(リメイクの経緯はコチラ)
(元記事はコチラ)
関東学生トーナメント決勝から5日後、
週刊バスケットボール編集部。
最新号を見ながら彦一が弁当を食べている。
「ああ、何度見てもカッコええ表紙や。
これは売れるで。この間のテレビで
藤真ファンが増殖しとるいう噂やし」
これは売れるで。この間のテレビで
藤真ファンが増殖しとるいう噂やし」
表紙に躍る文字は「新王者誕生」。
そして、藤真のガッツポーズ。
残り1分30秒で決めたスリーポイントの
直後の顔である。
直後の顔である。
最新号の横には、決勝戦が収録されたDVD。
「メシ食うたら次はこれや。
あの感動をもう一度や」
あの感動をもう一度や」
バシィ!!!
彦一 「痛ぁああ!!!」
振り向くと、そこには相田弥生。
丸めたノートを手に持っている。
丸めたノートを手に持っている。
「アンタ、浸りすぎやねん。DVDはいつでも
見られるやろ。気持ち切り替えて次の仕事や」
見られるやろ。気持ち切り替えて次の仕事や」
ゴシゴシと頭をさする彦一。
「次…?」
「次…?」
バッ!!
弥生がポスターを広げる。
彦一 「おお!! 刷り上がったんか!!」
弥生、ニコリ。
「コレで気持ちが切り替わらんならクビやな」
そのポスターは、ユニバーシアード日本代表の
壮行試合の告知だった。
壮行試合の告知だった。
対戦カードは、
初日……ユニバ代表×三ッ星電機
二日目…ユニバ代表×東洋自動車
昨年の社会人リーグ1位&2位チームが、
大学生の日本代表と戦うという、日本バスケ界の
未来を占う意味でも重要なビッグイベントである。
大学生の日本代表と戦うという、日本バスケ界の
未来を占う意味でも重要なビッグイベントである。
キャッチコピーは
「リアル対ドリーム」
「リアル対ドリーム」
彦一 「おお!! わいの案が採用されとる!」
弥生 「アンタ、コピーだけは上手いからな」
(確かに、この通りのゲームやわ。いま日本で
最も強い2チームと未来のスーパースター連合軍、
まさに「現実」と「夢」の激突ね)
最も強い2チームと未来のスーパースター連合軍、
まさに「現実」と「夢」の激突ね)
ポスターを食い入るように見つめる彦一。
「これまたテレビ地上波で放送。日本のバスケも
いよいよ盛り上がってきたで」
いよいよ盛り上がってきたで」
場所は変わって、
東洋自動車体育館。
東洋自動車体育館。
スタッフが同じポスターを掲示板に貼っている。
そこに桜木が現れた。
「お、今度の試合のやつか」
スタッフ 「そう、桜木君も写ってるよ」
桜木 「ぬ?」
桜木の姿は右隅に小さく入っている。
東洋自動車の選手で、最も大きく写っているのは
もちろん森尾。そして、その後ろにやや小さく
杉山とデビッドソンという構図だ。
もちろん森尾。そして、その後ろにやや小さく
杉山とデビッドソンという構図だ。
桜木、眉間にシワ。
「なんなんだ、これは…。
なぜこの天才がこんな扱いに…」
「なんなんだ、これは…。
なぜこの天才がこんな扱いに…」
スタッフ 「いや、なぜって言われても…」
(こ、これはヤバイ展開だぞ……)
桜木、ブツブツとつぶやく。
「このプロフェッショナル・桜木がこのサイズ…」
「このプロフェッショナル・桜木がこのサイズ…」
スタッフ 「ヘ、ヘンだよね……」
(いや、森尾さんも杉山君もみんなプロだし…)
桜木 「ふんぬーーーーーーー!!!!!」
スタッフ 「うわああああ……!!」
ポスターに頭突きを、かまそうとする桜木。
バシイイ!!!!
スリッパが桜木の頭を小突く。
桜木 「ハッ……!!?」
振り向くとそこには杉山。
「何やってんだ、お前。早く練習の準備しろ」
桜木 「ぬ…、オスギ…」
杉山、ポスターに気づく。
「おお、今度の試合か。カッコいいな。
週バスの編集部が作ったんだろ、これ」
週バスの編集部が作ったんだろ、これ」
桜木、引き続きブツブツ。
「彦一か。あの小僧、この天才を
こんな小さな扱いにしおって」
「彦一か。あの小僧、この天才を
こんな小さな扱いにしおって」
スタッフ (小僧って…。同い年だろ…)
杉山、ポスターを確認。
「ふーん、やっぱりまだユニバメンバーの
顔は入ってないかあ…」
「ふーん、やっぱりまだユニバメンバーの
顔は入ってないかあ…」
ポスターには、東洋自動車と三ッ星電機の
選手は写っているが、ユニバメンバーは
12人分のシルエットしか載っていない。
選手は写っているが、ユニバメンバーは
12人分のシルエットしか載っていない。
髪型もはっきりせず、誰がメンバーなのか
全く分からない構成。
全く分からない構成。
スタッフがニコリ。
「それが今回のミソでしょう」
「それが今回のミソでしょう」
桜木 「どういうことだ?」
そこに森尾の声。
「お楽しみだからだよ」
桜木 「ぬ? モーリー」
森尾が続ける。
「この試合のイベントで、メンバー発表を一緒に
やっちゃうらしいぞ。なかなか面白い演出だな。
戦う俺たちにとっちゃイイ迷惑だが」
やっちゃうらしいぞ。なかなか面白い演出だな。
戦う俺たちにとっちゃイイ迷惑だが」
杉山、苦笑い。
「ギリギリまで相手メンバーが分からない状況で
試合ですからね。これじゃ対策も立てられない」
ギン!!
桜木の目が光る。
「問題なし! この天才がいる限り
大学生どもなど敵ではない!」
「問題なし! この天才がいる限り
大学生どもなど敵ではない!」
杉山、ニコリ。
「その通りだ。学生に負けるわけにはいかん」
「その通りだ。学生に負けるわけにはいかん」
森尾がボールを取る。
「よし! 練習始めるぞ!」
「よし! 練習始めるぞ!」
「オウ!!!!」
「あ!」
森尾ひと言加える。
「杉山は解説の練習もしとけよ」
ズーン…。
杉山 (自分の試合の前に解説だなんて…)
再び、週刊バスケットボール編集部。
彦一、まだポスターを眺めている。
「しかし、この中に仙道さんや桜木さんが
入らんいうのが残念や…」
「しかし、この中に仙道さんや桜木さんが
入らんいうのが残念や…」
弥生 「あと、流川君もね」
ピク!
彦一、これに反応。
「流川君も!? 流川君も入らんのか?
沢北さんはおるのに」
沢北さんはおるのに」
弥生、ニコリ。
「なにやら色々事情があるみたいやで。
いまのチームでのポジション争いとか、
その他色々ね…」
いまのチームでのポジション争いとか、
その他色々ね…」
その頃、深体大会議室。
ユニバ候補のリストが広げられている。
唐沢 「いいメンバーが集まった」
陸川 「ええ、ベスト4、狙える面子ですね」
ユニバーシアード監督の唐沢と、
副監督の陸川が並んでいる。
副監督の陸川が並んでいる。
唐沢は学生トーナメント終了後、自ら協会に
掛け合い、陸川をコーチに引き入れていた。
掛け合い、陸川をコーチに引き入れていた。
唐沢 「どうだ? 沢北君」
向かいの席には、山王工業・堂本監督と
沢北栄治の姿。
沢北栄治の姿。
堂本がメンバー表を眺める。
「沢北、この間の決勝で日本のレベルは
おおよそ分かったはずだ。どう捉えた?
このメンバーならアメリカと戦えるか?」
おおよそ分かったはずだ。どう捉えた?
このメンバーならアメリカと戦えるか?」
沢北、ニコリ。
「ハイ、勝ちに行きましょう」
陸川、ニコリ。
「おお、頼もしい」
「おお、頼もしい」
唐沢、苦笑い。
「だが、この中から12人に絞るのも一苦労だな…」
「だが、この中から12人に絞るのも一苦労だな…」
※メンバーを試合当日の発表にしたのは、
イベント性の向上という面もあるが、単純に
「まだ決まってない」のが大きいというウワサ
イベント性の向上という面もあるが、単純に
「まだ決まってない」のが大きいというウワサ
ユニバーシアード 日本代表候補
藤真健司 (G/青葉学院大/4年)
家村 誠 (G/青葉学院大/4年)
前川健介 (C・F/青葉学院大/4年)
神宗一郎 (G・F/青葉学院大/3年)
森重 寛 (C/青葉学院大/2年)
天崎和彦 (G・F/青葉学院大/1年)
牧 紳一 (G/深沢体育大/4年)
大野敦也 (F/深沢体育大/4年)
諸星 大 (G・F/深沢体育大/4年)
河田雅史 (C・F/深沢体育大/4年)
河田美紀男(C/深沢体育大/2年)
樋口義弘 (C・F/深沢体育大2年)
伊達健太 (G/深沢体育大/1年)
土屋 淳 (G・F/大和大/4年)
野辺将広 (C・F/大和大/4年)
松本 稔 (G/大和大/4年)
赤木剛憲 (C・F/明利大/4年)
花形 透 (C・F/明利大/4年)
宮城リョータ (G/明利大/3年)
荒石淳也 (C・F/明利大/1年)
三井 寿 (G/拓翼大/4年)
渡邊拓也 (G・F/拓翼大/3年)
深津一成 (G/専翔大/4年)
御子柴進吾(G・F/専翔大/4年)
南 烈 (G・F/法帝大/4年)
岸本実理 (F/4年/立令館大/4年)
計・26名
プラス 沢北栄治
メンバー発表まであと1ヶ月
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スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(270) リメイク版 へのコメント一覧
これが12人に絞られるというのがなんとも贅沢な話ですし、仮に15人だとしても贅沢に思えます
それにしても弥生に「イマイチ実力を示せなかった高砂君や…」と言われたことから候補に入ってもおかしくないだけの実力はあるであろう高砂や、長谷川、武藤、板倉らが選外なのは寂しくもありますね
ところで三井は原作9巻の三浦台戦前にポジションをGFと紹介されており、本人もポジションはどこでもやれると言っているので、今回もG・Fでいいのではないでしょうか?