準決勝・第2試合
東京ペイサーズ×大阪サンズ
4thクォーター 残り5分
東京P 65
大阪S 73
ビハインドを負う東京ペイサーズ、
宇野監督は、「桜木で勝負」と指示。
そして、その桜木には「お題」を提示。
―― プロのプレイをしてこい
森尾が桜木の肩を叩いた。
「お前はその答えを知ってるよ」
『ビビーーーーーーーーーー!!!!』
タイムアウトが明けた。
両軍メンバーがコートに入る。
東京Pは、
小場、森尾、オズボーン、桜木、杉山。
大阪Sは、
樽瀬、パーマー、ワイアット、若穂、浜崎。
道谷、確認。
《東京ペイサーズはメンバー交代はありません。
対する大阪は、ガードのベテラン・天月が下がり、
センターの同じくベテラン・浜崎が入りました》
塚本、解説。
《大阪は一気にサイズアップしましたね。そして、
ガード型の選手は樽瀬君だけです。ここからは全て
樽瀬君がコントロールするということでしょう》
佐戸 「これはさすがにリバウンド力では大阪かな」
左京 「200cm級3枚に、ジャマさんだもんね」
町田 「大阪は、より“負けにくい”布陣になった」
弥生 「東京は、ここからどういう策に?」
グッ!!
背番号99・桜木が、両手で髪をかき上げる。
「プロのプレイ」
森尾、ニコリ。
(あの開幕戦の日、Bリーグの方向性を示したのは
お前の言葉だったんだぜ、桜木)
―― 見に来て損はさせない
―― 日頃のストレスから解放されたかったら
―― バスケットボールを見に来て欲しい
―― 断固たる決意でプロのゲームを見せる
開幕戦後、桜木花道が発信したメッセージである。
全力を尽くしエキサイティングなゲームを提供し、
観客を日常から解放する、それがプロの役割。
残り5分、
期待と興奮が入り混じるコートにて、
ゴール下に向かって歩いていく桜木と杉山。
杉山 「準備はできたか」
桜木 「ああ」
東京ボールから試合再開。
小場 「よーーーーっし、一本!!!」
道谷《さあ、ラスト5分の攻防です》
塚本《バスケットボールの最も面白い時間ですよ》
桜木 「プロだからな」
ビッ! ビッ!! キュキュッ!!
東京P、ボールを回す。
そして、選手が中外を動く。
観客席から東京Pファンの声。
「残り5分!! ここが勝負だぞ!!!」
「頼むよ、桜木!! 何とかしてくれ!!!」
第1クォーターからビハインドが続いている。
第4クォーターに入っても事態は好転しない。
これまで、こんなときになにかを
起こしてくれたのは、桜木花道だった。
ファンは、祈るように声を贈る。
東京Pベンチの宇野、腕組み。
「三河と深体大のゲームは、桜木にとって強烈な
刺激となったのだろう。自分と同世代の学生達に
負けてはならないと、異常な集中力で試合に臨み、
過去に例のないハイレベルなプレイを披露した」
棟川 「その通りですね」
与野 「いつもの荒々しさはなくなっていた」
宇野、続ける。
「そのプレイは、キャリアでは桜木を大きく上回る
深体大の選手に匹敵するクオリティだった。だが、
意識しすぎてしまったのだろうか、そのプレイは、
敢えて極端にいえば“超一流のアマチュア”のものと
言えるものだった」
棟川 「なるほど…、言われみれば」
宇野、ニコリ。
「一方で、プレイの精度が上がっていたこと自体は
なんら悪いことではない。桜木は、競技者として
今日、ひとつ上のステージに駆け上がってくれた。
ここまでの時間には、間違いなく意味があった」
与野 「ええ、見違えましたよ」
ビッ!!
ボールはハイポストの杉山から、
コーナー付近の桜木へ。
道谷《さあ、桜木です!》
塚本《ここは魅せてほしいですねえ!!》
宇野、続ける。
「もちろん勝負に勝つことは何よりも大事だが、
それだけならば、学生もプロも同じ。プロには
プロに求められる役割がある。桜木という男は、
それが何なのかを知っている」
与野 「プロに求められる役割」
棟川 「例のメッセージですね」
ダム!!!!!!!!!
桜木、仕掛ける。
ベースライン沿いにリングに向かってアタック。
宇野、ニコリ。
「そして、ラッキーなことに、どうやら桜木は、
それを意識したほうが、パフォーマンスが上がる」
(観客を沸かせるようなエキサイティングなプレイ、
それがお前にとっては、イコール、最も力を出せる
スタイルなんだ)
ダン!!!!
桜木、ボールを両手で掴み、
リングに向かって跳ぶ。
森尾が思わず叫んだ。
「行けええ!!! 桜木!!!!!」
ダン!!!
ゴール下の番人、浜崎がブロックに跳ぶ。
216cm、Bリーグ最長身選手のディフェンス。
空中の桜木、頭上に掲げていた両手を一度下げ、
顔の横あたりに移動させる。
この動きで、浜崎のブロックから逃れる。
まだ桜木は高度を保ったまま。
まるで水平に移動するかのようにリングに向かう。
「………!!!!!!!!!」
赤木 (桜木…!!!!)
三井 (お前…!!!!)
桜木、空中でもう一度両手を高く掲げる。
浜崎の体は落下し始めている。
桜木の体はまだ空を舞っている。
そして、
ドガアアアアアーーーー!!!!!!!!!!!
渾身のボースハンドダンク。
4thクォーター 残り4分40秒
東京P 67
大阪S 73
会場、爆発。
「おおおおおおおーーーーーーーーー!!!!!」
「桜木!!!!!!!!!!!!!」
「桜木、やったあああああーーー!!!!!!!」
「なんだ、いまのはあああああ!!!!!!!!」
道谷、絶叫。
《スーパープレイ!! スーパープレイ!!!
桜木のスーパープレイが飛び出しました!!!》
塚本、同じく絶叫。
《これは凄い!! とんでもないダンクです!
ダブルクラッチの、ボースハンドダンクとでも
言えばよいのでしょうか!!!》
ドスン!!!!
桜木、着地。
そして、天井を見ながら吠える。
「おあああああーーーーーーー!!!!!!!!」
これまで抑え込んでいた感情を、
一気に爆発させるかのような咆哮。
観客席の東京Pファン、総立ち。
「うわああああーーーーーー!!!! 桜木!!」
「これだ!!! これを待っていた!!!!!」
佐戸 「おいおいおい…」
外川 「なーんか、凄いのが出ちゃったねえ…」
三井 「やりやがったな、あの野郎」
赤木 「フン、やってくれるわ」
木暮 「凄い、凄いぞ、桜木…!!!!」
弥生 「桜木君……!!!!!」
町田 「お前って奴は…!!!!!」
彦一 「アンビリーーーーーバブル!!!!!」
この試合最大の歓声のなか、
パンパンパン!!!!
森尾が手を叩く。
「さあ、ディフェンス!!!!!!!」
森尾、振り向く。
後方の桜木に声を掛ける。
「ここからだぞ、桜木!!!」
桜木は再び吠えた。
「勝ああああああああーーーーーーつ!!!!」
続く
--
|



スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(1269) へのコメント一覧
読んでてこれだよ!ってなっちゃいました(笑
やっと蘇ってくれましたね桜木最高!
そのまんま一気にいっちゃってください!
桜木はこうでなくっちゃ!!!!!
もはや深体大のやつらを余裕で上回るプレイ!
ダンクができる牧や諸星河田でもこのプレイは無理だろう。
いや、今の八村ですら出来るかどうか笑
早くアメリカに行って、世界レベルの選手の仲間入りを果たしてくれ!
身体能力は確実に世界レベル!!
どんなダンクやねん!!
更新ありがとうございます。
もうこのまま桜木爆発で樽瀬をぶっ飛ばしてほしい
2:45〜
https://www.google.com/url?sa=t&source=web&rct=j&opi=89978449&url=https://m.youtube.com/watch%3Fv%3D4rMD-DIQrLI&ved=2ahUKEwj29e_JxNOFAxWlnq8BHRROAFEQwqsBegQIEhAG&usg=AOvVaw1aLMEX6dM-GMM2t27PCty4
森尾が思わず叫んだ。
「行けええ!!! 桜木!!!!!」
泣きました。泣
Kさん、アンビリーバボーです!
Kさん、アンビリーバボーです!
これで、テンション爆上がりで1日過ごせます。
勝ああああああああーーーーーーつ!!!!
確か当時、これができるのは高校生では流川だけって高頭監督が言ってたっけ…。
流川と花道が同じチームで、牧や仙道としのぎを削り、山王工業も倒した。こんな2人が湘北で安西先生の元でバスケットをするって、奇跡なんだなぁって思ったわ‼️
流川「にゃろう・・」
読んでてやっぱり嬉しくなる。
今は出ていないけど
流川然り 仙道然り
この3人が1番好きだなー
毎回 楽しみにして読ませて貰ってます。
花道の爆発もわくわくです!
そして
流川と仙道を求めてる自分がいます テンホー
面白すぎ。
そういや、アヤコさんって最近見ませんね笑
一気読みする興奮と落ち着かせるため息。
凄いです。
「行けええ!!! 桜木!!!!!」
ここマジ最高!!!
この思わずッてのが色々たまらん!
そしてとんでもないのを皆に魅せた桜木に鳥肌バボー!!!!!
期待にしっかり応える花道すごい!!
次回の更新も楽しみにしています。
(ちなみにダブクラダンクはNBAでも実際にできた人はいないって何年か前にネットの何か見たんですが、本当なんですかね?)
最高の展開!
桜木がノる事で周りの選手もノる。
次も楽しみです!!
Kさんいつもありがとうございます!
残り5分で8点ビハインドのペイサーズ。追い詰められたら中東京は花道中心で攻める模様!この展開ワクワクドキドキっす!
タイムアウト明け東京はメンバーはそのまま、大阪は天月が下がりベテラン浜崎が入り、外人2人・若穂・浜崎を魔法使い樽瀬が操るビックラインナップに。リバウンド力は大阪が上とベテランが予想するが、そんなことないはず。
開幕戦の花道のメッセージ。『断固たる決意でプロのゲームを見せる』森尾さん&杉山さんの信頼の中、花道にボールが渡り、浜崎との1on1。
浜崎がブロックにとぶがまるで、あの時の流川のようにダンクの手を下げ、もう一度上げダンクを決めた〜!
とんでもなくやばいプレイ来た〜!
ダブルクラッチのボースハンドダンク!今の黄金世代でも可能なのは花道と流川くらいしかいないのでは!
花道がのった、ここからここから、一気に花道中心に我々が想像もつかないプレイでサンズを破ってほしい。
頑張れペイサーズ!
Kさんあなたって人はどこまでスラダン大好きなんですか(*⁰▿⁰*)
シュート外してる描写がなかったので、残り4分30〜50秒かと思ってたら、あれ?少なくない?って思ってしまいました。
この展開のオフェンス1回分の時間はすごく大事になりそうだったので、ミスであれば長く見たいので時を戻してほしいです。ミスでなければ、次回以降また楽しみに読ませていただきます。
そのセリフは会場で見ていた陵南の田岡ですね。
まだビハインドなのに、試合終わってないのに
興奮止まらないっす!
桜木さらなる覚醒!
そしてマッチアップした神。
彼らから学び吸収したとしたら3Pもあるかも。
花道の兄 笑
宮益
原作時のメガネくんも「集中しているときのあいつの動きは本当に常軌を逸している!」って言ってたもんな。
そういうのをムラがあると言うんだぞ桜木よ笑
格上じゃないと実力以上のものは出ないわけで、もはやBリーグのトップレベルでも普通に戦えることは証明された。
あとは突き抜けるだけだね!
ダブルクラッチダンクだったり山王戦のゴリの吠え方だったり、原作を想起させるいい回だ!
よっ!プロ!!
最近だとモラントが決めてたような気がします!
歳取ったなぁww
>山王戦のゴリの吠え方
山王戦の赤木のは、河田雅史との勝負への拘りを捨てて鰈のような泥にまみれる(泥臭い)役、脇役に徹する決意を表したもの。「俺が泥臭く支えるから、お前らが点取ってこい!」みたいな。
今回の桜木のは、自分が主役としてゲームをひっくり返すダンコたる決意の現れのように見える。あの叫び一つで「俺が点取ってやるからもっと俺にボールを寄越せ!」というメッセージも込められているように感じる。
集中はしているからそれなりの数字は残せている。
要は考え方の問題で流川の言う集中が足らないとは違うと思うしムラとも違う。
コメントの全てが違うと思ってしまったのでコメントさせて頂きました。
そういう心理的描写のことではなくて、
天井に向かって吠えた の視覚的描写のことを指して言っています。
あのコマのゴリのように吠えてるのが目に浮かぶよね、という意味合いのコメントです。
あまり原作を読んでいない人ということだけはわかった。
あとあんたがどう思おうが知らん笑
200cm3枚吹っ飛ばせ!