（リメイクの経緯はコチラ）
（元記事はコチラ）
関東学生トーナメント決勝戦
道谷《青葉のオフェンスです！》
ダム、ダム…。
ビッ！！
｢通った！！！！」
｢ナイスパーース！！！」
｢おおお！！ いかせない！！！」
｢押し込むか…！！！！！｣
ビッ！！
｢なにィィィいいいい！！！？」
｢外だ！！！！！」
塚本《これは見事！！！！！》
｢よーーーーっしゃああああああ！！！！！！」
｢藤真さん！！！！！」
ビッ！！！！
続く深体大 ８７
青学大 ８６
道谷、興奮実況。
《残り時間は約2分。1回の攻撃ごとにリードが
入れ替わる目まぐるしい試合となっています！》
《残り時間は約2分。1回の攻撃ごとにリードが
入れ替わる目まぐるしい試合となっています！》
神のスローイン。
藤真が受け取り試合再開。
道谷《青葉のオフェンスです！》
塚本《さあ、深体大の守備に注目ですよ！》
牧が手を叩く。
｢ディフェンス！！！」
深体大のディフェンスは塚本の予想通り、
森重に河田雅、神に樋口がつく。
森重に河田雅、神に樋口がつく。
しかも樋口は、かなりタイトなチェック。
｢おおお！ 出た！ 樋口のディフェンス！」
｢長い腕でパスコースを消してるぞ！！」
観客席の宮城。
｢あれにはダンナも手こずったもんな」
｢あれにはダンナも手こずったもんな」
赤木、頷く。
｢ああ、そして今ゲームに入った樋口と、
出ずっぱりの神ではスタミナの差もある」
｢ああ、そして今ゲームに入った樋口と、
出ずっぱりの神ではスタミナの差もある」
記者席の町田。
｢ここで神が消された…！」
｢ここで神が消された…！」
弥生、腕組み。
｢そうね。ただ、ともあれまずは森重君よ」
｢そうね。ただ、ともあれまずは森重君よ」
ダム、ダム…。
藤真、森重のポジションを確認。
ゴール下に入ることができないでいる。
河田雅の巧みなディフェンス。
河田雅の巧みなディフェンス。
｢おおおお！ ダメだ！！ 場所が取れない！」
｢さすが河田！！ ディフェンスも超一流！！」
杉山、腕組み。
｢あそこでインサイドの1対1に持ち込めなければ、
陸川作戦は根底から崩れるぞ」
陸川作戦は根底から崩れるぞ」
桜木が返す。
｢いや、まだダメだ。あのくらいの守備じゃ
デカ坊主をストップすることはできねえ」
デカ坊主をストップすることはできねえ」
杉山 「…！？」
キュ！！！
森重、スピンターン。
道谷《おおおっと、速い！！！》
桜木 「出たな！」
一瞬で河田雅の裏に回りこむ。
｢おおおおおーーーー！！！！！」
ビッ！！
そこに完璧なタイミングで藤真のパスが入った。
｢通った！！！！」
｢ナイスパーース！！！」
ゴール下、森重にボールが渡る。
が、
河田雅もフリーにはさせない。
すかさずゴール下に回りこむ。
すかさずゴール下に回りこむ。
キュキュッ！！！
塚本《上手い！！ さすがだ！！》
桜木 （ほう、丸ゴリもなかなか）
戦場はローポスト。
ゴールを背にした森重、河田雅との1対1。
｢来た！！ ゴール下！！！」
キュ！！！
森重、高速フロントターンからシュートへ。
が、
河田雅、この動きに反応。
コースに入り、シュートを撃たせない。
｢おおお！！ いかせない！！！」
｢動きの勝負は互角だ！！」
森重、今度はパワー勝負。
ダム！！！
大きな肩と背中で河田雅を押し込む。
｢ぐっ……！！！」
河田雅の上体がのけぞる。
｢おおおおおおーーー！！！！！」
｢押し込むか…！！！！！｣
藤真 「行け！！！ 勝負だ、森重！！！」
ダム！！
さらに、パワーで中を狙う森重。
｢マズイ…！！！」
大野がチェックに来た。
大野がチェックに来た。
ビッ！！
瞬間、森重は外の家村にパス。
｢……！！！！！！！！！」
｢なにィィィいいいい！！！？」
塚本《おおおーーーっと、ナイスパス！！！》
森尾 （フリーの選手が見えてる！！）
家村、スリーポイントラインで受け取る。
｢来た……！！！！」
｢外だ！！！！！」
(させるか！！！！）
大野、すぐさま戻りブロックに跳ぶ。
｢おおお！！ 大野も反応が速い！！」
クイ！
道谷《フェイク！！！！》
大野 「！！！！？？」
｢上手ああーーーーい！！！！！！」
ビッ！
家村、フェイクで大野をかわし、
ミドルポスト付近にパス。
ミドルポスト付近にパス。
そこには、
｢藤真だああああーーーーー！！！！！！」
｢中、切れ込んだーーー！！！」
｢中、切れ込んだーーー！！！」
キャプテン・藤真が走りこんでいた。
そして、ストップ＆ジャンプショット。
｢もらったーーーーー！！！！！！」
バス！！！！！
深体大 ８７
青学大 ８８
道谷《藤真が決めたあああーーー！！！！》
塚本《これは見事！！！！！》
青学大ベンチ、いっせいにコブシを突き上げる。
｢よーーーーっしゃああああああ！！！！！！」
｢藤真さん！！！！！」
藤真、ガッツポーズ。
｢よーーーっし！！！！！！」
｢よーーーっし！！！！！！」
ベンチの陸川もガッツポーズ。
｢よく決めた、藤真！！！！」
｢よく決めた、藤真！！！！」
一瞬の隙を突かれ、カットを許した牧。
(藤真…！！）
残り1分45秒、青学大が逆転。
｢またリードが入れ替わった！！！」
｢すげえ攻撃だ！！ どっちも守りきれねえ！！」
｢両軍のオフェンスが上回ってる！！！」
｢すげえ攻撃だ！！ どっちも守りきれねえ！！」
｢両軍のオフェンスが上回ってる！！！」
激しい点の奪い合い。
1本ごとに得点が動き、そしてリードが変わる。
杉山、腕組み。
｢これは、先に外したほうが負けかもしれんな」
｢これは、先に外したほうが負けかもしれんな」
赤木 「確かに…。と、なると？」
杉山、頷く。
｢ああ、フィニッシュを中に設定している
深体大が有利だ」
｢ああ、フィニッシュを中に設定している
深体大が有利だ」
記者席でも同様の会話。
｢深体大が有利？」
中村の声。
弥生が答える。
｢青葉は森重君にダブルチームを呼び込んで、
外に陣取るシューターが決めるという作戦。
対する深体大は河田君を中心に中・中で勝負。
外に陣取るシューターが決めるという作戦。
対する深体大は河田君を中心に中・中で勝負。
どっちが確率がいいかは、明らかだわ」
町田、腕組み。
｢そう、青葉は難しい外のシュートを
決め続けるしかないということ…」
｢そう、青葉は難しい外のシュートを
決め続けるしかないということ…」
続く、深体大の攻撃。
やはりローポスト、
河田雅のポジションを狙った。
河田雅のポジションを狙った。
道谷《深体大はやはりゴール下です！！》
塚本《同じ場所を何度も攻めていますよ！》
桜木 「トーゼン！ 男ならゴール下よ」
そして、河田雅に家村と森重のダブルチーム。
赤木 「また同じ展開！！」
しかし、
ここで森重が声を出す。
｢俺がつく」
家村 （森重…！！）
ゾーン･ディフェンスを崩し、
森重が1on1のマークに。
森重が1on1のマークに。
弥生 「陸川監督の指示！！？」
違った。
陸川 「アイツが自分で判断した」
前川 （あのいつも静かな森重が…！！）
弥生 「森重君…」
(この展開、中を決められたら不利になると、
自分で察知した…！？）
(この展開、中を決められたら不利になると、
自分で察知した…！？）
藤真 （自分が何とかするしかないと自覚したか）
河田雅、ニヤリ。
｢面白れえ！！！」
｢面白れえ！！！」
ダム！！！
河田雅、森重に一度体をぶつける。
キュ！！
そして、次の瞬間、バックステップ。
赤木 「出た…！！！」
花形 「来るぞ！！ フェイダウェイ…！！」
だが、
キュ！！！
森重は信じられない反射速度で
このバックステップに対応。
このバックステップに対応。
ブロックショットに跳んだ。
赤木 「なんだと！！！！？」
藤真 「森重！！！！」
河田雅 「…！！！」
とっさの判断。
フェイダウェイジャンプの体勢から
フェイダウェイジャンプの体勢から
ゴール下の樋口にパス。
ビッ！！
｢おおおおおーーー！！！！！？？」
｢おおおおおーーー！！！！！？？」
杉山 「な……！！！！」
(あそこからパスだと！ なんて男だ！！！）
ギン！
桜木 （あれは相当な背筋力がないとできん！）
樋口、ゴール下で受け取る。
ダム！！
そして、森重のいないゴール下を狙う。
家村が両腕を伸ばし、懸命にブロックに跳ぶ。
樋口、見透かしたようにポンプフェイク。
｢おおお！！ ナイスフェイク！！！」
そして
樋口 （もらった！！！！）
バシイ！！！
｢…………！！！！！？？？」
樋口がポンプフェイクで手を下げた瞬間、
ボールが青学大ディフェンスの手に弾かれた。
道谷《ス、スティーーーーール！！！！！！》
塚本《なんと…！！！！》
神宗一郎。
｢うわあああーーー！！！ 獲ったーーー！！」
｢神が獲ったああーーーーー！！！！！！」
清田 「神さん！！！！」
(ス、スゲエエエ！！！）
天崎 （チャンス！！！）
ダダッ！！！！
天崎、猛ダッシュ。
諸星 （天崎…！！！）
神のスティールで、一瞬時間が止まったかの
ようだったコート上で、天崎がいち早く走った。
ようだったコート上で、天崎がいち早く走った。
天崎 「神さん！！！！」
神 「行けえ！！！」
ビッ！！！
神から前線の天崎にボールが飛ぶ。
道谷《あああっと、青葉の速攻！！！！》
諸星が後から追う。
(ぜってえ撃たせねえ！！！）
(ぜってえ撃たせねえ！！！）
バシイイ！！！
｢な……！！？」
このボールを藤真がカット。
神と天崎を結ぶラインと交差するように
飛び込んできた。
飛び込んできた。
｢ああああ！！！！ また出た！！！！」
｢味方のボールを止めた！！！」
ゾク！！
弥生 「藤真健司……！！！！！」
ダム！！！！
藤真、そのままドリブル開始。
牧が後から追う。
藤真の前には天崎と諸星。
｢2対1！！！」
｢アウトナンバーだああ！！！！」
｢アウトナンバーだああ！！！！」
唐沢 「牧！！！！」
(止めろ！！！！！）
｢オウ！！！！」
牧、唐沢の指令通り、藤真に追いつく。
｢は、速えええええ！！！！！！！」
｢あんなに後から追いつきやがった！！！！」
宮城 （オッサン、バケモンかよ…！！！！）
唐沢 「よし！！！」
キュ！！！！
藤真、急ストップ。
｢なに……！！！？？」
｢止まった！！！」
このストップで、
一瞬、牧との距離が生まれる。
一瞬、牧との距離が生まれる。
牧 （……！！！）
藤真、ボールを構えた。
｢ま、まさか…！！！！」
―― 深体大より点を獲れ
藤真 （攻めてこそ青葉！！）
ビッ！！！！
スリーポイントシュート。
道谷《藤真、撃ったああーーーー！！！》
塚本《スリーーーーーー！！！！》
藤真 「入れえええええーーーー！！！！」
ザシュ！！！！
｢………！！！！！！！！！」
深体大 ８７
青学大 ９１
塚本《き……》
道谷《来たああああーーーーーー！！！！！！》
｢うわああああああーーーーーー！！！！！」
｢速攻スリーーーーーーー！！！！！！！」
｢藤真が決めたあああーーーーーーー！！！！」
藤真、ベンチに向かってコブシを突き出す。
｢うおおおーーーっしゃあああ！！！！！！！」
青学大ベンチ、大爆発。
｢やったあああああーーーーー！！！！」
｢藤真さん！！！ 藤真さん！！！！！！」
残り時間 1分30秒
深体大 ８７
青学大 ９１
4点差。
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jungle123
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