準々決勝・第3試合
2ndクォーター 3分20秒
青学大 25
東京P 32
2ndクォーターから、ベテラン選手の枚数を
増やした東京Pが、そのベテラン勢の絶妙な
駆け引きから、次々にフリースローを奪取。
このピリオド開始10秒で逆転に成功すると、
そこから点差を徐々に離し始めた。
道谷《じわじわと離します、ペイサーズ》
塚本《さすがですね》
続く、青学大のオフェンス。
東京Pベンチから声が飛ぶ。
「さあ、ディフェンス!!!」
「これも止めて、一気に突き放そう!!」
桜木が呼応する。
「おうよ!!!!!!」
与野 (俺たちオッサン連中がスコアは積んだ)
森尾 (さあ、守備を頼むぞ、桜木)
青学大のオフェンスの軸は、いうまでもなく
アウトサイドシュート。
そして、核となる選手は、神宗一郎。
キュキュッ!!
神とマッチアップする桜木。
(俺が止めれば、流れはこっちのモンになる)
ビッ! ビッ!
青学大がボールを回す。
その最中、神がゴール下へ移動。
森重らビッグマンが並ぶ密集地帯へ身を潜める。
佐戸 「さあ、始まった」
左京 「あそこからフリーになって飛び出すぞ」
キュッ!!
神がゴール下から移動。
桜木は一歩遅れる。
脇田の背中に行く手を阻まれた。
「……!!!」
桜木 「だああーー! 邪魔だ、ワッキー!!」
脇田 (俺が、桜木の壁に…!!?)
相手選手すら利用してしまう、神の技。
ビッ!!
アウトサイドに張り出した神に、
藤真からのパスが絶好のタイミングで入る。
ガタッ!!!
青学大ベンチ、立ち上がる。
「来た…!!!!!!」
神が構える。
キュッ!!!!!!!
桜木が一瞬で距離を詰めてきた。
神 「……!!!」
佐戸 (追いつくのか…!!!!!!)
道谷《ああっと、神、撃てません…!!!》
塚本《おおお…!!!》
桜木、ニヤリ。
「止めたぜ、ジン…」
ダム!!!
桜木 「…!!」
瞬間、神はドリブルを選択。
桜木の横を抜き、中に切れ込む。
町田 「上手い!!」
弥生 「いや…」
キュッ!!
桜木を抜いた神、
ストップ・ジャンプショットへ。
と見せかけ、真後ろにパス。
ビッ!!
「……!!!!!」
後方からブロックに跳んでいた桜木の横を
ボールが通過。
「なにィィいいいーーーー!!!!??」
彦一 「何やそれ…!!!!」
弥生 「後ろからのブロックをも読んだ…!?」
牧、苦笑い。
(恐ろしい奴だ)
これを受け取ったのは、家村。
神が最初にいた位置に、入っていた。
須形 「す、凄い…!!」
上原 「完璧な連係だ…!!」
家村、すかさず構える。
バッシイイイイ!!!!
これを、森尾が叩いた。
「……!!」
家村のシュートモーションを見切った。
ボールをリフトする瞬間に手を差し出し、
それを叩いて見せた。
牧 「おお…!!」
諸星 (上手ええ…!!!!)
道谷《森尾が止めました!!!》
塚本《上手い!!》
森尾 「オッケー、速攻!!!」
ビッ!!!!
すかさず前方にボールを放る。
「な…!!??」
青学大メンバーがボールの方向に目を移すと、
既に桜木が走っていた。
「モーリー、ナイスパーーーッス!!!!!」
上原 「桜木さん、速ええええ…!!!」
帆足 「なんつうスピード…!!!!」
安西、ニコリ。
「健在ですね」
青学大ディフェンスは1枚。セーフティとして、
すぐに戻れる位置にいた藤真のみ。
天崎 「藤真さん…!!!!!」
陸川 「止めろ、ファウルでもいい!!!」
ダム!!!!!
「行くぞ、ホケツ君!!!!」
河田雅 「これは、リングまで行くぞ」
牧 (来るぞ、藤真)
藤真 (止める! ファウルは覚悟の上)
が、
キュッ!!!!
フリースローラインのやや内側、
桜木、藤真の手前で急ストップ。
「止まった…!!!!!」
「ジャンプショットだ…!!!!!」
藤真 (いや、そこからもう一度来る)
グッ、
桜木の体が一度沈む。
彦一 (二段ロケット…!!!!!)
キュッ!!!
藤真、後方に引く。
桜木 「と見せかけて、撃ーーーーつ!!!」
ダン!!!
真上にジャンプ。
藤真 「…!!」
牧 「なに…!!?」
ビッ!!!
ストップ・ジャンプショット。
道谷《桜木、撃ちました!!!!!》
ザシュ!!!
2ndクォーター 3分45秒
青学大 25
東京P 34
道谷《決まったあああーーーーーー!!!!!》
「おおおおおーーーー!!!! 桜木!!!」
「お見事、ジャンプショット!!!!!!」
三井、苦笑い。
「普通に上手えな、いまの…」
赤木 「ああ」
木暮 「とんでもない男になったよ…」
桜木、吠える。
「天才!!!!!!!!!!」
帆足 「おおお…!!! 桜木さん…!!」
上原 「すげえ!!!!!」
須形 「ホントに凄い…」
(自分のディフェンスがかわされた直後、
マイボールになった瞬間に走っていた。
切り替えの早さも瞬発力も桁違いだ…)
須形、唾を飲み込む。
「あれがプロの…、Bリーグのスピード…」
安西のメガネが光る。
「桜木君なら、まだ上があるかもしれませんよ」
須形 「え…?」
パンパンパン!!!!
森尾が手を叩く。
「オッケー、オッケー、いい調子だ!
次、もう一本止めるぞ!!」
「オウ!!!!!!!」
東京P、さらにリードを拡げて9点差。
与野、ディフェンスに戻りながら、
再び桜木に声をかける。
「オウ、またあのシューターに、
かわされちまったじゃねえかよ」
桜木 「ぬ?」
与野 「いま止めたのは森尾だぜ」
桜木 「ぬ…」
与野、続ける。
「どうやら、アイツはお前の動きを読んでいる。
お前のワケの分からない、反射神経までもだ」
桜木 「………。」
ベテランの注文は続く。
与野 「それ以上のものを見せろよ」
藤真 「一本!! 一本返そう!!!!」
「オウ!!!!!!!」
陸川 「決めろ、次の一本は必ず」
(これ以上離されたら、タイムアウトだ)
再び、青学大の攻撃が始まる。
そして、桜木の勝負が始まる。
「凄い勝負だ…」
VIPルームの男たちが戦況を見守る。
「神宗一郎、彼は凄いシューターですね。
その驚異的なシュート力もさることながら、
オフボールの動きが飛びぬけて素晴らしい」
「さらに、さっきのように、冷静にコートを
見渡す視野も持っている。森尾以上の素質を
持っているかもしれない」
「いますぐでもBリーグで、いや、おそらくは
国際大会でも通用するでしょう」
「だが…」
「ええ…」
男たちが目を合わせる。
どうやら、同じ意見の模様。
「あの天才的なオフボールの動きにまで、
桜木は反応し始めている」
「彼のポテンシャルは…」
―― それ以上のものを見せろよ
ギラ!!!
桜木 「見せてやる」
続く
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スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(1245) へのコメント一覧
ただこのまま終わるはずがないと思っている。
嬉しいね!
シューターとは相性良さそうだなぁ。
Kさんいつもありがとうございます!
2クォータ、両チーム選手をかえベテランを投入し経験を武器に青葉を翻弄し7点リードのペイサーズ!
青葉の大砲の主砲神宗一郎につく花道、神のフリーになる動きでワッキーと花道を絡めとる!日本が誇るシューターほんと恐ろしい!
藤真さんから神へのホットラインのパスが通り神がシュートへ!花道の動きを読みフェイクで中に侵入し、後ろからのブロックを読み家村へパス!
家村のシュートを森尾さんがスティールしカウンター速攻からの花道へ!戻っていた藤真との1on1から読み上いの中、ジャンプシュートで決めた〜!
元湘北勢赤木、三井、木暮が驚く中、安西先生の一言!先生期待しちゃって良いですか!
VIPルームで神を評価する中、花道にそれ以上評価する関係者たち。
花道が評価されるのも嬉しいが、エースシューター森尾さん並みに評価される神宗一郎!いつか互角以上の三井寿の評価も聞きたい。
近い将来ベテランと若手ミックスのチーム
樽瀬兄•三井•仙道•花道•塩田
宮城•神•流川•浜崎•杉山
牧•森尾•沢北•若穂•赤木
のようなチームが誕生したら
ワクワクドキドキです!
両チームとも頑張れ〜
実は誰よりもプロ意識高い花道だからこそ相手が年上とはいえ自分よりほぼ全てにおいて劣る学生ガード1人なんだからそこはダンクだろう、チームをのせ客をのせる、ついでにエンドワン
まーそのくらいは、、やんないと
見せ場はまだまだこれからってことかな?
こんな話を思いつくKさんは・・・。
となると、青葉としては、攻めの中心を森重に変更せざる得ない
先ずは、「森重 vs 杉山」
ここで、日本バスケのお偉いさんたちが決断した方針変更の余波が、どう出てくるか
まあ、まだ後半戦が残っていることを考えると、やはり、「桜木 vs 森重」の第二ラウンドというのは、描かずに終えるわけにはいかぬだろう
つまり、この試合をもって、杉山の存在価値は…
勝負の世界ってやつは、非情だねぇ
桜木花道の巻ですね!
サイコーです!
「神宗一郎、彼は凄いシューターですね。
その驚異的なシュート力もさることながら、
オフボールの動きが飛びぬけて素晴らしい」
「さらに、さっきのように、冷静にコートを
見渡す視野も持っている。森尾以上の素質を
持っているかもしれない」
「いますぐでもBリーグで、いや、おそらくは
国際大会でも通用するでしょう」
木暮「だが…」
宮益「ええ…」
VIPルームから見守る2人
与野さんの「それ以上のものをみせろよ」と、
それに答えるんであろう桜木のところに
ブルッとしました
もうそれ世代最強レベルだよね
ある意味沢北流川より上がだぞ
今回は「脇」のみ。
どっちなんでしょう?
安西先生みたいに、
どんどんよくなる君のプレイを見ていたい
って気持ちになる。
オフェンスコーチ 宮益
監督 木暮
木暮JAPANの誕生だぁ!
もう既に桜木はBリーグなんかで収まるもんじゃないと期待してるんで次も楽しみすぎて早く見たいです笑
さんちゃーん見てるかぁー!
このものがたりのなかでも特別視されてる二人に対して、、、
これはもしやアメリカユニバのセンターに対抗していく流れ…?
今回、普段なら来週へのワクワクが止まらないって感想だと思うんですが、ワクワクよりも「感動」の方が上回ってました。
感覚としてはバスケW杯のフィンランド戦の第1Q終了時に感じた感動に似てます。
日本が世界相手に1Qを22-15というリードで逞しく終えた時、何となく新たなステージに行った感と今までの努力とメンバー同士の信頼関係が画面越しにとても伝わってきたんです。
今回はそれに凄く似ていて、神の凄さを東京PもVIPの部屋にいる男達もわかっている。もちろん桜木も。
そして桜木の凄さも神を含めた全員がわかっている。わかっている故の更なる桜木への「その上」の注文。
今回流川は出てませんが、ヤツもきっと海の向こうで桜木のことを誰よりも信頼している男であることは、このスラダンの続きを読んでいれば強く伝わってます。
話全体を通して「信頼感」を強烈に感じる話でした。
そして日本代表に桜木が絶対必要な戦力である何よりもの根拠となる回が次回読めるのかとても楽しみです!
もっと言うと、流川と桜木が日本代表として同じコートに立ち、試合中に2人が更なる成長を遂げたりする姿を早く見たい!!
長年のストーリーと共にクオリティーの地道な継続、本当にありがとうございます!
これからも楽しみにしています!
長文失礼しました。
花道の「さらなる上」を見抜けちゃう
安西先生は、相変わらずの名将ですわ
毎回あのやり取り好きです☆
引き続き、魅せてくれ、は な み ち !!
能力的にはゴリより森重なんだろうがチーム力てそれだけではないから
桜木の進化の方が上だ!
みんなのレベルアップが、止まらない!!!!!
これだけやって更に上を期待される桜木はいったいどれだけのポテンシャルを秘めているのか。与野、森尾みたいなメンターが居るし、この先楽しみしかない。
それより何より最高なのは、あの三井が桜木を「普通に上手い」と評価するほど桜木が【バスケットマン】になっていること!
プロだから得点を優先したし、あそこでダンクは誰でも予想はできてしまう。
ましてや花道やし。
しかし、この試合中でもそうだけど、徴発しながらも、試合に勝つこと、しかもプロとして勝つことを優先してる。結構観客の期待でなく、本気で戦ってる風にみえるよ。
青葉サイドで二桁話されたらタイムアウトというふうに、リーチかけて次は外せないってのはものすごいプレッシャーだよ。藤真相手ならファウルもらいながらやれたかもしれんが、逆にファウル取られたら青葉に流れもっていきかねんからね。
ダンクはトドメか初手でやるときだよ。
あの名将トーマス・ホーバル代表監督ですかね?
ここはそのまま終わっていいゲームでしょう
あそこで無理やりダンクはちょっと安直過ぎるし無駄かなぁ
下手したらオフェンス取られる可能性もある訳で。
まぁ、ある意味「プロ」の選択って事じゃないですかね。
青葉からしてみれば、昔のように突っ込んで来てくれた方が、ディフェンスの対応としては楽だろうね(仮に、藤真が止められなかったとしても)。
今回の選択で、今後は、そのままフィジカルに物を言わせたダンクと、相手との距離を利したストップ・ジャンプ・シュートの二つへの対応を迫られることになるし。
更に、パスまでも加わったら、もっと厄介なことになる。
桜木が、今でも、常に進化・成長しているということを思い知らされた青葉としては、そっちの方が嫌だったんじゃないかな。
身体能力だけ凄くても宝の持ち腐れになるし。
高校生の時には既に桜木は神の巧さ(経験)を超えてみせてるから、その桜木がプロの世界で経験を積んだのだとしたら、圧倒するのはなんら不思議ではない。
続き見たい.....
な笑
また、IH前の対決では日本一のスーパ−エース沢北と互角のPLAY
をした流川を本気にさせた訳で。
その沢北には、「ハッキリ言って自信なし」と諸星も脱帽レベルだった訳で。
その花道が3年キャリアを磨き、更にBリーグのTOPチームに入り
揉まれた訳だから、第1Qまでなら分かるが第2Qで神を圧倒するのが
当たり前なんだけどね。
4分の1マン
そういういつものパワープレイではなく、
技ありのプレイをしたことに今回は意味があるんだと思いますよ。
インターハイで初めてジャンプシュートを決めたときのように、桜木を知るプレイヤーたちが桜木の成長を驚くように描いたプレイと思います。
なので原作キャラの多い青葉には効果的なプレイかなと。
今回は🦶を見つめてもいいんじゃね?