いよいよ明日からバスケW杯開幕ということで、
久々にバスケ狂と化している男、編集者・Kです!
なんか久々だなあ、こういう気分。
そんなわけで、今日は「スポーツ名選手」の
コラムなのですが、ちょいと変わった角度から
こんな人を取り上げさせていただきます。
90年代にバスケットボール日本リーグの名門、
トヨタ自動車ペイサーズで活躍した外国人選手、
トム・ホーバスです。
トム・ホーバスって、あのホーバス?
というクエスチョンマークの、そこのアナタ、
はい、そのホーバスさんですよ。
いや、「トムさん」ですね。
いまはその愛称でみんなに呼ばれてますから。
東京五輪でバスケ女子日本代表を銀メダルに導き、
その後男子ヘッドコーチに就任、これからW杯に
挑むことになる、トムさんです。
この人ね、選手時代もスゲエ人だったんですよ。
わし、リアルタイムでちょっとだけ見てて、
彼のプレイを覚えてるんですよね。
あれは四半世紀以上も前、1996年1月。
全本総合バスケットボール選手権、
いわゆる「天皇杯」の決勝戦をテレビ観戦していた
わしは、はじめてトム・ホーバスを目撃しました。
※というか、この試合以外、動いているトムさんを
見たことはないかも(放送が全然ない時代…)
カードは、いすゞ自動車×トヨタ自動車。
当時、バスケの試合をテレビで見られるのなんて、
この天皇杯決勝と、リーグのファイナルくらいで、
情報はもっぱら月刊バスケで収集するしかなく、
とにかく、いすゞがクソほど強いということを
アタマにインプットしての観戦だったかな。
いすゞといえば、ご存知、佐古賢一をPGに置き、
南山誠、高橋マイケルら、日本代表選手が並ぶ
スーパーラインナップですよ。
トヨタにも、ご存知、折茂武彦がいましたが、
やっぱりチームの充実度はいすゞが上だったかと。
わしのマインドも「最強いすゞのバスケを見たい」
という感じだったかと(ほとんど雑誌の記事でしか
見たことないんだもん)。
特に、高橋マイケルは「時の人」だったしね。
で、この試合は下馬評通りいすゞが勝つのですが
(とはいえ、大接戦からの逆転勝利だったけど)、
わし的に最も印象に残ったのは、トヨタ自動車の
長身外国人でした。
そう、それがトム・ホーバスです。
この日のプレイ、すっげー覚えてるんですよ。
スリーポイントをバカスカ決めてました。
だ、誰だ、このハンパねー白人は、
と思っていたら、
アナウンサーが「4年連続得点王のホーバスが
NBAでのプレイを経て、日本に帰ってきました」
と教えてくれました。
日本リーグで4シーズン連続で得点王に輝いた
スーパースコアラーであり、一時期NBA選手でも
あったということを知ります。
おお、凄い人じゃないか。
で、画面を見ると、ポジションは「センター」。
※トムさん、デカいからね。
たしか当時の登録身長は203cmとかだったかな。
ビックリしましたよ。
おいおいおいおい、
センターがこんなに外から撃つのかよ、と。
もちろん当時からNBAは見ていたので、
200cm以上の選手がスリーを撃つこと自体は
決してビックリするようなことじゃないです。
マジックやバードだってそうですから。
ただ、ポジションがセンターとなると話は別。
これはNBAでもなかなか例がないことですよ。
ユーイングもオラジュワンも撃ちません。
が、バスケ後進国の日本のゲームで、
センターのホーバスが、まあ決める決める。
その日の解説は小野秀二さんでしたが、
彼も「物凄い確率で決めていますよ」と
ホーバスの全弾命中っぷりに驚いていました。
わしの記憶では、7割くらい決めてたからね。
「いや、んなアホな」ってなりそうですが、
マジで「7分の5」くらいだった気がします。
あの日のトム・ホーバスはマジハンパなかった。
ホント、とんでもない外国人だったなあ。
なんかね、全盛期のニック・ファジーカスが
30年前の日本にいたみたいな感じよ。
あれから約20年、
トムさんは女子日本代表のヘッドコーチとなり、
アウトサイドシュートを軸に日本を世界2位の座に
引き上げたのでした。
思い出が蘇り、そして繋がりましたよ。
あの日、たった1試合しかトムさんの試合映像は
見ていないのですが、とんでもない爆撃ぶりを
見せてくれた外国人プレイヤーが、
日本代表の監督となり、アウトサイドシュートで
戦うチームを作るだなんて。
まるで、GS.ウォリアーズを優勝させた
スティーブ・カーと同じじゃないですか。
彼も現役時代は名シューターとして名を馳せ、
コーチ就任後にアウトサイドシュートを軸に
ウォリアーズを優勝させたんですよね。
日本で何年もプレイし、NBAも知っている
レジェンドが、日本代表の監督になる、
素晴らしいことじゃないですか。
なにより、日本語で喋ってくれるってのが
嬉しいじゃないですか。我々にダイレクトに
いろんなことを伝えてくれるのが。
※あ、そういや前述の天皇杯決勝で、トムさんの
奥様(日本人)もちょっと喋ってたの思い出した。
この方がトムさんに日本語を教えてくださった?
ありがとう、奥さん!(どないやねん)
わしはあの日のトム・ホーバス選手のことを
いまでもハッキリ覚えています。
本当に凄いシューターでした。
これから彼はヘッドコーチとしてまた伝説を
残すことになるわけですね。
目撃しようじゃないですか、W杯と五輪で。
というわけで、頑張れ日本!!
あ、一発叫んどきますか、
せーの、I love basketball!!!!!
ではでは。
---
先日の会見。選手を信頼していることが
よく分かるホーバスさんのコメントでしたね
↓
---

![]() |
嗚呼、スポーツ名選手/トム・ホーバス へのコメント一覧
トム・ホーバスさん凄いシューターだったんですね!
読んで知ってW杯がさらに楽しみになりました!
タイムリーなお話をありがとうございます!
W杯、楽しみ!!!
ttps://www.sports-reference.com/cbb/players/tom-hovasse-1.html
な成績で、スモールフォワードだったみたいですね。
試合前なのに、
なぜか涙がこぼれ落ちそうに。
全身全霊で応援します!
同じような、中外揃うオールラウンダーだったんですよねえ。
トムさん、ハンパなかったですよ!
それ、ありかも…!!
※そこまで時代ズレてはないです
W杯、楽しみましょう!!
もちろん、サイズ的にアメリカではFでしょうね。
引き続き全身全霊で行きましょう!