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  • 2023年07月27日12:04

嗚呼、名勝負(37) 全日本プロレス 92.5.25アジアタッグ選手権/小橋・菊地 × カンナム・エキスプレス

どーも!!!

今日は久々の「名勝負」コラムでございます。
これ更新するの、4か月ぶりですね。


※こんな感じで、わしなりの観点で
いろいろ語らせてもらっております。





今回は、全日本プロレスで行きましょう。

あ、何度かこのブログでも述べておりますが、
わし、全日派だったんですよ。わしの年代では
マイノリティになるのかな。


そして、若い読者の皆様、すみません。

かなり古いやつをピックアップしちゃいます。
1992年、いまから30年以上前の試合です。


でも、是非観ていただきたい。

今日の一戦は、わしが観たバトルのなかで、
「最も会場の一体感が凄かった試合」なんですよ。


いや、公式動画があったので貼っておきますが、
これ観たら、ビックリすると思いますよ。

 昔のプロレスってこんな雰囲気だったの? って。

そのくらいの超熱気。凄まじい「うねり」。
一見の価値ありの試合なんです。


てことで、こちら。





※この「日テレプロレス中継アーカイ部」って
かなり神ってません? なぜ登録者がこんなに
少ないのか不思議になるくらいなんですが。





んじゃ、試合のハナシ。

ときは、1992年5月25日、
場所は、今は亡き宮城県スポーツセンター。

全日本プロレスの中堅タイトル的な存在、
アジアタッグ選手権の試合です。


このアジアタッグって、他団体には類似例がない
絶妙なポジショニングのベルトなんですよね。

団体最高タイトルである世界タッグ選手権の
手前の登竜門的位置付けで、日本の若手選手や
中堅外国人選手が凌ぎを削るタイトルって感じ。

トップ戦線でスポットライトを浴びる前の選手に
こういうベルトがあるのって面白いですよね。


この日のカードは、

王者が、「カンナム・エキスプレス」こと
ダグ・ファーナス&ダニー・クロファット。

挑戦者が、小橋健太&菊地毅。


はい、あの小橋です。

のちに「絶対王者」と呼ばれ、団体の枠を超えて
業界全体を代表するレスラーとなる小橋ですが、
このときはまだ25歳。

若手のホープとして、前述のアジアタッグという
中堅タイトルに挑戦していた頃です。


んで、相手の「カンナム・エキスプレス」がまた
素晴らしい存在感。

ハンセンやゴディのようなスーパーヘビーの
外国人と比べると一段落ちるのですが、
このアジアタッグ戦線で無類の強さを誇り、
若手日本人選手の大きな壁だったんですよ。

実力はもちろんのこと、場慣れしてるんで、
いい感じに憎たらしい、っていうね(笑)。

※役割をキッチリ果たしてたよなあ、ホント。


さて、
この日の会場の仙台は、菊地の故郷。


まだタイトルには無縁の菊地にとっては、
地元で初戴冠のチャンスということで、
会場も物凄い熱気になってたんですよね。

実況は福澤“ジャストミート”朗さん。

噂によると、彼の実況の思い出のなかでも
この試合はトップの熱気だったとか。


30年前です。

プロレスという競技に対する視線は
今とは随分違うと思います。

なんというか「いろいろ分かる前」ですよ。

そこにエンタメ性が散りばめられていることは
分かっていながらも、何もかもが明らかには
なっていなくて、今の興奮とは違う雰囲気で、
客がエキサイトしていた頃ですね。


あ、
でも猪木や長州・藤波、馬場や鶴田・天龍の頃とも
ちょっと違うと思います。

あの頃のピュアな見方はもうなくなってるけど
でもいい感じの緊張と興奮があった感じ。


そんな中で行われた当時のアジアタッグ選手権。

説明したとおり中堅レスラーや若手の舞台なので、
鶴田・三沢・ハンセンのようなレベルのバトルでは
ないです、正直言って。

どこか粗さがあって、ガムシャラさがあって、
でも王者のカンナムは貫禄があって。

ただ、それはそれで魅力がある。
トップレベルではないからこその面白さがある。

小橋はここから急加速的に成長していくので、
トップ戦線でない彼のファイトって、このへんが
ラストなんですよね。そういう意味でも貴重です。

※この翌年、小橋は世界タッグ王者になるので。


この試合は、内容も抜群でしたよ。


序盤から菊地がボコスコにやられるのですが、
耐えに耐えて、何とか小橋にタッチ。

その小橋も王者の連係の前にピンチに陥るものの、
復活した菊地に助けられ形勢逆転。

最後は小橋のムーンサルトでフィニッシュ。


観る側にとってサイコーの展開だったと言えます。
ホント、信じられない盛り上がりだったよなあ。

「あの試合、また観てみたいなあ」と思ってたら
ちょうど日テレのチャンネルに上がっていたと。

で、記事化ってことで。


てなわけで、
久々の名勝負コラムでした。


ではでは。



---

この試合、知ってた人いるかなあ。
全日ファンにとってはわりと伝説的な一戦ですよ。




あ、そうそう。小橋&菊地はコンビの時のみの
入場テーマがあるんですが、それも発見しました。
これは嬉しいなあ。




----


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嗚呼、名勝負(37) 全日本プロレス 92.5.25アジアタッグ選手権/小橋・菊地 × カンナム・エキスプレス へのコメント一覧

  1. 1.
    • さとし
    • 2023年07月27日 16:01
    この試合最高でしたね!
    会場の盛り上がりっぷりがハンパじゃない。
    子どもながらにそう思って観てました。
  2. 2.
    • 読者・K
    • 2023年07月27日 21:03
    • 5
    やはりプロレスに限らず若い力の台頭というのは見てて面白いですね
    今の全日本プロレスにも安齊勇馬、井上凌という当時の小橋と菊地を彷彿とさせるような若手選手がいます
    去年の10月に新日のヤングライオンと対戦した試合は本当に良かったですよ

    https://m.youtube.com/watch?v=uOSiDIzq64M&pp=ygUM5a6J6b2K5YuH6aas
  3. 3.
    • あお
    • 2023年07月28日 07:48
    小橋菊池も頑張りましたが、やはりカンナムエクスプレスの仕事っぷりがこの試合を1段上に持ち上げましたね!最高です!
  4. 4.
    • 編集者・K
    • 2023年08月12日 18:29
    >>1
    会場の熱気ではわしがテレビ観戦したプロレスのなかでも
    ベスト3に入ると思っています。本当に凄かったです。
  5. 5.
    • 編集者・K
    • 2023年08月12日 18:29
    >>2
    今のプロレスもちゃんと見なきゃなあ。
    ちょっとサボっちゃってます…。
  6. 6.
    • 編集者・K
    • 2023年08月12日 18:30
    >>3
    カンナムは貴重な中堅プレイヤーでした。
    本当に最高の仕事っぷりだったなと。




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