プロレス大好き、編集者・Kでっす!!
ぶっちゃけバスケと同じくらい好きでっす!
小学5年生〜大学4年生くらいまでは間違いなく、
「プオタ」でした、ええまあ、間違いなく。
毎週『週刊ゴング』を買うような奴でした。
因みに、ちょっと珍しいかもしれませんが、
実は “全日派” だったり(新日も勿論好きよ)。
さてさて、
そんなわけで今日は「スポーツ名選手」として
プロレスラーを紹介したいのですが、
特に〇〇記念とか、そういうキッカケもなく、
いきなり藤波辰爾さん、行っちゃいます。
※全日派と言いながら、藤波辰爾(笑)。
これ、
キッカケは、完全にわし都合。
最近見た下記の動画に度肝を抜かれたからです。
※ちなみに動画自体は数か月前のものです。
わしがつい最近この動画を観たという次第。
↓
いや、これは凄いわ。
動画タイトルの通り、70歳の身体じゃないですよ。
これはもうプロレスラーの範囲に限らず、
あらゆるアスリートの中でも凄いんじゃないか?
この試合に備えてしっかり準備(トレーニング)
したんだろうなあ、藤波さん。
問答無用で超リスペクトですよ。
ということもありましたので、
Kindle Unlimitedの対象となっていたこともあり
コイツを1週間くらいで全部読みましたよ、わし。
↓

2年半前に刊行された藤波さんの自伝です。
レスラー人生50年(!)を振り返るという内容ね。
ごめんなさい、
読む前はそんなに期待してませんでした。
あまり面白くないだろうと思っていました。
わし、それなりにしっかりプロレスにハマった
男であります。なので、何となく分かるんです。
多分こんな内容だろう、というのが。
・猪木さんに心底憧れたことが書いてるだろうなあ
・長州力というライバルに感謝してるだろうなあ
・前田日明戦は熱い思い出になってるだろうなあ
・社長時代のプレイバックは少し苦いだろうなあ
・新日に誇りを持ってて、邪道系は嫌ってるかな
・ドラゴンボンバーズや無我の件も苦いかしら
ざっとこんな感じですね。
まあみんな同じように思うんじゃないでしょうか。
藤波さんの像って、誰が見ても同じような感じな
気がするので。
で、
読んでみました。
実際にそういう内容の本でした。
ページをめくるたびにすげえ予想通りなんです。
読み進めていくなか、驚きはほぼナシでした。
なのに、
それなのに、
この本、面白かったんです。
いやあ、なんなんだろう、この感覚は。
ことごとく予想通りのことが書いてあるのに、
なんつーか、凄く「いい」んです、この本。
アマレス、柔道、相撲などの他競技で名を馳せて
スカウトされたわけではなく、ただただ純粋に
ファンの立場から努力でプロになった藤波さん。
とにかくプロレスが大好き。
他競技の実績が無いからこそ、余計なプライドや
意地もなく、ピュアにプロレスの世界で努力して
メインイベンターとなり、
プロレスの華ともいえる「必殺技」を幾つも創り
(ドラゴンスープレックス、ドラゴンスクリュー、
ドラゴンスリーパーなど、「ドラゴン」がつく
技って、全部藤波さんが編み出したものですよ)、
レジェンドとして名を残した人。
この人こそ「THE プロレスラー」なんじゃないか、
そんなふうにも感じましたよ。
そうそう、
蹴られて殴られてメチャクチャ劣勢の展開でも、
スモールパッケージホールドや逆さ抑え込みの
一発でカウントスリーの大逆転という、
相手からすると「今までの攻防は何だったんだ!」
と激怒しそうなフィニッシュでも、観客が全員
拍手を贈るのも藤波さんならではですよね。
これってもう、それでオッケーなところまで
歴史を積み上げた藤波さんの勝ちなんですよね。
※双璧は、小川良成かな
プロレスの面白さ、奥深さがここにありますよ。
藤波さんが創った価値ですよ、これ。
まさにプロレスラーですよ。
んでまた、みんなが思っている通りの
「いい人」なんだろうね。
なんかもうそれが文面の各所から滲み出てるのよ。
藤波さんは、社長時代の自分が「優柔不断」と
言われていたことは自覚していて、なんなら
長州×橋本戦のストップが「ドラゴンストップ」と
揶揄されていたことすらも把握している。
さらに「それはその通り」と認めていたりもする。
で、「でもあの時はこーだったのよ」と説明する
ところも、なんかもう気を遣いながら生きてきた
人なんだろうって感じがして、すがすがしい。
馬場さんのような大きな身体はなかったし、
猪木さんのようなスター性もなかったし、
鶴田さんほどの才能にも恵まれてなかったし、
長州さんほどの暴れん坊でもなかったし、
前田さんほどのカリスマ性もなかったし、
三沢さんや武藤さんのような天性の輝きも
なかったのでしょう。
でも、プロレスが大好きで、その世界の流れに乗り
トップに立ち、あろうことか未だに戦っている。
凄い人ですよ。
上記のトップ選手たちがみんな引退し、あるいは
この世を去った中、藤波さんはまだリングの上で
我々に戦う姿を披露している。
もしかしたら、あのスーパースターだらけの
昭和レスラーたちのサバイバルにおいて、
最後に勝ったのは、この人なんじゃないかしら。
昭和の伝説、最後のひとりだと思います。
くれぐれも体には気をつけていただきつつ、
燃え尽きるまで頑張っていもらいたいものです。
レジェンドレスラー・藤波辰爾の巻でした。
ではでは。
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嗚呼、スポーツ名選手/藤波辰爾 へのコメント一覧
それだけ藤波の受けと展開が凄いのかなと思っています。
僕はジャンボ鶴田vs藤波辰爾が見たかったですね。
ジャンボ鶴田vs藤波辰爾を見たかったですね。
地味目やけど誰とでも良い試合するし前田も藤波さんは天才言うてますね
マッチョドラゴンですわw
IGFが猪木系権利を取ってるから猪木が亡くなってからの猪木興行でもボンバイエは放送時には差し替えとかになる事について、藤波さんの「何とかならんかねー猪木さんはみんなの猪木さんなのよ」ってコメントが凄い好きっす
棚橋が新日社長になった時のコメントも良かったな
プロレス界を語るのに外せません。新日派でしたので名勝負多かったです。(ちなみにゴングより、週プロの方を買い続けてました(^^))
前田は、新日に於いては、藤波戦とニールセン戦だけかもしれませんね。
長州は、猪木戦があるんじゃないかしら?
記事で紹介した書籍を読んでも、とにかく藤波さんが猪木さんに心底憧れていたことはよく分かりますし、最も近い位置にいたことが、彼の自慢なのだろうなとも思うんですよね。
ラストマン・スタンディング 的なね。
いわゆる名勝負製造機なのかも?
晩年の「切り返し技で逆転決着」っぷりは最高ですね。