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  • 2023年07月16日16:36

入院日記/2日目(2)  〜果てしなく長かった20時間〜

どーも!
元病人、編集者・Kでっす!!

今日も入院日記の更新でっす!


バックナンバーはコチラ。
未読の方は先にご覧くださいませ。






前回に続き6月26日のハナシ、
入院2日目の後編です。


午前中に手術が終わり、部屋に戻ったわしは
麻酔から覚めた後のやや朦朧とした状態のなか、
寝不足のせいもあったのか、再び寝ました。

早く明日になりますように、と祈りながら。


が、
すぐに目が覚めました。


ん? これはあまり時間が経っていないのでは?

時間を確認しようと思い、スマホを取るために
ベッドから横の棚に手を伸ばす。


瞬間、激痛。


痛てええええーーーーーーーー!!!!!!!!


そりゃそうです。

手術によって、腹部に4つの穴があけられたわけで
麻酔が切れれば、そりゃ痛いに決まっております。

もちろん、痛みを緩和するための薬は点滴によって
投与され続けておりますが、それだけで抑えられる
レベルではなく、腹部に力が入ると激痛が走る
状態になっていたのです。


これが想像以上に厄介でした。
しばらくこの痛みとの戦いが続くことになります。

普段特別気にしていませんでしたが、
「腹筋に力が入る」瞬間って、思いのほか多くて。



で、案の定、全然時間も経っていない。
で、目覚めた理由は、前回伝えた謎のソックス。

弾性ソックス・着圧ソックスと呼ばれるソックス、
これがマッサージ機のように動き続けることで
血栓ができることを防止してくれているのですが、
これがどうにも気になるのです。

最初の数分はわりと気持ちよかったのですが、
そこから機械にずーっと足を揉まれているわけで、
さすがに「もうええわ」になってきます。

ずっと足を触られているようなものです。
これが気になって目が覚めるという。


はあ、ぐっすり寝て明日までワープできたら
嬉しかったのに、全然じゃん…。

と、ガッカリしていたら、看護師さん登場。


「あ、Kさん、起きましたね」

へい、ついさっき起きましたです。

「痛みはありますか?」

へい、腹に力入れると、クッソ痛いです。

「気持ち悪かったりはしますか?」

いや、それは特にないです。

「いま尿道に管が入ってますけど、
違和感があったりしますか?」

あ、それも特にないです。


わしからも確認。

あのー、今日は一歩も動けないんでしたっけ?

「そうですね、明日までベッドで安静です。
食事もお水もナシです。トイレも行けませんが、
尿は自動的に出てますのでご安心ください」

そうか…、やっぱりそうか…。
明日までベッドでずっと寝てなきゃいけないのか。


ひと通り確認後、看護師さん退場。


そういや、尿道に管が入るって言ってたな、
別に全然気にならんから、いいけど。


再び目を瞑る。

が、ずっと同じ体勢だったせいで腰が痛くなり、
ちょっとだけ体をずらすことに。


ズズ…。

ここで尿道の管も、やや動く。


瞬間、違和感。


動いたせいで、管が尿道を刺激したか。
違和感、発生。簡単にいえば尿意。

なんていうんだろう、出そうで出ない的な。

いや、勝手に管を通って尿は出てるんだけど、
自分でコントロールできないから気持ち悪い
というか、なんというか、うーん、表現し辛い。


が、一度気になったらもう敗北。

さっきまで何とも思わなかったのに、ここからは
もう気になって気になってしょうがない。

とっとと抜いてくれ、この管。もうイラン。

が、これは明日まで外れない。


そして、

足をマッサージし続けているソックスも
明日まで脱ぐことができない。

さらに、少しでも動くと腹が痛い。

さらにさらに、喉が渇いても水は飲めない。

そのうえ、寝ようと思っても目がすぐ覚める。



なにこの地獄。


まだ26日の昼でっせ。
この状態が27日の朝まで続くんでっせ。


何もすることがないので、また目を瞑る。

とりあえず眠りにつくことはできる。

が、30分〜1時間ですぐに目が覚める。


ウィーーーン、
ふくらはぎを揉み続けるソックスが気持ち悪い。

たぶんコイツのせいで目が覚めてる。
とっとと外してほしい。ホントに嫌だコレ。

そして尿道の違和感はもう消えてくれない。



ああ、地獄だ。
なんたる地獄。


これが、ここから約20時間続くのです。


寝る。

すぐに目が覚める。


足が気持ち悪い。
尿道が気持ち悪い。
動くと痛い。


寝る。

すぐに目が覚める。


足が気持ち悪い。
尿道が気持ち悪い。
動くと痛い。


何度繰り返したでしょうか。

2度・3度繰り返しても、まだ夕方です。
明日の朝まではまだまだ長い道のり。
とてつもなく、本当にとてつもなく長い1日。


ついに夕方頃には、何もしてなくても
腹が痛くなってきたので、ナースコール。

ピッ!


「Kさん、どうしましたか?」

クッソ痛いです。痛み止めください。

「はい、お待ちくださ〜い」


因みに、痛み止めといっても、
服用タイプではなく、点滴です。

ああ、水飲みたかったのに。


ということで、猛烈に喉が渇いたことを
併せて伝えてみる。


「はい、ちょっと濡らしましょうね」


なにか水を含んだスポンジのようなもので、
口の中を塗り塗り。

歯茎、舌、口内に塗り塗り。


ただこれだけ。
だが、これでちょっと生き返る。
水分って素晴らしい。人間に水分って必要。



また寝る。

すぐに目が覚める。


足が気持ち悪い。
尿道が気持ち悪い。
動くと痛い。


まだ夜。21時くらい。

明日の朝の回診まで10時間以上もある。


ずっと同じ体勢だと腰が痛い。

少し体を動かす。
またさっきのように、尿道が気持ち悪くなる。

そして喉が渇いては、看護師さんを呼ぶ。


ああ、歩きたい。
自由に動きたい。
水を飲みたい。


なんでこんなことになってんだ、わし。


入院前まで元気でした。
いや、なんなら今朝9時まで元気でした。


胆石が体内にある状態ながら、入院前はいたって
元気なオッサンでした。普通に働き、メシを食い、
バスケの指導にも参加していました。

入院後も全然元気でした。ブログも書いてたし、
仕事もしてたし、メシもバクバク食ってました。

今朝、手術室には自分の足で歩いていきました。


が、
手術したら、いきなり「病人」に。

体中に管を刺され、トイレも自動化され、
激しい痛みに襲われ、動くことも出来ない。

なんだこれ、手術前のほうが元気じゃねえかよ。

なんで病気を治すために手術したのに、
逆に死にそうになってんだよ。


せめてもの抵抗。
マンガでも読もう。


一応、スマホを見るくらいは許されています。

相変わらず、手を伸ばすと腹に激痛が走りますが、
頑張ってスマホを手に取り、キンドルを開きます。


が、ここで新たな刺客登場。

吐き気。


そういや、わしって乗り物に乗ってるときに
本を読むと気持ち悪くなるタイプだった…。

なんかそれと感覚が近い。

スマホを戻す。


が、治らない。

あ、なんかマジで吐き気がヤバイ。
再び、ナースコール。


「どうしましたか?」

あの…、すんげー吐き気が…。


看護師が来てくれる。説明を聞く。

どうやら痛み止めがかなり強いバージョンらしく、
人によっては吐き気を催すタイプのものらしい。


そ、そうなのか…。
とりあえず我慢するしかねえか。


しばし待機。


が、どうにも吐き気が治らない。
もはや痛みよりこっちのほうが嫌になってきた。


しばらくののち、看護師が来た際に伝える。

もう無理っす。これ耐えられねえです。


すると二択を突き付けられる。

「痛み止めを弱くしましょうか。それで吐き気は
引いていくと思います。ただ、痛みは強くなると
思います。どちらを取るかです」


なにその二択。

結果、わしは「吐き気のほうが辛い」と返事。

痛み止めを少し弱いものに変更してもらいました。
まったく動かなきゃ、痛いのは何とかなると思い。

足と尿道が異常に気持ち悪いうえに、吐き気まで
乗っかってくるのは、もう耐えられなかった。


そこからは、同じことの繰り返し。

少し眠っては目が覚める。
まったく寝た気にならない。


お願いだ、時間よ、早く過ぎてくれ。
お願いだ、わしの体、一気に数時間寝てくれ。



思えば、手術室に向かったのが今朝の9時。
そこからわしはベッドから一歩も動いていない。

12時ごろ手術が終わり、そこから翌9時まで、
ただただベッドに寝ているだけ。

傷みと気持ち悪さのなかで。



もしかしたら45年の人生で最も長い1日かも。

辛い。辛すぎる。


数時間ごとに看護師が来るのですが、
この時間が唯一の楽しみだったかもしれない。

いや、「痛い」とか「気持ち悪い」とか、
ただただそういう会話をするだけなのですが、
いかんせん何もない1日の最中です。

この少しの会話で、生きてる感じを味わえる。
とはいえ、1分ほどでいなくなっちゃうんだけど。


そして、
この「寝る、起きる、痛い、気持ち悪い」を
ここから5度・6度繰り返し、

ようやく夜が明けたのでした。




続く



-


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入院日記/2日目(2)  〜果てしなく長かった20時間〜 へのコメント一覧

  1. 1.
    • 神悟空
    • 2023年07月16日 17:04
    入院ってそんなもんですよ!今回Kさんは胆石の手術後なので痛みとの闘いですが、内科なら点滴だけとかもしくは投薬だけで1日過ごすってなかなか人生でも経験することできませんよね(>_<)私は持病で最初10日入院。投薬で何種類か試して当時14歳なんだけど、看護師と仲良くなったり(笑)横の男の子とゲームしたりしてました(それくらいしかすることねーもん)
  2. 2.
    • めそ
    • 2023年07月16日 17:56
    壮絶ですね。やっぱり健康が一番だなぁ。普通って素晴らしい。
  3. 3.
    • 元長久手人
    • 2023年07月16日 19:45
    昨年全く同じで胆嚢とりました。動けなくて眠れないのがあんなにつらいとは。気が狂いそうだったのをこちらを読んで思い出しました。もう入院したくない決意を忘れないようにしたいですね。
  4. 4.
    • スーパー
    • 2023年07月16日 19:52
    読んでいるだけで、なんだか痛みを感じるので
    目を細めながら読ませてもらいました笑

    想像以上に苦しそうな入院生活ですね。
    「健康」の大切さを痛感させられました。

    文章力が高すぎるせいか、
    本当に日記というより小説読んでる感覚です。
    続きお待ちしております。
  5. 5.
    • 初代テリーマン
    • 2023年07月16日 20:10
    私も去年の3月に胆石の手術で入院しました。腹痛とノドの渇きは全く同感です‼️
  6. 6.
    • タップ
    • 2023年07月16日 20:14
    入院したくねー
  7. 7.
    • 編集者・K
    • 2023年07月17日 00:50
    >>1
    わしも中学生の頃ならば、もう少し楽しめたかも…!?
  8. 8.
    • 編集者・K
    • 2023年07月17日 00:50
    >>2
    本当にその通りです!!!
  9. 9.
    • 編集者・K
    • 2023年07月17日 00:51
    >>3
    はい、わしも頭がおかしくなりそうでした…!!
  10. 10.
    • 編集者・K
    • 2023年07月17日 00:51
    >>4
    いや、本当に辛いんですよ。
    入院なんてするもんじゃないです、マジで。
  11. 11.
    • 編集者・K
    • 2023年07月17日 00:52
    >>5
    地獄ですな、あれは。
  12. 12.
    • 編集者・K
    • 2023年07月17日 00:52
    >>6
    絶対にしない方がいいです!!
  13. 13.
    • パンダマン
    • 2023年07月17日 08:33
    手術お疲れ様でした。
    私(38歳)も、大学生の頃前十字靭帯をバスケの試合中に相手に絡まれて切ってしまいまして、入院&手術経験しました。
    (手術前はダンクできましたが、リハビリ頑張って復帰しても能力はそこまで戻りませんでした、、)

    Kさんの話を読んで、私も当時の入院生活を思い出しました。術後1日は本当に地獄ですよね、、
    患部の痛みは、膝の私の比ではなく、腹部は相当痛みそうですね、、
    尿道の管が抜かれる際の、なんとも言えぬ感覚(お、おうぅ みたいな)のも良く覚えています。
    数日お風呂に入れず、頭がベトベトになるのも厄介でした。

    本当にお疲れ様でした。
    これからも、スラダンの続き中心にブログ更新楽しみにしております。
  14. 14.
    • わだつみ
    • 2023年07月17日 09:11
    私も昨年鎖骨骨折で人生初入院初全身麻酔下のオペで尿管の管を体験しました!下腹部がずーっとゴロゴロしてる感じで地獄でしたね…
    1人でトイレ行けたら外すと言われ、外して欲しい一心でフラフラする中気合いでトイレに行った記憶があります。健康第一と心から痛感しました。
  15. 15.
    • いちよ
    • 2023年07月17日 12:31
    この記事の話を子宮筋腫の手術をした嫁にしたら「あ〜そんな感じだったわ。辛かったわ〜」(睨み顔)言われました。

    当時私は入院してるのをいいことに趣味のランニングだったり友人と焼肉行って馬鹿騒ぎしてたのを思い出し今反省してます。
  16. 16.
    • 編集者・K
    • 2023年07月21日 12:59
    >>13
    いろいろ大変ですよね、入院って。
    管の話は次回かな(笑)
  17. 17.
    • 編集者・K
    • 2023年07月21日 13:27
    >>14
    管を外すためにみんな同じことを考えるみたいですねえ。
    あそこは勝負ですよね。
  18. 18.
    • 編集者・K
    • 2023年07月21日 13:27
    >>15
    すんげー辛いですから。
  19. 19.
    • よっさん
    • 2023年07月22日 21:59
    自分が耳の手術をしたときも全く一緒でした。

    ふくらはぎウィーンと尿がずっと出ている感じ。そして体勢が変えられないので腰が痛くなるという、地獄のループ(苦笑)

    僕の時は術後が確か遅い時間帯だったので巡回もほとんどありませんでしたが、看護師さんが藤田朋子さんに似た美人だったのをよく覚えています。




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