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  • 2024年08月21日12:39

スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(279) リメイク版

※この記事はリメイク版です
リメイクの経緯はコチラ
元記事はコチラ



「ゴール下は戦場じゃなかったのかよ。
男なら戦場に来いよ」

荒石が桜木に啖呵を切る。


「上等だ」

桜木が返す。



突如始まった2対2の勝負は、
現在、宮城&桜木組がリード。

宮城&桜木 2
荒石&天崎 0



続いて、荒石チームのオフェンス。


キュキュッ!!

宮城、腰を落とし、
隙を作らないディフェンス。


天崎 (ダメだ、隙がない…。どうする…)

ボールを持ったものの、攻撃に動けない。


安田 「さすがリョータ、簡単には抜かせない」

彩子 「そこは牧、藤真、深津と戦ったガードね」



荒石 「クソッ、貸せ!!」

業を煮やしたか、桜木の前に立ちポストアップ。


天崎 「…!!」

(よし。ここは任せるぞ、アラシ!)


天崎からローポスト付近にボールが入る。

ゴール下で、荒石vs桜木。


桜木 「来い、一年坊主!」

荒石 (ぜってー決めてやる!)


ダム!!

荒石が体をぶつける。


桜木 「ぬ!」


そして、強引にシュートへ。

「うおおおおおーーーー!!!!!」


が、


バッシイイ!!!!!


「ふんぬーーーーー!!!!!」

桜木のブロックショットが炸裂。


荒石 「な……!!!?」

(…の野郎!!!)


「うわあああああーーーーーーー!!!!」

「また桜木のブロックだ!!!!」



「よっしゃ!」 

こぼれ球を宮城が獲る。


宮城 「オッケー花道、オフェンス行くぞ!」

桜木 「おうよ!! リョーちん!!」


荒石 (くそ…)


桜木 「どうした一年坊主、そんなもんか?」


カチン!

荒石 「野郎……!!!」


宮城チームのオフェンス、
今度は桜木のポストアップ。

「今度はこっちの番だ。望みどおり勝負してやる」


「ぶっ潰す!!」 

荒石、桜木の背後に立つ。


ビッ!!

宮城、桜木にボールを入れ、声をかける。

「ファウルに気をつけろよ、花道!」



桜木 「問題なし!!!」

ダム!!

桜木、先ほどの荒石同様、体で押し込む。


荒石 「ぐっ…!!!」

上体がのけぞる。

(なんだ、コイツのパワー……!!)


桜木 (ゴリやボス猿に比べれば、話にならん)

「行くぞ! 一年坊主!!」


ダム!!!

桜木、再び背中をぶつける。
そして、パワー勝負からシュートへ。


(クソが…!!!!!)

荒石、桜木に体ごとぶつかるようなブロック。



宮城 「花道……!!!」 



ガッシッィイイ!!!


荒石が体をぶつける。 

「調子に乗るな!!! 桜木!!!」


しかし、

桜木、動じない 

「ムン!!」


逆に荒石が吹っ飛ぶ。 

「がっ…!!」



バス!!!!


宮城&桜木 3
荒石&天崎 0



「おおおおお!! 桜木、また決めた!!!!」

「思い切りぶつかったのにモノともしねえ!!」



宮城 「あ…」

(そうか、よく考えりゃ、パワー勝負で
あの馬鹿力が負けるわけねえか…)


晴子 「ス…、スゴイ…!!」

彩子 「やっぱり桁違いね。あの子のパワーは」


安田、腕組み。

「天崎はリョータを抜けない。アラシは桜木に
力負けしてる。もう一年チームは打つ手がないか」


洋平、改めて感心。 

「やっぱスゲエんだな、アイツらって」

(ずっとバケモンみたいなのとばっかり
試合してたから、感覚が麻痺してたぜ)


ここから10分、
1年チームはゴールを奪うことができなかった。

この両者、至るところに差があるが、
なかでも最大の要因は荒石のゴール下だった。



荒石 「入れ!!」


ガン!!!


「あああ!! ダメだ、入らない!!」

「いくらデカくて運動神経が良くても、
やっぱ素人にゃ無理だ!!」


洋平、ニコリ。

「そういや花道も最初は全然入らなかったな」


角田、腕組み。

「荒石も動きはいいのにシュートは入らない」

潮崎、頷く。

「経験者との一番の差はシュートなのかも」


荒石 (ちきしょう……)



一方、


バス!!

宮城 「うらああ!!!」

桜木 「よーっし!! リョーちん!!」


宮城&桜木は、宮城の巧みなリードと
桜木のパワープレイで次々に得点を重ねていく。



そして、



宮城&桜木 8
荒石&天崎 0


「ああああ!! もう8点!!!」

「ダメだ!! 1年チームは全然ダメだ!!」

「勝負になんねえ! やっぱりレベルが違う!!」



ザワザワ……。

ギャラリーの中の一年がざわめく。

「そんなバカな……」

「あの天崎って奴、たしか中学では
メチャクチャ凄かったんだぞ…?」

「そうだ。海南に誘われるような男だったのに」


「クソ……」 

天崎、ヒザに手を突く。

(一本も決められないなんて、こんなはずじゃ…)



その時、


「オイ」


天崎 「…!?」 

顔を上げる。


声の主は荒石だった。

「テメエ、もしかして諦めてんのか?」


天崎 「いや…、だって…」


宮城 「ん?」 


荒石 「最後まで勝負を捨てるんじゃねえよ」

天崎 「ア、アラシ……」


宮城、ニヤリ。 

(へえ〜)

彩子も笑顔。 

「イイじゃん、あの子」

(ちょっと色々問題アリだけど)


荒石 「まずは一本。俺もだいぶ分かってきた」

天崎 「オ、オウ…!!」


続く、荒石チームの攻撃。


ビッ!!

天崎が荒石にボールを入れる。

ゴール下、背後には桜木が立つ。


荒石、桜木を背負いつつ考える。

(ここで強引に行っても、コイツには通じねえ)


ビッ!

荒石、天崎に一度ボールを戻す。


安田 「クリアした」

潮崎 「ガードに戻して、仕切りなおしだ」

角田 「だんだんバスケらしくなってきたぞ」


荒石、引き続き考える。

(かと言って、天崎に攻めさせても、
ゴール下でコイツのブロックが待ってる…)


ボールは天崎。


宮城 「どうした? かかってこいよ、天崎」


天崎 「……。」

(どうする、アラシ?)


ダッ!

荒石、スリーポイントラインの外に出る。


「アラシ、動いたぞ!!?」

「外!?」


荒石 「よこせ!!」


「お、おう!」 

天崎、パス。

(って、お前そこから勝負できるのか!?)


桜木が荒石につく。

「オイ、一年坊主。オレはスピードでも
お前ごときには負けんぞ」


荒石 「るせーよ」

そして、目で合図。

(行け!!)


天崎 「!!」

(よ…、よし!!)


ダッ!

天崎、ローポストに走る。


宮城 「む!!」


安田 「ポジションを交換した!」

潮崎 「中で宮城と勝負か。ミスマッチだ!」


シュルルルル……。

流川 「なるほど」


インサイドで、天崎にボールが渡る。

(高さ勝負なら、オレに分がある!!)


ゴール下、天崎と宮城の1対1。


「うお!!」 

天崎、シュートに跳ぶ。

「させねえ!」 

宮城、ブロックに跳ぶ。


天崎 「…!!」

(こ、この人のジャンプもスゲエ…!!)



ビッ!!!

天崎、宮城の守備に圧されながらもシュート。


「おおおーーーーーーーー!!!?」

「天崎、入るか!!?」



ガン!!!!


彩子 「外れた!!!」


天崎 (くそ……!!)

宮城 「青いぜ、1年!!」


しかし、
このルーズボールに、


「おらあああああーーーーー!!!!」

荒石が飛び込んだ。


桜木 「……!!」

宮城 「…!!!」


ガッシイ!! 

コボレ球、しっかりと掴む。


天崎 「ア、アラシ!!」


ブン!!

荒石、倒れこみながら、天崎に放る。


「テメエ!!! 今度こそ決めろ!!」


ボールは、天崎に渡った。


ギャラリーが身を乗り出す。

「おおおお!!!!」

「まだ生きてるぞ!!!」


宮城、一瞬マークを外される。


ダム!!

そして、天崎がドリブルインから跳んだ。



流川 「……!!」



天崎 「うおおおおおーーーーーーー!!!!」



ドガアアアアア!!!!!!!

強烈なワンハンドダンクを叩き込む。


宮城&桜木 8
荒石&天崎 2


ダン!

天崎、着地。


「ハァ、ハァ……」



安田 「な……!」

宮城 「なんだと……!!!?」


ギャラリー、騒然。

「おおお………!!!!」


「おおおおおおおーーーーーーーー!!!!!」

「マ、マジかああああ!!!!!」

「あの1年、あの身長でダンクしやがった!!」


彩子 「ス、スゴイ……」

晴子 「あの子、多分180ないですよね…」

安田 「すごいジャンプ力だ…」



ガシ!! 

荒石、天崎の頭を掴む。

「よーーっしゃ!! よく決めた!!」


天崎 「オウ!!」


荒石 「まだ行けるぞ!!」

天崎 「ああ!!」


彩子、ニコリ。 

「フフ、なんかウチらしい光景ね」

晴子 「ハイ!」


先ほどまで諦めていたギャラリーにも変化。

「やるじゃねえか、アイツら!!」

「頑張れ!! アラシ!!」


安田 「え……?」


空気が変わった。


「こうなったら奇跡の逆転目指せ!!
応援するぜ、1年チーム!」

「よし!! オレは1年に賭けてみるぜ!!」



キラーン! 

桜木軍団の目が光る。 

「フッフッフ」




続く



-


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