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4月某日
湘北高校
とある、1年生の教室。
「お前、部活どうすんの?」
「ええ? オレはいいよ。部活頑張るなら
ココには来てねえし」
ココには来てねえし」
「そうだよな。オレも部活は別にいいかな…」
「そうそう、高校なんて遊ばなきゃソンだよ」
新入生の会話。
ここは県立湘北高校、体育会で名を馳せる
名門の私立高校などではない。
名門の私立高校などではない。
スポーツに命を賭ける者は入ってこない。
昨年まではそうだった。
赤木や木暮が人材難に苦しんだように。
では、今年もそうなのか。
違った。
ただ一つ、
スポーツをするためにこの学校を
受験した者が目指す場所があった。
受験した者が目指す場所があった。
―― 湘北高校バスケットボール部
「空いてるの!?」
「今日から練習できるの?」
「入部は受付はどこですか?」
この日、体育館は大混雑となっていた。
ざっと見て、50人はいるだろう。
そう、バスケ部入部希望の1年生で
ごった返していたのである。
「ええっと…、どうしよう…」
「と、とりあえずそっちに並んでください」
「と、とりあえずそっちに並んでください」
桑田、石井、佐々岡、
新2年生トリオが慌てふためいている。
新2年生トリオが慌てふためいている。
(なんでこんなに人が来るんだ!?)
桑田 「あ!」
(そうだ、流川に…!)
桑田、振り返る。
桑田、振り返る。
流川 「ふぅ、騒がしい…」
キュッキュッキュッ…。
ひとりマイペースにモップをかけている。
桑田 (ダメだ。全く気にする様子もない…)
1秒で諦める。
「どうしよう……」
「宮城さん、早く来てくれよ〜」
「宮城さん、早く来てくれよ〜」
そして、
入部希望者のなかで騒ぐひとりの男。
入部希望者のなかで騒ぐひとりの男。
「おお、スゲエ人だぜ、オイ!!!」
赤茶けたやや長めの髪の毛を揺らし、
ピョンピョンと飛び跳ねながら、
人の山の向こうに見える体育館を覗いている。
ピョンピョンと飛び跳ねながら、
人の山の向こうに見える体育館を覗いている。
(流川さんはどこだ?)
「どうだ? 天崎、中見えるか?」
隣の男が声をかける。
「ん〜、よく見えねえな。人多すぎだよ、コレ」
(くっそ〜、邪魔だよ。早くバスケやりてーのに)
その時、後方から声。
「オイ、どけ」
男は、依然ピョンピョン飛び跳ねながら、
体育館に眺めつつ、やや苛立った表情で返事。
体育館に眺めつつ、やや苛立った表情で返事。
「ああ? 人がいっぱいでどけねえんだよ。
見りゃ分かんだろ? あとから来たヤツは
後ろで待ってろよ」
見りゃ分かんだろ? あとから来たヤツは
後ろで待ってろよ」
そして、振り向く。
(ったく、誰だよ。エラそーに…)
(ったく、誰だよ。エラそーに…)
次の瞬間、凍りつく。
「………!!!!!」
「………!!!!!」
そして、裏返った声で叫ぶ。
「ヒ、ヒィィィイイイ!!!」
「ヒ、ヒィィィイイイ!!!」
桜木登場。
「聞こえねえのか? のけ」
男、のけぞる。
「うわああっ!! スイマセンっ!!!」
「……!!!!」
「なんだ……!!?」
ザザッ…!!!!
新入生の群れが二つに割れた。
まるで桜木が通るための道を作るかのように。
(で、出た……!!!)
「なんなんだ、コイツら」
桜木は群れの間をズイズイ進む。
「ああ……」
腰を抜かしたかのように
動けなくなっている男。
隣の男が声をかける。
「オイ、天崎…。あの赤い頭」
「オイ、天崎…。あの赤い頭」
「ああ、間違いねえ。あの人が桜木さんだ…」
(怖い…、デカイ…、赤い……)
天崎和彦、15歳。
桜木花道との出会いは、最悪の形だった。
「ああ! 桜木!!!!」
2年生トリオが桜木に駆け寄る。
桜木 「ぬ?」
桑田、状況説明。
「入部希望者が多すぎて、手に負えないんだ」
「入部希望者が多すぎて、手に負えないんだ」
石井、続く。
「どうにかしてくれよ、僕たちじゃ捌けないよ」
「どうにかしてくれよ、僕たちじゃ捌けないよ」
桜木 「知らん」
ズーーーーン……!!!
桑田・石井・佐々岡 (そんな……)
ズイズイ体育館の中に進んで行く桜木。
「………。」
新入生たちは呆然。
体育館の中は、どうにも話が
進展していない模様。
「おいおい、今日練習できるのかよ…」
「桜木さん、行っちまったよ……」
ここで天崎、作戦を立てる。
(そうだ、桜木さんに声をかけて…)
その時、
天崎の斜め前方の男が、桜木に声をかけた。
天崎の斜め前方の男が、桜木に声をかけた。
「リバウンド王の桜木さんですよね?」
ピク?
振り向く桜木。
「いかにも」
「いかにも」
天崎 (ああ…!! 先に言われた!!!)
この反応を見た新入生、一気に畳み掛ける。
「俺たち桜木さんのような選手になりたくて、
湘北バスケ部に来たんです!」
湘北バスケ部に来たんです!」
「海南戦、見てました!! 感動しました!!」
「桜木さん!! バスケ部に入れてください!!
ニカァ。
桜木の目が光る。
「ほう、そーかね。なかなかいい志じゃないか」
そして、桑田たちを払いのける。
「邪魔だ、小僧ども。この前途有望な
新入生達をほったらかしにすんじゃねえ」
新入生達をほったらかしにすんじゃねえ」
さらに、ニコニコ顔のまま1年生を中に誘導。
「ささ、奥へ奥へ。キミたちも中で練習したまえ」
ゾロゾロゾロ…。
中に通される1年生。
「やっと入れた…」
天崎も一緒に入っていく。
天崎も一緒に入っていく。
直後、
「あ…」
天崎の視線の向こうに、
シュート練習をする流川の姿。
シュート練習をする流川の姿。
(流川さんだ…。全日本ジュニアの流川さん)
グッ!
コブシを握り、喜びをかみ締める。
コブシを握り、喜びをかみ締める。
(そうだ、今日から流川さんと一緒に
バスケができるんだ…!!)
バスケができるんだ…!!)
その時、
バシイイイ!!!!!!
背後から大きな音。
「ん?」
振り向く天崎。
振り向く天崎。
そこには、ハリセンを持った彩子と、
頭を抑える桜木。
頭を抑える桜木。
彩子 「アンタ、なに勝手なことしてんのよ」
桜木、直立。
「ア、アヤコさん…!!
いや…、その新入生諸君を…」
「ア、アヤコさん…!!
いや…、その新入生諸君を…」
天崎 「………。」
(あの桜木さんがたじろいでいる…。
誰なんだ、あの人…!?)
(あの桜木さんがたじろいでいる…。
誰なんだ、あの人…!?)
そして、彩子の後ろには宮城。
「そーだ、花道。彩ちゃんの言う通りだぞ」
天崎 (あれは…、ガードの宮城さん!!)
バシイイ!!!!
宮城にもハリセン。
「アンタもよ、アンタも! もっと早く来なきゃ
ダメでしょーが! ほら、ボーっとしてないで、
キャプテンらしく仕切りなさい!」
ダメでしょーが! ほら、ボーっとしてないで、
キャプテンらしく仕切りなさい!」
「は、はい…!」
宮城、そそくさとシューズの紐を結びだす。
宮城、そそくさとシューズの紐を結びだす。
天崎 「な…!?」
(キャプテンの宮城さんまで…!!)
(キャプテンの宮城さんまで…!!)
言葉を失ったまま眺める1年生達。
その後、ざわめきが起こる。
「あの桜木さんも宮城主将もたじろいでいる…」
「ひょっとしてあの人が一番偉いんじゃ…?」
「ああ、あれは間違いないぜ」
天崎、隣の男にヒソヒソ声で耳打ち。
「そういうことみたいだぞ…」
男も返事。
「ああ、キレイな顔しておっかねえな」
気を取り直して、宮城が大声を出す。
「よーし、新入生!!!
シューズ履いてコッチに並べ!!」
シューズ履いてコッチに並べ!!」
ビクッ!
「ハ…、ハイ…!!!」
あまりの迫力に、慌てる新入生。
彩子 「あら、気合い入ってるじゃない?」
ギン!!
宮城の目が光る。
「オレはダンナ以上の鬼キャプテンになる!」
「オレはダンナ以上の鬼キャプテンになる!」
ザワ……。
このひと言に冷や汗の新入生軍団。
湘北高校バスケ部、
新体制の初日がスタート。
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スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(273) リメイク版 へのコメント一覧
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