実はバスケと同じくらいプロレスが大好きな男、
編集者・Kでっす!!(実は、ってこともないか)
ケッコーいまでもプロレスの本よく読んでます。
わし、もう「アラフィフ」なオッサンですが、
いまなお勉強中ですよ。そのくらいに奥が深い。
そんなわけで、今日は久々の「名選手」コラムの
更新でございますが、つい先日引退を発表した
この方でいきましょうかね。
全日本プロレス→NOAHで活躍した大ベテラン、
小川良成選手です。
はい、さっそくですが告白です。
わし、中高生の頃、小川良成がキライでした。
※こないだ、Xでも投稿したところでしたね
↓
おお、ついに引退かあ。
— 編集者・K (@henshusya_k) August 14, 2024
最初は嫌いだったなあ、小川。
気付いたら大好きになってたんだよなあ。
最終的には仙人のような位置に辿り着いて。
…というハナシを
今度ブログに書こうかしら。 https://t.co/4mGDGYFmdX
中高生の頃っていうと、1990年代ですね。
あの頃のわしはゴリッゴリの全日派だったのですが、
当時好きだったレスラーといえば、三沢光晴。
次に好きなのが川田で、その次が小橋。
そう、思いっきり超世代軍推し。
ということで、わしにとって鶴田軍は「敵」。
※因みに、
超世代軍……三沢、川田、小橋、菊地
鶴田軍………鶴田、田上、渕、小川
だから、敵となる鶴田軍は嫌いだったというわけ
(あ、鶴田だけは好き:笑)。
そんな少年でした。
小川良成は1966年生まれで、三沢の4つ下。
小橋健太と同学年でして、世代的にはもちろん
彼も「超世代」の側なのですが(田上も同様)、
なぜか迎え撃つ鶴田軍に組み込まれていたため、
問答無用で嫌いになっちゃったと。
いま思えば、あのときに超世代軍に入ってたら、
わしは最初から小川が好きだったのかもなあ。
いや、
そうはならなかったか。
戦い方が、わしの好きなタイプじゃなかったから。
武藤敬司と並んでセンスのカタマリといえる三沢、
妥協なきファイトぶりで観る者を惹きつける川田、
闘志むき出しであらゆる試合を全力疾走する小橋、
小さな体に大きなハートを持つ完全燃焼男の菊地、
わしが好きなのはこの4人。
赤カブトに挑む流れ星 銀 かのように(古い!!)
鶴田に立ち向かう彼らの戦い方が大好きでした。
対する小川は、派手な大技もなければ、感情を表に
出すタイプでもなく、小賢しい戦いぶりが目立ち、
たまにフィニッシュをとったと思えば、ほとんどが
切り返しや丸め込みの技。
これが好きになれなかったんですよね。
が、
なんでも「続けること」って大事なんですね。
いつからか、その小賢しいファイトと丸め込みが
「匠の技」に見えるようになり、気付けばあれを
名人芸と認める自分に気付くことに。
そう、
下品だろうがカッコ悪かろうが嫌われようが、
体を張った芸をやり続けた出川哲朗さんが、
いつの間にかお茶の間の人気者になったように。
江頭さん然り、いまは亡き上島竜兵さん然り。
匠の域に達しましたよね。
決定的だったのは、この試合かしらね。
↓
小川は一般的に地味とされる技を、芸術的ムーブと
認めさせることに成功したんじゃないかなあ。
もはや、ある頃から、あの彼の一瞬の切り返しを
待つようになってたもんね(好きすぎるだろ)。
※新日本でいうと、木戸修なんかも似たような
スタイルだったかと思うけど、小川良成ほどに
好きにはならんかったなあ。なぜだろう…。
NOAH時代、タイトルマッチで当時の王者・秋山を
5分とかからず丸め込んで破ったことがありました。
戦前秋山が「5分以内で倒す」と豪語していたのを
逆手に取った勝利でしたね。
この試合もほとんど秋山が押しまくっていたのに、
最後に小川がクルリと丸め込んだわけですが、
もうその頃の小川に、卑怯だのツマランだのという
声はひとつも挙がらず「これぞ小川」と拍手喝采に
なったんじゃなかったかしら。
彼は、積み上げましたから。
彼ならではのファイトスタイルを続けることで、
あの勝ち方で万人が完全に納得するレベルにまで、
積み上げましたから。
――継続は力なり
わしの大好きな言葉です。
小川良成はそれを体現したレスラーだよな、って。
カッコいい体を最後まで保ったのも素晴らしいし。
そういや、出川さんも江頭さんも大好きだし、
他ジャンルでいうと、「クセモノ」元木大介さんや、
守備に全振りのデニス・ロッドマンも大好き。
わし、こういう人が好きなんだろうなあ。
んで、みんな最初は嫌いだったんだよなあ(笑)。
小川良成、いまは死ぬほど大好きさ。
YouTubeで動画を探しちゃうレベルで大好きさ。
あの丸め込みはクセになる。何度でも見たい。
引退セレモニーは本人の意向で無しとのこと。
そういうところも、小川良成なのかなあ。
素直じゃない人だぜ、チクショウ。
以上、継続は力なりを体現した名選手の話でした。
んじゃ、今日はこのへんで。
ではでは。
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プロレスラーもチョイチョイ出てきます
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嗚呼、スポーツ名選手/小川良成 へのコメント一覧
ノア参戦時代に教えを受けたそうで。
引退会見もセレモニーもしなかったような人なのでもう表舞台に出てくることは無さそうですが、両国でザックの勇姿を見てくれていたら嬉しい。
小川は噛めば噛むほど味が出るスルメレスラーだと思っています。ファンが弱いところを見ずに終わると考えると美しい幕引きかと。
既出のコメントに今年のG1優勝したザックの名前がありましたが、ザックが一夜明け会見で「テクニカルではなくベーシックだよ」という言葉を小川からかけ続けられたと言っていました。
先日N1で清宮vs大岩というカードがあったのですが、2人とも小川の教えを受けた若い選手で、これまた物凄く地味なのに見事な試合をしていて。
小川の種は順調に未来のプロレス界に育っています。
9月に観に行くのに突然の引退は残念でしたが小川らしいですね。
今思い返すと体も大きい訳では無いのに一線級で戦ってたのは凄いですし、テクニック抜群でしたね。
長い間お疲れ様でした!
本当にお疲れ様でした!
後者は後にGHCヘビーにも挑戦してそこでも勝ちましたし
個人的には三沢に抜擢された後の1998年〜2004年の間にライガーとのシングルマッチが見たかったです
ジュニアの体格ながらヘビーとも戦える両者の試合は当時なら夢の1戦でしたので実現せずに終わったのが惜しまれます