グループB 日本×チャイニーズ・タイペイ
開始早々、
桜木花道が台湾センター・呂(ルゥ)を吹き飛ばす。
「おおおおおおーーーーーーーー!!!!!」
「桜木……!!!!!!!!!!」
場内騒然。
同時に、
コート上の4人、ベンチメンバー7人、さらには、
ベンチ外の18人、計29人の男たちがいっせいに
桜木に向けてガッツポーズ。
「よーーーーーーーっし!!!!!!!!!」
「桜木!!!!!!!!!!」
最初の1本、チームに勢いをもたらすであろう
迫力満点の桜木のプレイ。
チーム全員が笑顔で飛び上がってもよさそうな
シーンだが、しかし彼らに笑顔はなかった。
逆に、まるで怒り狂っているかのような表情で
コブシを握っている。
倒れている呂を見下ろす形の桜木。
道谷《桜木、仁王のように立っています!!》
塚本《強烈な接触でしたよ、いまのは!!》
スタッフ陣、言葉を失う。
「なんだ、この空気は…」
「桜木もみんなも闘争心むき出しだ…」
大浜 「そうしろと言ってきたんだよ、俺は」
放送席では、レジェンド・岡浜が腕を組む。
(日本にも、こんな世代が現れたか…)
『ピッ!!!!』
日本、エンドラインのスローインから試合再開。
仙道がパスを出し、右45度で佐戸が受ける。
道谷《さあ、仕切り直して日本の攻撃です》
解説の塚本は、ワクワクを抑えられない雰囲気。
《いやあ、いまの桜木君のプレイを見せられると、
私にはこのあとの試合展開が全く読めませんよ!
この日本代表は何を見せてくれるのでしょう!》
ビッ!!!
佐戸、ハイポストにボールを入れる。
そこには河田雅。
キュッ!!
台湾・郭(クゥ)泰源が背後からプレッシャーをかける。
が、
河田雅はこのディフェンスをものともしない。
体をぶつけ、ワンドリブルからターン。
ダム!!!!
郭泰源、圧される。上体がのけぞる。
「……!!!!」
河田 雅史 = 200cm / 100kg
郭 泰源 / クォ・タイユェン = 195cm / 88kg
身長差5cm、体重差12kg。
今日は3番のポジションに入っている河田雅、
体格差とパワーで相手を崩す。
天崎 「おおおおおーーーーー!!!!!!!」
荒石 「強えええ!!!!!!」
キュッ!!!
すかさず、台湾・呂がヘルプに出る。
瞬間、森重が空いた。
町田 「よし…!!!!!」
彦一 (河田さんなら、ここで…)
ダム!!!!!
河田雅、さらに突進。
203cm・106kgの呂にも体をぶつける。
「……!!!!???」
道谷《河田、自分で行く…!!!!》
塚本《おおお…!!!!!》
河田雅 「うおおおおおーーーーー!!!!」
吠えながら強引にシュートへ。
ガン!!!!
道谷《外れた…!!!》
町田 (ちょっと強引だったか…!!!!)
弥生 (いや…!!!!)
そこに、森重が飛び込む。
彦一 (まだ終わってない…!!!!!)
ガッシイイイイ!!!!!!!
ドスン!!!!!!!
両腕でリバウンドをもぎ取ると、
地震でも起きそうな勢いで着地。
台湾ディフェンスが覆いかぶさるかのように
両手を挙げて潰しにかかるが、森重には関係ない。
先ほどの河田雅同様、真っ向勝負でシュートへ。
ガッシイイイ!!!!!!!!
交錯。
そして、シュート。
『ピピイーーーーッ!!!!』
バス!!!!!
1stクォーター 30秒
JPN 2
TPE 0
※JPN=日本、TPE=チャイニーズ・タイペイ
ホイッスルの音とともにボールがリングを通過。
『ファウル!!! TPE・55番 ※陳(チェン) 』
道谷《カウント・ワンスローーーーー!!!!》
塚本《来ましたねええええ!!!!!!!》
岡浜《おお……》
会場、爆発。
「うおおおおおおーーーーーーー!!!!!!」
「森重!!!!!!!」
「森重、来たああああーーーーーー!!!!!」
そしてコート外の25人の男たち、
いまにもコートに雪崩れ込まんばかりの勢いで
空気を殴り、吠える。
「っしゃあああああーーーーーー!!!!!!!」
改めて放送席が告げる。
《日本、先制!!! 先制点は森重!!!》
洋平 「うっわああ、すげえなデカ坊主」
高宮 「相変わらずの怪物っぷりだぜ」
木暮 「その前の河田、パスをしなかった」
晴子 「はい…」
彩子、少し苦笑い交じりに頷く。
「あの人の技術なら、あそこから森重寛に
ボールを捌くことなんて、わけもないはず…」
木暮 「これが、新しい日本代表の姿か」
道谷、興奮実況。
《塚本さんどうですか、この日本のオフェンス。
のっけから凄いプレイを連発ですよ》
塚本、返す。
《いや、これは大きいです! 桜木君、河田君、
そして森重君、3人ともフィジカル勝負に出て、
すべて上回りましたからねえ!》
道谷、今度は岡浜に問う。
《元・代表センター、岡浜さんに聞きましょう。
この3人のインサイド攻勢、いかがですか!》
岡浜、ボソリと。
《いや…、これは、本当に素晴らしい…》
予想外の日本の戦い方、そしてあまりの迫力に、
場内のどよめき収まらないなか、
森重のボーナススロー。
ビッ!!
大浜 「こういうときは入るんだよ」
ザシュ!!!
1stクォーター 30秒
JPN 3
TPE 0
森重、苦手なフリースローを決めて3点プレイ完成。
「よーーーーーーっし!!!!!!!!!」
パンパンパンパン!!!!!!
観客席も記者席も手を叩く。
「よしよしよしよし!!!!!!!」
「日本、最高の立ち上がりだ!!!!!」
「さあ次、ディフェンス!!!!!」
その「最高の立ち上がり」に対し、笑顔ではない。
こちらもまた戦う表情。
まるで、日本代表の闘争心が乗り移ったかのよう。
続く台湾の攻撃。
ここでもまた、日本は戦う姿勢の守備。
キュキュキュッ!!!!
バックコートの段階から、佐戸が仕掛ける。
胸を当て、手を差し出し、
台湾のポイントガード・郭(クゥ)源治に対して、
攻めるようなディフェンスを仕掛ける。
「おおおおおおーーーーー!!!!!!!!!」
「佐戸、激しい!!!!!!」
「ファウルスレスレ!!!!!」
道谷《佐戸、強く激しく行きます!!!!》
塚本《いいですねええ!!!!!》
ダム!!!
郭源、肩をぶつけながら、横を抜けようとするが、
佐戸が真正面に立ちはだかり、跳ね返す。
「おおおお!!!!!!!!!!」
「抜かせない!!!!!」
日本ベンチ25人の声が飛ぶ。
「よーーっし!!! ナイスディフェンス!!」
「佐戸さん、それだ!!!!!!」
ボールハンドリングには定評のある郭源が、
フロントコートまで運ぶことすら必死の状況。
天崎 「すげええ!!!!!」
荒石 「これ、8秒獲れるぞ!!!!!」
郭源 『この……!!!!』
ダム!!!
ビッ!!!!
背中を当てつつ、なんとか体をひねりながら
佐戸の重圧から逃れ、ボールを前に送る。
そこに、
仙道が飛び込んできた。
バッシイイイイ!!!!!!!
「……!!!!!!!!!」
道谷《仙道、獲ったああああーーーー!!!!》
塚本《おおおおおーーーーーー!!!!!》
もはや、放送席も観客席のような叫び声。
弥生 「仙道君!!!!!!」
町田、立ち上がる。
「さあ、今度はバックコート陣の見せ場か!!!」
彦一 「うおおおおおーーーーーーー!!!!」
(なんや!!! 今度は何をやるんや!!!!
このチームは何を見せてくれるんや!!!!)
ダム!!!!!!
仙道、スタート。
予想外のスティールを浴び、
台湾ディフェンスは戻りが間に合わない。
ボールを取られた郭源が自らバックするのみ。
「1対1!!!!!!!!」
「仙道なら行くだろ!!!!!!!」
ダダッ!!!
すかさず、佐戸も前線に走る。
木暮 「これで、2対1!!!!」
彩子 「連続得点のチャンス!!!!」
郭源 (どっちだ…!!!?)
オフェンス2人に、ディフェンス1人。
スマートに考えれば、守備側としては
2人の連係プレイを予想する場面。
だが、そうはいかない。
日本は立ち上がりからこういう場面でも
フィジカルで押す1対1を連発している。
が、
狙いを絞り切れない郭源を前に、
キュッ!!!
仙道、ストップ。
「……!!!!!????」
スリーポイントラインの手前で止まった。
弥生 「……!!!」
(オフェンス有利の2対1にもかかわらず…!!)
激しく当たったフロントラインの3人とは真逆。
仙道は接触の手前で止まった。
格闘技の乱打戦のようなプレイが続いた後、
周囲に誰もいない状態を作り出した仙道は、
静かに、そして優雅に、シュートを放った。
ザシュ!!!!!!!!!!
1stクォーター 40秒
JPN 6
TPE 0
塚本《スリーーーーーーーーー!!!!!!》
道谷《日本、追加点ーーーーーー!!!!!》
『ビビーーーーーーーーーーー!!!!!!』
台湾、タイムアウト。
続く
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スラムダンクの続きを勝手に考えてみる(1292) へのコメント一覧
やっぱ仙道は優雅って言葉が似合うな!
Kさんいつもありがとうございます!
日本対台湾、花道がドライブをしかけ相手Cを吹き飛ばし好調のスタート!スタメンもそうですが、ベンチ、ベンチ外も含め全員で戦ってるのが伝わってきます。
再び日本ボールで佐戸さんがボールを持つ中、河田にボールをたくし肉弾戦に。惜しくも外れたが森重がリバウンドをとり、バスカンをとりフリースロも決めて日本が3点先制しました。
花道、河田、森重の3代肉弾戦最高です!良いぞーもっと仕掛けろ。
ディフェンスでもイサキの2人が仕掛けボールを奪い、仙道がスリーを決めました!アンビリーバブル、アンビリーバブルや!
開始40秒でタイムアウトをとった台湾だが、何か策はあるのか?この流れのままメンバーが変わってもガンガンいってくれ!
ほんと、仙道さんが凄すぎる、相田姉弟が惚れ込むのもわかります!花道&仙道を操る樽瀬なんてのも想像しただけで興奮がとまりません。
日本代表頑張れ〜!
まー途中から郭源(カクゲン)って変換しちゃいましたが
難しいですね、、毎回読み仮名入るのもなんだし、でも読んでてスピード感が落ちちゃうんですよね読めない字が来ると
台湾読みに慣れるしかないのか
国際試合での経験は佐戸樽瀬たちよりも豊富な訳ですし。
2週間待った甲斐がありました
すげえな、、、
リクエストに対応してくれたのに
こんな言い方するんだ、、、
寒気すら感じる
いよいよkの部屋スラムダンクも世界、まずはアジアに勝つ時が来ましたか
できれば佐戸-仙道でつないで桜木がアリウープする展開が見たい
高宮 「相変わらずの怪物っぷりだぜ」
木暮 「その前の河田、パスをしなかった」
(オレのアドバイス通りだなぁ。河田)
晴子 「はい…」
彩子、少し苦笑い交じりに頷く。
「あの人の技術なら、あそこから森重寛に
ボールを裁くことなんて、わけもないはず…」
木暮 「これが、新しい日本代表の姿か」
(アジア予選後はアメリカの2人とオレ達も合流するから、確認しておかないとな。流川、沢北、そして宮益)
外よりも、ゴール下の方が得点の確実性が高いだけに、簡単に吹っ飛ばされ続けてたら、シャレにならんもんな
佐戸が最初から全力プレイで来てるということは、案外、深津の出番も多そう
深津−河田兄の山王ラインに、ゲイムメイクも出来る仙道、直前で“キャンセル”出来る桜木と揃ったら、早々は止められないような
とりあえず、試合開始数分で、スターティングメンバー“全員”が活躍
相手が、ちょっとくらいテコ入れしてきたところで、「焼け石に水」くらいの差を付けてほしい
木暮 「これで、2対1!!!!」
(さぁ、仙道 どうする?来期のドリームスなら 走っているオレにパスをして、3Pを狙うが 今 オレはいないぞ)
彩子 「連続得点のチャンス!!!!」
理解力ないのにコメするなよ笑
社会に出た事がないんでしょ
既に角が生えてる!!!
それしか想像できん…
みーんな連載当時の想像しかできないけど、少なくとも山王勢は丸刈りじゃないでしょうね…
7/3の横分け
単なるダブルスコアでは物足りない。
100点ゲームのトリプルスコアで大衝撃ですか!?
シュート前の肉弾戦の描写でしたね。理解力なくてすみませんね
何を根拠に台湾の方が豊富なのか聞きたいな。
いつの時代の描写かは意見が別れるところだけど中国、韓国ならまだしも台湾がそんなに国際舞台で活躍した時ってありましたっけ?
日本よりも強かった時期はありましたけど
ミスターには樽瀬、(牧)
桜木にも河田や森重など
競り合う相手がいるけど仙道にはいないのでは?
沢北や流川が合流したら、ミスターが外されて、そこにPG仙道までありえると思えるのは、私だけでしょうか☆
若手もいぶし銀もいい仕事してくれ🏀
次回も早く読みたいです。更新ありがとうございます。
PGはリョータだと完璧かも
おもろすぎる!
このスタメン、
チートですよね、、
河田兄が3番、
仙道が2番ですもんね。。
もちろん責任も重大ですが、
大浜さんは楽しいだろうなー♪
楽し過ぎて、
読んでて興奮しちゃいましたよ、、
ベンチメンバーの活躍も
楽しみでしょうがないです♪
日本はベスト8止まり
台湾は前回大会ベスト4まで勝ち進んでるって書いてたのもう忘れたの
前話で木暮が台湾は前回大会で4位とかっていって、はるこかあやこがむしろ国際的にバスケのイメージが無いのは日本か、って会話してた。
仙道選手と同じプレースタイルの土屋選手入っているのでもしかすると出番来るかもです。
でも1番見たいの日本代表のスタメンは1番宮城2番三井3番流川4番桜木5番赤木の布陣。
5年後とかは全然日本代表でもありえる布陣だから改めて湘北は奇跡のチームやね。
仙道推しの人多すぎるけど
仙道ってチームを勝たせる事出来ないし
器用な分だけ成長がない。
ガードなんて出来るわけないでしょ
むしろ6マン的な役割の方があってる気がする
何故なら予想出来たから。
文句では有りません。
良い立ち上がりですね!
押して笑顔で喜ぶのではなく、まだまだこんなもんじゃないと闘志むき出しの漢たち。
日本バスケの新時代を感じます。
頑張れ日本!!
木暮ネタやめてくれませんかね?
仙道はDEARBOYSでいう高階トーヤかなと思ってる
同じく、
流川なら違った。
牧さんでも。
こんな言い方?そんなおかしいこと言ってるか?
個人の感想でしょ、文句は何一つ言ってない
寒気するのか、、風邪ひいてんじゃない?
お大事に
久しぶりに仙道のダンク見たいですねぇ!
ベスト4がどうして国際試合の経験が豊富なのか聞かせて
仙道って視野が広くて、パスが上手くて、3Pが高確率で、戦略的思考も高くて、できない事がほぼないと思うんですよ。強いて言えば、国代表経験がないって事でしょうか。パワープレイですらミスターや樽瀬に劣るとは考えにくいですし。
「チームを勝たせられない」ってのも、そもそも在籍チームが弱いのが大きいとばかり思ってました。
面倒でなければ、誰か「ガードなんてできるわけがない」について、解説をお願いしたいですm(_ _)m
何回もリピート読みしてしまいました♪
一点細かいですが、、
あそこから森重寛に
ボールを裁くことなんて、
→ ボールを捌くことなんて、ですかね?
1 宮益
2 木暮
3 花形
4 赤木(原作でメガネのシーンあった)
5 杉山
監督 翔陽の顧問(メガネのおっちゃん)
マジ、泣いちゃう
Kさん、ありがとう
河田兄がこねし天下餅
座りしままに食うは森重
Kさん視点かなって
スポーツにナショナリズム持ち込むのはよくないよ
コメントディフェンス力が弱い
Kさんですよね?
変な読者多くて大変ですね
逆にスタメン確定は河田(兄)な気が
3番に置くことでゴール下の安定感が半端ない
その分1.2番は大混戦になっていて仙道が頭一つでていても確定とまではいかないか?
自分もそうです!
原作では結構ダンクしてたし、仙道のダンクとか盛り上がりそうですね
ボール拾いお願いします。
えっ何が?具体的に教えて
禿同!
スターティングは別にして、1番仙道とプレータイムを争うのは実は三井だと思う
仙道はスリーが得意な選手ではなかった
その仙道が速攻の場面でスリーを選択することが、仙道の成長を表していて、私はむしろ好きですね。
ダンクは、ダンクで見たいですけど。
というか、文章なのに違和感なく"見たい"と表現されているところが、この続きのすごいところ。
監督、安西さんでいいのでは?(笑)