準々決勝・第3試合
2ndクォーター終了
青学大 32
東京P 49
前半が終了。
実況席の道谷アナが戦況を伝える。
《前半終わって東京ペイサーズが17点のリード。
序盤、青葉学院大がスリーポイントを軸に攻勢に
出た場面もありましたが、さすがは王者・東京、
第2クォーターに入ってからは、ベテラン選手の
活躍もあり、大きな点差をつけました》
塚本、解説。
《第2クォーターのスコアでは、ペイサーズが
なんと18点も上回っています。それだけ守備で
抑え込んだということです。特に目立ったのは
やはり桜木君ですね。青葉学院の攻撃のリズムを
狂わせたのは、間違いなく彼でしょう》
道谷《後半、青葉は巻き返せるでしょうか》
塚本《ええ、このまま終わりはしないでしょう》
道谷《まだまだ楽しみな天皇杯準々決勝です》
「もう完全に、このゲームのキーマンだな」
「ああ」
観客席、腕組みの赤木。
「ウチとの試合の時よりも、さらに存在感が増して
いるようにも見える。その理由は主軸選手の離脱
だけではないだろう。アイツはプロになってからも
日々成長を続けているんだ」
木暮、ニコリ。
「本当に凄いもんだよなあ。高校時代から素質の
カタマリのような男だったけど、よもやここまでの
選手になってしまうとは。トップリーグで揉まれた
経験っていうのは、よほどのものなんだろう」
三井、ニヤリ。
「俺たちも負けちゃいられねえ。まずはBリーグで
ポジションを取る。アイツとの勝負が楽しみだぜ」
花形が続く。
「藤真、神、森重、このままやられっぱなしでは
いられないだろう。きっと後半は桜木攻略に向け、
動いてくるはずだ」
木暮、ひとつ息を吐き、ニコリ。
「ふぅ…、そうかあ…。もう桜木は、
追いかけられる側になったんだなあ」
赤木 「フン」
三井 「フン」
『ビビーーーーーー!!!!!!!!』
両軍のメンバーがコートに出る。
東京Pは、小場、納和、オズボーン、桜木、杉山。
青学大は、藤真、家村、神、前川、森重。
町田 「森尾さんは休憩か」
弥生 「いまは少し余裕があるということね」
宇野、ニコリ。
「せっかくの機会だ。ベンチから神宗一郎の
動きを勉強するのもいいんじゃないか」
森尾、ニコリ
「そうですね、そうさせてもらいましょうか。
スペシャルコートサイドですからね」
そして後半、
青学大は「桜木攻略」に動く。
キュッ!!
前川のスクリーン。
桜木 「ぬ?」
これを使って、神が動く。
桜木、前川をかわし、すかさず追う。
「コラアア!!! 待て…」
ガシイイイ!!!
桜木 「……!!!!」
そこにもう一枚、森重のスクリーン。
「2枚…!!!!!」
「桜木に二重のスクリーン!!!!」
佐戸 「お!」
左京 「新しいカタチだ」
そこに藤真のパス。
ビッ!!
道谷《あああーーっと、神が空いたああ!!》
塚本《上手い!!!!!》
杉山 (させんぞ)
キュッ!!!
すぐさま桜木とディフェンスを交換、
神のチェックに出る。
町田 「カバーが早い!!!!」
弥生 「さすがのディフェンス!!」
そこに、
桜木も跳んできていた。
桜木 「あ…!」
杉山 (バカ野郎!!!!)
神に、杉山と桜木が引きつけられる格好に。
ビッ!
ここで神、ボールをインサイドへ送る。
道谷《中に入れた!!!》
塚本《森重君ですよ!!!》
ゴール下、オズボーンが寄るが、
森重は構わず体をぶつけて勝負。
バス!!!!
3rdクォーター 20秒
青学大 34
東京P 49
「おおおおおおーーーーーー!!!!!」
「青葉、お見事!!!」
道谷《後半、先制点は青葉です!!!》
塚本、解説。
《桜木君の動きがよすぎたと申しましょうか、
あの2枚のスクリーンをもかいくぐって、神君に
寄ったせいで、中を空けてしまいましたね》
杉山 「スイッチしただろ、なんで出てくるんだ」
桜木 「ぐ…」
杉山 「ふぅ…」
様々な意味で「呆れた」様子のため息。
(ったく、どういう動きしてるんだ、コイツは…。
なぜあのカタチから、神に追いつける…)
一方、客席では三河M・外川が苦笑い。
もうひとつ「呆れる」事象があった。
「パスワークがよかったのは確かだけどさあ、
森重クン、あのチャーリーを相手に1対1から
普通に決めちゃったよ…」
佐戸 「ええ、アイツもタダモンじゃないですよ」
左京 「いい位置で渡せば、まず決まるな」
続く、東京Pの攻撃。
小場 「一本!!!!!」
「オウ!!!」
藤真 「ディフェンス!!!!」
青学大はゾーンディフェンス。
藤真と家村が前列、神・前川・森重が後列の2‐3。
弥生 「ここはゾーン」
町田 「サイズ的にマンツーはキツイかな」
そして、再び森重に見せ場。
バッシイイイ!!!!!!!
中に切れ込んだ小場のレイアップを叩き落とす。
「……!!!!!!!!!!」
道谷《森重のブローーーーーック!!!!》
塚本《高い!!!!!!》
「おおおおおーーーーーーーー!!!!!」
「なんか、森重に火がついた感じだぞ!!!!」
キュッ!!!
このコボレ球、桜木が拾う。
そして、ニヤリ。
「やるじゃねえか、デカ坊主」
杉山 (味方がやられて笑うな)
ダム!!!!
桜木、ドリブルイン。
「次は俺だ!! デカ坊主!!!」
バシイイ!!!!
桜木 「…!!!!」
ボールが叩かれた。
牧 「ここぞの場面で出てくるな」
河田雅 「見事」
藤真だった。
桜木 「あああああ!! ホケツ!!!」
藤真 (もう自由にはさせんぞ)
弥生 「まるで桜木包囲網!!」
彦一 「攻守で桜木さんをかく乱しとる…!!」
藤真 「速攻!!!!!!」
ビッ!!!
ボールは前線へ。
家村が走っていた。
「おおおおおーーーーーーーー!!!!!」
「カウンター、早い!!!!!!」
東京P、ディフェンスに戻るが、
守備の体制が整いきる前に、家村が撃つ。
ビッ!!!!
三井 「出たぜ」
花形 「空いたら撃て、の青葉学院」
ザシュ!!!!!!
3rdクォーター 50秒
青学大 37
東京P 49
「スリー、来たああああーーーーー!!!!」
「わずか50秒で一気に5点詰めた!!!」
道谷《青葉、後半立ち上がりからスパーク!!》
塚本《いいですねえ、青葉らしい攻撃です!》
青学大ベンチの陸川、腕組み。
「まずは桜木をかき乱す。そこからウチの流れに
持ってくる。そう、相手のカギは桜木なんだ」
そして、
ベンチメンバー、ガッツポーズ。
「よしよしよし!!!!!」
「ここから、ここから!!!!!」
天崎、コブシを握る。
「2ndクォーター、あれだけ耐えたんだ。
ここで獲り返さなきゃ青葉じゃない」
(桜木さん、ウチは負けませんよ!!)
桜木 「おのれ、学生軍団め…」
ディフェンスに戻った青学大、
藤真が手を叩く。
「さあ、ディフェンス!!!!
反撃開始だ!!!!」
「オウ!!!!!!!」
赤木 「さあ、どうする桜木」
続く
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スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(1248) へのコメント一覧
ゾーンの前2枚に天崎の名前がありますが
攻守に渡って桜木包囲網を敷くということは、他の選手に対しての対応が、それだけ甘くなるということで
あとは、桜木が、如何に、冷静且つ、クレバーな判断ができるか、どうか
青葉は、この第3Qで、ある程度、追い上げることには成功できるだろうけど
更に、桜木の進化・成長を促す手助けをすることになるし
森尾はベンチで、休憩&研究ができるので、終盤は、『これぞ、日本代表』という活躍を見せるのでは
やっぱり、青葉には、勝ち目はなさそうだな
いつの間にかいる
ミスったね・・・ふっふ・・
あのまま超集中で無双しちゃったら別キャラだもんなぁ
そういうレベルまで早く行って欲しいような欲しくないような
Kさんいつもありがとうございます!
ペイサーズVS青葉学院大学、前半終了で17点ビハインドの青葉。神&森重を抑える花道もそうですがベテランの存在も恐ろしい!
赤木、三井、木暮、花形さんも含めた神奈川勢の会話良いですね〜
後半開始でペイサーズは森尾さんが抜け小場・納和•オズボーン•花道•杉山のメンバー。
対し青葉は藤真•家村•神•前川•森重の2クォーター開始時のメンバーで巻き返しをはかります!
スクリーンを巧みに使い、花道を遠ざけ、杉山さんと重なったところで森重にパスしオズボーンから決め先制した青葉。
更に花道包囲網を敷き小場さんのレイアップを森重がブロック、花道のドリブルを藤真さんがスティール!一気に家村に繋ぎ長距離砲をはなち合計5点縮めました!
待ってました!これこそあいたらうての青葉!守備でも攻撃的な感じで神へ的確にボールを供給し花道からボールを奪った藤真さんかっこいい!
陸川監督の作戦!『桜木をかき乱す』とはいったい?藤真さんを評価する牧&河田にこっちも嬉しくなりました。
両チームとも頑張れ〜
それで痛い目見たチームがいくつもあった。
高校時代デカブツとやり合ってプロになって外国人達に揉まれてきて成長した姿を是非とも見てみたいです。
桜木はまだ日本ではやられてしまうのですね、アメリカで活躍できるレベルには、まだ先ですかね…。
感無量です。
黄金世代の力を見せつけろ!
所詮は4ヶ月。素人だ。
森尾と練習はしてるだろうしそろそろお披露目くるか?
本来なら、やり返す為に暴走する所だろう。
だが、学生達と何が違うか?
それは、対戦してきた選手レベルとくぐり抜けてきた修羅場。
自チームの杉山さんやデビットソンは、日本代表やそのレベル以上にある選手達と戦い揉まれてきた。
練習で揉まれ、試合で揉まれ、吸収し、ストイックに努力する事が出来る桜木。
また1段階、レベルの違う姿を魅せてくれるだろう。
宇野監督も相手の手打ちは読んでる。
試練としてみれば面白い
前話の安西先生の「これまでとは違う。どうやら何かを掴もうとしていますね、桜木君。きっとまた私の想像を超えてくれるでしょう」
これは包囲網突破のフラグになるかなw
神の桜木から点を取るってのも気になりますが‥
ソッチもめちゃトレンドでアツいですが個人的にはポイントフォワードが見たい
桜木にここまでかき乱された時点でもはや勝ち確な気もするけど、もはや後半も完全には抑えられなかったでいってほしい!
いや、最後はフィジカルで解決してくれると信じたいが…
スイッチについては仲間が合わせるしかないのか?
桜木のフィジカルと感覚に合わせられるのは流川しかおらんのやろうなぁ
能力がバカ高いけど、チームケミストリーって考えるとまだはまっている感じがしないし、個人としての資質以外でも伸びしろはたっぷりある。もっと行けー!
「まずは桜木をかき乱す。そこからウチの流れに
持ってくる。そう、相手のカギは桜木なんだ」
ここから未公開シーン
「桜木には蚊帳の外にいてもらおうか」
??「待ちくたびれましたよ」
赤木、三井「アイツは!?」
木暮、花形「間違いない!」
会場にいている大半は彼を知らない。
牧「!?」(青葉にいたのか!?)
清田「あの人は!?」(赤毛サルを倒して下さい)
まもなく神奈川 第3のメガネが登場する
青葉大では?
細くてごめん
次の展開が楽しみ
ぐらい話してたら桜木も納得するし、チームも桜木なしでも普段通りの試合としてやれるでしょう。少々桜木目立ちすぎて他のメンツが悲しくなってる。
「青」葉「学」院「大」学