準々決勝・第3試合
1stクォーター 3分
青学大 9
東京P 8
3分が経過し9‐8、ハイスコアゲーム。
両軍ともにオフェンスの調子がよく、
100点ゲームのテンポでゲームが進む。
道谷《互いに好プレイが続く面白いゲームです》
塚本《それだけに守備がポイントかもしれません》
道谷《なるほど、どちらが相手を止めるかですね》
塚本《特に目立っている桜木君、注目ですね》
桜木がマッチアップするのは、神。
普段はゴール下のビッグマンを相手にする桜木が
ピュアシューターのマークを担当している。
もしも桜木が、神をも守ることができたならば、
それは「かつてないディフェンダー」である、
とは記者席の会話。
一方、元チームメイトの木暮は、その桜木に対し
「いつか止める気がする」との予感を抱いた。
が、
これは練習ではなく、生きたゲーム。
そうそう狙い通りにはいかない。
ビッ!! ビッ!
青学大の攻撃、
藤真から森重へ渡り、外の天崎に展開。
その間、桜木と神はボールのないところで、
見えない対決を繰り広げる。
神が一瞬、桜木を引き離す。
桜木 「…!!!」
(この距離なら…!)
神が手を挙げる。
桜木 (よし、ボールを入れて来い)
ビッ!!
天崎、パスフェイクでディフェンスをずらし、
思い切ってシュートを放つ。
「おおお!!!!!!」
「これも外から行った!!!!」
道谷《天崎のスリーーーーー!!!!!》
塚本《彼もありますよ!!!!》
ガン!!!!!!
「ああっと、惜しい…!!!!!!」
天崎 「クソ…!!」
藤真 「オッケー、それでいい、空いたら撃て」
天崎 「っす、次は決め…」
「コラアアアアーー!! チョロ!!!!!」
天崎 「…!!」
桜木が吠える。
「なぜここにパスをしない!!!
この天才の勝負を続けさせろ!」
天崎 「さ、桜木さん…?」
藤真 「ふぅ…、やれやれ」
(ったく、プロになって大人になったと思ったが
やっぱり桜木は桜木だな…)
河田雅 「メチャクチャ言ってやがるな、桜木」
牧、ため息と共に苦笑い。
「よほど神との対決にのめり込んでいるのか、
しかし、見る側としても楽しみなのは確かだ」
続く、東京Pの攻撃。
ビッ! ビッ! ビッ!
ボールが中・外を行き来する。
ハイポストのオズボーン、
トップの小場、
ハイポストの杉山、
そして、ウィングの森尾。
「ボールが速い!!!!!!!」
「人も入れ替わる…!!!!」
「そして、森尾だ!!!!!」
キュキュッ!!!
天崎、手を挙げて距離を詰める。
(撃たせない!!!)
ビッ!!
森尾もパス。
天崎 「…!!?」
ハイポストに、今度は桜木。
森尾 (撃て!)
キュッ!!
キャッチからターン、
そしてシュート。
ビッ!!
道谷《桜木、ミドルレンジのシュート!!》
塚本《今度は入るか!?》
ザシュ!!!!!
1stクォーター 3分40秒
青学大 9
東京P 10
「決まったああああーーーーーーー!!!!」
「ペイサーズ、逆転ーーーーー!!!!」
桜木、派手にガッツポーズ、
とはならず。
颯爽とディフェンスに戻り、手を叩く。
「ディフェーーーーーンス!!!!!!」
杉山 「お!」
森尾 「フッ」
試合序盤に外したミドルレンジ。
二度目の機会では撃たずに森重に突っ込んだ。
今度は撃ち、決めた。
東京Pベンチの宇野、ニコリ。
「ディフェンスの変更は成功かな。森重君との
勝負から一度外れて、強引に行かなくなった。
いまのは、いいタイミングのシュートだ」
佐戸 「さあ、ペイサーズが逆転だ」
左京 「さすがに地力は上だからな」
牧 「並のチームならここで一気に走られるが」
河田雅 「青葉はそうじゃない」
深体大メンバーの言う通り、
青学大は、並のチームではなかった。
ザシュ!!!
道谷《家村のスリーーーーー!!!!!》
塚本《返しますねえええーーー!!!!》
1stクォーター 3分50秒
青学大 12
東京P 10
一度、森重にボールを入れて、外へ展開。
受け取った家村のシュート。
「青葉、一歩も引かねえ!!」
「逆転されても関係ないよ、アイツら!!!」
三井 「しかも、たった10秒で撃ちやがった」
赤木 「青葉らしい思い切ったオフェンスだ」
木暮 「逆転された直後の一本、重圧はあるはず」
花形 「それでもああやって決めるのが青葉だよ」
家村についていたのは、オズボーン。
(なるほど、ここまで躊躇なく撃ってくるのか。
全部のシュートチャンスを消すのはさすがに
難しい。思ったより厄介な相手だ)
森尾 (さすがだな、意識が徹底されている)
杉山 (森重に意識を向かせると外が薄くなる)
小場 (パスの段階でチェックを強めるか)
東京Pメンバーが、
さまざま対応策を考えるなか、
桜木 「なぜ、この天才の場所に来ない…!!」
勝負の機会が訪れなかったことが不満の模様。
舌打ちと共にオフェンスに移る。
道谷《青葉、返します! 12点目!》
塚本《ハイスコアのテンポは変わりませんね》
須形 「すげえ…」
安西 「ふむ、しばらくこの調子で進みそうだ」
青葉学院大学は、序盤で呑み込まれなかった。
思い切りのよいアウトサイドシュートは
高確率でリングをくぐり、怪物・森重を配置する
ゴール下にも小気味よいパスが配給される。
対する東京Pは、この1stクォーターについては、
やや「迎え撃つ」体制となった。
青学大が策を打つたびに、それに対応して見せ、
そしてオフェンスは安定して成功させていく。
面喰らいそうな展開になっても、すぐに獲り返す。
結果、ゲームは拮抗した。
『ビビーーーーーーーー!!!!!!!』
1stクォーター 終了
青学大 23
東京P 22
「おおおおおーーーーーーー!!!!!!」
「最初の10分、青葉がリード!!!!!!」
「やっぱり分からねえぜ、天皇杯!!!!」
宇野 「さて…」
最初の10分は受けて立った東京P、
続く2ndクォーターは、
先手を取って動くこととなる。
続く
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スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(1243) へのコメント一覧
ないかな?
桜木スペシャル???号コーナースリー
青葉のシュートタッチが悪いイメージがないものの、プロ相手だとうまくいきすぎている展開なのかな、と。
桜木には渡邊雄太ばりの活躍を期待しています
相変わらずの花道君ですが、やる時ゃやる!魅せる!宇野監督頼みます、やはりプロ!というところを👍お調子者の花道君をノセつつ、引き離しにかかってください。
次回も楽しみにお待ちしております🙇♀️
これが桜木のスペックと考えるととんでもないね
青葉はもともと先手を打つことで主導権をとるチームなので、陸川監督がどんな手を打ってくるかですね。
棟川とデビッドソンが離脱している分、これまでに登場していない控え選手の起用があるか?
第三の外国人もあるかもね。そういえば、つい先日名選手のコーナーに登場したトム・ホーバスはトヨタだったよなぁ。
とか、色々妄想してしまう。
Kさんいつもありがとうございます!
ペイサーズ、青葉ともハイスコアの展開ですすむ、神VS花道の駆け引きも含めた戦い最高です!
神が花道のマークを外すが、うらをかき天崎がスリーをうつ、外れるがリズムをつくれてる青葉。
ペイサーズも素早くボールを回し、森尾さんから花道に回しミドルレンジを決め逆転!
花道と天崎、元湘北で無尽蔵の体力2人には最後まで出続けあっと驚くプレーを!
1クォーター終了で1点リードの青葉学院大学!王者相手に最高の滑り出しを見せる中、宇野監督が動く?
2クォーターはマークを変更?引き続き神VS花道。天崎VS森尾さんの戦いは?青葉の4シューター布陣は?新たなメンバーが登場か?ここはキャプテンの藤真さんに周りを出し抜くプレイを期待です!
神との勝負を避けられ怒る花道に笑いました!
両チームとも頑張れ〜
藤真は後半かな。
で、次のクォーターは、ペイサーズが仕掛けると
元々、インサイドでは優位に立っているわけだが、すんなりそこで勝負をしてくるのか
それとも、青葉の3Pに対抗してくるのか
宇野監督のお手並みを拝見といきますか
「待たせたな」
??「待ちくたびれましたよ」
赤木(さすが陸川。桜木を見抜いたか)
桜木「!?」(あいつは? いつか あったような)
木暮 花形(ついに出てきたか)
トムさん。日本バスケ界のレジェンド入りですね。
という事でトムさんかな?こうなる事を信じてこのようなストーリーにしてた??
抗癌剤が全く効き目なくついに
膵臓から肝転移となりまして…
そんな人生でもいくつか明るい
出来事もあります。
こちらのブログは抗癌剤よりも
私の身体には良薬だと思います。
楽しくて楽しくて(^^)
先日も入院先の男性看護師さんが
学生時代はバスケをしていたと聞き
こちらを紹介したところ早くも
嵌っていると翌日には報告して
くれました。
間違いなく沢山の人々を元気付けたり
勇気付けたりする事が出来るブログだと
勝手に思っています。
Kさんもあまり体調が優れないとの事
どうかご自愛ください。
そしてどうかこの先も沢山の人々を
笑顔に、時には目から汗を誘ったり(笑)
そんなストーリーを紡いで欲しいと
願うばかりです。
決して病気自慢のつもりはありませんので
ご理解願います。
強い人ですね‼︎あなたが健康になることも願います。