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  • 2024年01月09日12:31

スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(257) リメイク版

※この記事はリメイク版です
リメイクの経緯はコチラ
元記事はコチラ



関東学生トーナメント決勝戦
3rdクォーター 終了

深体大 65
青学大 69


残すは最後の10分、
道谷が戦況を伝える。

《さあ、第4クォーターです。ゲーム序盤から
大きなリードを奪っていた青葉学院大ですが、
ついに第3クォーター、深体大に捕まりました。
ゲームは4点差で最後の10分に突入します!》



「スゲエ試合になってきたぞ!!!」

「どっちが勝つか、全く分からん!!!」


続いて放送席が3rdクォーターを振り返る。

《塚本さん、あの怒涛の連続得点で一気に
深体大が追いつくかとも思ったんですが、
青葉も最後は踏ん張りましたねえ》

塚本、頷く。

《いやあ、あの藤真君のワンプレーですねえ。
あれは非常に大きな一本だったと思いますよ。
青葉は生き返りました》

道谷、さらに森尾にも問う。

《森尾さん、第4クォーターのカギを握るのは
誰になるでしょうか》

森尾、答える。

《やはり両キャプテンじゃないでしょうか。
チーム力の差はほとんどないと思うので、
彼らのプレーが決め手になるでしょうね》



『ビビーーーーーーーーーーーー!!!!!』



両軍メンバーがコートに出る。


「さあ!!! 来た来た来たああーーーー!!!」

「最後の10分!! 勝負の10分だ!!!」


そして、青葉メンバーの動きに観客が反応。

「天崎だ!!! 天崎が入ってるぞ!!!」

「青葉がメンバーを代えてきた!!!」


道谷、両軍の布陣を確認。

《青葉が選手を代えました。SGの家村に代えて
天崎を投入です。先発メンバーに戻しました》

塚本、解説。

《諸星君が後半途中から調子を上げてますからね。
そこの対策でしょう。おそらく守備をゾーンから
マンツーに戻すでしょうから、これがどのように
作用するか見物ですね》


天崎、バチンと両頬を叩く。 

「よっし!!」

いつもの顔とは違う。視線が鋭い。


観客席、
桜木が天崎の表情の変化に気づいた。

「お、チョロの野郎、いい顔してんじゃねえか」

杉山 「チョロ?」


湘北戦士の一人、須形が答える。

「天崎さんのことです」


杉山 「なぜ、チョロ?」


桜木、腕組み。

「チョロチョロするからだ」


杉山 「わ、分かった…」

(「オスギ」のほうがまだマシか…?)


桑田は感心の表情。

「凄いな、天崎。1年生でこんな大舞台に…」

宮城が反応。

「ケッ、入った大学がたまたま強かっただけよ。
まあ次のリーグで俺たちに負けるんだけどな」



4thクォーターラインナップ

深体大

PG.牧
SG.伊達
SF.諸星
PF.河田雅
C.河田美

青学大

PG.藤真
SG.天崎
SF.神
PF.前川
C.森重



レフェリーが神にボールを渡す。


道谷《さあ、青葉ボールからスタートです!》

塚本《立ち上がりから注目しましょう》


神のスローイン。
藤真にボールを入れる。


藤真 「さあ、行くぞ!!!!」

「オウ!!!!!!!」



「始まった!!!」

「青葉、頑張れ!!! 深体大を倒せ!!」

「負けるな深体大!!! 王者はお前らだ!!」



牧 「ディフェンス!!!!」


キュキュッ!!!!!

深体大メンバーは全員自陣で待ち構えている。


弥生 「深体大はハーフコート・マンツー」

彦一 「元の守備隊形に戻った」



唐沢 「まだ仕掛ける時ではない」


ビッ! ビッ!

ボールは、藤真から天崎へ。
天崎から藤真へ。藤真から神へ。

ゆっくりと外で回す。


道谷《青葉がボールを回します》

塚本《静かな立ち上がりですね》


その後、中を一度経由して、藤真へ。


ダム!!!!

ここで一気に攻撃のギヤが上がる。


「行った!!!!」 

「藤真が仕掛けた!!!!」


藤真、牧を抜く。


三井 「おおっ!!」

宮城 「速い!!」



キュ!!!!


抜いた直後にストップ。

そして、すかさずジャンプシュート。


「自分で撃った!!!」



ザシュ!!!

深体大 65
青学大 71



「おおおおおおーーーーーーーーー!!!!!」

「藤真が自ら決めたああーー!!!!」

「牧との1対1を制した!!!」


藤真が、青学大ベンチにコブシを向ける。

「っし!!!」


青学大ベンチ、3rdクォーター終盤の
テンションのまま、全員が立ち上がり、
藤真を指差す。

「よーーーーーーっし!!!!!」

「ナイス!! 藤真さん!!!」

「どうだ!! 見たか、深体大!!!」


道谷、興奮実況。

《カットインから藤真の見事な得点です!!
青葉が第4クォーター最初の得点を決めました!》

塚本、興奮解説。

《あのビッグプレイから藤真君がノッてますね!!
深体大相手に自ら決めましたよ!!》


道谷《森尾さんが勝負のカギと称した藤真の得点》

森尾《そうですね!》 

(凄いガードだな、藤真健司)



ボールを拾う諸星。

スローインで牧に渡す。


諸星 「最強の敵だぞ、牧」

牧 「ああ、分かってる。全力で倒す」



藤真 「ディフェンス!!!!」


青学大はマンツーマン・ディフェンス。


諸星につくのは、やはり天崎。
そして牧につくのは、もちろん藤真。


赤木、腕組み。

「ゾーンをやめてスラッシャーにマンマークだ」

三井、頷く。

「青葉は去年、ドライブの仕掛けを防ぎきれずに
負けたんだったな。さあ、今回は…?」


杉山 「それは、藤真と天崎次第か」



ダム、ダム…。


牧、ドリブルでボールを保持。

(マンツーマンか。面白い)


ダム、ダム、ダム……。

パスをしない。完全に1on1の体勢だ。


諸星 (いいぜ、牧)

河田雅 (行け)


道谷《塚本さん。牧は自分で行きますか?》

塚本、頷く。

《間違いないです。自分で勝負に行きますよ。
これは藤真君にお返しの1対1を挑みますね》


そして、


ダム!!!


「行った!!!!」

「牧、必殺のペネトレイト!!!!」


キュキュッ!!!!

藤真、喰らいつく。
抜かせない。


「ナイスディフェンス!!!」

「きっちりコースを止めている!!!」


ダム!!!!

牧、構わず突進。藤真に体をぶつける。


「いや、止まらない!!!!」

「パワーで押してる!!!!!」


藤真 「くっ……!!!」


キュキュ!!


ゴール下。

牧、強引なステップインからシュート。



『ピーーーーーーーー!!!!!!』

バス!!!!!!



ホイッスルと共にボールがリングをくぐる。


「……!!!!!!??」


『ファウル!!!! 青4番(藤真)!!
バスケットカウント・ワンスロー!!!』


深体大 67
青学大 71



藤真 「……!!!」


「決めたあああああああーーーー!!!!!」

「これぞ牧!!!! 力でねじ込んだ!!!」


お返しとばかりに深体大ベンチが爆発。

「おっしゃあああああーーーーーー!!!!!」

「さすがは牧だ!!!」

「見たか、藤真!!!!」



ポン。

牧、ボールを拾い、審判に手渡す。


そして、藤真をキッとにらむ。

「譲らんぞ」




4thクォーター、
まずは、藤真が決め、牧が決めた。



続く



-


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