当ブログコンテンツの無断転用はご遠慮ください
このエントリーをはてなブックマークに追加        
  • 2024年08月07日12:05

スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(277) リメイク版

※この記事はリメイク版です
リメイクの経緯はコチラ
元記事はコチラ



宮城&桜木 × 荒石&天崎

荒石チームが勝てば、荒石がキャプテンに。
そして、天崎がレギュラーメンバーに。

宮城チームが勝てば、荒石が雑用係に。


食堂でのなんということのない口論から始まり、
やけに壮大な条件となった勝負が、いま始まる。


ルール

●10点先取のハーフコートマッチ
●宮城チームは1本1点(スリーポイントは2点)
●荒石チームは1本2点(スリーポイントは3点)


天崎 (3X3のようなルールか…)

宮城 「もっとハンデやってもいいんだがな」


彩子は嫌な予感がぬぐえない。

(リョータ、油断しちゃダメよ…)



そして、勝負開始。

荒石チームの攻撃からスタート。


ポン。

宮城が天崎にボールを手渡す。

「よし。かかって来いや」



「ふぅ…」

天崎、一呼吸。

(もうやるしかない…! やってやる!!)


キュッ!!

荒石はゴール下に陣取る。
ゴールに背を向けて桜木を背負う。


桜木 「…!?」 


彩子 「ポストアップだわ」

(やっぱりただの素人じゃない…!)


角田 「アイツ…」

潮崎 「ああ…」

(そうか、ハンドをやってたから
あのへんの感覚はあるんだ)


ダム、ダム…。

天崎、ドリブルでボールをキープ。

(荒石、少しはできるみたいだ。
まずはボールを入れてみよう)


ビッ!

天崎から荒石にボールが渡る。


ギャラリーが沸く。

「おおお!! アラシに渡ったぞ!!」

「さあ、アイツはどんなプレイヤーなんだ!?」


荒石ボールを保持。
背後には桜木。


そして荒石、目で合図。 

(来い!!)


天崎 「…!!」


ダッ!!!

天崎、ダッシュ。 
宮城、虚を突かれる。


宮城 「しまっ……!!!」

彩子 (は、速い…!!)


一瞬で宮城を振り切り、
ゴールに向かってカット。


天崎 (くれ!!)


ゴールを背にした体勢で、
荒石がボールを手渡す。


「おおおお!!!!」


流川 (お!)

安田 「ポストプレイだ…!!」

(アイツ、やっぱり分かってる!!)


天崎、ボールを受け取り、ジャンプ。

ダン!!


流川 「…!!?」

宮城 「……!!!」



晴子 「た……!!!!!」

彩子 「高い……!!!!」


天崎のジャンプは尋常ではない高さだった。

ギャラリーも驚愕。


「うわあああああーーーーー!!!!!!」

「高けえええええーーーーー!!!!!!」



天崎 「もらっ……!!」



「………!!!!!!」



直後、目の前に桜木登場。


バッシイイィィィィィ!!!!!

「甘いわ!!!!!!!」


ブロックショット炸裂。

天崎 「………!!!!」



「おおおおおおおーーーーーー!!!!!」

「出たああああああーーーーーー!!!!」


宮城、こぼれ球に飛びつく。

「よーーっし!! 花道!!!」 


「おおおーーーー!! 桜木!!!」

「さすがは全国に出た男だ!!
すげえジャンプ!!!」


天崎 「た、高い……」

(この人、このデカさでオレより跳んでる…)


荒石 「チッ、さすがに少しはやるようだな」

天崎 「ゴ、ゴメン…」


パシッ。

荒石、後ろ手で天崎の尻を叩く。

「謝ってもしょうがねえ。次はディフェンスだ」


天崎 「お…、おう!!」

荒石の意外な反応に、驚く。


そして、バスケ部員やギャラリーも。

彩子 「…!!?」

安田 「アイツ、ただの不良じゃないぞ」

角田 「ああ、勝負は真面目にやってる…」


宮城 「……。」

(バカみてえに自分で来るかと思ったが、
地味なプレイを普通にやってきやがった)


洋平 「どーやら去年の花道とは違うな」

桜木 「ぬ?」



宮城チームのオフェンスで勝負再開。


天崎が宮城にボールを渡す。
そして、グッと腰を落とす。

キュッ!!


宮城 「行くぜ、天崎」


天崎 「はい…!」

(湘北キャプテン、宮城リョータ…。
あの山王工業を倒したガード)


その時、桜木の声。

「リョーちん、来い!!」


宮城 「ん?」


今度は桜木のポストアップ。

荒石を背負い、ゴール下に陣取った。


宮城 「よし! 行け、花道」


ビッ!!

ゴール下へのパス。


ボールは桜木に渡った。


「来た!! 桜木とアラシ!!」

「ゴール下で勝負だ!!!!」

「でも、なんであの2人が勝負してんだ!!」

「そうだ、宮城とアラシの勝負だったのに…!」


洋平 (確かに…)


桜木 「んなもん、どーでもいい!!」


ダム!!!!


キュキュ!!!

桜木、スピンターン。


彩子 「速い!!」

晴子 「桜木君!!!」



ガッシイイ!!!!


荒石、後方から抱きかかえるような形で
桜木を捕まえる。


「……!!」 

桜木、バランスを崩し、ボールをこぼす。


「おおおおおーーーーー!!!??」

「おいおい!! ファウルだろ!!!」


宮城 「コラアア!!! ファウルだ!!!」


荒石 「あ?」

特に悪びれる様子もない。


安田 「ハンドじゃあれが普通なんだよ」

晴子 「え…?」


安田が続ける。

「バスケよりも接触に寛容なうえ、5ファウルの
ような制限もなかったはず。ファウルを使って
止めるのはむしろ普通なんだ、ハンドは」


荒石 「なんだ、このくらいでダメなのかよ」


宮城、コブシを振り上げる。 

「テメエ!! 反則しといてなんだその態度は!」


スッ。

桜木が後ろに現れた。

「オイ、一年坊主」


洋平 「…!!!」

高宮 「マ、マズイ! キレる!!!!」

野間 「花道、ストーーーーップ!!!」


ダッ!!!

桜木軍団、ダッシュで駆け込む。


ギン!

桜木 「構わん」


ピタ!


「…!!!?」 

桜木軍団、止まる。



洋平 (花道……)


桜木、ニヤリ。

「ゴール下は戦場。この程度の当たりは普通よ。
ゴリだって今のくらいは許したはずだ」


晴子 (桜木君…)


荒石もニヤリ。

「ヘッ、言うじゃねえか、桜木花道。
いまの台詞、後悔すんじゃねえぞ」


ザワザワ……

(なんかスゲエぞ、この勝負…)

(ああ、ただのケンカじゃねえ。こりゃマジだ)


宮城 「面白れえじゃねえか」


安田、口を開く。

「あの桜木がキレない。アイツはこれを
バスケの勝負だと認識してるんだ」


潮崎 「アラシって1年もマジになってる…」

角田 「ああ、まさに勝負だな…」


ギャラリーはいつの間にか、
この勝負に心を奪われていた。


ひとりを除き。



シュルルルルルル……。

人差し指の上で回るボール。


流川 (早く終われ)



続く



-


このエントリーをはてなブックマークに追加        






スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(277) リメイク版 へのコメント一覧

まだコメントはありません。最初のコメントを書いてみませんか?

コメントする(このブログのコメントをRSSフィードで購読することができます)

スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(277) リメイク版 にコメントする
絵文字
K-twitter K-facebook
Twitterボタン [henshusya_k]
編集者・Kのtwitterアカウントです。皆様お気軽にフォローしてくださいませ。
facebookボタン [k.no.heya]
Kの部屋のFacebookページです。皆様お気軽に「いいね!」してくださいませ。
LINE読者登録
小説、始めました!
新たなチャレンジ、動いております!
是非ご覧ください!( 執筆の経緯はコチラ)


月別アーカイブ
カテゴリー
最新コメント
PROFILE
編集者・K / 編集者・K
雑誌・WEB編集の仕事をしているKと申します。「スポーツ」「TVゲーム」「少年漫画」「お笑い番組」「マカロニグラタン」をこよなく愛するオジサンです
  編集者・Kにメッセージ>>>>>Mail to K
  編集者・Kとtwitter>>>>>>>henshusya_k
  編集者・Kとfacebook>>>>>>Kの部屋
ACCESS
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

スポンサードリンク

トップに戻る