート外の応援で足を掬われるとは思いもしなかったでしょうね
横Dの奇跡に期待
イケー仙道!
Kさん大丈夫です?
しかしまた牧、負けるのかな
このブログ所謂主人公が誰ってこと無いように思いますが
牧は、敵なんですかね
泣けました
更新ありがとうございます。
無理をなさらないでください
更新ありがとうございます!
最高です!
更新ありがとうございます😊
もう一丁いこうか。
なんて震えますね
仙道&清田が、牧を越えるか。
簡単ではない。3連敗は避けたい深体大。
どうなる。
ご自愛くださいませ。
Kさん皆様のおっしゃる通りマイペースで!!
お身体ご自愛下さい。
もう存在感とか無くなってる。
こんな場面でもいつもと同じように飄々といつもと同じプレーをさらっとやっちゃう方が仙道らしいかもしれんね
ドリームス!!逆転するぞ〜
ついに出ました!「さあ、行こうか」
ここでこれが出たと言うことは、、、
と、つい期待してしまう❗️
と、思っていたら、「もう一丁、行こうか」まで出るとは、、、
もう仙道劇場の期待しかない❗️
Kさん、本当にゆっくりと執筆してください。
いつまでも待てますんで❗️
…これを待っていた(泣)
レッツゴードリームスのあとに聞こえてしまう
てってーててて
Kさんいつもありがとうございます!
待ってました!
ドリームス応援団により、深体大を追い込み3点差まで追い上げたドリームス。
ここ終盤での集中力!牧さんのパワー、清田の攻撃的なDF。両チームとも譲りません。
ハーフラインを超えたとこで仙道がダブルチームと思いきや、キャプテン宮さんも含めたトリプルチームでボールを奪ったドリームス。
凄い、ほんと凄い!ドリームス応援団の声もあるが、牧さんのボールを清田、仙道、宮ノ原で奪う。まるで花道2年時ウィンターカップ準決勝湘北VS名朋の桜木、流川、荒石を思い出し涙が‥
大声援の中ボールはキャプテンからエース仙道へ、息を呑む中、高校時代からのホットライン仙道さんから福田へ雅史がファウルでとめるがフリースローを得て2本決め1点差まで追い上げる!
この終盤での応援の力ほんとに凄い、残り57秒でドリームスボールで仙道が運ぶ、いったいどのような結末を迎えるのか?ドキドキワクワクです!
両チームとも頑張れ〜!
多分我々Kの部屋の読者は、
何ヶ月経とうと耐えられる強さを持っています。
仙道の「さあ、行こうか」
Kさんの言葉にも聞こえました。
いよいよ大詰めですね!
最高の試合展開に、我ら住民達も冷静ではいられません。Kさん、どうか無理なさらず。
無理なさらず、ご健康にお過ごしください。
大声援が本格的にゲームに影響を及ぼしてきた佳境のK劇場がいよいよ我々を観客席にいざないはじめたこの感覚、大好きで流石の文才です。
いつまでも待てます。この期間、花道2年生のインターハイ予選陵南戦読んでました。何回読み直してもいいですね。
深体大戦もみたいですが、願望としては、ペイサースvsドリームスを楽しみにしています。
(いわゆる神格化ってやつ?)
かと言ってそこまでスパープレイを連発している訳でもないし。
いつものプレイを当たり前に出すって、かなり練習積んでないと出せないと思う。
ま、この雰囲気の中で「さあ、行こうか」はしびれますよそりゃ(笑)
待ちくたびれましたよ(笑)。
終盤の大声援で試合当事者の声や音がかき消されるって、実際あるんですよね!競技は全然違いますがK-1のレバンナvsベルナルド戦、ラウンド終了のゴングが大声援でかき消されたのをを思い出しました。
仙道のリズムを完全に崩しているかというと微妙なところ。
やはり仙道を脅かす存在となると桜木しかいないのかなと思ってしまう。
桜木自身、仙道に勝ったのはチームであって桜木個人ではないと言っていたが、勝った3試合とも土壇場で桜木が仙道の想定を超えるプレーを披露したことが直接の勝因になっている気がする。
だからこそ決勝で仙道vs桜木の試合を見てみたい。
今でいえばオレが仙道←
無理なさらずにご自愛くださいね。
ブログの森重の方がよほどエゲツなくラスボス化してるよ
メイホー5人全員が全国区設定だし
どっちだ〜?
おれはドリームスがいいな。
決して万全の体調ではないかと思いますが、更新有難うございます!くれぐれもご無理なさらないよう、ご自愛ください。
どうか無理はなさらずに、ゆっくり気が向いた時に書いて下さい!
負担には絶対しないで下さいね😁
仙道、もう一丁キッチョウでいくのか?
いつも熱い展開シビれます!
三銃士に付かれてる清田と福田を片側サイドに置き、もう片側サイドで、伊達健と弟に付かれてる2人で仙道のマークマンにダブルスクリーン掛けてスイッチさせ、伊達健か弟を手玉に取ってバスカンプレイ。
ただ2点取って逆転するだけでなく、残り1分切ってる中で流れを一気に引き寄せればそのまま試合終了まで…
(でもさすがに次の深体大のオフェンスは決めてきそうですが。牧のバスカンプレイとかで)
一試合の間に2回言って「言いすぎ」って、、、