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  • 2023年09月12日12:09

スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(252) リメイク版

※この記事はリメイク版です
リメイクの経緯はコチラ
元記事はコチラ



関東学生トーナメント決勝戦

深体大 42
青学大 53


3rdクォーター開始から1分が経過。

どうやら青学大の波はまだ終わっていない。


だが、深体大監督の唐沢はいまだ不動。
ベンチに腰を下ろしたままジッと戦況を見守る。


藤真 「よーーっし!! 一本行くぞ!!」

「オウ!!!!」


再び、森重と前川がローポストに並んだ。

再び、神と家村が動く。


ふたりのビッグマンが壁を張り、
ふたりのシューターが壁際を駆け抜けていく。


そして、


道谷《ボールが家村に入りました! フリー!》


キュキュ!!!

塚本《いや、今度は伊達君が追いつきました!》


家村にピッタリくっつく伊達。 

(もう撃たせない!)


深体大ベンチから声が飛ぶ。

「いいぞ! 伊達!!」

「そこは絶対に空けるなよ!!」


家村 (ならば…)


ビッ!

今度はローポストの森重にボールを入れる。

すかさず、自分は藤真のほうに動き、
目で合図を出す。

(行け!)



(よし!) 

藤真がゴール下へ向かってダッシュ。


ガッ!

そして、家村のスクリーンが牧を止める。



森重、スッとハイポスト付近にボールを差し出す。

そこに藤真が走りこんでいる。



「おおおおーーーーーーーーー!!!!!!」

「合わせた!! 上手い!!!!」



ダン!!

藤真、ボールを受け取り、レイアップへ。


(させん!) 

河田雅がブロックに跳ぶ。


ビッ!

藤真、空中でパスをさばく。


宮城 「お、ナイスパス!」


ローポストの前川が受け取った。

河田美が両手を挙げて立ちはだかる。


スッ、

前川ノールックでさっと横に差し出す。


ゴール下・逆サイドで藤真が受け取った。

「ナイスリターン!!!」



バス!!!!


深体大 42
青学大 55


藤真のレイアップが決まった。



道谷、絶叫。

《決まりました! 藤真、前川、藤真と繋いで
シュート。見事な連携です!!》

塚本も同様。

《いいリズムですよ! 青葉はチーム全員が
得点を挙げています!》


記者席。

弥生がスコアブックを確認している。

「そういえば、さっきは家村君、その前は
前川君が点を獲ったわね。そして今回の攻撃が
藤真君。森重&神以外の得点が目立ってきたわ」

中村、頷く。

「青葉は全員が完璧に機能している感じですね」

町田が続く。

「だからでしょうか。流れが物凄くいいから、
青葉のシュートが全くと言っていいほど、
落ちてないんですよね…」


弥生がスコアボードを見た。

表示された数字は、
青学大の13点リードを示している。


「長いわね。青葉の波」



観客席の赤木、腕組み。

「流れは途切れんな」

三井、頷く。

「ああ。さっきの話の“我慢”ってのは長そうだな」


ここで桜木がつぶやく。

「落とし穴の予感がするぜ」


「ん?」

一同、反応。


桜木、腕組みのまま続ける。

「なんだか、かえって不気味じゃねえか? 
ホケツ君のチームは全部が上手くいきすぎだ。
ジイたちは逆に静か過ぎる」


杉山 「お前もそう思うか、桜木」

桜木 「ぬ?」


杉山、続ける。

「実は俺も同じことを思っていた。
ヘンに不気味なんだ」


周囲の人間が続いた。

宮城 「実は俺も…」

三井 「オレも…」


赤木 「みんなが同じ感覚というわけか…」



「なにか」の予感を残しながらも、コート上では
青学大のペースのまま試合が進んでいった。



ガタ…。

「ふー、こりゃ当分このままだな」


荒石が立ち上がる。



宮城 「ん? どこか行く気か?」


荒石、振り返る。

「ションベンだよ、ションベン。
今のうちに行っとかねーと」


宮城 「今のうち?」


荒石、ニヤリ。

「もう少ししたら何か動くだろ。
便所行けなくなる」


赤木 (ほう?)

宮城 (成長してるな、お前も流れを感じるか)


桜木 「フン、アマチュアのお前に何が分かる」

荒石 「あ? 何か言ったか?」


桜木 「言ってねー。早くウンコ行け、1年坊主」

荒石 「ションベンだっつーの。見に来るか?」

桜木 「行くわけねーだろ」


洋平 「そんなネタでケンカするな」


宮城 (前言撤回だ。全然成長してねー…)





バス!!!

「森重が決めたああーーーーー!!!!!」

ザシュ!!!

「伊達のミドルが来たああーー!!!」

バス!!

「青葉の速攻だ!!!」

ザシュ!!!

「深体大が返した!!!」


道谷《両チーム、得点を獲り合っています》

塚本《しかし、点差は詰まりませんね》

道谷《青葉がリードを保ち続けます》

塚本《最初に奪ったリードが守られていますね》



その頃、トイレでは。


用を足している荒石。

(ふぅ〜。花道のヤロー、相変わらずウゼーな)



「あ! 荒石さん?」


声に振り返る荒石。 

「ん?」


声をかけた男は、湘北のジャージを着ている。

「やっぱり! お久しぶりッス」


荒石 「なんだ。お前も見に来てたのか」


湘北ジャージの男が返す。

「もちろんですよ。天崎さんも出てるし」


(チッ、そっちかよ)

荒石、眉間にシワ。

「そういや、試合はどーなってる?」


「まだ、青葉がリードしてましたよ」


荒石 「そうか。まだ動かずか」



3rdクォーター 残り4分

深体大 51
青学大 63




続く



-


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