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  • 2023年11月16日12:03

スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(256) リメイク版

※この記事はリメイク版です
リメイクの経緯はコチラ
元記事はコチラ



関東学生トーナメント決勝戦
3rdクォーター 残り45秒


深体大 63
青学大 65


道谷、実況。

《深体大、凄まじいまでの追い上げ!!!
ついに2点差まで詰めてきました!》

塚本《チャンスは逃さない。これが深体大です》


さらに深体大の攻めるような守り。


牧 「足を止めるな!! 当たっていけ!!」

「オウ!!!!!!!!」


「うわああああ!! また高い位置から当たるぞ!」

「アイツら、ここで一気に追いつく気だ!!」



深体大ベンチ、腕組みの唐沢。

「当然だ。機は逃がさん」



スローインからボールを受け取った藤真。

マークはもちろん牧。


青学大ベンチから声が飛ぶ。

「藤真さん!! なんとかしてくれ!!」

「藤真さん!!!」


観客席の杉山。 

「正念場だな。ここはキャプテン・藤真の
リーダーシップが問われる時間だ」

赤木、腕組み。 

「青葉の司令塔として、この悪い流れを
なんとしても喰い止めなければならない」


花形 「勝て、藤真」



藤真健司vs牧紳一



藤真 (牧、勝負だ)


ダム!!!


牧 「………!!!」


藤真、スピードで牧を抜く。


観客席からどよめき。

「おおおおおおおーーーー!!! 速い!!」

「牧を抜いた!!!!」


記者席も沸き立つ。

弥生 「そう! 今年の藤真君にはこれがある!」

町田 「対深体大用ウェポン、藤真のスピード!」



伊達健がチェックに来る。


ダム!!!!

これもかわす。


「おおおおおお!!!! また抜いた!!!」


伊達 (は、速い…!!)


ビッ!!!

そして、前方を走る家村へパス。


家村、ルックアップ。

逆サイド、スリーポイントライン付近で
フリーとなっている神宗一郎を見つけた。


(チャンスだ!)

ビッ!


家村から神へボールが飛ぶ。



そこに、



諸星が飛び込んできた。

(かかった!)


―― 神へのパスコースをわざと空けていた


諸星 「悪いな」

(焦りが出た相手がどう来るかは
分かってるんだよ!)


王者として3年間君臨し続けた
常勝チームが持つ勝負の勘だった。



バッシイイイ!!!!



家村から神、

コートを横断するように放たれたボールが、

中間地点で止められた。




藤真に。


「……!!!!!!!!」



「ええええええーーーーー!!?」

「藤真…!!!!???」




三井 「………!!!?」

宮城 「……!!!!」

赤木 「な……!!!!!」


塚本《なんと!!!!!》

道谷《藤真が味方のボールをカットしました!!》


諸星 「コイツ…!!!!!」


パスコースにカットに飛び込んだ諸星の、
さらに少し手前。

猛スピードで藤真が飛び込み、
諸星に渡る前にボールを止めた。


「なんだそれ!!!!!!??」

「あんなの見たことねえーーー!!!!!」



牧 「藤真…!!!」


青学大ベンチ総立ち。

「さすが!!!!」 

「さすが藤真さん!!!!」


ダム!!


道谷《そのまま藤真が深体大ゴールに向かう!》


青学大ベンチ、絶叫。

「行け!!!」

「行けええええ、藤真さん!!!」



キュキュッ!!!!!

深体大ゴール下には、
河田兄弟が待ち構えている。


深体大ベンチも絶叫。

「止めろ!!!!!」 

「藤真を止めろーーー!!」



(来るか!)

河田雅の足が一瞬動いた。



藤真、その瞬間リング付近へ大きなパス。



「……!!!!???」



高く放られたボールの先。




森重が跳んでいた。




青学大ベンチ、再び叫ぶ。


「来た………!!!!!」


監督・陸川も思わず叫ぶ。

「決めろ!!!!!」





ドガアアアアアア!!!!!!!!!



森重寛の強烈なボースハンドダンクが炸裂。



深体大 63
青学大 67



青学大ベンチ、
全員がコブシを突き上げ飛び上がる。

「ジャック・アターーーーック!!!!!!」

「出たあああああーーーーーーーーー!!!!」



道谷、絶叫。

《決まったあああああーーーーー!!!!
ジャック・アターーック!!!!》

塚本《まさに和製ジャック!!!》



「っしゃああああ!!!!!」

藤真が仲間の叫びに応えるように、
ベンチに向かってガッツポーズ。


青学大ベンチの絶叫に拍車がかかる。

「うおおおーーーー!!! 藤真さん!!!!」

「スゲエ!!!! スゴすぎる!!!!!」



放送席の興奮も収まらない。


道谷《物凄いスーパープレイが出ました!!!》

塚本《彼らは本当に大学生なんでしょうか!!!》


森尾 (コイツら…、なんて奴らだ…)



藤真が手を叩いて声を出す。

「さあああ!! 一本守るぞ!!!!」

「オウ!!!!!!!」



宮城 「お。声出てる」


藤真のスーパープレイが、
青学大の選手に絡み付こうとしていた
「焦り」の鎖をほどいた。


弥生 「ワンプレーで立て直した…」

中村 「まさに“最高のポイントガード”」


弥生 (あれは、恐らく牧君にも真似できない…)



残り37秒。


ここから両軍は互いに2点を加えた。


バス!!!!

「決まったーー!!!! 諸星のカットイン!!」


ザシュ!!!!

「神がワンフェイクからミドルシュートだ!!!」




『ビビーーーーーーーーーー!!!!!』


3rdクォーター終了

深体大 65
青学大 69



彦一 「深体大が追いつけなかった…」


隣のカメラマンは呆然とした表情で
コートを眺めている。

「こんな試合は見たことないぞ…」



赤木、腕組み。

「あの勢い、深体大がまくると思ったがな。
藤真がそうはさせなかった」

三井 「初めてじゃねえか? こんなこと」


そして宮城の額には汗がにじんでいる。

「正直、凄いッスよ。今の藤真は…」

(やっぱりコイツらを倒さないと
俺たちの日本一はないな…)



深体大ベンチ。

唐沢がスコアボードを眺めながらつぶやく。 

「4点差か、あと一歩だったな。
さすがは藤真健司だ」


河田雅がドリンクを手に取る。

「手ごわいな、青葉学院」

諸星が牧に声をかける。

「オイ、牧。藤真に負けんじゃねーぞ」


牧、無言でうつむいている。


諸星 「オ、オイ…。牧……」


牧が顔を上げた。

怒りにも近い鋭い視線で諸星に答える。

「当たり前だ。絶対に勝つ」



ゾク…!!

諸星 (ま、牧……)


唐沢 (その顔だ、牧。敵は徹底的に倒せ)



青学大ベンチ。

藤真がチームメイトを鼓舞し続ける。

「さあ、あと10分だぞ、絶対に勝つぞ!!」

「オウ!!!!!」


雰囲気は最高のものになっている。



ポン。

陸川が天崎の肩を叩いた。

「準備しておけ。第4クォーター、行くぞ」


天崎 「はい」

いつもならここで大はしゃぎする天崎だが、
静かに返事。



陸川 「分かってるな。ラスト10分、勝負だぞ」

天崎 「ハイ!」


陸川 「頼んだ」

(諸星の得点が目立ってきている。ここは動く)



神の爆発で序盤に奪った二桁リードを、
しばらく保ち続けていた青葉学院大学だが、
3rdクォーターでそのアドバンテージは
ほぼ消えることとなった。

だが、逆にアドバンテージを渡すまでには
至らなかった。至らせなかった。


いま、試合はイーブンに戻ったといえる。



杉山 「やはりこうなった。勝負はラスト10分」

桜木 「なかなか面白い試合になってきたぜ」



勝負はあと10分、
ファイナルクォーターに持ち越された。




続く



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